イギリス光学聖地の快挙

Speed Panchro 50mmF2
レンズではなくカメラ関連の本を読むと、ときどき「ライカ・ズマールのコピーレンズ」という表現を目にします。
そう指摘されるレンズは、ほぼ例外なくカメラ自体がライカコピーと言われるそっくりさんで、それに付いた4群6枚構成のダブルガウス・タイプのレンズはズマールのコピーだと言われる運命のようです。
パッと思いつくところでは、キャノンの50mmF2とかF1.9、フェドの50mmF2、マイナーところの富士クリスター50mmF2などですが、この手のレンズは多いのでまだまだあるはずです。

ボディがライカそっくりという理由でレンズもズマールのコピーとみなされるということのようですが、実際にズマールの設計をコピーしたレンズというものはあったのでしょうか。
そもそもズマール自身は、コピーといっては言い過ぎでしょうが、テイラー・ホブスンのオピックやスピードパンクロに範を取っているはずです。
ダブルガウスのレンズにズマールのコピーだなんて言い方をする人は、きっとライカ愛好家で、それもかなり信奉しているような人なんじゃないかと想像します。
そんな人たちに向かって、オピックのコピーのとかスピードパンクロをパクったズマールはと言ってみたいですが、ズマールを設計したベレクがそうしたという証拠を掴んでないので止めておきましょう。

しかし、そのズマールは、登場した戦前の時代はコンタックスのゾナーと比較されて劣ると評価され、戦後は遅れて開発されたズミクロンのために影が薄く、現代ではキズ玉やくもり玉が多くてそれらの作例からボケ玉とバカにされるなど、いつの時代にも正当な扱いを受けているとは言い難い不遇のレンズです。
わたしはキズのひどかったズマールを山崎光学さんに磨いてもらって、その濃厚でときに絵画のように表現する描写に惚れ込みましたので、性格がだいぶ違うスピードパンクロのコピーだとは思いませんが、もし、コピーだと言ったとしたらズマールを見下すライカファンからは、そんな古いレンズからのコピーだからズマールはボケ玉なんだなとダメ出しされるだけでしょう。
オールドレンズ愛好家としては、古いレンズほどいいと思うことがしばしばあるのですが、世間一般ではそうではなく、例えばスピードパンクロならわたしの持っている第一世代より、改良されてコントラストが高く先鋭度の増したシリーズⅡの方がずっと人気が高いのが現実のようです。

ズマール以前には、クセノンやビオターも4群6枚のオピック、スピードパンクロのコピーと言えなくもないですが、これらもそんな呼び方はされません。
残念なのは、クセノンを設計したシュナイダーのトロニエやビオターを設計したツアイスのメルテの方が、本家オピック、スピードパンクロを設計したリーより有名だったり名声を得ていることです。
クセノンとビオターはともに多くの写真用カメラに採用されて多くの人々に愛用されてきましたが、オピック、スピードパンクロはシネ用レンズだったため一般にはなじみのない、歴史上のレンズというような位置づけになっていることが原因でしょうか。
イギリスでライカやレチナのような人気カメラが造られていれば、状況は大きくちがっていただろうにと想像してため息が出ます。
リーの地位を再認識するためにも、スピードパンクロ50mmF2は35mmフォーマットをカバーしていると確認しなければなりませんが、それはしばらく先のことになりそうです。

ところで、最近、サッカーのイングランド・プレミアムリーグでノーマークだったレスターが優勝したことが奇跡だといって、日本のマスコミでもしきりに取り上げられています。
日本人選手が所属していることも日本で話題になった要因なのでしょうが、では、その日本のJリーグの昨年のチャンピオンはどこだと聞かれても日本人の多くは知らないのではないでしょうか(そう書くわたしがすでに知らない)。
これだけニュースなどで取り上げられると、日本人は外国ならサッカーの優勝チームのことをよく知っているのに、自国のことはどこが優勝したかも知らないと不思議がられるでしょう。
レスターは、クックの工場がある場所で、現在のクック・オプティックスの所在地でもあり、ナショナル・オプティックのレンズにLeiceterの刻印もあったことからも、イギリスの光学の町だったと思われます。
わたしのスピードパンクロを製造した職工たちも、当時、週末にはレンズのことを忘れてレスターを応援しては悔し涙を流したりしていたに違いありません。
80年後に悲願の初優勝をするなんて彼らが知る由もなかったでしょう。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2016/05/03 Tue

ズマールのせいではなかった

Speed Panchro 50mmF2
ブログを再開しようと考えたきっかけは、レンズの整理でした。
手当たり次第に買い集めたレンズが管理し切れないほどたまってしまったので、レンズのリスト化も兼ねながら10年前に始めたのがこのブログですが、更新するごとにリストにはなっていったものの、その後に売却したレンズやお借りしたレンズも数多く一覧になっていることで、現在所有するレンズからかけ離れてしまいました。
旅から戻ってから、防湿庫に押し込まれたレンズの一覧表作りをはじめました。
これが想像以上の難事業で、軽くクリーニングしたり、レンズ構成を確認したり、このレンズ持ってどこを旅したっけとブログを見返したりで、チャチャっと事務的に入力するということができません。
調べる必要ありという印を付けられたレンズもいくつか出てきて、それらこそがブログを再開させなければというきっかけになったのでした。

最初のレンズにスピードパンクロを選んだのは、使わせてもらいたいというオファーをいただいたからです。
お貸しする前に調べておかなくてはいけないことがありました。
わたしのスピードパンクロは、製造番号218810番で1930年代の中頃に35mmシネカメラ用に製造されたと思われます。
レンズヘッドのみ手に入れ、ライツ・ズマールの鏡胴にアルミパーツで焦点距離調整と距離計連動加工してもらいました。
作例をご覧の通り、このレンズは4隅がケラレて35mmフルサイズをカバーしないレンズのようですが、シネレンズなのでそんなものという気もします。
調べたいこととはまさにこれです。
スピードパンクロより11年も前に設計されたオピックは35mmフルサイズをカバーしていて、オピックの後継レンズであるスピードパンクロがカバーしていないのはどうにも不自然なので、ズマールの鏡胴によってケラレてるのではとの疑問を検証する必要ありと、2年前の使用時に書いたまま放置していました。

光学機器無くしてこんな検証ができるか少々悩みましたが、何のことはない、α7に薄いリングやヘリコイドを付けて、スピードパンクロのレンズヘッドをパーマセルテープでぐるぐるに固定することで無限、数m、1mに合わせて撮影すればいいだけでした。
結果は、ズマール鏡胴に固定したものとまったく変わらずケラレました。
やはり35mmフルはカバーしないというのが、わたしの確認できた検証結果であり、調べられる限界でもあります。
最後の可能性としてレンズヘッド後端のふちでケラレている線が捨てきれませんので、ここをやすりで削ることも検討しましたが、スピードパンクロはカバーするしないの情報を得てからでも遅くないでしょう。

調べなおすと、キリコシャワーズさんのサイトに興味深い記事がありました。
3本のスピードパンクロのレンズヘッドがあって、鏡胴の長さは長いの短いのその間と三者三様でしたが、キリコさんは中間の長さのものをライカマウントに移植することに成功したというものです。
そこでは、ケラレるとかカバーしてないなどの記述がなく、サイトの誠実性に鑑みると、重要な事実を書き漏らしたとか意図的に伏せたとかということはないと思われます。
だとすると、中間の長さの鏡胴まではケラレないが、長鏡胴では後端部分でケラレるという可能性は若干高まったような気がします。
さらに、「この3本のパンクロのイメージサークルを確認すると、3本とも全て違っていた」と書かれていて、実際に個体差でイメージサークルが違っているのかも知れませんが、鏡胴後部の長さによるケラレ方の違いとも読めなくはありません。
キリコさんは、とても美人だとお聞きしたことがありますが、ぜひとも直接お会いしてスピードパンクロのイメージサークルなどなど直接ご教示たまわりたいものです。

さて、今日の作例も鎌倉から、いつもの鶴岡八幡宮の神事です。
通常は、こういうレンズは周囲が暗いところや中心に明るいものを持ってくるという不文律があって、空を入れてはいけないというと言うのが常識ですが、ケラレ具合が分かるよう写真を選択しました。
空の上の方が真っ暗だと、厳粛な式典への足の運びも重たく感じられるかも知れません。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
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Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2016/05/02 Mon

ブログ、再開しました

Speed Panchro 50mmF2
たいへんお久しぶりです。
3月に世界一周の旅を終えて、日本にもどってまいりました。
旅先からも続けてきたブログをいつの間にか休止させ、その後の音沙汰も絶つなど、ご心配をおかけしたことを深くお詫びいたします。
カメラを奪われたり、帰国翌日に病に倒れるなどの不測の事態にも見舞われましたが、1年少々の長旅にしては総じてトラブルのない順調な世界一周だったのではないかと感じています。
もっとも、多くのシリア難民に出合い、ジカ熱に怯える南米を駆け抜け、帰国してからも九州で大きな地震の被害が続いているという中にあっては、多くの旅の困難など些末なことに感じてしまうという事情もありますが。

ブログ記事を辿っていくと、去年の10月28日のモロッコでのものを最後に完全な形では更新していません。
ブログを続けようという意思はありましたので、とりあえず写真を日付順にどっと掲載してから文章を後付けするつもりでしたがそれは果たせず、1月9日以降、写真も更新を怠っていました。
その間の記事に付けた国名と地名を見れば一応、いつどこに滞在したか分かるようにはなっており、どうやら10月29日にモロッコからスペインに渡り、それからは帰国やフランスに足を延ばしたりをはさみながら、1月9日までスペインにいたということになります。
スペインには何度か来たことがあったので、もっと早く南米へ飛ぶつもりでしたが、いくつかの事情が重なってスペインに長く留まることになってしまったのでした。
この辺のことは機会を改めて書くことにします。

昨年2月に1年間で世界一周すると飛び出した旅でしたので、残り1ヶ月と少しで南米を回って日本に戻らなければなりません。
この後に及んでも欲深さが消えていなかったわたしは、1年間世界一周という行為に箔を付けようと、南米のみならず中米、北米、さらにはオーストラリアをも回ってこようと画策しました。
スペインからアルゼンチンに飛び、ウルグアイ、パラグアイ、チリ、ペルー、エクアドル、コロンビアの南米7ヶ国、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ベリーズ、メキシコの中米8ヶ国、アメリカのみの北米1ヶ国、オーストラリアのみのオセアニア1ヶ国、合計17ヶ国を30日ほどで回り切ってしまいました。
実を言えば、オーストラリアから帰国してからも、3月はどうせヒマだからと、またオーストラリアへもどって、フィジー、ソロモン諸島、パプアニューギニアをやはり駆け足でめぐって、いよいよそれをもって世界一周を完了したことにしています。

遠く未知の国々だった中南米エリアこそ世界一周のハイライトになるはずでしたが、時間に追われて、時間内に国家間を移動することだけが目的のような旅になってしまったのが残念です。
すべて陸路と船での移動が初期の目標でしたが、中南米では6回も航空機を利用することになりました。
実は、チリもペルーもそれぞれサンチャゴとリマに飛行機のトランジットで数時間滞在しただけです。
中米でも、コスタリカ以降はバスに長時間揺られて次の国に着き翌朝またバスに乗りしてメキシコのカンクンまで着いたので、トランジットと大差なさそうです。
観光したり地元の人と語らったりという機会がほとんどなかったのが残念でしたが、それ以上に体力も精神も消耗しきる限界に近い苦痛を味わいました。
もうこんなことは2度としたくありません。

今後、機会あるごとに旅のことを記していこうと思いますが、写真用レンズについて考えるというブログの原点にたちかえって、再出発するつもりです。
作例は、新緑の鎌倉、レンズはスピードパンクロです。
よろしくお願いいたします。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
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Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(10) | 2016/05/01 Sun

鏡頭袋子

Speed Panchro 50mmF2
広州の写真は昨日で終わりですが、今日、深圳での1枚を加えて、今回の広州・深圳シリーズを締めくくることにいたします。
作例は、深圳の縫製工場で過酷な労働をする出稼ぎ少女、のように見えるかも知れませんがそうではなく、生地の市場である深圳布芸城という建物でふつうに働いている女の子です。
夜の8時近くなって、向かいはもうシャッターを降ろしていますが、彼女の店は忙しかったようで、残業になってしまったようです。

深圳布芸城に行った理由は他でもありません。
カメラを持った旅や散策にはここのところ決まってペッツバールを持っていっていますが、大小さまざまなペッツバールが増えたことで、それらを持ち運ぶためのケースが無かったことから、布生地で作ってもらおうと考えたのでした。
もちろん市販のソフトタイプのレンズケースでも問題ないのですが、量販店に行っても種類が豊富でないうえに値段も思ったより高く、ペッツバールの多くにはラックアンドピニオンのギアが飛び出していて少しゆとりあるサイズが欲しいなどと考えていたら、中国でオーダーすれば必要なサイズが得られ値段も安いだろうと気付いたのでした。

レンズケースは以前にも作ってもらったことがあって、そのときはサンプルもなく拙い中国語でイメージを伝えての注文だったために、いまひとつ思い通りにはならなかったので、今回は形状見本持参で再挑戦する意気込みです。
しかし、深圳布芸城はビルの3フロアをぶち抜きにして、小さな生地屋さんと縫製屋さんが市場のようにひしめいているところなので、前回どこでお願いしたのか見つけるまでがまずは一苦労でした。
丸顔のおばちゃんがオーナーのカーテン屋さんということだけ覚えていたのですが、位置関係ではなく、やはり愛くるしい真ん丸顔を見つけて、ああここだと思い出しました。

おばちゃんはわたしのことをかすかに覚えていましたが、何を作ったかまでは記憶に無かったようで、首を捻っていると作例の女の子がレンズケースでしょうと助け舟を出してくれて、ああ、そうだったと思い出してくれました。
今回は加えて市販のレンズケース(巾着袋とかレンズポーチと言った方が分かりやすいでしょうか)を見せて、さらには沙面で活躍したホームズ・ブース&ヘイドンスのレンズを採寸してもらって、ぴったりのサイズにとお願いしました。
そのサイズならわたしのすべてのペッツバールはカバーしますが、中サイズ、小サイズも合わせてお願いします。
また、デリケートなウルトラブックのノートPC用の布ケースも作成依頼しました。

おばちゃんの仲間の生地屋さんがすぐ隣なので、生地選択するように言われますが、深圳はすでに日中30度の夏でしたので、期待した厚手のウール系の生地がほとんど在庫されていません。
一見スウェードにも見えるベージュのウール混の真冬のコートになりそうな生地を見つけて即決しました。
レンズケース大中小各1とPCケース1分の生地代は50元でしたが、少し余ってしまったようで、PCケースは2個作ったよと言われました。
PCは1台しか持っていませんので、むしろレンズケースを余分に作ったもらいたかったですが…。

縫製代は1つあたり20元とのことですが、前回は25元だったのでおばちゃんはそのことを忘れてしまったのでしょう、それともリピーター価格になったのか、いずれにしても安くなったので気付かぬ振りで黙っていました。
ケース1個あたり、生地10元、縫製料20元、合計30元は500円強と言うことになります。
思ったよりかかってしまいましたが、良い生地を選んでのハンドメイドですし、大企業優遇策のあおりで円安なので仕方ありません。
今夜帰国するのでと言うと、わずか1時間で仕上げてくれたので良しとしましょう。

ケースは見本を見せたのにも関わらず、紐を一方から引っ張る形になっていてちゃんと口が閉まりきらないという意思疎通のズレを生んでしまいましたが、それ以外は期待通りの良い出来栄えでけっこう気に入っています。
時間厳守なのも素晴らしい、おかげさまであせる必要なく帰国の途に向かうことができました。
ただ、その影響でしょうか、作例の少女は定時で上がれず残業ということになってしまいました。
そのお詫びに、次回は夕食をご馳走するのでとプッシュしましたが、彼女にその気があれば今度はいっしょに食事ができるでしょう。
さらに、ブログの被写体にもなってもらい、ネタまで提供していただいたので500円もかなり安かったと感じているところです。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2014/04/28 Mon

心願我語

Speed Panchro 50mmF2
スピードパンクロは35mmシネサイズなので、35mmフルサイズはカバーしていない。
ksmtさんの指摘を受けてわたしもその結論に落ち着くつもりです。
ただ、気になったのは、スピードパンクロ50mmF2には、ライカマウントのものが存在したと聞いたことがあります。
本当であれば、イメージサークルがライカ判をカバーしないライカマウントレンズということになりそうですが、こういう話には眉唾物が多く、信頼性があまり感じられません。
テイラー・ホブソンではクック・アナスティグマットやクック・アモタルというライカマウントレンズの傑作がありますので、スピードパンクロがあるとすれば改造版と言うことでしょう。

わたしは、40mmと75mmのスピードパンクロもライカマウントに改造したものを所有しています。
いずれもシリーズⅡの「よく写る」レンズで、75mmの方は何度かこのブログで作例を紹介済みです。
この2つのレンズもα7でチェックしてみましたが、75mmはケラレはなく周辺の目立った乱れは認められません。
40mmの方は周辺に少々の光量落ちが認められました。
それは50mmのスピードパンクロで4隅がケラレるのに比べればずっと軽微で、雰囲気づくりの演出に使えそうな程度です。
恐らくシリーズⅡの50mmであれば、周辺の光量落ちは一切ないのではと想像できます。

シリーズⅡのスピードパンクロは、ラジオアクティブレンズとして知られています。
レアアースである放射性のガラスを使って高屈折低分散を実現させているのですが、一説によれば、このガラスは時間の経過とともに黄変するのだそうで、わたしの40mmと75mmのスピードパンクロは白いものが黄色く写ってしまうのです。
とはいえ、高屈折低分散ガラスでイメージサークルを拡大したということでしょう。
また、スピードパンクロでは4群6枚のダブルガウスから後群に両凸レンズを1枚追加されているとした話をきいたことがありますが、光の反射を見ても後群に4枚レンズが使われているようには見えません。
わたしには4群6枚のように思えてなりません。

さて、本日の作例ですが、黄埔古鎮の入り口にある寺院のひとコマです。木にたくさんの赤い紙がぶら下がっています。若い人たちがこの紙を買って願い事を書き入れ、木に掛けると願い事が叶うということでした。
丁さんによれば、これは日本の習慣でしょうと言います。
日本で元旦にお寺に参って、願い事を書くでしょう、あれが香港人に受けて香港の寺で同じようなことが始められて、それが広東の寺院にも広まったんですよと教えてもらいました。
なるほど初詣の習慣が香港経由で中国に伝わるというのは、仏教文化の逆輸出なのかなあと少々感心しました。

しかし、今、あらためて考え直すと、初詣は願い事ではなくておみくじでした。
願い事を書いて木に吊るすのは七夕ですね。
香港ではこのふたつを合わせて合理化したのでしょう。
もうひとつ思い出したのは、深圳には願い事を書いた紙を木に向かって投げるというのがありました。
枝に引っかかってとどまれば願い事が叶い、地面に落ちるとかなわないという話でした。
これも何か日本の習慣を組み合わせたような気がしますが、そのオリジナルについては寡聞にして分かりません。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2014/04/19 Sat

比較O与S

Speed Panchro 50mmF2
今日、ホームセンターに行ってノギスを買ってきました。
100円ショップのプラスチック製を使っていましたが、ksmtさんからいただいたスピードパンクロの示唆をきっかけにオピックとサイズを比較するために、見やすく精度の高いデジタルのノギスが必要と思い立ったのです。
もっとも、正確にサイズを測って比較したところで、何が分かるという訳でもなさそうなのですが。

オピックとスピードパンクロは前玉がそっくりですし、製造時期が重なっているガウスタイプのレンズ同志ということもあって、設計のまったく同じレンズ、あるいは名前が違うだけの同じレンズではないかと考えていました。
ところが今回使用してみて4隅が黒くなってしまっているので、鏡胴後方部分でケラレがあるかも知れないと憶測を書いたのですが、ksmtさんからそうではなく、スピードパンクロが35mmシネサイズに特化して設計されているからだとのコメントをもらったのです。
俄かには信じられなかったのですが、あらためてオピックとスピードパンクロを並べてみると、前玉は同サイズですが、後玉はスピードパンクロの方が少し小さいように見えます。
ここは、ひとつ正確に測ってみようとノギスの購入に至ったという次第です。

今回は、スピーディックも入れて3者の外観上の比較をしてみたいと思います。
まずは刻印から。

1.TAYLOR-HOBSON COOKE ANASTIGMAT No.175036 2INCH SERIES O f/2
2.COOKE SPEED PANCHRO LENS No.218810 50mm f/2
3.TAYLOR-HOBSON COOKE ANASTIGMAT No.173125 51mm SERIES X f2.5

これもksmtさんから教えてもらったことですが、オピックはシリーズOとスピーディックはシリーズXと刻印されています。
オーとエックスですが、丸とバツのようにも置き換えられるのが面白いですね。
なぜかスピーディックは50mmではなく2インチの近似値の51mm表記が採用されているようです。
あと、3者の製造番号のレンジが狭いのが興味深いですが、テイラー・ホブソンのレンズの細かい製造番号表は見つけられませんが、おおむね1932年から1936年の間に入るようです。

続いて採寸してみることにします。

1.O 前玉径25.1mm 後玉径21.1mm 前玉から後玉まで長さ33.5mm
2.S 前玉径24.9mm 後玉径19.7mm 前玉から後玉まで長さ42.5mm
3.X 前玉径22.8mm 後玉径22.0mm 前玉から後玉まで長さ19.2mm

前玉径は同じではなくごくわずかにスピードパンクロが小さく、後玉径では肉眼でも分かる程度に小さいです。
ルドルフのプラナーは前群と後群がまったく対称的なのに対して、オピックでは前玉がやや大きい非対称性の違いがあることが知られていますが、スピードパンクロにも同じことが当てはまるようです。
そして決定的な違いが、ガラス径ではなくレンズの長さにあることが分かりました。
光学知識がなければ確かなことは分かりませんが、長くなったことでイメージサークルが小さくなりその分性能を向上させた部分があるのでしょう。
できれば前玉径を大きくするなどして、イメージサークルはオピック同様のサイズを保持してもらいたかったです。

スピーディックはもちろん、オピックもフルサイズでまったくケラレなどはありません。
スピードパンクロは開放でも最小絞りでもケラレますが、スピードパンクロの後継機だったキネタルも同じくらいケラレます。
ケラレだけみるとわずかなものですから、設計をそのままにレンズ径だけ大きくするなどして、スティルカメラにも互換するようにしてもよさそうなものですがそうしなかったのは、テイラーホブソンのシネレンズ専業でという強い意志を示しているように思われます。

さて、今日の作例ですが、小さくて分かりにくいかも知れませんが、女の子がひもに吊るしているのはカニです。
道々で小さなカニを売っている露店があって、てっきり食用と思ったのですが、子どもが飼うんですね。
ちょっと意外でした。
それ以上に意外とも言えるのが、女の子のはいているパンツで、レンズの性能を見るチャートのようにも見える良い柄ですが、さっちゃな子どもだというのに妙にセクシーな感じがするのは、後ろの年嵩のお姉さんたちを凌いでいます。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
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Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2014/04/18 Fri

他準備去西蔵

Speed Panchro 50mmF2
広州を案内してくれた丁さんは、昨年の6月に雲南の旅行で知り合った友人です。
広州生まれ広州育ちの彼は、日常では広東語を話しますが、わたしに話しかける広東訛りの中国語は聞き取りやすく、わたしの中国語レベルの低さを考えるとコミュニケーションのスムーズさが親しくなる要因になったようです。
一期一会とはよく言いますが、地球はどんどん狭くなっているのですからせっかく親しくなって、また別の機会に再会できるに越したことはありません。

そもそも知り合ったきっかけは、昨年、雲南を旅した時に麗江からほど近い沙渓という古村落をペッツバールで撮影していたわたしに、面白いレンズですねと丁さんに声を掛けられたことでした。
丁さん自身もモノクロで撮影して、現像からプリントまで自分でこなす写真好きということで、わたしのペッツバール自慢を真剣に聞いてくれました。
それに、わたしがもうひとつ持ってきていたライカにも興味を示しました。
丁さんはライカのことはもちろん知っていましたが、なかなか見る樹会の無いカメラとして気にしていたとのことで、ゴーダンのペッツバールとM6を交互に手にしては喜びを隠せないでいました。

より親しくなった理由は、丁さんがライフワークとして、年2回10日間も、少数民族を訪ねる旅をしているという話を聞いたからでした。
わたしもそれなりにそういう旅をしてきたので、お互い少数民族の村を訪れた話をした話をしては大いに盛り上がりました。
ただ、言うまでもありませんが、少数民族の旅の日数ははるかに丁さんが多く、もちろん言葉の問題はわたしより全然ないわけですから、経験値がまったく違います。
雲南のときには丁さんがずっと話して、わたしはそれを羨ましげに聞くばかりでした。

今回あったときも、昨秋訪問したという四川省の凉山彝族自治州の旅のことが話の中心でした。
それによれば、彝族はなかなかユニークな民族のようです。
お酒の大好きな民族だそうで昼間からビールを大量に飲んでいて酔って道端に寝ている人がかなりいたとか、子どもの飲酒や喫煙が許されているようで小学校低学年くらいの子がビールを飲んでいたりタバコを吸っていたりというシーンを何度も見たとか、髪を伸ばす習慣があってえらい長髪のおじいさんを見たとか、それぞれスマホで撮影した写真を見せながら教えてくれました。
中では、結婚式に御呼ばれして撮影した花嫁のたいへん重厚かつきらびやかな衣装と、男性が来ていたマントのような民族衣装がとても印象に残りました。

来月にはチベットを訪れる計画を立てているということでした。
ラサですかと聞いたところ、ラサには以前行ったことがあり、今回は聞いたことが無いようなところに行きは鉄道で帰りは飛行機で往復するということでした。
チベットはわたしももっとも行きたい土地のひとつですが、政治的にセンシティブなため外国人は入境証を事前に取らなくてはならず、新疆人の問題が発生してからチベットの入境証が発行されなくなったなどの噂があり、何しろ遠くて時間がかかることから計画もできずにいるのが現状です。
中国人は入境証を取る必要はないとのことでした。

ちょっと意地悪して、中国人は尖閣諸島は日本人に取られたとみな思っているようですので、こんなことを言ってみました。
チベットの人は国土を中国人に取られたので恨んでいるらしいですから、気を付けてくださいね、日本人がチベットを旅行するときは中国人と間違われないように日本の国旗を持って歩くそうですと、以前聞いたことを伝えてみたのです。
丁さんはやや表情を変えていましたが、まったく大丈夫です、彼らは友好的ですよと答えていました。
少し動揺があったように思いますが、それがチベットはやや危険かもと感じたからなのか、日本人であるわたしにチベットは中国人に取られたものだと指摘されたことにハッと思ったからなのかはよく分かりません。

さて、作例ですが、雲南で広東の古鎮の話が出たときに、広東の古建築の特徴は建物の両の上の部分が出っ張っていて、この部分は通称鍋の取っ手と言われているんですと教わったことをこの建物に思い出しました。
丁さんにそのことを告げると、そうです、そういえばそんなことを話しましたっけと少し恥ずかしそうに笑っていました。
誠実でちょっとはにかみ屋の丁さんが、いくら漢族を恨んでいてもやはり誠実さに溢れるチベット人に襲われるということはないでしょう。
よい旅をしてきてください。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2014/04/17 Thu

黄埔的渡船

Speed Panchro 50mmF2
昨日の作例は少し目立たないように撮影していますが、今回持参したスピードパンクロはフルサイズだと4隅がケラレてしまうのが一目瞭然です。
クックの50mmシネレンズの系統はみな35mmのイメージサークルをカバーすると聞いたことがあったのですが、これはどうしたことでしょうか。
肉厚のフィルターを付けていたからではないかと思い、外して撮りましたが結果は変わりません。
スピードパンクロは量産レンズですので、いくらでも作例があるだろうから比較してみようと検索してみましたが、マイクロフォーサーズなどの作例はすぐに見つかったものの、フルサイズのそれが出て来ません。
確かwww.oldlens.comにあったはずだと見たものの、こちらには50mmではなく超レア玉の58mmF2が出ていました。
ひとまず探索は後回しにすることにします。

www.ksmt.comではつい最近スピードパンクロの75mmF2の写真が掲載されました。
このレンズも周辺がかなりの範囲が収差で乱れていますが、ケラレはもちろん周辺光量落ちも確認できません。
75mmでケラレないのであれば、50mmのケラレはイメージサークルの問題ではなく、後玉が鏡胴でケラレていると考えた方が合理だと言えるでしょう。
時間をとって検証してみる必要があります。

そのksmtさんが比較的最近75mmを購入して使用したことに対するオマージュの意味で持参したスピードパンクロですが、初登場のこのレンズ、わたしの購入は最近ではありません。
もう3~4年前になるのではないかと思います。
とても高価になってしまったスピードパンクロを今さら買う気になれず、かと言ってオピックやスピーディックといったクックの珍しいレンズを50mmで入手していた時だっただけに、スピードパンクロも50mmのものを探す日々が続いていたのでした。
ちなみにレンズを集め出したころのスピードパンクロ50mmの相場は2万円以内でした。
名前にパンクロと付いていたのが特殊レンズを思わせましたし、その割には市場にとてもよく出てくるので慌てて買うようなものではないと手を出さなかったのです。

その後やって来たミラーレスカメラとCマウントレンズのブームによって、安かったはずのスピードパンクロの相場はドーンと一気に上がってしまいました。
軒並み10万円以上、ライカマウントに改造されたものは30万円なんて値札が下がっている状況です。
2万円だったものが10万円になってから買おうという気持ちは起らず、半ば諦めかけた50mmのスピードパンクロですが、オークションに5万円を切る安い出物を見つけて購入に成功しました。
安かった要因のひとつは、説明に絞りが付いていないと書かれていたからのようですが、なんと着いてみれば細いリングを回すことで絞りが出て来ます。

安かったもうひとつの理由は、このレンズがかなり初期のものだからです。
スピードパンクロは恐らく戦後に設計変更があったようでシリーズⅡと刻印されるようになり、コントラストが別物のように上がって性能が向上しています。
一般には改良されたレンズとして歓迎されるシリーズⅡですが、オールドレンズファンには最近の一眼レフ用レンズと大差ないレンズに見えてけっして好ましいものではありません。
これはあくまで好みの問題ということですが、シリーズⅡの方が人気があることがわたしには幸いしました。

およそ6万円ほどで入手したスピードパンクロですが、それでも安かったころの3倍の高値です。
悔しかったのでライカマウント化も安く中国で仕上げてもらうことにしました。
いかにもフィットしそうなズマールのキズだらけ玉を1万円で入手して、スピードパンクロとともに改造依頼しました。
数か月後に完成を見ましたが、その費用も約1万円です。
アルミパーツをきれいに組み合わせたなかなか美しい仕上がりだったので満足していたのですが…。
コストをケチったためこんなことになつてしまったか、後部の処理に問題があるのか検証しないといけません。

さて、今日の作例は、黄埔に埠頭がふるからと歩いて行ったところです。
ちょうど船が出るところだったので見学しました。
前方にクレーンのように吊られた渡し板がついていてフェリーのようにバイクでも乗るのかと思いましたが、乗っているのはせいぜい乳母車だけです。
その渡し板の跳ね上げは、左手のお兄さんがやっているように大きな輪っかをくるくるまわして行うのがマニュアルの良さでしょうか。
驚いたのはこの船の行先でした。
船はバックしてから180度旋回し、作例の前方に見えている堤防に向かっていきました。
到着まで、およそ1分。
これだったら、矢切の渡しのような竹棒で操船するような小船の方が早くて効率的だと思うのですが…。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(4) | 2014/04/16 Wed

楊桃3元5毛

Speed Panchro 50mmF2
丁さんが中山大学に連れて行ってくれた理由は、割と古い建物が集まるオールド広州とも呼べそうなエリアで、大学の建物も古びた味わい豊富で、キャンパスの並木なんかは戦前そのままの雰囲気に満ちているところなどがわたしに受け入れられるだろうと考えてのことのようです。
しかし、もうひとつ理由があって、丁さんお気に入りの広州らしい安くて美味しいランチの店が隣接してあることが理由でした。
広東によくある飲茶が基本で、他にも多種多様な広東料理をオーダーできる店のようです。
ようです、と書くのはそんな庶民のための食堂のような店は、当然ながら土曜の昼時で大混雑していてテーブルに空きがなくて入れなかったから、外面からそのように推測するしかなかったからです。

ふたりして少々がっかりしつつも次善策として選んだのが、中山大学のカフェでした。
学生向けの食堂は見るからに安かろうまずかろうな雰囲気でしたが、カフェはなかなか評判良いのでと向かったものの、ここもかなり混雑しています。
屋のテーブルに空きを見つけましたが、丁さんは空気が悪いから野外のテーブルでと言って、空くのを少し待ってみましたが、カフェだけにみな食後もくつろいでしまっていて誰も動く気配なしです。

痺れを切らしたか丁さんは、ではちょっと良いところに行きましょうと大学の門のところでタクシーをつかまえました。
何やら本当に高級店に着いてしまったようで、かなり高価な店構えで、カメラを提げたわたしたちにはあまり似合わないような気がしないでもありません。
好きなものをオーダーしてくださいと写真入りのメニューを渡されますが、ほとんどが1品1000円以上で、習慣に従って3品も頼めば、せっかく食事が安くて美味しい広州で無駄遣いするようで、わたしはオーダーをためらいます。

申し訳ないですが、漢字のメニューが読めなくてと、責任を丁さんに押し付けるようにメニューを渡してしまいました。
丁さんもどうやらここには初めて来たようで、メニューを見て動揺する様が感じられました。
さすがに料理はすべて旨いことはとても旨かったですが、会計が4000円近くなってしまい、わたしが払おうとしても頑固に受け付けてもらえず、丁さんに支払いさせてしまいました。
来月にはチベットを旅する予定で節約しなければいけない丁さんに思わぬ出費をさせてしまい、胸が痛む思いです。

広州にも古鎮があることはあるからと、気を取り直して午後の散策に向かいました。
さすがにタクシーは使わず、近くのバス停からバス2本を乗り継いで着いたのが黄埔という古鎮です。
黄埔には軍学校というのがあって以前訪れたことがありましたが、まさかすぐそばに古鎮があるとは気付きませんでした。
また、数回訪れたことがある小洲もここからそう遠くないとのことです。

丁さんによれば、かつては古い建物が多く見られた黄埔も、多くの古建築が建て直されてしまったのですが、地元政府が古い町並みを再現して観光客を呼び込もうと考え、新築の建物はみな古建築風の外観になっています。
しかし、それらはどうみても安っぽい作り物であることがバレバレで、観光客を呼べそうな代物ではありませんが、もともと水郷のような場所に古建築が残っていて、周囲は果樹園に囲まれているような環境だったことから、市民の週末の憩いの場のような存在として、けっこうな賑わいに包まれるようになったそうです。
丁さんはこんなところへ連れて来て申し訳ないと恐縮していましたが、廃墟のような人のいない場所よりはわたしには好適で、それなりに楽しめるところであるとすぐに分かりました。

作例は、はずれの方の水郷の雰囲気を残したエリアですが、こんな感じで商売する地元のおばちゃんたちが物憂い雰囲気を出しています。
東京は桜が咲いたばかりでしたが、広州は日中早くも30度近くなる日が続いていてフルーツもいろいろと出回っているようです。
不案内で恐縮ですが、真ん中と右側のものは何だか分かりませんが、3.5元/1斤と書かれているのはスターフルーツです。
その左側に空きがあるところを見れば、それなりに売れているのかも知れませんね。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
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Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2014/04/15 Tue

中山大学

Speed Panchro 50mmF2
2月3月と中国行をさぼってしまい、今月はどうしても深圳に行かなくてはならなくなりました。
もうそろそろ毎月の中国行も終わりになればよいのですが、もう少し続けなくてはならないかも知れません。
いずれにしても、深圳での用事にはそれほどの時間がかかりませんので、滞在中はできる範囲でいろいろな活動を試みようと思っています。

今回は、昨年末に深圳から福建省方面への高速鉄道が開通したというニュースを遅ればせながら聞いたので、できれば福建方面へ足を延ばしてみようと考えていました。
ところが、時刻表を調べてみると高速鉄道という名前の割には思ったより時間がかかることや、早朝には列車本数が少ないことが分かりました。
できれば有名な客家土楼を日帰りでというのはほとんど無理で、1泊2日フルに滞在しないと厳しいかという感じです。
客家土楼にはそうするだけの価値がありますが、土楼はやや広範囲に点在しているので車をチャーターするか時間のゆとりが無いと厳しいので、近い将来には事前調査の上で出掛けることにしたいと思います。

広東省の東端にある潮州も高速鉄道がとおるようになってアクセスが格段によくなったはずです。
しかし、確認するとやはり2時間半かかるのですが、中心から離れた深圳北駅まで30分かかり、潮州側でも同様だと考えると、バスでも3~4時間と聞いていたのでほとんど差が無いことが分かりました。
そもそも深圳から潮州までは300キロしかないので平均200キロで走れば1時間半で到着できるはずなのに、2時間半もかかるとは。
高速鉄道とは名ばかりと言うか、やはり何年か前の大事故が運行に未だ影響していると考えざるを得ません。

それでも、せっかくなので潮州に行くつもりでいたのですが、到着してから翌日のチケットを買いに行くと、すでにその日はすべて売り切れとのことでした。
高速鉄道はすべて指定席で、それ以外に一定量の無座というチケットも発行してくれるのですが、土曜日ということもあってかそれすら売り切れているというのは、遅いうえに需要に追い付かないダイヤしか組めない状況が分かったような気がします。
この時点で、高速鉄道も潮州行きもきっぱりあきらめることにしました。

以前、紹興から温州へ行こうとした時もそうでしたが、人口が滅茶苦茶多い中国では高速鉄道のチケットが取れないということはありましたので、今回も同様の事態は想定していました。
第2案は、去年の雲南の旅で出会った丁さん(Tさんでなくチョウさんです)が広州在住で、いつかお会いしましょうと話していましたので、この機会に訪問してみることにしたのです。
明日、会えますか? とショートメールしたところ、OKの返事があったので、翌朝出掛けていきました。

雲南へは昨年6月に旅したので丁さんとは10ヶ月振りの再開です。
丁さんは何とはなしにわたしの趣味を心得ていて、広州はあまり行きたいと思ってもらえるところはないですが、などと言いながら連れて行ってくれたのが中山大学でした。
ウィキによれば、1924年に孫文によって広東国立大学として創立され、2年後には孫文の死去によって、名称が中山大学となったとのことです。
広東一の名門大学だそうで、キャンパスには全土から精鋭が集結しているという雰囲気です。
途中、付属中学校の学生に道を尋ねたのですが、直立になって丁寧に説明してくれたのが印象に残りました。
ゴシック風の講堂など日本の大学とも雰囲気が似ていると思いますが、野暮な服の女子大生とボロ自転車の男子学生が語らう姿は、少し違っているかも知れません。
【Alpha7/Speed Panchro 50mmF2 F2】
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Cooke Speed Panchro 50mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2014/04/14 Mon
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