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徕卡M4美女

Dallmeyer 11cmF4
カメラを持っている人が多くいると、どんなカメラを使っているのかなと気になることしばしばです。
人のカメラをチェックして、珍しいカメラやレンズを見つけると、こっそり撮影したり、声を掛けたりもします。
鎌倉や京都などを散策しているとライカやローライなどの遭遇率は高いですし、あれは何だろうかというようなカメラやミラーレスに判別不能なレンズを取り付けているのを見たりもしてなかなか気が抜けません。

しかし、○○祭りなどのイベント系にはなかなかそういう出合いが無いのが現実です。
カメラの名機や珍しカメラでそういうものを撮りに来る人はそもそも少ないのでしょうが、人物撮影なので面白いポートレイトレンズやソフトレンズなどを持ち込んでいる人が少しはいてもよさそうなものなのに、自分たち以外に変わりレンズを持っている人は皆無に近いようです。
逆に言えば、そういうイベントでは現行カメラに純正レンズの一眼レフばかりですから、メーカーにとってはイベント様様と言えるでしょう。

海野宿でもそれは同様で寂しく感じていたのですが、同じように考える人が製作したのでしょうか、今ほどニュースを見ていたら間に流れたJR東日本のCMで、ライカM3にエルマー90mmか何かを付けたカメラで鉄道の写真を一眼レフのおじいさんたちに紛れて撮影するというのが流れました。
なぜライカで鉄道写真なのか分からず、CMの女の子もライカに慣れているようにも見えませんでしたが、三脚に据えさせて写真を撮っているのでISO25の低感度モノクロフィルムを絞って撮っているのかと思わせるところが面白い演出なのかと思いました。

もしかしたらと思いましたが、検索するとやはりもうこういうのはYouTubeに動画でアップされているのですね。
あらためてみるとカメラはM3ではなくM4でしたし、レンズはエルマーではなくエルマリート90mmのようです。
なぜかフードは90mm用のIUFOOではなく35mm/50mm用のIROOAが付いています。
こういうところは、敢えてよく見るとおかしいという伏線を敷いておいて、ライカファンなどが突っ込んで話題にしてくれるのを狙っているのでしょう。
M4にエルマリートを準備するような小道具担当がフードを間違えるようなことは考えにくいです。

それと、わたしの勝手な推測では、先に述べたように、カメラマンが集まって10人が10人とも現行デジタル一眼レフというのでは面白くない、ということを表現した演出のように見えるのです。
カメラもレンズもすごく進歩してしまって同じような位置から同じような最新デジタルで撮っても同じような"優秀"な写真ができあがるだけですが、それで楽しいですかと。
それが証拠にCMの最後が、頭が入っちゃったと、目の前の人の頭が入り込んでしまう失敗を気にも止めずに笑いながら言うというオチになっているのですが、その頭を写された当人は撮影後の液晶でのチェックを真面目腐ってしているという対照的な配置にしているのです。
わたしが海野宿でも体験したことがそのままCMになったような気がしてなりません。

それはそうと、このCMの影響ではありませんが、今度久し振りにM6を使ってみようと考えました。
まわりでフィルムを使いだした人がいたということがあり、ミラーレスにしてからライカをまったく使わなくなって恋しくなってきたということもあってのことです。
作例の美人ふたりは20歳とのことでしたが、いまひとつペッツバールには関心を持ってもらえませんでした。
ライカだと言ってもそれは同様だと思うのですが、この中にはフィルムという科学の長い紙が入っていると言ったらどういう反応なのか気になります。
フィルムを知っているかもしれませんが、もしかしたらフィルムってなにと関心を示してくれるのではと思うのです。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
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thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(4) | 2014/12/06 Sat

你笑什麼

Dallmeyer 11cmF4
海野宿ふれあい祭りには、いくつかの催しがタイムテーブルに連なっていて、適度に見物客を飽きないようにさせる工夫が伝わります。
巫女さんの舞のような神事から、子どもずもう、流し踊りのような祭りの定番、人力車への乗車では古い町並みを少し高い目線で眺めることができ、そしてわたしたちのような人物撮影が主体のレンズ愛好家にはなくてはならない時代衣装行列があります。

しながわ宿場祭りは規模の上でまったく比較になりませんが、大磯宿場祭りや与野大正時代まつりとは肩を並べるところがあると言えます。
例えば、実感としての通りの長さは、大磯、与野、海野宿はほぼ同等のように思えます。
時代装束の人数でいうと、与野が多く、大磯は少ないですが、海野宿も大磯ほどではないですが少なめな印象があります。
大磯では、本格的コスチュームがほとんど無い代わりに、住民や販売屋台を出す皆さんが着物になるなど、全体が祭りを盛り上げようという機運を感じられるのに対して、海野宿ではその部分が弱いのが残念です。
昨日の作例の美人姉妹などはぜひとも来年は着物で来てもらいたいものです。

それに大磯では、ゲスト参加というか衣装自前で祭りを盛り上げる人たちの存在が大きい。
紋次郎さんはじめ、乞食コスチュームの男性、ヴァイオリン弾き、ガマの油売り等々、おなじみの皆さんが独自のスタイルで祭りを盛り上げています。
与野でも同じメンバーの方がいたり、やはり自前の大正ロマンスタイルで飛び入り参加する人が多く、祭りをより楽しませる重要な要素になっています。

とはいえ、やはり時代衣装行列の存在は重要で、これがあるからこそ海野宿までやってきたというのは間違いありません。
それがなくても海野宿の家並みはたいへん魅力的ですが、いつか訪れるならこのような機会があればそれに越したことはありません。
また、何もない静かな時にも再訪してみたいと思わないではないですが。

さて、今日の作例は、保母さん4人組で時代衣装行列に参加していた内のおひとりに登場願いました。
いつもの通り、江戸時代にイギリスで製造されたレンズなので、江戸時代のコスチュームの美人を撮らせてもらいたいとお願いしてモデルになってもらったのですが、一度ポーズを取ってもらうと次々とカメラマンがやって来て、ピント合わせに手間取るわたしはシャッターを切るタイミングがありません。
撮ろうとして別のカメラマンが前を塞ぎの連続で、そのまごまご振りが受けたのでしょう、笑われてしまいました。

そんなことがあっても、彼女はしっかりとこちらに目線をくれましたので、わたしはちつとも問題にすることはありません。
しかし。この日もそうでしたが、このようなシチュエーションで不愉快な思いをすることがしばしばあります。
ひとつは、ポーズを強要したり、しつこく注文付けたり、ちょっと高圧的な印象を与えるような人が必ずいるということです。
撮らせていただいているというのに、モデルを雇ってやっているという態度なのを見ると、それは違うのではと言いたくもなります。
もうひとつは大勢で撮っていると、中の人同士が小競り合いというか揉め事というか、ちょっとしたことが原因で大人気ないことになってしまうというこがよくあるのです。
わたしたちにとっては反面教師ですが、本人は気付いていないのがたちの悪いところです。
モデルになった女の子が笑ってますよ、と言ってあげればいいのかなあと思ったりしています。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2014/12/03 Wed

白平衡問題

Dallmeyer 11cmF4
昨年は雨だったと聞いたのですが、今年の海野宿ふれあい祭りは好天に恵まれました。
ただ、大地震が前夜あって、集落は相当揺れたそうです。
人生最大の地震体験だと語る人もいたくらいでした。
県下でいちばん被害が大きかった小谷村は直線距離で70キロほど離れていて、海野の古建築には被害がなかったのは幸いでした。
もちろん、先の自信で被害に合われた皆さまには、お見舞い申し上げなくてはいけません。

とにかく好天だったことで、思った以上に暖かだったのはよかったのですが、そのことをないがしろにしたための失敗がありました。
ホワイトバランスの設定です。
幅の狭い街道の左右に古建築が並んでいて、日なたと日陰をはっきりと分けていたのですが、カメラの設定を太陽光にしていたためでしょう、昨日と今日の作例では日陰が青っぽくなってしまいました。
フィルムでもこういう失敗はしばしばありますが、デジタルはその場で確認できますし、何よりRAW現像して色味も調整するのが普通なようなので、どうにかしなければならないところでした。

わたしは横着な人間なので、後で写真を修整してよくしたいという気が起こりません。
さらに悪いことには、最初にホワイトバランスを設定してしまうと、天候の変化にも反応せずにそのまま撮り続けてしまいます。
旅に出て、前夜に蛍光灯下で撮影するので、蛍光灯に設定して、翌朝は晴天下の撮影にも関わらず、設定そのままに撮り続けて途中で気付くなどと言うことを当たり前のように繰り返しているくらいです。
適当なスナップを撮っている分には自業自得で構わないのですが、頼んでポートレイトなどを撮らせてもらっているのに、自らの性質の問題で、色がおかしかったりしては申し訳ない限りです。

今日の作例のふたりは、たぶん、海野宿でたいへん評判の美人姉妹です。
美人は今や全国津々浦々どこにも存在しますが、器量好し、性格好し、加えてこの子とてもいいなあと思わせるところがあって、すっかりお気に入りになってしまいました。
また来てくださいねと言ってくれたのですが、もちろん社交辞令とは知りつつも、こういう子たちに言われるとすっかりその気になってしまうのがもてない男の困ったところです。

困ったついでに言えば、色温度以外にも長焦点のレンズでふたりを正面からとらえなかったことも今日の作例では致命的な失敗ですね。
お姉さんがボケて妹さんの引き立て役のようになってしまいました。
ふたりが並んだ写真はどうも交戦状態が酷かったり、そもそもふたりともにピントが合っていなかったりで、これを採用せざるを得なかったと言い訳しておきます。

ところで、彼女たちもそうでしたが、海野宿の皆さんはペッツバールの説明をすると大いに関心を持ってくれたのが、今やペッツバール運動推進委員になったわたしにとって、とても嬉しいことでした。
また、祭りに来ている人のほとんどは近隣からのようで、東京から来たというと先方でも喜んでくれていたので、これはお互いさまのようなところがあります。
古い町に行くと古いレンズがより光るのは、住んでいる人たちの好奇心と素養によるのだということを再確認しました。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/12/02 Tue

想測距式相機

Ross 11.5cmF4
なかなか撮るものも見つからず、江の島を後にしてしまいました。
島から駅までが最後の望みで、この間に何も撮影できなければ、片瀬江ノ島駅の小田急か、江の島駅の江ノ電でも撮ってお茶を濁すより、最終日の写真がないことは分かっています。
とはいえ、来るときにここ橋上で、何かを食べながら歩いていたおじさんが、トンビに襲撃されて周囲が騒然となる現場に居合わせていましたので、帰りも何かあって1枚くらいは撮れるだろうとタカを括っていました。
もっともトンビの時は、カメラはカバンにしまったままで、撮影するどころかまわりのざわつきをぼんやり眺めでいるしかなかったのですが。

ここをミス鎌倉がタスキをして歩いていたり、着物の若い女性がいたりということは考えづらかったので、欧米の美人観光客とすれ違うとか期待して、カメラを構えっぱなしに、わたしは風景を撮っている者です的雰囲気づくりに集中しました。
しかし、島内で何度か見かけたブロンド美女は、もはや見ることはありません。
と言うより、もう5時近くで、今から江の島に歩いて向かってくる人自体が激減状態です。

そんな中で救世主になってくれたのが、絶妙なコンビネーションで歩いていた作例のおふたりです。
声をかけてポートレイトを撮らせてもらおうか悩みましたが、断られれば今日のブログ更新に穴を空けるかも知れないと考えると、後姿の安全策になってしまいました。
わたしの方が歩くスピードがずっと速かったので一部始終を見ていたわけではありませんが、少なくとも橋を歩いている間はずっとこの大勢だったように思えました。
わたしもむかし室内犬を飼っていて、同じように頭に乗せたことは何度かありますが、犬の本能は地上を駆け回ることのようで、すぐに飛び降りてしまい、頭に乗せっ放しは無理でした。
このワンちゃんは、よく慣らされているのでしょう、でもオシッコをしたくなったらどうするんだろうかと気になりますね。

かなり強引ですが、このふたり組を見て連想してしまったのが、カメラにファインダーを付けた状態です。
人間がカメラでその上に乗せられたワンちゃんがファインダーのように見えないでしょうか(普通は見えない)。
わたしはライカを使っていた時、アクセサリーシューにSBOOIという50mm用のファインダーを付けていることが多くありました。
使用したライカM3やM6には50mmのファインダーフレームがありますし、ライカはファインダーが優れているのが売りだったわけですが、SBOOIはそれを凌ぐ明るく見やすいファインダーで、撮影するしないに関わらず、見ているだけで愉しくなるようなアクセサリーだったのです。
実際、肉眼で見るよりも、SBOOIを通して見た方がクリアによく見えるのですから、恐るべきファインダーです。

もうひとつ、四角いカメラの上に小さな丸のファインダーが載っているかわいらしさも気に入っています。
どうせアクセサリーシュー部分は空いているのでと広角レンズを使っているときも付けっ放しにしたりもしていました。
すると、ときどきこつんとぶつけてしまうんですね。
ファインダー機能には影響ない程度ですが、角などに小さなアタリが数か所できてしまいました。
これがみすぼらしくなるかと言えば、逆に歴戦のファインダーとでも言えるような風格を増したように感じられるのです。
こんなところが、ライカのアクセサリーらしいところなんですね。

それにしてもこの作例からライカのファインダーを連想するとは、ライカM8と決別して1年半が経過して禁断症状がでてきたのかも知れません。
レンジファインダーでのピント合わせが懐かしくなってきています。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/15 Sun

大判而拿手

Dallmeyer 2833 11cmF4
今週は、大判をやりたい、でも難しい、しかしこれならできるかも、というような逡巡ばかり書いています。
何事かと言えば、やはりやってみたいのですが、生まれつきの優柔不断で意思が弱いことを自覚しているので、こういう場に書くことで気分を盛り上げたり、既成事実化して後戻りできないように自分を縛ったりしているだけだったりもします。
または、誰かが背中を押してくれるのを待っているのかも知れません。

その大判でわたしが強調したキーワードは、ペッツバールと手持ち撮影でした。
ペッツバールをぜひ使いたい口径の大きなレンズと読み替えると、それに大判の手持ち撮影とくれば、写楽彩をあげないわけにはいきません。
スピグラは手持ち撮影できるカメラと聞きますが、見たことがあるのは映画とか古い報道フイルムの中だけで、実際に手持ちできるかは半信半疑の部分がなくはないですが、実際に大判手持ちを実践している人がいて、それを紹介するウェブサイトがあるとなれば、やはりできるんだと確信できますし、ではどうやってと方法も気になります。

もともとわたしはこのサイトの愛読者です。
とくにレンズについてのサイトということであれば、写楽彩の右に出るものは無しと言われるだけにレンズについて勉強させてもらっています。
また、わたしは時おり掲示板に奇怪なコメントをして迷惑をかけたりしているのですが、比較的最近では、フィリップスという大判カメラが登場した時に、あの電気のメーカーが大判カメラを作っていたのですかと質問して失笑されるということがありました。

日本ではパナソニックやソニーがカメラをやっている時代ですし、かつてシーメンスがシネカメラをやっていたことも知っていたので、上記の愚問を発してしまったわけですが、考えてみれば、ノンライツレンズなどは真剣に見入って、大判カメラは冷めた目で見ていたからこういうことをやってしまうということでしょう。
写楽彩では以前は35mm用レンズ中心の時代が続いていたので、それが大判カメラとレンズにシフトしつつあった段階で、わたしも同じように興味が持てればよかったのですが、そうでなかったためにだいぶ遠回りしたように思って後悔もしています。

写楽彩では、レンズ描写や機材のことなどを語り合う画像BBSを追って行けば、このサイトのご主人・裏のご主人がどのように大判で独自の世界を作り上げたかが分かりますが、特集の"LargeFormatCamera"を読んで行けば、その歩みが実に分かりやすくまとめられていますし、分量もけっして少なくないので読み応えもたっぷりです。
わたしは、大判を手持ち撮影できないものかとふと考えたときに、真っ先に思い出したのがこのサイトであって、しかし、この方たちができるからといって誰でもできるわけではないからと、いったん引いてしまってから、先日のスピグラの本に行きつき、またこのサイトに戻ってくるという、行きつ戻りつをしました。
わたしには大判はやはりハードルが高くて無理でしたとなるかも知れませんが、でも、それを実現させた人たちもいるのですよとなれば、それはそれでいいのかなとも思います。
明日にでも始めなくてはと慌てている訳でもないのです。

さて、鎌倉最後の作例は、大仏付近で撮影しようとカメラを構えたときに、その間に入り込んで来た女性をそのまま撮ってしまったものです。
わたしはずっとカメラをホールディングしたまま、この娘たちのグループがわたしの存在に気付いてソーリーとどいてくれるものかと思ったのですが、じっと立ち止まってしまったので、だったらこっちを撮っちまえとピントを1メートルくらいまで移動させました。
わたしはずっと彼女の方に向いてましたし、カメラまで構えているというのに気付かない、というのにあきれるのを通り越して感心してしまいました。
許してあげますというよりは、彼女だったらもちろん大歓迎で、最後にポートレイトとはいえないですが、美女が撮れてよかったと家路を急いだのでした。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(5) | 2014/06/08 Sun

写真記者的故事

Dallmeyer 2833 11cmF4
わたしは完全なアナログ人間だからでしょう、ウェブサイトの資料よりも書籍などの実物の資料により信頼を寄せる嫌いがあります。
ようやく探していたものが見つかったかに思えたスピグラでしたので、解説のあるサイトをいくつか読みましたが、関連書籍はないのか探しました。
するとほどなく、「スピグラと駆けた写真記者物語」平井 実著という本が見つかりました。
1997年の出版ですでに絶版状態ですが、ありがたいことにアマゾンで安い出物があります。
タイトルを見る限りスピグラを説明するような本とは違うようですが、タイトルにスピグラと使っているところに惹かれ注文してみることにしました。

この本は想像以上に盛りだくさんで、もともと写真好きの学生だった平井さんがスピグラのかっこ好さに憧れて読売新聞のカメラマンになる話から、日本の戦後の歴史的な場面でいかにスピグラが活躍したか写真の説明も織り交ぜて語られていたり、当時の先輩カメラマンや他社カメラマンとの人間関係の面白さがそれとなく書かれていたり、巻末にはしっかりスピグラの使い方の詳細が合ったりと、一気に読み通せる期待以上の内容でした。

著者の平井さんがわたしと同じ藤沢出身ということでも親しみが感じられましたし、今でも読売写真クラブの役員をやられているようです。
スピグラ取得の暁には、クラブの例会にこのカメラ持参で行って、あなたに憧れてスピグラを始めたのですとでも言って教えを請うてもいいかも知れません。
まさか、ご本人のカメラマン時代のように、後輩にきつく接したりはしないでしょう…。

それにしても、この本を出したグリーンアロー社は、わたしがカメラを始めた当時もライカ関連本や、日沖さんのレンズ関連本、豊田さんのアルバ本など、ご本人たちには恐縮ですがとても商業ベースに乗るとは思えない、一部の愛好家のみを対象にしたグラフィックな本をいくつも出していた、わたしたちにとってたいへんありがたい出版社ですね。
このスピグラの本なんて、初版で何部刷ってどのくらい売れたんでしょう。
当時、ライカやクラシックカメラが静かなブームというときだったと記憶していますが、そういうものが好きな人でもスピグラの本までは手を出さなかったのではないかと思うのですが。

いや、かく言うわたし自身が、ライカをはじめとした古いカメラをたくさん見てきていますが、スピグラを生で見たという記憶がありません。
撮影しているシーンに出合ったことがないのはもちろんですが、古いカメラを扱う店でスピグラを見たという記憶が無いのです。
大判カメラはスペースをとるので最初から扱わないという店が多いことは想像つきます。
しかし、例えば大阪のM光機さんは、大判カメラのメッカ的な存在ではないかと思いますし、実際私は出向いたときに大判用バレルレンズなどを見ていた記憶があるのですが、カメラまで見ることはなく、そこにスピグラが置かれていたか否かと問われても回答できません。

そして、大阪でジオさんとTさんという驚異の大判使いのおふたりにご案内してもらったときにも、レンズのことは覚えているのですが、その時のカメラが大判だったか中判だったかも思い出せないという、たいへん失礼な状態なのです。
撮影されたポジも見せていただいたのですが、使用したレンズのことは覚えていますが、その時カメラのことにまで言及したのかすら分かりません。
関心は完全にレンズのことだけで、カメラは、少し前にも書きましたが、撮影結果に影響しない単なる暗箱としか認識していなかったのです。
見せていただいたポジはすごい迫力で、ルーペなしにレンズの特徴を語っていたので、その点でもレンズに注意が集中してしまうのは仕方ないことだったかも知れません。
しかし、このときのことはまったく無駄ということにはならなかったのです。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(4) | 2014/06/07 Sat

快門和距離計

Dallmeyer 2833 11cmF4
大判にペッツバールで撮影の2つの問題のことを考えていて思い出したことがありました。
スピードグラフィックにフォーカルプレーンシャッターが付いていると聞いたような気がしたのです。
たぶん、大判については、いろいろなところでもろもろの情報を教えてもらっていたはずですが、専らレンズにばかり目が行っていて、カメラの話を聞いてもあまり頭に入っていなかったようで記憶はおぼろげです。

検索してみるとスピグラ紹介のサイトがいくつかありましたが、レンズにシャッターが付いていて、記憶違いかとがっかりしたものの、説明を読むとレンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターが併用できることが分かりました。
速度は1/1000秒から1/30まであるようで、手持ちで撮るにはじゅうぶん対応できます。
ただ、35mmカメラのように単純な一軸で速度を変えるというようなものではないようで、習熟が必要なようです。
また、フォーカルプレーンシャッターという言葉から連想する、布幕が高速で動いてバシャッという良い音をさせてくれるのかもよく分かりません。
それはともかく、問題のひとつは解決してしまったようです。

そして、そのまま読んだ説明がもうひとつの問題も解決してくれると知って驚いてしまいました。
スピグラには距離計が付いていることは知っていましたが、当然これは単独の距離計で、これで距離を測って、レンズの鏡胴に書かれた距離をセットして撮影するものと思っていたのです。
ところが、この距離計のことが連動距離計と紹介されています。
わたしの連動距離計という言葉のイメージはライカのそれで、レンズ後端のカムが距離計のコロを回転させて、カメラの機構が距離を読むというものです。
蛇腹ではレンズとカメラの間に空間があるだけで連動のしようがないと思い込んでいました。
しかし、レンズと距離計の無限遠と2点の位置の距離を一致させる調整をしておくことで、理屈としては恐らくそういうことで、バレルレンズでも距離計連動で使用可能ということのようです。

すると、今度はフレーミングはどうなるんだろうという疑問が浮かんできます。
レンズボードの両サイドからフレームを引き上げて、ボディ後部のアイピースをポップアップして通して見るスポーツタイプのファインダーが付いていますが、これはたぶん標準レンズ用のようです。
これは未確認なのですが、カメラ上部にもうひとつ光学式と思われるファインダーが付いているようで、これにマスクを付けることで焦点距離に応じたファインダーとして使用可能になるようなのです。
せっかくレンジファインダーが付いているのに、フレーミングはピントグラスでは機動性が半減しますので、このようなファインダーがあるのは当然ですね。
恐らく、広角を使うときは、外付けファインダーを使ったりもするのでしょう。

フォーカルプレーンがしっかり生きているスピグラを入手して、適切な焦点距離のペッツバールをレンズボードに装着できれば、地道な距離計との連動作業と、シャッターの使い方を理解することで、一定の使用は可能になるでしょうか。
それまではワークショップでの8x10体験があったので、5x4のことを忘れがちでしたが、そもそもわたしのペッツバールの中には8x10をカバーするものはなく、むしろ5x4にフィットするであろう35mm判ではやや長めのレンズが何本もあります。
大判への道が開けたような気がしてきました。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/06 Fri

為什麼用大判

Dallmeyer 2833 11cmF4
今日から4日間は、築地の翌週に鎌倉に出掛けたときの作例になります。
いつもは北鎌倉から鎌倉に向かって歩くパターンが多いのですが、今回は長谷方面に用事があって出向いたので、鎌倉駅から歩いています。
それでも直接長谷には向かわないで、一旦逆方向の鶴岡八幡宮へ行って何か撮影してから、長谷に向かって歩いて行くことにしました。
ほとんどカメラを取り出す機会はなかったのが残念でした。

撮影と言えば、先週、ワークショップにて初めて大判カメラを少し触って、撮影もする機会があったのは先日書いた通りです。
大判の迫力や現像のプロセス、機材の面白さなど惹かれるものは盛りだくさんですが、いかんせんカメラは高価で三脚と合わせて超ヘビー級とあっては、旅や散策のついでに撮影もしているという今のスタンスの延長でというわけにはいかないでしょう。
もともと大判に関心をもったきっかけがペッツバールを集め始めたことにあるので、これだと自宅を写真スタジオに改造することになりそうです。
フットワークも軽くペッツバールがほ付けた大判カメラで手持ち撮影したいというのがわたしのイメージでしたので、それは無理だと悟りました。

実は以前にも大判で手持ち撮影できないかと考えたことがあります。
ペッツバールをより大きなフォーマットで撮影することで、このレンズの周辺がどのように表現されるのか、また全画面の中ではどの程度の影響があるのかなど知りたいと思ったからです。
それには大きく2つの問題があって、ひとつはシャッターをどうするか、もうひとつはピント合わせをどうするかですが、ペッツバールのフィットする大きなシャッターがあるのか分からず、あったとしても外観は大きく損なわれるだろうと思われ、ピントの方ではすりガラスで覗いてピントを合わせてからフィルムホルダーを差し込むというおなじみの手段しかなさそうですが、手持ちでそんなことができるとは到底思えず、これはあきらめざるを得ませんでした。

そこで考えたのがデジタルによる撮影です。
大判カメラの後部にデジタル撮影機器を組み込めば、ライブビューでピント合わせしながらシャッターも切れます。
しかし、35mmのデジタルこそ入手は容易ですが、中判になると価格は100万円を超してしまうようです。
これは将来の技術改革が進んだ世界で、格安に中判か大判のデジタルバックが発売されるのを待つしかありません。

もっともデジタルならではの解決法があって、35mmを何枚かスライドして撮影してつなぎ合わせることで、1枚の中盤や大判にしてしまうことができます。
実際にそのような機材もアメリカでは販売されていて、安価に中判サイズの撮影ができると評判になったりもしました。
これもかなり大掛かりのようだなどと手を出せずにいたところ、なんといつの間にかkinoplasmatがスライド式のデジタル大判カメラを自作してしまいました(http://oldlens.com/hypergon%20digital%20camera.html)。
ペッツバールレンズとハイペルゴンを使用してこの手法と作品が紹介されています。
さすが、ペッツバールの描写の分析をするのにこれに勝るものはないだろうと感服いたしました。

ただ、このカメラは軽量でフットワークは軽そうですが、10枚撮影するので手持ちは厳しそうです。
わたしは、恥ずかしいことにサンダーソンのトロピカルカメラのバックに付けられるα7のマウントをくっつけたボードを製造してもらい、なんちゃって大判もどきデジタルを手に入れました。
こんなものを作ってもらっても仕方ないのですが、ポートレイトを撮らせてもらうときに承諾を取りやすくなるかも知れないという程度のメリットはあるかも知れません。
なかなか考えたようには物事は進まず、周囲の人の成功を指をくわえて見るばかりの状況になっています。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/05 Thu
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