徕卡M4美女

Dallmeyer 11cmF4
カメラを持っている人が多くいると、どんなカメラを使っているのかなと気になることしばしばです。
人のカメラをチェックして、珍しいカメラやレンズを見つけると、こっそり撮影したり、声を掛けたりもします。
鎌倉や京都などを散策しているとライカやローライなどの遭遇率は高いですし、あれは何だろうかというようなカメラやミラーレスに判別不能なレンズを取り付けているのを見たりもしてなかなか気が抜けません。

しかし、○○祭りなどのイベント系にはなかなかそういう出合いが無いのが現実です。
カメラの名機や珍しカメラでそういうものを撮りに来る人はそもそも少ないのでしょうが、人物撮影なので面白いポートレイトレンズやソフトレンズなどを持ち込んでいる人が少しはいてもよさそうなものなのに、自分たち以外に変わりレンズを持っている人は皆無に近いようです。
逆に言えば、そういうイベントでは現行カメラに純正レンズの一眼レフばかりですから、メーカーにとってはイベント様様と言えるでしょう。

海野宿でもそれは同様で寂しく感じていたのですが、同じように考える人が製作したのでしょうか、今ほどニュースを見ていたら間に流れたJR東日本のCMで、ライカM3にエルマー90mmか何かを付けたカメラで鉄道の写真を一眼レフのおじいさんたちに紛れて撮影するというのが流れました。
なぜライカで鉄道写真なのか分からず、CMの女の子もライカに慣れているようにも見えませんでしたが、三脚に据えさせて写真を撮っているのでISO25の低感度モノクロフィルムを絞って撮っているのかと思わせるところが面白い演出なのかと思いました。

もしかしたらと思いましたが、検索するとやはりもうこういうのはYouTubeに動画でアップされているのですね。
あらためてみるとカメラはM3ではなくM4でしたし、レンズはエルマーではなくエルマリート90mmのようです。
なぜかフードは90mm用のIUFOOではなく35mm/50mm用のIROOAが付いています。
こういうところは、敢えてよく見るとおかしいという伏線を敷いておいて、ライカファンなどが突っ込んで話題にしてくれるのを狙っているのでしょう。
M4にエルマリートを準備するような小道具担当がフードを間違えるようなことは考えにくいです。

それと、わたしの勝手な推測では、先に述べたように、カメラマンが集まって10人が10人とも現行デジタル一眼レフというのでは面白くない、ということを表現した演出のように見えるのです。
カメラもレンズもすごく進歩してしまって同じような位置から同じような最新デジタルで撮っても同じような"優秀"な写真ができあがるだけですが、それで楽しいですかと。
それが証拠にCMの最後が、頭が入っちゃったと、目の前の人の頭が入り込んでしまう失敗を気にも止めずに笑いながら言うというオチになっているのですが、その頭を写された当人は撮影後の液晶でのチェックを真面目腐ってしているという対照的な配置にしているのです。
わたしが海野宿でも体験したことがそのままCMになったような気がしてなりません。

それはそうと、このCMの影響ではありませんが、今度久し振りにM6を使ってみようと考えました。
まわりでフィルムを使いだした人がいたということがあり、ミラーレスにしてからライカをまったく使わなくなって恋しくなってきたということもあってのことです。
作例の美人ふたりは20歳とのことでしたが、いまひとつペッツバールには関心を持ってもらえませんでした。
ライカだと言ってもそれは同様だと思うのですが、この中にはフィルムという科学の長い紙が入っていると言ったらどういう反応なのか気になります。
フィルムを知っているかもしれませんが、もしかしたらフィルムってなにと関心を示してくれるのではと思うのです。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
スポンサーサイト
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(4) | 2014/12/06 Sat

你笑什麼

Dallmeyer 11cmF4
海野宿ふれあい祭りには、いくつかの催しがタイムテーブルに連なっていて、適度に見物客を飽きないようにさせる工夫が伝わります。
巫女さんの舞のような神事から、子どもずもう、流し踊りのような祭りの定番、人力車への乗車では古い町並みを少し高い目線で眺めることができ、そしてわたしたちのような人物撮影が主体のレンズ愛好家にはなくてはならない時代衣装行列があります。

しながわ宿場祭りは規模の上でまったく比較になりませんが、大磯宿場祭りや与野大正時代まつりとは肩を並べるところがあると言えます。
例えば、実感としての通りの長さは、大磯、与野、海野宿はほぼ同等のように思えます。
時代装束の人数でいうと、与野が多く、大磯は少ないですが、海野宿も大磯ほどではないですが少なめな印象があります。
大磯では、本格的コスチュームがほとんど無い代わりに、住民や販売屋台を出す皆さんが着物になるなど、全体が祭りを盛り上げようという機運を感じられるのに対して、海野宿ではその部分が弱いのが残念です。
昨日の作例の美人姉妹などはぜひとも来年は着物で来てもらいたいものです。

それに大磯では、ゲスト参加というか衣装自前で祭りを盛り上げる人たちの存在が大きい。
紋次郎さんはじめ、乞食コスチュームの男性、ヴァイオリン弾き、ガマの油売り等々、おなじみの皆さんが独自のスタイルで祭りを盛り上げています。
与野でも同じメンバーの方がいたり、やはり自前の大正ロマンスタイルで飛び入り参加する人が多く、祭りをより楽しませる重要な要素になっています。

とはいえ、やはり時代衣装行列の存在は重要で、これがあるからこそ海野宿までやってきたというのは間違いありません。
それがなくても海野宿の家並みはたいへん魅力的ですが、いつか訪れるならこのような機会があればそれに越したことはありません。
また、何もない静かな時にも再訪してみたいと思わないではないですが。

さて、今日の作例は、保母さん4人組で時代衣装行列に参加していた内のおひとりに登場願いました。
いつもの通り、江戸時代にイギリスで製造されたレンズなので、江戸時代のコスチュームの美人を撮らせてもらいたいとお願いしてモデルになってもらったのですが、一度ポーズを取ってもらうと次々とカメラマンがやって来て、ピント合わせに手間取るわたしはシャッターを切るタイミングがありません。
撮ろうとして別のカメラマンが前を塞ぎの連続で、そのまごまご振りが受けたのでしょう、笑われてしまいました。

そんなことがあっても、彼女はしっかりとこちらに目線をくれましたので、わたしはちつとも問題にすることはありません。
しかし。この日もそうでしたが、このようなシチュエーションで不愉快な思いをすることがしばしばあります。
ひとつは、ポーズを強要したり、しつこく注文付けたり、ちょっと高圧的な印象を与えるような人が必ずいるということです。
撮らせていただいているというのに、モデルを雇ってやっているという態度なのを見ると、それは違うのではと言いたくもなります。
もうひとつは大勢で撮っていると、中の人同士が小競り合いというか揉め事というか、ちょっとしたことが原因で大人気ないことになってしまうというこがよくあるのです。
わたしたちにとっては反面教師ですが、本人は気付いていないのがたちの悪いところです。
モデルになった女の子が笑ってますよ、と言ってあげればいいのかなあと思ったりしています。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2014/12/03 Wed

白平衡問題

Dallmeyer 11cmF4
昨年は雨だったと聞いたのですが、今年の海野宿ふれあい祭りは好天に恵まれました。
ただ、大地震が前夜あって、集落は相当揺れたそうです。
人生最大の地震体験だと語る人もいたくらいでした。
県下でいちばん被害が大きかった小谷村は直線距離で70キロほど離れていて、海野の古建築には被害がなかったのは幸いでした。
もちろん、先の自信で被害に合われた皆さまには、お見舞い申し上げなくてはいけません。

とにかく好天だったことで、思った以上に暖かだったのはよかったのですが、そのことをないがしろにしたための失敗がありました。
ホワイトバランスの設定です。
幅の狭い街道の左右に古建築が並んでいて、日なたと日陰をはっきりと分けていたのですが、カメラの設定を太陽光にしていたためでしょう、昨日と今日の作例では日陰が青っぽくなってしまいました。
フィルムでもこういう失敗はしばしばありますが、デジタルはその場で確認できますし、何よりRAW現像して色味も調整するのが普通なようなので、どうにかしなければならないところでした。

わたしは横着な人間なので、後で写真を修整してよくしたいという気が起こりません。
さらに悪いことには、最初にホワイトバランスを設定してしまうと、天候の変化にも反応せずにそのまま撮り続けてしまいます。
旅に出て、前夜に蛍光灯下で撮影するので、蛍光灯に設定して、翌朝は晴天下の撮影にも関わらず、設定そのままに撮り続けて途中で気付くなどと言うことを当たり前のように繰り返しているくらいです。
適当なスナップを撮っている分には自業自得で構わないのですが、頼んでポートレイトなどを撮らせてもらっているのに、自らの性質の問題で、色がおかしかったりしては申し訳ない限りです。

今日の作例のふたりは、たぶん、海野宿でたいへん評判の美人姉妹です。
美人は今や全国津々浦々どこにも存在しますが、器量好し、性格好し、加えてこの子とてもいいなあと思わせるところがあって、すっかりお気に入りになってしまいました。
また来てくださいねと言ってくれたのですが、もちろん社交辞令とは知りつつも、こういう子たちに言われるとすっかりその気になってしまうのがもてない男の困ったところです。

困ったついでに言えば、色温度以外にも長焦点のレンズでふたりを正面からとらえなかったことも今日の作例では致命的な失敗ですね。
お姉さんがボケて妹さんの引き立て役のようになってしまいました。
ふたりが並んだ写真はどうも交戦状態が酷かったり、そもそもふたりともにピントが合っていなかったりで、これを採用せざるを得なかったと言い訳しておきます。

ところで、彼女たちもそうでしたが、海野宿の皆さんはペッツバールの説明をすると大いに関心を持ってくれたのが、今やペッツバール運動推進委員になったわたしにとって、とても嬉しいことでした。
また、祭りに来ている人のほとんどは近隣からのようで、東京から来たというと先方でも喜んでくれていたので、これはお互いさまのようなところがあります。
古い町に行くと古いレンズがより光るのは、住んでいる人たちの好奇心と素養によるのだということを再確認しました。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/12/02 Tue

想測距式相機

Ross 11.5cmF4
なかなか撮るものも見つからず、江の島を後にしてしまいました。
島から駅までが最後の望みで、この間に何も撮影できなければ、片瀬江ノ島駅の小田急か、江の島駅の江ノ電でも撮ってお茶を濁すより、最終日の写真がないことは分かっています。
とはいえ、来るときにここ橋上で、何かを食べながら歩いていたおじさんが、トンビに襲撃されて周囲が騒然となる現場に居合わせていましたので、帰りも何かあって1枚くらいは撮れるだろうとタカを括っていました。
もっともトンビの時は、カメラはカバンにしまったままで、撮影するどころかまわりのざわつきをぼんやり眺めでいるしかなかったのですが。

ここをミス鎌倉がタスキをして歩いていたり、着物の若い女性がいたりということは考えづらかったので、欧米の美人観光客とすれ違うとか期待して、カメラを構えっぱなしに、わたしは風景を撮っている者です的雰囲気づくりに集中しました。
しかし、島内で何度か見かけたブロンド美女は、もはや見ることはありません。
と言うより、もう5時近くで、今から江の島に歩いて向かってくる人自体が激減状態です。

そんな中で救世主になってくれたのが、絶妙なコンビネーションで歩いていた作例のおふたりです。
声をかけてポートレイトを撮らせてもらおうか悩みましたが、断られれば今日のブログ更新に穴を空けるかも知れないと考えると、後姿の安全策になってしまいました。
わたしの方が歩くスピードがずっと速かったので一部始終を見ていたわけではありませんが、少なくとも橋を歩いている間はずっとこの大勢だったように思えました。
わたしもむかし室内犬を飼っていて、同じように頭に乗せたことは何度かありますが、犬の本能は地上を駆け回ることのようで、すぐに飛び降りてしまい、頭に乗せっ放しは無理でした。
このワンちゃんは、よく慣らされているのでしょう、でもオシッコをしたくなったらどうするんだろうかと気になりますね。

かなり強引ですが、このふたり組を見て連想してしまったのが、カメラにファインダーを付けた状態です。
人間がカメラでその上に乗せられたワンちゃんがファインダーのように見えないでしょうか(普通は見えない)。
わたしはライカを使っていた時、アクセサリーシューにSBOOIという50mm用のファインダーを付けていることが多くありました。
使用したライカM3やM6には50mmのファインダーフレームがありますし、ライカはファインダーが優れているのが売りだったわけですが、SBOOIはそれを凌ぐ明るく見やすいファインダーで、撮影するしないに関わらず、見ているだけで愉しくなるようなアクセサリーだったのです。
実際、肉眼で見るよりも、SBOOIを通して見た方がクリアによく見えるのですから、恐るべきファインダーです。

もうひとつ、四角いカメラの上に小さな丸のファインダーが載っているかわいらしさも気に入っています。
どうせアクセサリーシュー部分は空いているのでと広角レンズを使っているときも付けっ放しにしたりもしていました。
すると、ときどきこつんとぶつけてしまうんですね。
ファインダー機能には影響ない程度ですが、角などに小さなアタリが数か所できてしまいました。
これがみすぼらしくなるかと言えば、逆に歴戦のファインダーとでも言えるような風格を増したように感じられるのです。
こんなところが、ライカのアクセサリーらしいところなんですね。

それにしてもこの作例からライカのファインダーを連想するとは、ライカM8と決別して1年半が経過して禁断症状がでてきたのかも知れません。
レンジファインダーでのピント合わせが懐かしくなってきています。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/15 Sun

大判而拿手

Dallmeyer 2833 11cmF4
今週は、大判をやりたい、でも難しい、しかしこれならできるかも、というような逡巡ばかり書いています。
何事かと言えば、やはりやってみたいのですが、生まれつきの優柔不断で意思が弱いことを自覚しているので、こういう場に書くことで気分を盛り上げたり、既成事実化して後戻りできないように自分を縛ったりしているだけだったりもします。
または、誰かが背中を押してくれるのを待っているのかも知れません。

その大判でわたしが強調したキーワードは、ペッツバールと手持ち撮影でした。
ペッツバールをぜひ使いたい口径の大きなレンズと読み替えると、それに大判の手持ち撮影とくれば、写楽彩をあげないわけにはいきません。
スピグラは手持ち撮影できるカメラと聞きますが、見たことがあるのは映画とか古い報道フイルムの中だけで、実際に手持ちできるかは半信半疑の部分がなくはないですが、実際に大判手持ちを実践している人がいて、それを紹介するウェブサイトがあるとなれば、やはりできるんだと確信できますし、ではどうやってと方法も気になります。

もともとわたしはこのサイトの愛読者です。
とくにレンズについてのサイトということであれば、写楽彩の右に出るものは無しと言われるだけにレンズについて勉強させてもらっています。
また、わたしは時おり掲示板に奇怪なコメントをして迷惑をかけたりしているのですが、比較的最近では、フィリップスという大判カメラが登場した時に、あの電気のメーカーが大判カメラを作っていたのですかと質問して失笑されるということがありました。

日本ではパナソニックやソニーがカメラをやっている時代ですし、かつてシーメンスがシネカメラをやっていたことも知っていたので、上記の愚問を発してしまったわけですが、考えてみれば、ノンライツレンズなどは真剣に見入って、大判カメラは冷めた目で見ていたからこういうことをやってしまうということでしょう。
写楽彩では以前は35mm用レンズ中心の時代が続いていたので、それが大判カメラとレンズにシフトしつつあった段階で、わたしも同じように興味が持てればよかったのですが、そうでなかったためにだいぶ遠回りしたように思って後悔もしています。

写楽彩では、レンズ描写や機材のことなどを語り合う画像BBSを追って行けば、このサイトのご主人・裏のご主人がどのように大判で独自の世界を作り上げたかが分かりますが、特集の"LargeFormatCamera"を読んで行けば、その歩みが実に分かりやすくまとめられていますし、分量もけっして少なくないので読み応えもたっぷりです。
わたしは、大判を手持ち撮影できないものかとふと考えたときに、真っ先に思い出したのがこのサイトであって、しかし、この方たちができるからといって誰でもできるわけではないからと、いったん引いてしまってから、先日のスピグラの本に行きつき、またこのサイトに戻ってくるという、行きつ戻りつをしました。
わたしには大判はやはりハードルが高くて無理でしたとなるかも知れませんが、でも、それを実現させた人たちもいるのですよとなれば、それはそれでいいのかなとも思います。
明日にでも始めなくてはと慌てている訳でもないのです。

さて、鎌倉最後の作例は、大仏付近で撮影しようとカメラを構えたときに、その間に入り込んで来た女性をそのまま撮ってしまったものです。
わたしはずっとカメラをホールディングしたまま、この娘たちのグループがわたしの存在に気付いてソーリーとどいてくれるものかと思ったのですが、じっと立ち止まってしまったので、だったらこっちを撮っちまえとピントを1メートルくらいまで移動させました。
わたしはずっと彼女の方に向いてましたし、カメラまで構えているというのに気付かない、というのにあきれるのを通り越して感心してしまいました。
許してあげますというよりは、彼女だったらもちろん大歓迎で、最後にポートレイトとはいえないですが、美女が撮れてよかったと家路を急いだのでした。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(5) | 2014/06/08 Sun

写真記者的故事

Dallmeyer 2833 11cmF4
わたしは完全なアナログ人間だからでしょう、ウェブサイトの資料よりも書籍などの実物の資料により信頼を寄せる嫌いがあります。
ようやく探していたものが見つかったかに思えたスピグラでしたので、解説のあるサイトをいくつか読みましたが、関連書籍はないのか探しました。
するとほどなく、「スピグラと駆けた写真記者物語」平井 実著という本が見つかりました。
1997年の出版ですでに絶版状態ですが、ありがたいことにアマゾンで安い出物があります。
タイトルを見る限りスピグラを説明するような本とは違うようですが、タイトルにスピグラと使っているところに惹かれ注文してみることにしました。

この本は想像以上に盛りだくさんで、もともと写真好きの学生だった平井さんがスピグラのかっこ好さに憧れて読売新聞のカメラマンになる話から、日本の戦後の歴史的な場面でいかにスピグラが活躍したか写真の説明も織り交ぜて語られていたり、当時の先輩カメラマンや他社カメラマンとの人間関係の面白さがそれとなく書かれていたり、巻末にはしっかりスピグラの使い方の詳細が合ったりと、一気に読み通せる期待以上の内容でした。

著者の平井さんがわたしと同じ藤沢出身ということでも親しみが感じられましたし、今でも読売写真クラブの役員をやられているようです。
スピグラ取得の暁には、クラブの例会にこのカメラ持参で行って、あなたに憧れてスピグラを始めたのですとでも言って教えを請うてもいいかも知れません。
まさか、ご本人のカメラマン時代のように、後輩にきつく接したりはしないでしょう…。

それにしても、この本を出したグリーンアロー社は、わたしがカメラを始めた当時もライカ関連本や、日沖さんのレンズ関連本、豊田さんのアルバ本など、ご本人たちには恐縮ですがとても商業ベースに乗るとは思えない、一部の愛好家のみを対象にしたグラフィックな本をいくつも出していた、わたしたちにとってたいへんありがたい出版社ですね。
このスピグラの本なんて、初版で何部刷ってどのくらい売れたんでしょう。
当時、ライカやクラシックカメラが静かなブームというときだったと記憶していますが、そういうものが好きな人でもスピグラの本までは手を出さなかったのではないかと思うのですが。

いや、かく言うわたし自身が、ライカをはじめとした古いカメラをたくさん見てきていますが、スピグラを生で見たという記憶がありません。
撮影しているシーンに出合ったことがないのはもちろんですが、古いカメラを扱う店でスピグラを見たという記憶が無いのです。
大判カメラはスペースをとるので最初から扱わないという店が多いことは想像つきます。
しかし、例えば大阪のM光機さんは、大判カメラのメッカ的な存在ではないかと思いますし、実際私は出向いたときに大判用バレルレンズなどを見ていた記憶があるのですが、カメラまで見ることはなく、そこにスピグラが置かれていたか否かと問われても回答できません。

そして、大阪でジオさんとTさんという驚異の大判使いのおふたりにご案内してもらったときにも、レンズのことは覚えているのですが、その時のカメラが大判だったか中判だったかも思い出せないという、たいへん失礼な状態なのです。
撮影されたポジも見せていただいたのですが、使用したレンズのことは覚えていますが、その時カメラのことにまで言及したのかすら分かりません。
関心は完全にレンズのことだけで、カメラは、少し前にも書きましたが、撮影結果に影響しない単なる暗箱としか認識していなかったのです。
見せていただいたポジはすごい迫力で、ルーペなしにレンズの特徴を語っていたので、その点でもレンズに注意が集中してしまうのは仕方ないことだったかも知れません。
しかし、このときのことはまったく無駄ということにはならなかったのです。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(4) | 2014/06/07 Sat

快門和距離計

Dallmeyer 2833 11cmF4
大判にペッツバールで撮影の2つの問題のことを考えていて思い出したことがありました。
スピードグラフィックにフォーカルプレーンシャッターが付いていると聞いたような気がしたのです。
たぶん、大判については、いろいろなところでもろもろの情報を教えてもらっていたはずですが、専らレンズにばかり目が行っていて、カメラの話を聞いてもあまり頭に入っていなかったようで記憶はおぼろげです。

検索してみるとスピグラ紹介のサイトがいくつかありましたが、レンズにシャッターが付いていて、記憶違いかとがっかりしたものの、説明を読むとレンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターが併用できることが分かりました。
速度は1/1000秒から1/30まであるようで、手持ちで撮るにはじゅうぶん対応できます。
ただ、35mmカメラのように単純な一軸で速度を変えるというようなものではないようで、習熟が必要なようです。
また、フォーカルプレーンシャッターという言葉から連想する、布幕が高速で動いてバシャッという良い音をさせてくれるのかもよく分かりません。
それはともかく、問題のひとつは解決してしまったようです。

そして、そのまま読んだ説明がもうひとつの問題も解決してくれると知って驚いてしまいました。
スピグラには距離計が付いていることは知っていましたが、当然これは単独の距離計で、これで距離を測って、レンズの鏡胴に書かれた距離をセットして撮影するものと思っていたのです。
ところが、この距離計のことが連動距離計と紹介されています。
わたしの連動距離計という言葉のイメージはライカのそれで、レンズ後端のカムが距離計のコロを回転させて、カメラの機構が距離を読むというものです。
蛇腹ではレンズとカメラの間に空間があるだけで連動のしようがないと思い込んでいました。
しかし、レンズと距離計の無限遠と2点の位置の距離を一致させる調整をしておくことで、理屈としては恐らくそういうことで、バレルレンズでも距離計連動で使用可能ということのようです。

すると、今度はフレーミングはどうなるんだろうという疑問が浮かんできます。
レンズボードの両サイドからフレームを引き上げて、ボディ後部のアイピースをポップアップして通して見るスポーツタイプのファインダーが付いていますが、これはたぶん標準レンズ用のようです。
これは未確認なのですが、カメラ上部にもうひとつ光学式と思われるファインダーが付いているようで、これにマスクを付けることで焦点距離に応じたファインダーとして使用可能になるようなのです。
せっかくレンジファインダーが付いているのに、フレーミングはピントグラスでは機動性が半減しますので、このようなファインダーがあるのは当然ですね。
恐らく、広角を使うときは、外付けファインダーを使ったりもするのでしょう。

フォーカルプレーンがしっかり生きているスピグラを入手して、適切な焦点距離のペッツバールをレンズボードに装着できれば、地道な距離計との連動作業と、シャッターの使い方を理解することで、一定の使用は可能になるでしょうか。
それまではワークショップでの8x10体験があったので、5x4のことを忘れがちでしたが、そもそもわたしのペッツバールの中には8x10をカバーするものはなく、むしろ5x4にフィットするであろう35mm判ではやや長めのレンズが何本もあります。
大判への道が開けたような気がしてきました。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/06 Fri

為什麼用大判

Dallmeyer 2833 11cmF4
今日から4日間は、築地の翌週に鎌倉に出掛けたときの作例になります。
いつもは北鎌倉から鎌倉に向かって歩くパターンが多いのですが、今回は長谷方面に用事があって出向いたので、鎌倉駅から歩いています。
それでも直接長谷には向かわないで、一旦逆方向の鶴岡八幡宮へ行って何か撮影してから、長谷に向かって歩いて行くことにしました。
ほとんどカメラを取り出す機会はなかったのが残念でした。

撮影と言えば、先週、ワークショップにて初めて大判カメラを少し触って、撮影もする機会があったのは先日書いた通りです。
大判の迫力や現像のプロセス、機材の面白さなど惹かれるものは盛りだくさんですが、いかんせんカメラは高価で三脚と合わせて超ヘビー級とあっては、旅や散策のついでに撮影もしているという今のスタンスの延長でというわけにはいかないでしょう。
もともと大判に関心をもったきっかけがペッツバールを集め始めたことにあるので、これだと自宅を写真スタジオに改造することになりそうです。
フットワークも軽くペッツバールがほ付けた大判カメラで手持ち撮影したいというのがわたしのイメージでしたので、それは無理だと悟りました。

実は以前にも大判で手持ち撮影できないかと考えたことがあります。
ペッツバールをより大きなフォーマットで撮影することで、このレンズの周辺がどのように表現されるのか、また全画面の中ではどの程度の影響があるのかなど知りたいと思ったからです。
それには大きく2つの問題があって、ひとつはシャッターをどうするか、もうひとつはピント合わせをどうするかですが、ペッツバールのフィットする大きなシャッターがあるのか分からず、あったとしても外観は大きく損なわれるだろうと思われ、ピントの方ではすりガラスで覗いてピントを合わせてからフィルムホルダーを差し込むというおなじみの手段しかなさそうですが、手持ちでそんなことができるとは到底思えず、これはあきらめざるを得ませんでした。

そこで考えたのがデジタルによる撮影です。
大判カメラの後部にデジタル撮影機器を組み込めば、ライブビューでピント合わせしながらシャッターも切れます。
しかし、35mmのデジタルこそ入手は容易ですが、中判になると価格は100万円を超してしまうようです。
これは将来の技術改革が進んだ世界で、格安に中判か大判のデジタルバックが発売されるのを待つしかありません。

もっともデジタルならではの解決法があって、35mmを何枚かスライドして撮影してつなぎ合わせることで、1枚の中盤や大判にしてしまうことができます。
実際にそのような機材もアメリカでは販売されていて、安価に中判サイズの撮影ができると評判になったりもしました。
これもかなり大掛かりのようだなどと手を出せずにいたところ、なんといつの間にかkinoplasmatがスライド式のデジタル大判カメラを自作してしまいました(http://oldlens.com/hypergon%20digital%20camera.html)。
ペッツバールレンズとハイペルゴンを使用してこの手法と作品が紹介されています。
さすが、ペッツバールの描写の分析をするのにこれに勝るものはないだろうと感服いたしました。

ただ、このカメラは軽量でフットワークは軽そうですが、10枚撮影するので手持ちは厳しそうです。
わたしは、恥ずかしいことにサンダーソンのトロピカルカメラのバックに付けられるα7のマウントをくっつけたボードを製造してもらい、なんちゃって大判もどきデジタルを手に入れました。
こんなものを作ってもらっても仕方ないのですが、ポートレイトを撮らせてもらうときに承諾を取りやすくなるかも知れないという程度のメリットはあるかも知れません。
なかなか考えたようには物事は進まず、周囲の人の成功を指をくわえて見るばかりの状況になっています。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/05 Thu

啤酒和葡萄酒

Dallmeyer 2833 11cmF4
ワークショップを修了して(こんな表現は許してもらえないでしょうか)、せっかくだからとksmtさんを誘って、日比谷公園のオクトーバーフェストに再出動しました。
せっかく撮影の準備はあるので、ワークショップ会場の近場で何かを撮ってから打ち上げとなると、こんなに都合のよい場所もないです。
しかし、ついてびっくり、会場は日中の倍以上の人が繰り出していて、席が見つからないばかりか、歩くのもままならないほどです。
わざわざ10月祭りを5月に開催する主催者側の気持ちが分かったような気になりました。

ただ、これでは撮影どころではありません。
ドイツの民族衣装を着たフロイライン(でドイツ語はよかったですか)は10人以上いたと思われますが、みなてんてこ舞い状態で声なんて掛けられないし、かりにOKもらっても距離をとるために後ろに下がることすらままならないでしょう。
昼間撮らせてもらったフロイラインが、外れの方で客をさばいていたので、声をかけると昼間のことを思い出したようだったので、あなたを撮りたくて友だちを連れてきましたと言うと、撮影同意してもらいました。
これだけ忙しければ撮られたことも忘れていそうなものですが、江戸時代のレンズで撮っていることが効いたペッツバール効果ですね。
撮影はこれにて打ち止めで、ビールを飲むことにしましょう。

ビールの販売ブースは10か所以上もあって、それぞれ歴史あるメーカーが個性的なビールを販売していますが、入り口で配布される案内で気になるビールを見つけたとしても、そこへたどり着くまでが有意ではありません。
また、ビールジョッキは持ち帰り防止のため1000円のデポジットを払っており、飲み終わると元の店に行って返却して来なければ1000円取られてしまいます。
気になるビールよりも、買いやすい帰りやすい位置で売っているビールをとならざるを得ません。
大人数で大盛況はよいのですが、立ち飲みしている人が多くキャパシティを考えてほしいなと思いました。

せっかくなのでのんびり飲みたいと会場の外に出ましたが、人の波はなくなるもののベンチはすべてビールジョッキ片手に語らう人たちでいっぱいです。
それどころか芝生のエリアは、最初からビニールシートを用意して来るつわものたちが、花見会場のようにびつしり並んでいました。
わたしたちは外れまで歩いて、ようやく低い手すりのところに腰掛けて、本日の労をねぎらうことができました。

そういえば、会場の一隅ではドイツワインのコーナーがあり、声を掛けられたこともあって試飲させてもらいました。
なかなかクオリティの高いワインを何種類か愉しみましたが、では購入して帰ろうと思ってもワインは最低6本から買わなければならず断念せざるを得ませんでした。
1~2本なら買う気になっていましたが、6本では一番安いものでも1万円オーバーですから、簡単には手が出ません。
ましてや、今はディスカウントのショップが高クオリティのワインを1000円台から販売している時代です。
販売側に事情があるのは分かりますが、こういうところで1本から売り出せば、購入する人は多いと思いますし、その1本1本がドイツワインの名声を高めて、ひいては店の将来に繋がるのではとないかと思うともったいない感じがします。

ドイツやフランスなどのレストランに入ると、ボトルワインもリーズナブルですが、だいたいハウスワインというのが置いてあって、1杯からオーダーできてとても安いので旅行者を助けてくれます。
ハウスワインは文字通り自分たちの醸造したものであったりねワイン産地でなければ契約した農家から届けてもらっているだと思うのですが、たぶん樽単位で買っているか空気が入らないような容器から注いでいて、品質が落ちないのでいつでも美味しいのでしょう。
安いのだって、高品質のは瓶詰にして売り、出来の悪いのをハウスワインにするとかいうことではなく、瓶詰にしたり商流がカットされているからリーズナブルなのだと想像できます。

日本まで送っていたらかなりの費用かも知れませんが、ドイツの樽ワインを集めて、オクトーバーフェストのワイン版をやってほしいなあと思います。
ドイツではフランクフルト近郊でワイン頒布会のようなものに出くわしたことがありました。
小さなクラスを1ユーロくらいで買って、それぞれの醸造所のブースでは自慢のワインを注いでくれ、気に入ったワインをその場で買うことができるというものです。
日本でやるなら、このグラスを通常サイズにして、試飲ではなく1杯300~500円くらいで出して、やはり気に入ったものはボトルで購入できるとすれば人気になると思うのですが、いかがなものでしょう。
自動車、ナイフ、スーツケース、コンフォートシューズ、バッグそれにもちろんレンズと、ドイツ製品の品質の高さを知る機会は多いですが、ビールやワインもそのひとつであることを知る機会が広がるといいなと思います。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/04 Wed

仙娜S大判相機

Dallmeyer 2833 11cmF4
元フォトシャトンのIさんが定期的に写真のワークショップを開催しています。
5月24日にはね8x10を使った撮影と現像のワークショップが開かれるとの告知を聞き、参加してみることにしました。
わたしは大判カメラに触れたことはほぼありませんが、今後も手を出すかは微妙な状況で、どうせ触れるなら5x4よりもいきなり8x10というのもいいのでは思いました。

使用するカメラはジナーだとありましたが、カメラのことはよく分かりません。
レンズは無銘の単玉レンズとありますが、色消しとなっていたので、ウォラストンの単玉ではなく、貼り合わせのあるフランス式の単玉ですね。
焦点距離は30cmありますが、恐らくF15くらいでしょう。
大判では面白いレンズとも聞きますが、35mmで使っても特徴が出づらいので、こういう機会でもないと使用したり撮影結果をみたりということはないでしょう。

レンズは持込み自由ということもあって、ksmtさんがシュヴァリエのレンズを持って来られるというので、当日はお借りすることにしました。
Iさん自慢の単玉は魅力的ですが、一方でシュヴァリエのレンズはたいへんに希少なペッツバールのライバル関係にあったレンズです。
何かなければ見ることすらかなわない、博物館クラスのレンズの魅力には抗えません。

ワークショップは、大判撮影と現像を学ぶのが主目的ですが、もうひとつI氏のトークも愉しめるという2本立てのような企画です。
わたしはトークの方に大いに期待していたので参加した側面もありますので、撮影に失敗しても半ばあきらめるつもりでいましたが、どうにか慣れない大判でも現像の中で画像が浮き上がって来て、本来の目的を達成できました。
今まで使っていたカメラは、新しいデジタルもかつて遊んだクラシックカメラも、マニュアルを読んで使用法を頭に叩き込んでなどという使い方をしたことはなく、もっぱら概略だけ知って後は使いながら覚えていくというやり方でした。
絶対に失敗してはいけないという撮影とは無縁だったのでそれでよかったのですが、大判ではそんな流暢なことはなかなか言っていられません。
1日2枚とか6枚とか撮影枚数が限られ、1枚単価が馬鹿にならない額となると、やり方を考えるべきなのでしょうね。

使用したジナーSは、モノレールに固定して三脚に据え付けるビューカメラで、わたしは蛇腹で焦点合わせするレンズとフィルムをつなぐための暗箱とみなして注意を払っていませんでした。
しかし、Iさんは、わたしがカメラに対するリスペクトがないことを知っているかのように、まずはこのカメラの造りのすばらしさを説明してくれます。
スイスの職人がいかにディテールにこだわったかも話して、その部分に触れさせると、なるほど大いに納得します。
現代において、時代遅れとも言える大判での撮影というのは、レンズ描写へのこだわりや、現像・プリントのプロセスの楽しみと並んで、こだわりのカメラを操作する喜びということがあることを再認識しました。

手許にペッツバールレンズが集まってくると、どうしても考えるのは35mmデジタルだけではなく、本来のフォーマットでの撮影で、レンズがどのように表現するかを知りたいと考えるようになります。
ワークショップの参加で、大判のハードルは少し下がって、8x10は厳しいとしても5x7や5x4などならどうにかやってやれなくはないという気持ちにもなれました。
ところが、今度の壁は、大判カメラと三脚を持って、何を撮るのだということです。
そんな疑問が浮かんでくるなんて、まったく想定していませんでした。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ペッツバール genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2014/06/03 Tue

南徳国的少女

Dallmeyer 2833 11cmF4
今週は少しネタに困って、先週の土曜日と今週の土曜日にそれぞれの用事で出掛けたとき、カメラを持参してちょろっとずつ撮影したものを出していくことにします。
初日からカワイイ女の子なので期待させてしまうかも知れませんが、前述の2日間で20枚ほどしか撮影しておらず、あとはごちゃごちゃとなってしまうと予告しておきましょう。

先週の土曜はとても楽しみにしていた企画に参加するということで、遅刻はできないと家を早く出過ぎてしまい、自宅から会場の途中に地下鉄を乗り換えた日比谷駅で下車して1時間ほど日比谷公園を散歩して何か撮らなくちゃと張り切って歩きました。
植木を剪定しているところを撮った地味な写真1枚しか撮れなかったのですが、何やらイベントをやっていると聞いてこに向かうと、オクトーバーフェストなる催しで、案内係の女の子が南ドイツの乙女の民族衣装姿をしていたので、モデルをお願いしました。
出店しているお店に雇われているからでしょう、そのメニューを構えているところには目をつぶることにします。

それにしても、11時のオープンだったのですが、直前に行くとかなりの行列ができてきいるくらいのたいへんな人気でした。
このあと大切な用事が控えていてビールなんて飲んではいけない、いや、この暑さなのだし日独親善のためにも1杯だけなら許されるなどと自己葛藤していたわたしは、あっと言う間にあふれる人で席にありつけませんでした。
いま、ドイツビールのブームなのでしょうか。
もらったパンフレットにも全国各地でオクトーバーフェストがマイ(でよかったでしたっけ?)に開かれていることが書かれていました。
空気が適度に乾燥していて、日中はまあまあ暑くなるこの時期に野外で仲間と飲めばそれだけで楽しいでしょうし、飲みたい人はフェストだから参加せねばなどと強引な口実のもとに集まってくるのでしょうね。

それにしても、1年中オクトーバーフェストという名称を使うというのはどうなのでしょう。
看板を使い回しできるからエコなのだということがあるのかも知れませんが、もうちょっと気の利いたネーミングはないものかと、結局、誘惑に負けてジョッキを手にしたわたしは考えたのですが、もちろんいい名前なんて思いつきません。
考え付いたのは、ドイツ本国で行われるオクトーバーフェストの名前を変えて、シュトゥルム・ウント・ドランク・フェストとかユーゲント・シュティール・フェスト(わたしが知っているドイツ語を並べただけで意味はありません)とか銘打ってやってもらえれば、世界各国で真似事を1年中できるのにということですがいかがでしょう。

わたしはオクトーバーフェストには行ったことがありませんが、ドイツには3度も旅したことがあります。
やはりその時驚いたのがドイツ人のビール好きで、朝の7時くらいに電車に乗ろうと駅に行くと、キオスクに毛が生えたようなちょっとした店があって、その席には朝食のソーセージとともに500mlの大ジョッキで地元のビールを飲む、サラリーマンが何人も見かけたものです。
しかも、スーツ姿の奴もジーンズ姿の奴もみながたいが良くて、当時ワールドカップイヤーか何かだったのでしょう、朝からこんなにビールを飲むマッチョがこんなにいる国とサッカーをやって日本が勝てるわけがないとため息をついたことを思い出します。

たしかなるほどザワールドか何かで見ましたが、ミュンヘンのホーフブロイハウスだかのウェイトレスの女の子は、1リットルだかの特大ジョッキを片手に5本ずつ合計10本も持って、つまりは10キロ以上のビールを軽々と運んでいました。
作例の女の子にはもちろん、わたしにだってそんな芸当ができるはずはありません。
ということは、そんなドイツの女子代表チームと対等以上の戦いをするなでしこジャパンは、もしかしたらビールを飲ませたらドイッチュ・フラウたちに勝ってしまうということでしょうか。
こんなことを書いているとドイツに行きたくなってきます。
ジョッキ10個を軽々持ち上げる女の子のポートレイトを、ぜひ撮りたい。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/06/02 Mon

珈琲還是茶?

Dallmeyer 2833 11cmF4
トリコラ・ビーチで緑の海を見てから、遅いお昼を食べました。
漁村の近くにはいくつか小さなレストランというか食堂というか、そんな店が点在していましたが、イムンはいくつかやり過ごしてから、ここにしようと海辺側の店の前で車を停めました。
手作りのテーブルやイスを並べたボロっちいと言える食堂ですが、すばらしかったのは海のすぐ真ん前に小さな櫓のようなものがいくつか組んであって、上がるとテーブルがあって食事できるようになっていたことです。
靴を脱いでリラックスできるのですが、6人定員くらいの小ささで、イムンとふたりで目の前の海を独占しながら食事できるというのは最高の贅沢でした。

実は、前夜には安いシーフードレストランを教えてもらって行ったのですが、調子に乗って魚、エビ、二枚貝をオーダーしてしまい、3000円ほどかかってしまいました。
日本の感覚ではそれほど高くないですが、インドネシアの物価は食事に関しては半額以下というところでしたので無駄遣いは間違いなく、海鮮はもう食べないと誓ったのでした。
しかし、その反省はここでも活かされず、チキンをと頼んだところ山盛りで来てしまって、ここでも会計が2000円近くなってしまうのでした。
ただ、言えることはいずれの食事もとても美味しかったということです。
四川、タイなどと同様辛いものが好まれますが、アジアでは食べ物が旨いところが多いのが旅の愉しみのひとつですね。

食後ちょっとゆったりしてからタンジュン・ピナンへ戻ります。
最後に、来るときに車から見たカワルの町はずれの水上家屋とマングローブの汽水域を少しだけ見学しました。
途中高校生くらいでしょうか、若者たちが男女7人、日陰に腰掛けて何やらおしゃべりしていました。
学生なのでこちらの言う英語はどうにか聞き取ってもらえますが、みんな友だちがいる前では積極的にしゃべろうとはしません。
人前で使ったことのない英語で会話するのが恥ずかしいのだと思います。
日本人でも同じようになるんじゃないかと思うのですが、こういうところもアジア的なメンタリティのように感じました。

作例の少女はけっこう可愛らしかったのですが、カメラを向けたら仲間にはやしたてられて、顔を背けてしまったため正面からとらえられなかったのが残念です。
2枚目を撮ろうとすると、後ろを向かれてしまいました。
いま見直しても、他で見かけた女の子たちよりいっそうおしゃれな格好をしています。
ポートレイトらしい写真を撮らせてくれるよう、きちんと頼むべきでした。
ちなみに背景の緑のうち、少なくとも右側はマングローブです。
といっても、こんなんじゃマングローブが何かはまったく説明になっていないのが申し訳ありません。


この日の夜は、ホテルのレストランで食事しました。
と言っても、日本でいうところの中級というレベルのホテルなので、昨日の夜と今日の昼で想定外の出費だったのをリカバーしようと考えたからでした。
部屋にメニューが置かれていて、値段が書かれているので安心できます。
今回、食事したところはすべてメニューに金額が入っていなかったので、店員は客を見て値段を決めていたようなフシがなくはありませんでした。

ホテルのレストランで、ご存じナシゴレン(インドネシア式チャーハン)、チーズオムレツ、トムヤンクン、ビールと頼んで400円ちょっとでした。
ここでも十分に美味しく、毎回ここで食事してもいいと思えるくらいでしたが、コーヒーは1杯50円と安かったものの最初から砂糖とミルクの入ったスティックのヤツにお湯を注いでいるのがテーブルからも確認できたのはいただけません。
何しろインドネシアはコーヒー産出国ですから。
そういえば、日本にはジャワティーなんてのがあって、ペットボトルのはわしもよく飲みますが、少なくともわたしが滞在中はレストランのメニューにはティーは見つかりませんでした。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/02/26 Wed

立体撮像鏡頭

Dallmeyer 2833 11cmF4
まだまだ増殖を続けるわたしのペッツバールレンズですが、使いやすい焦点距離100mm程度のものはあまり市場には出てきません。
手許には長焦点のものが数本ありますが、使いにくさもさることながら、何しろ長くて重くて旅行向きではないので、後から購入したダルマイヤーを今回持参することしました。
長焦点ペッツバールも順次使用の上、アップさせていく予定です。

今回のダルマイヤーは、11cmF4と表記していますが、だいぶ以前に紹介したもう1本のダルマイヤー114mmF3.6と表記しているレンズと同スペックのようです。
オークションに出品された際の説明では、ひとまわり小さいと思われ90mm前後の焦点距離ではないかと想定されたために落札したのですが、レンズが届いてから計測してみると鏡胴の形態が若干違うもののレンズ径や前後レンズの間隔などはまったく同じようでした。
製造番号は2833で、もう1本が2594ですが、資料では両者とも1861年の製造ということになりますので、ほとんど同じレンズがダブってしまったと言えなくもありません。
ステレオ撮影にはうってつけですが…。

レンズマウント部分の改造は今回もksmtさんにお願いしました。
もはや、わたしのペッツバールライフには欠かせない存在となってしまいました。
ksmtさんは、もう何本ものペッツバールを35mmカメラ用に改造していて、自らの撮影機材でもペッツバールが中心ですので、使いやすさではこの上ありません。
また、ありがたいことに、メインのヘリコイド部分はすべてのレンズ使える互換性を持たせて、レンズヘッドにヘリコイド用のコネクターを接続するシステムに統一しているため、ヘリコイドをいくつも買う必要がありません。
これは経済的に助かるばかりか、複数のペッツバールを持参するときに無駄にカメラバッグのスペースを失わせたり、バッグを重たくさせることがなく、たいへんお財布と体に優しいシステムになっています。

ksmtさんに改造をお願いするとレンズキャップを作ってくれるのですが、これがたいへん重宝しています。
キャップは厚手の皮革製で、金属キャップなどとは違って鏡胴先端部分を傷付ける心配がありませんし、何よりいいのが手で引っ張ればすっと外れるのに逆さにして振っても外れることが無いという、絶妙のフィット感で前玉を保護してくれています。
改造してもらったレンズはかれこれ10個ほどになりますが、すべてのキャップが同様にフィットしていて、ksmtさんはキャップ職人としても食べていけるのではないかと思えます。
ただし、革は水分が高いので、付けっ放しにしているとカビが発生する可能性があることを忘れてはいけません。

今回入手したダルマイヤーはフードが付いていませんでした。
撮影時に役立つ何か適当なものを付けられればいいと考えていましたが、ksmtさんは汎用の金属フードを取り付けたうえに、真鍮板を張り付けてオリジナルのフードのようにしてしまいました。
これは、レンズ本体との一体感があってとても気に入っています。

ダルマイヤーの写りもたいへん気に入っています。
今日の作例は後ピンですし、昨日の作例では無限遠で像面湾曲のボケが目立ってしまっているものの、解像力、コントラスト、シャープネスでは申し分ありません。
ダルマイヤーは、ロスから独立してペッツバールから製造を始めた、言わば後進メーカーでしたが、創業2年目にして優れた品質の製品を世に出していたのですから超一流です。
鏡胴には控えめに"Dallmeyer London"と筆記体の刻印がありますが、これがまたとても好いのです。
撮影の合間、多くの人は液晶で写真を確認していたりするのではないかと思いますが、わたしはこの刻印を眺めながら誇らしげな気分になったりしているのです。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2014/02/25 Tue

漁民之家

Dallmeyer 2833 11cmF4
途中のモスクでイムンが午後のお祈りをしてから、車を再出発させるとカワルというビンタン島東海岸でいちばん大きな町を過ぎます。
タンジュンピナンからは約30キロの距離だそうです。
さらに北上していく右手に白い砂浜のビーチが目に飛び込んで来ました。
意味もなく「ヒャッホー!」と叫んでしまいましたが、声をあげずにいられないくらいの美しい海岸線です。
トリコラビーチという名前の海岸線だと教えてくれました。

海に向かって叫びながら駆け出していきたい衝動はまだ抑えていなければなりません。
砂浜が見えてからずっと、○×クラブ&リゾートとか△□レストラン&リゾーツといったホテルのプライベート・ビーチが続いているからです。
ようやく10キロ近く走って、水上家屋が並んでいる漁村に到着して、どうぞ好きなように見て来てくださいと言われました。

駐車スペースから歩き出すと桟橋のようになっていて、右側には船が舫ってありましたが、左側は水上家屋が一列に並んでいます。
ざっと15軒くらいでしょうか、海底から木かコンクリの柱を恐らくは20本程度海面の先まで立てて、その上に木組みの家を建てています。
もちろん平屋ですが、想像以上に家は大きくて、建坪でいえば20坪くらいはあるのではないでしょうか。
インドネシアでは子どもが4人くらいは当たり前で、おじいちゃんおばあちゃんとも同居していますので、そのくらいの規模が無いとダメなのでしょう。

桟橋を歩くということは、日本でいうところの分譲住宅地の中を勝手に歩いているようなものですが、すれ違う人、窓から顔を出す人、みんなヤァとかハローとか挨拶すると、不審の眼は向けずに普通に挨拶を返してくれ、こっそり歩く必要はありません。
もっとも規模の小さな集落の中で、日曜の午後一の暑い時間帯でみんな昼寝でもしてしまっているのか出合う人はほとんどなかったのですが。
とにかく、無人の桟橋の先端まで歩いてみることにしましょう。

そこで見るとここの状況がよく分かりました。
左手にちょっとした岬があって椰子の木が並んだり南国ムードいっぱいですが、そこから延長線上のところで白い波が一定周期で起きているので、そこからこちら側がリーフになっていて穏やかな浅瀬なのです。
その先はドロップオフで急に水深もあるところのはずで、白波が立っていることから沖合はそれなりに波がありそうだと分かります。
そのリーフのラインが自然の防波堤のようになっているので、この位置に家屋を建てるのは理にかなっていると言えます。

それにしてもグリーンとブルーが綾なすとてもとても美しい海です。
でも、聞いていたように今は波や風があってベストシーズンではないせいか、よく見ると水の透明度はいちひとつのようです。
ダイビングするわけではないのでそんなことはどうでもよく、桟橋先端に腰掛けてしばらく海を眺めることにしました。
ちょっと日差しは強いですが、ここでごろんと昼寝したら気持ちよさそうです。

ふと気づくと女の子二人が傍らに立っていました。
小学校高学年くらいでしょう、学校がお休みなので、釣りに来たみたいです。
釣りと言っても竿やリールを使わない手釣りですが、なんとわたしの足元にすでに糸が垂れてあって、彼女たちはまずはそれを引き上げ、魚が付いていないことを確認してから、持参の魚の切り身を付け直して海に投げなおしました。
コミュニケーションをとるのは難しくどんな魚が釣れるのか聞き出せません。
下は岩礁ではなく砂地なのでカサゴとかメバルとかそういうのではなさそうです。
しばし、待ちましたが、魚の釣れる気配はなく、彼女たちの写真を撮らせてもらってから車に戻ることにしました。

今日の作例の右端にぼんやり写っているのが彼女たちです。
左側が水上家屋かと思われたでしょうが、実はそうではありません。
これはケロンという名前の漁のためのはしけのようなものだそうです。
夜、2~3人の漁師がケロンに乗って、船に引っ張ってもらい沖合の漁場まで出ます。
強い光を水面に充ててケロンの下に仕掛けた網で、一晩中漁を続けるのだそうです。
イカやイワシ、夜行性の魚、季節によってはカツオなどが獲れるのだそうで、朝になってからまた船に引いてもらいここに戻って来ます。
ビンタン島東部に伝わる伝統漁法だと聞きました。、
いいなあ、と思います。
またここへ来て、昼間のんびりしてから、ケロンに乗せてもらって、漁の様子を見学されてもらいたいものです。
【Alpha7/Dallmeyer 2833 11cmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Dallmeyer 2833 11cmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/02/24 Mon
| home | next