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無関心肖像

Kleinbild-Plasmat 7cmF2.7
今回の深圳行シリーズの最後は、クラインビルト・プラズマートによるポートレイト(もどき)です。
7cmという焦点距離は今までのX-E1では35mmフォーマット換算で105mm相当で、それでも使いづらいというほどではなかったのですが、7cmそのままで使えるとほとんど標準レンズのような感覚が持ててとても使いやすい画角と感じます。
まずは35mmフルサイズのα7に切り替えたメリットを実感することができました。

また、AEでEVFを覗いていると強く実感できるのが、露出計が明るさと暗さをセンシティヴに感じているということです。
例えば屋外であれば、前方に空があればカメラの向きをごくわずかに上下するだけで、あるいは半逆光の状況ではわずかに左右するだけで、明るさや色味が細かく変化していくのがファインダーを通して確認することができます。
これも、α7のEVFのライブビューによって初めて知ることができた事実でした。

X-E1を購入する前はずっとライカを使用してきたので、ファインダーから見える世界が大きく変わったことに新鮮な驚きを感じています。
とは言え、素通しのライカのファインダーはダメかと言えばそうではなく、むしろクリアですっきり見えるMライカのファインダーと二重像合致式の距離合わせの方がずっと好きだということは未だ変わりありません。
スナップではことさらそうですが、ここのところメインのレンズがペッツバールになったことで、人物撮影ではそうとは言えないということに遅まきながら気付いてきました。

ライカ名人の木村伊兵衛は多くのポートレイトの傑作をライカでものしていますが、それは一眼レフ登場以前の話であって、またモノクロならレンジファインダーの弱点を補えるのであって、一眼レフでの人物撮影の優位は使ってみて実感できます。
今日の作例の場面など、もしライカであれば、ごちゃごちゃした背景を避けてこんなところではシャッターを切ろうとしなかったと思います。
しかし、α7のファインダーを見たとき、背景が柔らかくボケてうるささを消していることが分かり、さらに露出をプラスに補正することで照明が飛び気味で効果を発揮することも見て取れました。
さらにカメラの向きを微調整して彼女の顔がいちばん黒くならないところでシャッターを切りました。

もちろんライカでもそれほど差のない写真になっていたかも知れません。
ただ、それは偶発性に依存する部分が多いということで言えば、今日の作例には自分の意思がより強く反映されている点で、ポートレイトとしての性格は明らかに高くなっていると感じます。
そうはいっても、彼女に表情やポーズを指示するようなことはまだできていません。
こればかりは、経験を積まなければ、とくにわたしのようにセンスのない人間には厳しいことになりそうです。
【Alpha7/Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 F2.7】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 | trackback(0) | comment(2) | 2013/12/08 Sun

準備上高中

Kleinbild-Plasmat 7cmF2.7
多祝のキリスト教会で粘りすぎて、皇思楊村への到着が5時近くになってしまいました。
日本と中国との間には1時間の時差がありますが、経度がその分ぴったり西にずれているのか、深圳やここ惠東あたりは東京都同様に5時になるとほぼ真っ暗という状況です。
村での撮影は放棄して、美蓉の家にダイレクトで押しかけてしまいました。
彼女の家は雑貨屋兼駄菓子屋兼ネットカフェのようなところなので、いきなり家に行くと言うより店を覗くようなイメージで、予想通りお母さんが店内の所定の位置にいて、わたしを見ても驚くふうでもなくあらあら来たんだねと出迎えてくれます。

半年ぶりくらいの訪問なので、みんな元気かと聞きますが、何しろ悠久の中国の田舎では半年くらいでは変化などありません。
一方で都会では、1週間単位くらいで町が刻々と変わっていくので、このギャップが面白いなあと思います。
変わったと言えば、美蓉はいま中学3年生で高校受験を控えているのですが、なんでも日曜の夜に学校で補習授業のようなものがあるとかで、それの準備のため日曜は午後から自宅学習しなくてはならず、来るなら土曜日にしてと言われてしまいました。

彼女には夢があって、それはイギリスに留学して卒業後も現地に暮らすことなのですが、深圳の書店でイギリス旅行のガイドブックを買って持って行ったら、いっしょに渡した日本のチョコレートと同じくらい喜んでくれました。
その夢の前には、まず高校受験があって合格すると実家を離れて、惠東での寄宿舎暮らしをしないといけないのです。
それが嫌な子や経済的に厳しい家庭では、高校進学を断念してそのまま地元の工場とか商店などに仕事を求めるというケースが多いそうです。
中学3年にして、人生を左右する大決断を迫られるわけですね。

前回バスに乗り遅れて苦労した苦い記憶があったので、いっしょに食事しようとの誘いを断るという小さな決断をして村を後にしました。
これから学校に行くのだからいいよと何度も言うのに、美蓉といとこの勝意がバス通りまで見送りに来てくれました。
半年ぶりに来たというのに1時間もせずに帰っちゃうとはヘンな人ねえと、ふたりで話していたに違いありません。

さて。それからバスを乗り継ぐことおよそ2時間で、深圳の町に戻ってきました。
レンズをクラインビルト・プラズマートに戻してISO3200で夜間撮影してみました。
ISO感度を上げると粒状性も荒くなってしまうことが分かりましたが、α7にはそれを軽減する機能が付いているようです。
早速試してみるつもりだったのですが、そのファンクションの位置が見つけられず使用できなかったので、ノーマルの粒子の状態を見せる作例ということにしておきましょう。

イギリスに留学するんだと公言する美蓉ですが、その実現はほとんど家計の問題で難しいと言わざるを得ません。
ただ、高校から親元を離れるのですから、次善策として深圳などの大都会の大学で英語を学び、英国人留学生の友だちを作るという可能性は十分にあると思います。
オレンジ、グリーン、ピンクのちぐはぐな色で着飾った少女の姿に、美蓉の未来を見ているような気がしてなりませんでした。
【Alpha7/Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 | trackback(0) | comment(0) | 2013/12/07 Sat

西班牙法廷

Kleinbild-Plasmat 7cmF2.7
静岡にあるお茶屋さんと深圳にあるお茶屋を比較したデータというのは多分ないと思いますが、店舗数で言えば深圳の方が圧倒的に多いと思いますし、人口比でもやはり深圳が勝るような気がします。
加えて、日本茶が食事時などにも飲むふだん飲みの比重が高いのに対して、中国茶は飲茶などを除けばここぞというときに飲む嗜好品的性格がより強いと言えます。
つまり何が言いたいかと言えば、中国のお茶屋さんは競争相手が多くて、庶民はあまり買わない特別なものだということで、商売としてはたいへん厳しいということです。

王さんのお茶屋さんもどのように商売が成り立っているのかよく分かりません。
実家から送られてくるお茶は仕入れとしてはかなり安いはずですが、好いものなので高く売れるので粗利はかなり良いと思います。
しかし、マンション街にある店舗の家賃はいくら中国でもけっして安くはなく、月々10万円以上払っていると思われます。
彼女が言うように、レストランやホテルなどにかなり卸していなければ、とても商売にはならないでしょう。
何しろ、これまで20回以上この店に行って、いつも1時間から3時間くらい長居していますが、他に客が来るのを見たことがないのです。

だからでしょう、一旦やってきたわたしに対しては、友人としてのおもてなしで接してくれます。
彼女自身もいろいろなお茶を試すチャンスと考えるのか、いろいろなお茶を淹れてくれます。
こちらが、もう買う気がないからと断っても、全然気にしないでと次々と高価なお茶をとっかえひっかえ出してくるので、わたしも遠慮せずがぶがふ飲ませてもらいます。
そういえば、今度は日本茶を持ってきてと以前に言われていたのですが、毎回すっかり忘れていて、未だ彼女は日本茶を飲んだことがありません。

おしゃべりする内容は、お茶にもまして他に代えがたいものになっています。
王さんは田舎出身の30歳になったばかりの小娘に見えますが、大学を出ていますし、お茶の卸しで人脈もあり、なおかつ暇な時間が多くて勉強するのでしょう、いろいろなことをよく知っています。
逆に日本のことについてはわたしが最大の情報源ですから、興味あることをどしどしと聞いてきます。
わたしだって日本のことを広めてもらえるチャンスなので、真実を的確に伝えるよう必死に話します。
とくに戦争に対する考え方や中国の見方は、中国庶民には伝わっていないので、わたしの話は熱心に聴いてもらえます。

一方で、中国庶民が知らないことの最大のものはその中国自身のことです。
外国メディア向けの中国外務省報道官の発言は、中国国内ではまったく報道されないか、自国に都合よく編集されてニュースに乗る程度のものです。
そこで、最近あった天安門前の自動車炎上事件やスペインの法廷でチベット人虐殺に関して江沢民や胡錦濤などに逮捕状を出した件などは知っているかと聞いてみましたが、前者はさすがに新聞で読んだものの後者は初耳だと驚いていました。
もっともチベットの大虐殺はある程度の知識を持つ中国庶民には周知のことで、彼女が驚いていたのは今になってスペインで裁判が行われたことで、中国側がスペイン政府に圧力をかけているが政府から裁判所は独立しているので無意味だと話すと、中国には三権分立がないからと大きくため息をついていたのが印象的です。
中国語でも三権分立という言葉があることをわたしは初めて知ったのですが。

こんなことを中国で話していいのかなと心配になりますが、彼女に言わせればこういう私的な空間で政治的な話をすることは問題ないと言うことでした。
同じ内容を公的な場で広めようとしたり、政治的デリケートな地域でやれば捕まる可能性は高いと念押しはしましたが。
かつて、外国人と庶民の接触を禁じたとか、外国人が立ち入れない都市があるとか、外国人の泊まるホテルの電話には盗聴器が仕掛けられていたとかいろいろなことが言われていましたが、今ではそのようなことは無くなっているようです。
とは言え、政府間で大きな問題が起これば、民間人を人質にしてしまう国ですから、このあたりはよく注意を払うべきことは言うまでもありません。
【Alpha7/Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 | trackback(0) | comment(0) | 2013/12/03 Tue

三種鉄観音

Kleinbild-Plasmat 7cmF2.7
作例写真とは一切関係ないのですが、今回の深圳滞在で久し振りに会った友人がいました。
深圳郊外の住宅地でお茶を売っている王萍さんです。
お茶屋さん自体にはけっこう顔を出していたのですが、王さんが3年前に出産したことで育児もあって店頭に出る機会が減ったため、なかなか会えないでいました。
その間もお茶を買い続けていましたが、対応してくれたのは共同経営者である王さんのお兄さんの奥さんでした。
この女性も気さくで好い方ですので、店の近くに住んでいるとは言えわざわざ王さんに来てもらうまでもなく、3年間も会っていない状況が続いていました。

王さんたちは福建省の安渓という地方の出身です。
安渓はウーロン茶のファンなら言わずと知れた、ウーロン茶の代表格である鉄観音茶の生産地として有名です。
ふたりとも実家が茶畑で、当然のように幼少のころから茶摘みや茶の揉捻など鉄観音づくりを手伝ってきました。
やがて王さんは大学へ行き経済を学んで、卒業後、家族たちの援助を得て開いたのがこの店です。

このことは前にも書きましたが、いま日本で食品偽装があちこちで聞かれるよりはるかに偽装だらけで危険と言えるのが中国の食品事情で、産地や品種の偽装のみならず農薬の大量使用など、中国茶ほど危険な食品はないと言えます。
ウーロン茶は普段飲みの安物から超高級品まで種類が多すぎて、消費者を騙すのが簡単なのです。
だからわたしは、もともとパッケージングされているようなお茶は絶対に買いません。
信用できる人から紹介された店で、且つ、店の人と一緒に飲んで気に入ったものだけを少なめに買うようにしています。
店の人がきちんと一緒に飲んでいれば農薬などの面では安全ですし、大量に買うと安いお茶も混ぜられそうなので、短期間で飲める量を買うように心がけるのです。
とくに王さんの店のように家族や親戚など自分たちで栽培したお茶ならば、さらに安全だと言えます。

王さんに久し振りに会ったときは、彼女と旦那さんのお母さんが、採れたての秋茶の振り分け作業をしていました。
実家から送られてきたお茶はそのままでも出すことができるレベルですが、わずかに樹枝などが混入していたりするのを選別して完全にしてから販売しています。
その新茶がとても美味しいというので、久し振りねとのあいさつもそこそこそに試飲させてもらうことにしました。
試飲と言っても本格的に淹れてもらってふたりで感想を言い合いながら、ひたすら何杯も飲むだけです。
感想を言うのはわたしの語学力ではとても無理で、美味しいとか好みだとか言うばかりにして、あとは彼女が言うのを聞いています。
何かワインのテイスティングによく似ています。

新茶独特の新鮮な奥深い香りが美味しく感じられ、いただくことにしました。
1回に淹れる量は8グラムと決まっていて、この店では1つ8グラムずつに真空パックしてくれます。
500グラム(1斤)いくらと値段が決まっていて、普通はみな1斤分買うのですが、それだと60回分になってしまいわたしには多過ぎなので250グラム(半斤)もらうことにします。
高級茶店だとこのように買うのはちょっと嫌がられるかも知れませんが、少しだけでもいいからと言ってくれる王さんの店では遠慮は不要です。

その後は3時間近くもずっとおしゃべりをし続けることになるのですが、その間もいくつかのお茶を淹れてくれるので、会話もお茶も退屈することがありません。
そんな中に、金木犀の香りがするという鉄観音茶を淹れてくれて、それが安くてあまりに購入したお茶とタイプが違っていて面白かったのでそれは125グラムいただくことにしました。
125グラムはあまりに中途半端なので、さらに強い味で値段がさらに安いものも125グラムいただきます。
結局は、3種でちょうど1斤のお買い上げですが、今後もこういう買い方をしようかなと考えています。
レンズだって何種類もの違う味のレンズをとっかえひっかえしているのですから。
【Alpha7/Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 | trackback(0) | comment(2) | 2013/12/02 Mon

時間滯後

Kleinbild-Plasmat 7cmF2.7
何度か書いたように、平政村は長時間の滞在に耐えるのがむずかしい古村落です。
深圳からは片道3時間近くかけてやって来たことを考えると、さらにはその深圳まで東京から5時間以上かかっていることを考えると、それを取りかえすくらいの時間を滞在したくなりますが、これはちょっと無理でした。
囲屋の門を出た昨日の作例を撮ったあたりでちょうどバイタクが走っているのが見えたので、手を振って呼び寄せ、吉隆の中心まで戻ることにしました。

料金を聞いてからバイクにまたがってすぐ作例の光景に出くわしました。
太陽光線で汚い小川もキラキラ輝いている中、洗濯を終えた女性が橋をよろよろと歩き、もうひとり未だ洗濯中の女性が足を川に降ろして作業しているのが一瞬見えて、思わずバイタクを止めてと大声で叫んでいました。
ちょっと行き過ぎたところで止まってもらい、大急ぎで戻って撮影したのがこの作例です。
叫んでからドタドタと走ってカメラを構えれば、誰だって顔を隠すでしょうか、残念ながら一瞬見かけたの光景とは違う写真になってしまいました。

突然バイクを停止させて走り出したわたしに不安を感じたのでしょう、気付くとバイタクはわたしのすぐ後ろにいて、わたしが撮影しているのを笑いながら見ていました。
またすぐに発車してもらって会話してみると、彼はバイタクの運転手なんかできるのかと心配になるくらいお人好しで温厚な性格だと分かり、とても身近に感じてしまいました。
もし時間が許すならば、この辺で君のいちばん好きなところに連れて行ってよなどと言っても面白いのではと思うくらいです。
彼なら、心安らぐのんびりした風景が見られる土地まで連れて行ってくれそうな気がしました。

幹線道路に入ってから逆にわたしたちが出くわしたのは、渋滞でしたが、その原因は道路沿いの病院の玄関で繰り広げられていた口論でした。
それを多くの人が取り巻くように見ていて、通行する車までもが車を停めて窓越しにその様子をうかがっているのが原因です。
日本でも事故が起こると、反対車線までもが見物渋滞になることがよくありますが、中国にはケンカの見物渋滞が存在することを初めて知りました。
口論の原因は分かりませんが、医療事故が起きて患者が病院関係者と激しくやりやっていたのではと直感しました。
医療費が高い中国ではようやく工面した金で診療を受けるも、医療事故などでその甲斐無く亡くなってしまうという悲劇が後を絶たないと聞いたことがあったのを思い出しました。

さて、バイタクには恵東行きのバスが出るところまでとお願いしましたが、それはバスターミナルではなく、口論渋滞のすぐ先の路上でした。
深圳や広州などの主要バスもバスターミナルではなく道路から乗り込むのだと教えてくれました。
ちょうど惠東行きのバスが停まっていたのでそのまま乗り込むことができました。
朝来た道を戻って惠東に向かうことになります。
まだ昼前ですが、出発が早かったこともあってバスではすぐに眠りに落ちてしまいます。
ふと目覚めるとまさに惠東に入っていて、また次のバスに乗り換えなければなりませんでした。
【Alpha7/Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 | trackback(0) | comment(0) | 2013/12/01 Sun

第三個PLASMAT

Kleinbild-Plasmat 7cmF2.7
無く子がそのままだったヘクトール2.8cmF6.3に続いて使ったのが、クラインビルトプラズマート7cmF2.7です。
このレンズにはプラズマートの名称が冠されていることから、キノ・プラズマートなどと同様ルドルフ博士が設計したものと思われます。

プラズマトー類としては、キングスレークの本には①キノ・プラズマート、➁マクロ・プラズマート、➂ミニチュア・プラズマートの3つの構成図が掲載されています。
キノ・プラズマートとマクロ・プラズマートがそのままレンズ名として存在するので、ミニチュア・プラズマートというレンズも存在するものと、わたしは当初信じていました。
しかし、そのような名前のレンズは、いくら探せども見つからず、設計だけされて製造されなかった、あるいは少なくとも商品化は実現しなかったのではと思うようになっのです。

ところが、調査もせずに結論を出したことを笑うかのようなできごとがありました。
キノプラズマートさんが自身のサイトで、珍しい645判のクラシック・レンジファインダーカメラであるローランドというカメラの、しかもほとんど見かけないという2型の方を入手されたと、写真がアップされていました。
そして、それに付けられたレンズであるクラインビルト・プラズマートこそ、第3のプラズマートであるミニチュア・プラズマートであると書かれていたのです。

わたしもローランドやミニチュア・プラズマートのことを知らないではありませんでしたが、まさかそれが製造されなかった買ったのではと何となく結論していた幻のミニチュアプラズマートとは、あまりの意外性に驚かされました。
恐らく、キノプラズマートさんも、キングスレークの本を読んでミニチュア・プラズマートを懸命に探されたのだと思います。
そして、彼は結論に辿り着いたのですから、さすがであるとしか言いようがありません(もちろん推理ではなく鰓付けもあって証明されています)。

キノもマクロもプラズマートはあまりに高価になってしまっています。
同様にもともと珍品カメラのような扱いを受けているクラインビルト・プラズマートが固定装着されたローランドもかなり高額で取引されています。
しかし、某オークションを見ると、カメラが付いているにも関わらず、レンズヘッドのみのキノやマクロよりもずっと安価です。

確かに3者の中では最安値ですが、それでも30万円以上するので普通であれば購入はあきらめるところです。
ミニチュア・プラズマートの存在を早々に諦めたわたしですが、それが村債すると教えられて、さすがに今度も簡単に諦めるわけにはいきませんでした。
そう考えていてしばらくして、昨年はなんとライカマウントのマクロプラズマートを手に入れてしまいました。
こうなると予感はあるもので、ほんとうにクラインビルト・プラズマート付のローランドが我が家にやって来てしまいました。
カメラがボロボロでファインダーもダメになったローランドが捨て値で出ているのに気付いて、こんなこともあるのだとばかりに飛びついたのです。

確かに説明どおりに汚らしいカメラがやって来ましたが、言及身されていなかったレンズは革キャップに覆われていて、軽くクリーニングするとガラスは驚くほどきれいです。
カメラが壊れていたためにびっくりするほど安く、一方でレンズはとてもきれいと言うのは願ってもない個体でした。
ゾンネタールの増産に忙しいMSオプティカルにお願いして、ライカマウントにコンバートしてもらいました。
歴史的珍品カメラをからいくらボディがボロだとは言えレンズを抜き取るのに罪の意識を感じないではなかったのですが、カメラが想像以上にボロボロだったことと、α7で撮影して素晴らしい描写を確認できたことから救われた思いと感じています。
焦点距離が5cmではないので完全とは言えませんが、ようやくキノ、マクロ、ミニチュアのプラズマート三兄弟が我が家の防湿庫に鎮座するようになったのです。
【Alpha7/Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Klein-Bild Plasmat 7cmF2.7 | trackback(0) | comment(2) | 2013/11/30 Sat
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