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鏡頭倍的衣服

M8/Triotar 5cmF3.5
宿場まつりを歩きながらスナップ風に撮るわたしに対して、ksmtさんは江戸時代の扮装をした人たちに声をかけながら撮影していきます。
自身のレンズを自慢という面もあるかも知れませんが、例えばフォクトレンダーのペッツパールレンズなどは、江戸時代に製造されたものなので、ぜひ年代の合う服を着ているのを撮りたいのですと説明して相手の興味をそそっています。
もともと古いものに関心があって江戸時代のかっこうをしている人たちなので、同時代のレンズにも興味津々で、実に楽しそうにペッツパールの前でポーズを付けてくれるのが印象的でした。

それならばと思い付いたのが、われわれも江戸時代の服を着て歩けば、もっと撮りやすくなるし楽しめるのではないかということでした。
というのは、物産などの店にまじって2、3軒の古着屋さんの屋台も出ていて、古い着物を格安で売っていたからでした。
さっそく男物はないですかと聞くと、なんと同じように考えたようでせっかくの祭りを楽しむために着物を買ってその場で着ていった男性がいて、その1着で男物は売り切れたとのことです。

もう1軒では大きな着物が吊るされていたので、ksmtさんが着てみると丈があつらえたようにぴったりです。
ところが喜びもつかの間で、店員さんによればそれは女物ということでした。
うっかりしていましたが、女性の場合着付けは難かしく帯位置で折って着るのでかなり長いということのようでした。
ボタンのない着物は素人にとっては一見しただけでは男物か女物かも分からないのだと、初めて知った次第です。

結局、その場で着物を手に入れることはできませんでしたが、このアイディアをわたしは気に入り、こういうお祭りならぜひ、古いかっこうで見に来たいなと思いました。
七五三などちいさなころの記憶はありませんが、少なくとも成人してから着た和服は、旅館に泊ったときに着る浴衣だけと日本人として寂しいものです。
こういうことを着に和服を着るようになってもいいのではないかと思われました。

わたしだってヘリコイドが不調でこの日は持ち出しませんでしたが、江戸末期のダルマイヤーのペッツバールガあります。
メインに使うレンズでは1920~30年の歴史レンズは多くありますので、その年代のスタイルも好いでしょう。
これだと大正時代ということになりますね。

奇抜な発想ということではなく、レンズには設計者の思想やメーカーの考える目的というものが込められているはずで、その当時のカメラで撮ったり、フォーマットを合わせることで撮影結果から見えてくるものがあるのではと思います。
さらに当時のスタイルになって当時のスタイルの被写体を撮ることで、また別のことが分かってくるかも知れません。
そうでなくても、服装によって撮られる人とコミュニケーションが深くなるのは当然のことで、よりよい笑顔や着の置けない仲間に対するまなざしを得られるとすれば、それだけでも大きな収獲となります。
でも、これって一種のコスプレということになるのでしょうか?
【M8/Triotplan 2inchF3 F3】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Trioplan 2inchF3 | trackback(0) | comment(4) | 2012/11/16 Fri

他是83歳

M8/Triotar 5cmF3.5
時代まつりには名前にふさわしい年代モノのレンズをと1本のレンズを持って行きました。
鏡胴には、"Hugo Meyer"ではなく"Meyer Goerlitz & New York"となっていますが、キノ・プラズマート、マクロ・プラズマート、プリモプランらの名玉とまぎれもなく同じメーカーによる製造です。
ただし、トリオプランという名前のとおりのトリプレット構成ですので、前掲のレンズたちの普及版・廉価版になってしまうのですが。

このレンズもオリジナルライカマウントではないマウント改造レンズです。
もとはCマウントの真鍮鏡胴でブラックペイントに白い文字の刻印はキノ・プラズマートたちと同様ですが、前玉径がわずかに1.5cmほどとミニチュアレンズのようです。
M8ではケラレはありませんが、フルサイズでは苦しいかも知れません。
はじめから16mmシネフォーマット用に設計されたレンズなのではと想像されます。

製造番号は498334で、1929年の製造のようです。
kinoplasmatさんのサイトoldlens.comにフーゴ・マイヤーの年表が掲載されていますが、それによるとトリオプランは1914年に早くも製造が始まっていることが分かります。
トリオプラン名のレンズは戦後も一眼レフ用の望遠レンズに受け継がれていますが、F値はみな2.8になっています。
F3のこのレンズは他でほとんど見かけないF値が採用されており、F2.8まで届かなかった過渡期の設計と見られます。

座右の書、写真レンズの歴史に重要レンズとしてクックのトリプレットの記載がありますが、代表例ということで3種の構成図が掲載されています。
F3、F4.5、F5.6の3種ですが、F4.5、F5.6では中玉が前玉の方に寄っているのに対して、F3では中玉はほとんど中央に位置していてシンメトリックな美しさがあります。
トリオプランは別のレンズですので同じF3だから同構成だとは言えませんが、同じだったらいいなと思っています。

レンズの設計が誰だったのかは分かりません。
マイヤーと言えば、真っ先にあのバウル・ルドルフの名前が挙がりますが、彼は1919年にマイヤーに入社していますので、別の人の設計とみなさざるを得ません。
その意味でも廉価版だとなってしまうでしょうか。

このレンズは、送料込みで7000円ほどで入手しました。
eBayではなくカメラ店のオンラインサイトのレンズのところに出ていたのですが、トリオプランごときに7000円も払えるかということなのでしょう、しばらく誰も手を出さない状況です。
わたしはF3というのが珍らしいというだけで購入してしまいましたが、着いてみると前述のようにかっこいい鏡胴でしたし、フードも付いてきて少し得した気分で改造を依頼しました。
といっても中国の改造屋さんにお願いしたのですが、ヘリコイドは3000円で買ったエルマーコピーのインダスターをいっしょに手渡して使ってもらいました。

待つこと3ヶ月ほどで完成したレンズは距離計連動も問題なく、もとのトリオプランのカッコよさが活かされていてお気に入りになりました。
改造費は500元だったので約6000円とすると、総額16000円でライカマウント改造トリオプランが手に入ったことになります。
Cマウントだったことを考えればミラーレスに専用アダプターを使うのがベターだとは思いますが、50mmレンズでトリプレットというのは基本的にないので、あえてライカマウントにした意味ありと勝手に納得しています。

さて、作例ではほぼ最短1メートルで撮っています。
トリプレット特有のざわつき感のあるきれいとは言えないボケが予想通り見られましたが、トリプレットの特長のはずの立体感があまり感じられないのはちょっとがっかりさせられました。
トリプレットのヌケの良さとノンコートの透過率の悪さは相殺されて、発色等に鮮やかさは見られないようです。
これだけですと16000円の価値あるレンズかどうか微妙なところかも知れません。
【M8/Triotplan 2inchF3 F3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Trioplan 2inchF3 | trackback(0) | comment(2) | 2012/11/14 Wed

年代不一定

M8/Triotar 5cmF3.5
宿場まつりというくらいですからもっぱら江戸時代が再現されるような空間をイメージして散策しました。
実際、殿様やらお侍さんの格好をした人が闊歩していたり、屋台の店員さんも多くは着物を着ていてそんな雰囲気はなかなかに出ています。
屋台も、焼きそばとかフランクフルトなどの一般的なヤツはいちばん奥に位置させて、コンニャク屋さんとかうどん屋さん、もなか屋さんなどの大磯の老舗から、由比の魚介とか草津の伝統工芸など、歴史を意識した配置になってもいます。

ただ、ヴァイオリンの男性はせいぜい明治期か昭和初期くらいのように見えます。
そもそも江戸期の日本にヴァイオリンは入って来ていたのでしょうか。
幕末から維新へと新しい外国文化に目が見開かれていましたので、モノは入って来なかったものの絵や図面などからヴァイオリンを自作してしまった日本人がいたかも知れません。
あるいは、長崎などにキリスト文化とともに古くからヴァイオリンはもたらされて、当地の教会では早くから賛美歌の伴奏などに演奏されてきた歴史があるのではなどとも想像できます。

ヴァイオリンはよしとしたいと思いますが、一方のベリーダンスはどうなのでしょう。
エジプト起源で中東に花開き、ヨーロッパへはロマによって伝わったと言われているようですが、日本や中国へは伝播したように見えません。
いや、ベリーダンスも女性開放を訴える役割をもってザビエルとともに来日して、九州を中心に人気だったのではないかとの仮説があるとも言われます…。

そんなふたりの即興による演奏とダンスでしたが、意外なほどに宿場まつりにあって違和感を感じさせません。
まつりには、今ではない古いスタイルであれば何でもOK的な懐の広さの気配が濃厚でしたので、時代考証という次元にまでも達することのない大きなギャップも許してしまう暖かい雰囲気がありました。
ベリーダンスの情熱的な踊りは、このまつりにあって唯一のものですので、そんなこともまつりに受け入れられた理由の一端なのかも知れません。
何よりヴァイオリンのアンニュイな即興演奏と優雅な踊りがすばらしかったということでしょう。
ダンサーが美しかったのが盛り上がりの要因だったのは言うまでもありません。

後ろの人にわるいかとしゃがんで撮ったらなぜかアンダーになってしまいました。
AEではなく、それまでの露出どおりのシャッタースピードなのにこれだけ空の露出に反応したかのような露光不足になるのが理解できません。
ただ、女性の表情はこれがいちばん良く、即刻採用を決定です。
また、せっかくの松並木の上にこんなにも無粋な電線が張り巡らされていたのかと気付かせてくれたのもこの作例でした。
【M8/Triotplan 2inchF3 F3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Trioplan 2inchF3 | trackback(0) | comment(2) | 2012/11/13 Tue
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