来中国很危険

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
「この時期、日本人のあなたが来るのは危ないんじゃないかと思う…。」
来週から中国を旅行する予定で、現地でお世話になる予定の方に電話したところ、こんな返事がかえってきました。
わたしが中国に渡航するようになってからも、中国国内での反日活動は頻発とまでは言わないまでも、一定程度起こっており、その都度現地の人たちからなんにも心配はいらないと言われていたのにです。
反日デモの映像を見た日本人の友人から行かない方が好いのではと薦められたことは何度かありましたが、中国人から言われたのは初めてのことでした。

先週、デモは中国の50以上の都市で起きたということですが、日本の報道によれば、普通に抗議活動が行われたところがあれば、日系デパートに略奪に入ったり日本の工場や日本車販売店に放火したりするところがあったりと地域差がはっきりしていたようです。
恐らく中国政府としては、日本関連の施設に投石したりガラスを割る程度のことは容認し、むしろその映像が流れることが尖閣は中国の領土だとの民意を世界に向けて発進しようとさえ考えていたようにも見えます。
ただ、無秩序な略奪や放火の場面も報道されてしまい、やはり中国はこういう国なのだと世界に再認識させたのは大誤算だったことでしょう。

土日に見た報道番組等では、抑制の効かなくなったこの状況こそ中国の一党独裁体制の崩壊の前兆だというものがありました。
だとすれば、それはそれで日本人の立場としてもデモを黙認したくなりますが、そんなに生易しいものなのでしょうか。
天安門の時のように銃口を向け戦車を出動すれば、丸腰の彼らにできることはありません。
当然、それらも世界に伝わり企業の撤退や経済封鎖などの制裁措置が発動されるでしょうが、天安門の時代とは違って国内の経済はずっと成熟しているので孤立したって怖いものなしと考えるでしょう。

民衆の側でもそんなことは分かり切っています。
暴動で民主化が達成できるなら、アラブの春の波に乗ってそういう動きが見えなければおかしい。
中国では、改革開放後に沿岸部を中心に中産階級が膨張していますが、ようやく人間らしいレベルの生活ができるようになった人たちが望みの薄い民主活動で今の暮らしを台無しにしてしまうリスクを負うはずもなく、活動が貧困層以上に広がらない構造になっています。

政治のことについて、ブログには書かない方針ですし、これ以上のことは素人のわたしに分かることはありません。
日本政府があまり多くを語らないのは仕方ないのかも知れませんが、マスコミが事実を伝えるだけで素人意見しか出さないのは看過できません。
いずれも、水面下ではきちんと役割を果たしつつあるということを期待したいと思います。

さて、作例は帰りの鎌倉駅売店。
客がいて何か探している風ですが、売り子さんは携帯に夢中でまったく我関せずです。
この姿、中国ではよく目にするのですが、日本でも普通になりつつあるのでしょうか。
露光の関係で、日本の売店の写真に中国人の店員を切り貼りしているように見えるかも知れませんが、もちろんそんなことはやっておりません。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/16 Sun

太陽看不見

M8/Doppel Anastigmat Ser.III 90mmF6.8
カメラ・ストラップが42000円、1本差しのペンケースが45000円、こんなアクセサリーが好評なのだそうです。
一般に言えばカメラや万年筆本体よりも高いアクセサリーです。
見れば、こだわりの厳選素材でひとつひとつ手作りした最高級品とあります。
ここまで良いものはまったく不要ですし、仮に入手したとしてもレンズやインクを取り替えたのとは違い、写りや字を変えることはできないでしょう。

あれほど高価ならいらないけれど、自分の使い勝手にあったモノが欲しいと考えて行きついたのが地元にあったレザークラフトの店でした。
オーダーメイドで小型の万年筆が4本入れられながら胸ポケットに収まるコンパクトなペンケースを作ってもらいました。
超高級仕様ではありませんが、わたしの趣味を見抜いたかのようなアンティーク調はひと目で気に入りましたし、値段も既製品の1本差しの半分以下です。

続いて頼んだのは、レリーズボタンでした。
カメラを首から提げるよりも手にストラップをグルグルとまくことの多いわたしは、ストラップは革よりも組み紐タイプが愛用品です。
レザークラフトは奥さんが、シルバークラフトは旦那さんが製作するこの店なので、今度は旦那さんにレリーズボタンを作ってもらったのでした。
トレードマークの中将姫の横顔をデザインしてもらい、これ以上は考えられないできになっていると思っています。

彼らはそう思っていないかも知れませんが、わたしにとってふたりは大切な友人のような存在になりました。
ふたりとも高い技術とアイディアを持っていながら謙虚に仕事に取り組む職人気質なところが尊敬に値しますし、なにより静かでやわらかな人柄に親しみを感ぜずにいられません。
次はレンズケースか思い切ってカメラバッグをと考えていたところ、壊れかけた財布をオーダーすることになりました。
ちょうど訳あって藤沢から鎌倉へ店舗を移転すると聞いたので、彼らの船出を祝う意味も込めたのです。

店は、鎌倉駅から徒歩10分ほど、醜悪な小町通りの反対側の鎌倉らしさのある御成通りを南下した江の電の和田塚駅のほど近くにありました。
新築マンション1階のずいぶん立派な店だったので驚かされました。
店の左側の机を配したスペースはふたりの工房になっていて、ドイツの地方都市の小さな通りにあるマイスターの店を連想させます。
きっと彼らの理想の店を手に入れたということなのでしょう。

近くには同様に若き職人がおのれの腕を信じて始めた店や刀剣店の老舗などの伝統的な店もあって、例えば昨日の作例は、すぐ近くの家具をリフォームして販売している店です。
革と銀を扱う友人の店のすぐ近くに木の製品を扱う店があるというのは、とてもいいバランスです。

そして、今日の作例は、店からさらに10分ほど歩いて着いた由比ヶ浜の海岸です。
夕日を楽しもうと途中でビールを買って砂浜に腰を下ろしたのですが、残念ながら厚い雲に覆われて海を真っ赤に染めるようなシーンは見られませんでした。
代わって見られたのは、アメリカ人の学生でしょうか、初めて海に入ったと思わせるような小さな波にも大はしゃぎするとても明るいグループです。
黄昏時に泳いでいるのは彼らだけでしたが、そんな若い彼らこそが鎌倉の魅力を知ってここまで来ていたのではと思わせてくれました。
【M8/Doppel Anastigmat Ser.III 90mmF6.8 F6.8】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/15 Sat

皮的銭包

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
鎌倉へ出掛けたもうひとつの目的は、財布を取りに行くことでした。
ボロボロになった財布に見切りをつけて、革製品をハンドメイドする友人にオーダーしたのです。
これまで財布は2~3年でダメになる消耗品だと考えていたので、いつも外国を訪れたときに安物を買っては、何年かしてライニングが切れたりとかステッチがほつれるとかしたら、次の旅でまた安物を買って現地で取り換えるという財布のリレーのようなことを社会人になってからずっと続けていました。

物価の安い中国はもちろん、韓国の革製品市場や、以前はよく歩いたヨーロッパ各地でも財布は安く売られていて、自分のおみやげにもちょうどよく、帰国してから物を買うたびに財布を取り出してはそのときの旅を思い出すことができました。
国によってお札の大きさが違うので、財布のサイズも変わってくるのですが、だいたいが日本円には少し大きすぎて使いづらいところもけっこう気に入る要素だったりします。

覚えているものでは、ウィーン、バルセロナ、チェスキークロムロフ、ソウルあたりで買っています。
3年前ウィーンの露店で買った財布がダメになって来たので、物価が安かったバルセロナに行ったときデパートで新しいのを買い直し、ランチをとった店でお金やカードを入れ替えて、ウィーンの財布はグエル公園のゴミ箱に捨てるという具合です。
これなんか10年以上前のだいぶ古い話ですが、案外と記憶しているものですね。

ここ3代くらいは中国で買ったものだと思いますが、この前まで使っていたものを除けば、それらがどこで買ったどんな財布だったかまったく覚えていません。
ヨーロッパへはすべて旅したのですが、中国へはそうでない場合が多いので、記憶に残ることはないということのようです。
もっとも、いまヨーロッパに行って安く売られる無銘の財布の多くは中国製になっているのかも知れません。

さて、革職人の友人には、昨年、ペンケースを作ってもらいました。
その手作り感のすばらしさがたいへん気に入ったのですが、その友人の薦めで求めたレザーバルサムという革のトリートメントクリームを塗布すると革の光沢に独特の深みが出て、このバルサムを使うたびにケースへの愛着が増
していきます。
そうやって使っていけば、財布も一生モノですよとうながされ、わたしも2~3年スパンの財布使い捨てライフを止めて、生涯お付き合いできる財布を持つという決断をしたのでした。

ライカレンズに例えれば、7~8年前に買ったズミタールよりは高く、ニッケル・ズマールよりは安かったと言えば、財布のオーダー料金が想像つくでしょうか。
今まで買ってきた財布の十倍以上の価格ですが、オーダー財布は、4万円、5万円というものが普通にあって、それらと比べればずっと良心的な、それこそ財布に優しい値段です。
問題は、肝心の所持金の方がその入れ物の価格よりも少ないということです。

【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/14 Fri

第三次

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
今年の夏は暑かった、いや、まだまだ全然暑いですね。
この暑さはCO2排出とは無関係ではないと思うのですが、原発ゼロ計画でさらに悪化することはないのでしょうか。
火力発電は悪だとあれだけ言っていたのに、原発の事故によって救世主扱いではムシが好すぎます。
デモの声の大きさに屈するのではなく、すべてのデータを全国民に向けて発信してくれなくては、判断も何もできません。

いや、こんなこと書くのではなかったです。
夜になっても暑いままでしょぼいブログ更新のためPCに向かっていると、ビールが飲みたくなるのは仕方ないところです。
貧乏なわたしは例えばライカのアクセサリーなどにサードパーティ製を愛用していますが、ビールの方もサードが付くヤツを特売で1本あたり100円で買ってきて愛飲しています。

ビールでもサ第3のビールでも同じだと思うのですが、最近気付いたことがあります。
缶ビールは缶のまま飲む方が、夏場は、旨く感じられるということです。
かつてビールの注ぎ方というのが巷に流布して、最初ゆっくり注いで後から1/5くらい泡が立つようにすれば旨さを閉じ込める役割もしてくれる等々の説明を聞かされました。
信心深いわたしは盲信して、そのとおり実践していました。

確かにこれは科学的な根拠を持つビールの旨さを最大限に引き出す飲み方なのでしょう。
ただ、わたしの感覚では、それほど冷えていないビールをゆっくり味わいながら飲むヨーロッパ式で生きてくる飲み方なのではないかと思います。
暑い中求めるビールは、缶ビールをぐっと傾けてさっと飲む方が、缶のなかで液体が一気に流されることで炭酸が喉や口中を刺激するので、冷たさと相まって一瞬の快感をもたらしてくれます。
グラスやマグではこぼれてしまって無理で、缶だからこそできる芸当です。

ただ、これはビールではなくビールタイプ飲料でこそできることなのかも知れません。
単価が倍以上のビールではもったいない飲み方かも知れないですし、わたしでもときどき飲むプレミアムビールでは、グラスに注いでちびちび味わうようにしています。
あるいは、大型のワイングラスで飲むとプレミアムらしさをより引き出せるのかなとも思っています。
ただ、そろそろビールや第3のビールの消費量が減ってくるようになってくれる方がもっと嬉しいですが。

さて、今日の作例ですが、しばしば登場する鶴岡八幡宮の結婚式です。
いつもと違うのは、急に大粒の雨が落ちてきて、新郎新婦に傘が差し出されたことです。
伝統を重んじる八幡さまでコウモリ傘のはずがありません、和傘はそれだけで絵になるのだなあと気付かされます。
ここでは、その和傘は引き立て役で、それ以上に効いているのが背後で少し心配そうに空を見上げる女性です。
雨はしようがないとしても、暗雲が立ち込めていないか気になったのでしょう。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/13 Thu

受動体

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
北方4島も含めて、尖閣、竹島と領土問題が毎日のニュースのトップで扱われるなど、これほど話題になったことがかつてあったでしょうか。
政治問題、領土問題に関心が高い方を除いて、わたしはもちろん、ほとんどの人にとって日常の意識にはまったくなかったはずです。
少なくとも、いまから1~2年前までは。

それが急遽、ふだんの関心事になったのは何故かといえば、日本政府が領土について問題にしたからではなく、マスコミがこれはたいへんだと取りあげたからでもないと思います。
その反対側にこそ理由があるのではと気付きました。
つまりは、メドベージェフが国後島に上陸したからであり、中国人船長が海上保安庁の船に体当たりしたり香港人活動家が尖閣に上陸したからであり、李大統領が竹島に上陸したうえに天皇は謝罪せよとのたもうたからであり、さらにはそれに対して日本政府は異議をとなえるだけで、ほとんど対抗策をとれなかったように見えたからです。

メドベージェフが立て続けに北方領土を訪れて領土を手放せば国は滅びるというニュースを見た日本人のほとんどは、なるほどそのとおりだとは思わず、4島を奪われた経緯を知ってロシアに対する怒りを覚え、北方領土という言葉とセットで彼の特異な顔とお前らを滅ぼしてやれという感情が記憶に刻んだのです。
尖閣でも同様で釈放されて英雄気取りで帰国した漁船の船長や活動家の不細工な髭面、尖閣の中国側ニュースとともに必ず流れる強い口調の洪磊報道官(わたしは名前を覚えてしまいました…)のいずれもが、尖閣はまぎれもなく日本領土だ一歩も譲れぬという気持ちをより強固にさせます。
竹島に至っては、李大統領の行動と談話が日本人の忍耐の一線を超えていただけに、これはもう撮り返しのつかない感情を植え付けてしまいました。

わたしが言いたいのは、こんな政治的なことではありません。
マスコミや政府がどんなに声高らかに訴えても、日本人の気持ちを領土問題においてひとつにすることは多分できなかっただろうということです。
自らの利害やら思想やら、いずれにしても良かけと思った行動が、相手国の国民の気持ちを意図せぬところでひとつにしてしまうのだということに、遅ればせながら気付いたというだけのことです。

日本人に領土の歴史を学ばせてくれ、国民感情をひとつにさせてくれ、あらためて国家にとって領土問題がいかに大切なことかと教えてくれた、彼らには感謝すべきかも知れません。
同時に、感情的な行動は相手を一枚岩にするだけでかえってマイナスなのだということを体験的に学んだと思うのです。
一方で、近隣国の多くの人は自己主張するばかりで、その先のことに気付いていません。
アクションを起こさないことが何も行動をしないことと同義ではなく、何も動かないことが最良の行動になりうると分かっていて、むしろこんな時は水面下で行動すべきと理解できるだけの知恵がどこよりもこの日本にあるのではと思えて来ました。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/12 Wed

毎個月1台

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
ここのところ新しいレンズがまったく入手できていません。
ほんの何ヶ月か前まで、毎月複数のレンズを買うような生活だったので、ポッカリ穴が空いてしまつたような虚ろな気がします。
しかし、よく考えてみれば、今までがあきらかに異常だったのであって、ようやくいま更生の道を進んでいるのかも知れません。

レンズ購入に関して唯一の例外が、今回も使用しているフロロ・エクターです。
ただ、このレンズは前にも書いたとおりで、knpmさんから厚意で譲っていただいたものです。
一般的な入手経路からの購入となると、どのレンズが最後だったか思い出せないくらいになっています。
フロロを除くと、かれこれ3ヶ月は新規購入なしということのようです。

はっきり言えるのは、6月にマクロ・プラズマートを奇跡的ともいえる格安で購入したとき以降、ほとんど、あるいはまったく買っていない状況になっているということです。
幸運にも安くマクロ・プラズマートを手にしたのと引き換えに、レンズ運を失ってしまったようです。
そう言えば、そのマクロも、訳あってksmtさんに頼んで代理購入してもらったものでしたっけ。

レンズ購入については、つい先日、レンズ千夜一夜のSha-sindbadさんが、ニューレンズは月1本と決めています、とポリシーを宣言されていました。
月1本でも、一般的に言えば多いくらいですが、その潔い姿勢はわたしも見習うべきでした。
最近では、ヘクトール2.8cmを市価の半額以下で入手されたとのことで、このレンズはクモリ玉が多いだけにそんなレンズかと思えば、たいへんな美品のようでとてもシャープな写りです。

2.8cmヘクトールは不人気のため、5~6万円くらいが相場かと思いますが、わたしはニッケルのものを見つけ出したせいで、その倍近くで購入しています。
しかし、初期の製造ということで、描写には違いがありそうで、こってり感ではずっと勝っているように思います。
もし機会があれば、また関西を訪問してSha-sindbadさんとヘクトール対決でもできたらなどと考えています。
レンズ購入が減った分、そのチャンスは確実に増えているはずですし。

さて、今日の作例も円覚寺からです。
ほぼ最短撮影距離の90センチで撮影してボケを見てみました。
昨日も書いたとおり、なにしろ人がいないので、こんな作例を撮るにも意外なほどに苦労しています。
彼らが遠くに現れてから、ずっとあの位置を通るだろうからと構図を決めて構えていたのですが、いざ近づくと予想に反して反対側のルートを歩いてきたからです。
本来なら反対側の扉の彫刻を撮るはずだったのでした。
咄嗟に撮ったこの扉、龍の顔がはっきり写っているように見えてアップしたのですが、よく見るとお尻の方だったようですね。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/11 Tue

早上下雨

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
関東地方は、先週日曜と先週中にかなりの雨があって気温が下がりました。
これで秋の気配が感じられるようになるかと期待されましたが、残念ながら、今日あたりはまだ猛暑が続いています。
なかなかまだ積極的に撮影に出て行くという環境ではありません。
しかし、先々週の土曜日は、午前中激しい雨が降ったため、お昼になって雨が上がっても思いのほか涼しく、これは散歩の絶好のチャンスと外に飛び出したのでした。

決断したのが2時過ぎでは、遠くまでは出られません。
ちょうど先々月に財布をオーダーしていて、できたとの連絡も受けていたので、取りに行きがてら鎌倉まで行くことにしました。
なんだかここのところ中国へ行って、その合い間に横浜か鎌倉へ行ってと定型化してしまってますが、それぞれの行き先ではそれなりにまだ見ぬ道を歩くなどの努力はしています。

レンズは、広州から付けっ放しになっているフロロ・エクターです。
けっして手抜きという訳ではなく、kinoplasmatさんが同じレンズの谷中の写真を出されていたので、刺激されての続投としました。
条件によってさまざまな表情を見せるセンシティヴレンズを、もっともっと楽しみたいという趣向です。

大船駅から横須賀線に乗った時、さて、今日は鎌倉のどこを歩こうかと考えましたが、すでに3時を過ぎていますのでいちばんオーソドックスなパターンで無難に行こうと思いました。
いつもの円覚寺です。
いつもと違うのは時間がだいぶ遅いということと、そのためか朝の大雨のせいか、参観者が極端に少ないということでした。
すれ違った人、見かけた人は十数名というところです。
いつもは、入り口ですでに20人以上の人をかき分けてという感じなのでとんでもなく少ないですし、人物を取り入れた作例をあげている自分としては、見かけた人すべてを撮影したといっても過言ではないくらいです。

今回、初めて見た植木屋さんですが、考えてみれば、これだけ広い境内で緑を大切にする円覚寺なのでこれまで出会わなかったことの方が不思議だったというべきかも知れません。
そして、フロロ・エクターが見せたこの描写、まるで望遠レンズのような写りですが、こんなのも初めて見たように思います。
午前中来ることが多い円覚寺で、いつもと光線の向きが逆なのを含めて、いきなり新鮮な気持ちで散策がスタートしました。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/09/10 Mon

広州百年老店

M8/Fluro Ektar 52mmF1.5
2週間にわたった広州ショートトリップの最終回です。
深圳からなので広州までショートトリップとしましたが、やはり中国までショートというのはヘンなので、フロロ・エクターの旅の最終回と訂正したいと思います。
フロロ・エクター自体はお気に入りレンズになりましたので、先日もまた使わせていただきましたが。

昨日も書いたとおり、沙面から歩道橋を歩いて幹線道路を超えるとオールド広州の町並みが広がります。
それは1階が小さな商店で2階が住宅になった古い建物が並んだ町並みで、道路と歩道の境界に大きな広葉樹がずらっと植えられていて強い日差しを遮っていますが、昼日中から暗い不思議さが気になります。
沙面から10分も北に向かって進んで行くと、上下九歩行街という東西に歩行者天国二なった通りにぶつかります。
ここが広州一の繁華街と言えるエリアになります。

ここも戦前からの町並みが続いていますが、街路樹ではなく騎楼と呼ばれる広東や台湾などでよく見られるアーケードのような歩道が太陽や雨から歩行者を守ってくれています。
一キロ近くある通りには、もともとは古い店舗が並んでいたはずですが、広州でいちばん若者が集まるところとなってはどんどんと店の入れ替えがあったようで、ほとんどがファッション関係の安売り店のような騒がしい店ばかりになってしまっています。
そうなれば、ますます若い人ばかりがぞろぞろと歩く渋谷・原宿のようなところで、せっかくの古い町並みがちょっともったいないなと観光客には思えてしまうところです。

ただ、レストランは老舗ががんばっています。
そのひとつは有名な広州酒家で、食在広東という有名な表語をかかげていますが、今ではなんと日本語でも食は広東に在りと看板に書かれていて、これはかえって興醒めです。
今回は外観だけ見て、そのままスルーしました。

もうひとつの名店は、陶陶居です。
こちらは孫文をはじめとした名士たちが足繁く通った店としてよく知られています。
改装を重ねていて当時とはだいぶ様子が違うのでしょうが、例えば案内された四階には室内庭園のような空間や広東風の意匠に囲まれていて、かつてを偲ぶことは可能だと思います。
訪れたのが日曜日ということもあって家族連れ客が多く、老人たちを中心に一家揃って賑やかに食事を楽しむさまは、まさに当時の食事風景そのものに見えます。

ただ、以前からそうだったのか、夜は高級レストランで、わたしはリーズナブルなものばかりオーダーしたので2000円弱で済ませられましたが、うっかり海鮮など頼もうものならひとりあたり3000円以上必要で、広東料理やオーダー法に通じていないと敷居の高い店です。
その証拠といえるか分かりませんが、ウェイトレスたちはチャイナドレスではなく一般的な制服を着ているにも関わらず、なぜかスカートはチャイナドレス風にサイドにスリットが入っていて伝統を誇示するかのようでした。

では、この店は、中国庶民にとって高嶺の花かと言えばけっしてそうでもないのは、夜以外はご存じの飲茶が楽しめるからです。
他店からみれば少し高めの点心も、香港よりはずっと安いですし、日本とは比べられない値段なのは言うまでもありません。
だからランチにお薦めと言いたいところですが、以前、土曜に訪れた時は大混雑で座席がまったく空いておらず、ここでの食事を断念しましたので、早い時間か3時くらいに行かなければどうにもなりません。
なにしろ早い者勝ちなので、現地人との競争でまったく座席をとれないのです。

安価なものでも食事は美味で、十二分に満足して深圳への帰途に向かえました。
ただ気をつけたいのは、四川料理などは広東風アレンジで辛さがほとんどなく、まったく物足りなく感じることです。
これは沙面のイタリアンレストランでむかし食べたスパゲティがうどん風やわらか麺でがっかりだったことと共通ですね。
ローマに行ったらローマにんのようにふるまう必要はないと思いますが、その土地の食べ物を食べるべきというのは旅の鉄則だということです。
【M8/Fluro Ektar 52mmF1.5 F1.5】
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Kodak Fluro Ektar 52mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/09/09 Sun
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