レンズの銘版に"Anastigmat TRIXAR"と刻印されているので、トリクサーと表記してきましたが、トリクサーは英語的な発音表記かなと気付きました。
トリサーなどの方が自然のような気がしますが、ドイツ語もイタリア語も分からないので、もっと近い表記があるような気もします。
ただ、Xenonはクセノンですし、Elmaxもエルマックスと書くので、トリクサーでもいいのかなとも考えられます。
むしろ、鳥臭ーっとか、草取りという言葉を連想させる方が気になります。
イタリアの希少レンズからイメージされる言葉としては、これはちょっといただけません。
そこで、沈胴のスナップ向きレンズとして、撮り草という言葉を考えてみました。
バルナックタイプのカメラに付けて毎日カバンにしのばせ、今日は日和がいいからちょっと道草してちょこっとスナップ撮影していこうか、そんな気にさせるレンズという意味です。
今回の鎌倉散策も、用事の合間に短時間撮影して楽しんだのも、まさに撮り草と言えます。
銭洗い弁財天でお昼になったので、どこかで食事して鎌倉を発たないといけなくなりました。
しかし、このあたりには観光客用のような店しかなく、ひとりで軽くランチという店があったかどうか。
そう考えたら、コンビニでパンでも買って横須賀線の中で食べればいいやという気持ちになって、それならもう1個所寄ろうと、佐助神社にも足を延ばしてみました。
撮り草ですね。
わたしの持っている中では圧倒的にコントラストの高い方のレンズで、明暗がはっきりしているところではシャドーがつぶれると思っていたのですが、案外、好い表現をしてくれます。
ライカM8としては珍しく見た目通りの写りのように思いました。
解像力は並みかそれ以下程度ですが、シャープでコントラストがいいと解像度も上がって見えてしまうことに気付きました。
これらは、手許にあるトリプレットの名玉エルマー90mmF4と共通の特徴かも知れません。
マウント改造待ちのフーゴ・マイヤー・トリオプラン5cmF3.5、改造済みのカール・ツァイス・トリオター5cmF3.5とありますので、それぞれ鶏尾婦羅、撮りお宅と名付けて比較撮影したいと思います。
これら戦前の3枚玉が戦後のそれにどれだけ対抗できるか楽しみです。
なにしろトリプレットの50mmレンズはたいへん少ないので、イタリアレンズを3本持っているより、トリプレット標準レンズ3本を持っている方が珍しがられると期待しています。
【M8/Trixar 50mmF3.5 F3.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真