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鼓楼裏面的少女

M8/Sonnar 6cmF1.5
確か6cmゾナーに言及していた、そう思い出し1冊の本を取り寄せました。
マーク・ジェイムズ・スモールの「ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ」です。
当然、所有していた本ですが、いくら探しても見つからず、古本をオーダーしました。
定価1700円の本ですが、とうに絶版になっていて、一番安いものでも倍額近くもするんですね。

着いたばかりで、まだ全部読み切っていませんが、記憶どおりゾナー6cmF1.5についてわずかに書かれた部分がありました。
それは第3章「再生と没落1945-1993」の中での記載で、要約すると次のような内容です。

ヨーロッパの光学メーカーの多くは戦争で激しく疲弊し、戦後しばらくは製造もままならなくなります。
そこで当面の資金づくりのために、それまでに製造していたレンズを、ライカマウントにして売却していったというのです。
特に、東西に分断され多くの頭脳を失ったイエナのツァイスでは何より資金が必要で、軍需用に製造してあまったレンズはことごとくライカマウントにしたようです。
恐らくコンタックス用のレンズを意味していると思われますが、戦時中製造していたほとんどのレンズがライカマウントになったようです。

例外的に少数のみライカマウント化したレンズとしてビオター75mmF2.5とともにあげられているのが、ゾナー6cmF1.5です。
注によれば、実際に確認されているのは、ライカマウント版の1本だけだが、このレンズは50本あって25本ずつをライカマウントとコンタックスマウントで作られている可能性があると言います。

わたしは、このレンズをカメラ店で実物を触ったり、ネット上で見たりと何度か目にする機会があって、とても全世界に50本しかないというのは信られません。
シリアル番号は、317万番台とのことですが、わたしの持つ個体はまったく番号が違います。
この時の50本の他にニセモノがあふれているということでしょうか。

「ノンライツ・ライカ・スクリューマウントレンズ」が出版されたのは2000年ですが、原版はそれより前ですから少なくとも12年以上が経過しています。
その後、ハルトムート・ティエレのツァイス本が出て、シリアル番号の関係から、5.8cmF1.5、6cmF1.5のゾナーはニセモノという考えが一般的になつているようです。
それでもしつこいですが、5cmのゾナーにはジュピターというネタがあったのでニセモノ製造は容易ですが、5.8cm、6cmのそれはよく分かっていないので、ホンモノなのではという気持ちが捨てきれません。
いつか、それが証明されるような発見があることを期待します。
それまでは、ホンモノかもと思いつつ、このレンズの描写そのものも純粋に楽しむようにしたいですね。


さて、今日から先週末に散策した鎌倉の作例に切り替えるつもりでしたが、ゾナーの話題ですのでもう1枚だけゴールデンウィークの旅の写真にします。
やはりコントラストがずてぶん低いですが、邪魔する光が無いことと、室内だということ、少しアンダーにしたことで、欠点がいちばん出ていない作例になっています。

女の子も暗がりからカメラを構えられても嫌がらずに、自分の考えでポーズを決めてくれています。
頼んでいないのに、レンズを見たり、笑顔を作るのでもないところが、大物の風格です。
ただ、やはり緊張感みたいなものは隠すことができないものですね。
彼女とは、持参のお菓子をいっしょに食べたりして親しくなりました。
中国の子どもが迷彩服を着て赤いスカーフを巻けば紅衛兵のようでイヤな感じがするのですが、彼女の穏やかな表情と黒い瞳はそんなことを超越していると思います。
【M8/Sonnar 6cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 6cmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2012/05/21 Mon

6cmSonnar再考

M8/Sonnar 6cmF1.5
ツァイスのスマクラがコーティングを開発したのは1935年でしたが、これはかなり絶妙な時期だったかも知れません。
コンタックスⅡ型の登場は翌年の1936年で、レンズもボディにあわせてそれまでのブラック&ニッケルからクローム仕様に一新されたので、恐らくはそれを契機にコンタックス用レンズにコーティングを付けたのだろうと想像できるからです。

コーティングの効果は絶大で、透過率は50%も向上したと言われているので、内面反射は著しく改善され、それにともなうフレアは激減、コントラストがバーンと上がったと思われます。
テッサー、ゾナー、トリオターとすべてレンズが空気と接するのは6面でもともと優位だったので、それが8面のズマール、10面のクセノンでかつノンコーティンクのライカのレンズとは大きく水をあけてしまったと言えます。

今日の作例の6cmF1.5のゾナーの写りは典型的なノンコートの低コントラストです。
ニセモノだから写りがショボイだけなのではと思われるかも知れませんが、わたしはこれがゾナーだと信じます。
蛍光灯の反射で構成が普通のゾナー5cmF1.5と同じ3群7枚と分かりますし、ロシア製のニセモノだとすれば、ノンコートというのが不自然ですし、「CARL ZEISS JENA」の文字が入ってないのもヘンで、製造番号だってもっともな番号を振るはずです。

お詫びしないといけないことがあります。
先日、クッツの「コンタックスのすべて」に5.8cmF1.5の横側の写真が載っていることを書きましたが、その上の写真は同レンズの正面からのものでした。
コンタックスⅠ型に付けられた状態だったため、5cmと思ってしまい、キャプションにちゃんと5.8cmと書いてあるのを見落としていました。

銘板の刻印は焦点距離が違うだけで、ブラック&ニッケルのゾナー5cmF1.5とまったく同じです。
製造番号は1459655で、この番号は1934年製造を意味するので、年代に不自然さはありません。
最初に書いたコーティングが無いこととも符合します。
なお写真がインチキという可能性が消えたわけではありませんが、1934年にコンタックスⅠ型用にゾナー5.8cmF1.5が試作されたと考えざるを得ないところです。

コンタックスの標準レンズの焦点距離は52.3mmが採用されているそうですので、距離計連動の問題から、結局58mmはお蔵入りとなったということでしょう。
レンズエレメントは16個とかそれ以上を同時に製造するはずですので、組まれたもののマウント化されずに残されたレンズがあっても不思議はありません。
廃棄されるべきそれらレンズが、例えば後日捨てるのはあまりに惜しいとなって個人に渡れば、誰もがライカマウントにすることを考えるはずです。
製造番号は活かしたものの、メーカー名を無断でツァイスとは入れられなかったと考えられます。

かつ、一部のレンズは別の人の手に渡り、彼もライカマウント化するのですが、彼は焦点距離表示について、52.3mmを5cmと表記するのだから、5.8cmは6cmと表記すべきだろうと考えた…。
それこそが今回使用したレンズである、と想像してみました。
ただ、ツァイス研究者の間では、5.8cmや6cmのゾナーはニセモノだという説が有力なようです。
【M8/W-Nikkor・C 35mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 6cmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2012/05/19 Sat

耕作稲田

M8/Sonnar 6cmF1.5
3階の寝室ということで、部屋からの眺望を期待しましたが、残念ながら三方向とも同様の高さの建物が見えるだけです。
それでも、これが鉄筋コンクリートの建物だと面白くもなんともないところが、伝統的な木と瓦屋根の建物なのでそれはそれでよしとしたいと思います。

高定で一般的な3階建ての家を建てると3万元かかると聞いたので、邦貨で42万円ほどです。
わたしのM8は中古で約30万円、ニッコール3.5cmF1.8が7万円くらい、ゾナー6cmF1.5が6万円くらいで購入しています。
手許にあるこのセットで、こんなにも立派な家が建つと聞くと、何とも複雑な気持ちです。

向かいの建物は、幼稚園の看板が掲げられていましたが、これは普通の家の一部をそのまま改造したもののようです。
その手前、4つの建物に囲まれて池があって、水がだいぶ引いているためアヒルだかカモだかがとことこと歩きまわっていました。
前夜、あまりにも早く寝てしまったので、6時前に目が覚めてしまい、頭が冴えてくるまでぼんやりと窓から眺めていた風景です。

朝の散策で1時間半ほどぐるぐると歩いて戻って来ると、楊さんの奥さんが朝食の準備をしていて、ちょうどいい、すぐに御飯よと声をかけられました。
メニューにはタニシ(?)を蒸したものが加わっていましたが、他は昨日の残りがそのまま出ます。
そのままと言えば、旦那さんからまた飲もうよと誘われて朝から強いお酒を飲むことになります。
もちろん断ったのですが、1杯だけと言われ、そのままずるずる3杯くらい飲んですぐに酔っ払います。

食後、池の裏の方から何やら声がかかって、3人でテラスに出てみます。
馬をけしかけて泥沼のようなところでゆっくり歩く人がいました。
池と思っていたスペースは実は田んぼで、馬に農耕具を繋いで耕しているところです。
まさに今年の米作が始まった瞬間でした。
ちなみにかなり南にあたるこのあたりでは、どこも二期作をするそうです。

こんな光景は何度か見たことがありますが、今まで見たのはすべて牛を使っていました。
馬は牛に比べるとずっとひ弱に見えますが、泥沼に脚をとられつつも案外と力強く進んで行くものです。
そういえば、馬力と言う言葉があるくらいですから、もともと馬も田んぼでは力を発揮してきた生き物だったのでしょう。
侗族の人から見れば、これは自然の姿であって、競馬なんか見たら動物虐待だと怒りだすのかも知れませんね。
特に幼稚園の子どもたちは。
【M8/W-Nikkor・C 35mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 6cmF1.5 | trackback(2) | comment(0) | 2012/05/14 Mon

奇怪鏡頭

M8/Sonnar 6cmF1.5
懲りないというのはこのことを言うのでしょう、しかも二重、三重の意味で。
ゾナー6cmF1.5なるレンズを入手してしまいました。
レンズをそんなに増殖させてどうするんだと思いますし、L39タイプのゾナーはすでに5cmF1.5と5.8cmF1.5を持っています。
ましてや、今回の6cmF1.5を加えた3本は、いずれもツァイスのレンズかどうかはっきりしない、というよりはニセモノである可能性が高いレンズなのです。

特に5cmF1.5は、ネタになっているジュピター3という安価なレンズの銘板を入れ替えただけのフェイクと考えて間違いないでしょう。
イタリア製ライカマウントカメラのガンマにゾナー5cmF1.5が供給されたとのことなのでそれではないかと期待したいところですが、鏡胴にあきらかな違いがあります。
そもそもゾナー5cmF1.5はコンタックスマウントのものが豊富に出回っているので、カプラーでライカに付ければよく、怪しげなライカマウント版の必要はありません。

しかし、5.8cm、6cmとなると事情は異なります。
仮にフェイクだとしてもその下敷きになったレンズをわたしは知りません。
それらとてジュピター3と同じレンズではとの疑いがありますが、前玉、後玉、レンズ全長とだいぶサイズが違いますし、あきらかに5cmよりも画角が狭まっていますので、これは違うものだと断定できます。
ただ、構成はゾナーであることもあきらかで、それは蛍光灯の反射パターンやその動きが同じことから分かります。

では、これらゾナーはツァイスが試作したものかと言えば、確認できるようなものがありません。
Zeiss Ikon Contax Spezialというコンタックスのプロトタイプがあると紹介しているサイトがあり、これに6cmF1.5のゾナーが固定装着されているのですが、このカメラ自体がレンズ以上に怪しく、コンタックスのパーツを使って作ったおもちゃのようにも見えます。
もちろん、ツァイスには、5.8cmとか6cmとかのゾナーを製造したという記録もありません。

と、ここまで書いてきて、ひとつの疑問が頭をもたげます。
そもそも、5.8cmと6cmと書かれると焦点距離は違うように思っていましたが、前玉のサイズは同じに見えます。
コンタックス用のビオターに4cmと4.25cmのものがありますが、両者の焦点距離は同じで、4.25cmが正確だと言われています。
この例で言えば、このゾナーも5.8cmが正確で、6cmはそれをラフに書いたものでふたつのレンズがまったく同じものとみなせるかも知れません。
レンズの来歴を知らべるのはかなりの困難ですが、せめてこの2本が同じか違うものなのかの裁定に傾注することにします。
【M8/Sonnar 6cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 6cmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2012/05/12 Sat

高定的変化

M8/Sonnar 6cmF1.5
先月だったか、あるいはもう少し前だったかも知れませんが、NHKで侗族を紹介する番組が放送されました。
侗族には歌の文化があり、曲は代々受け継がれているし、村対向の歌合戦でレベルアップと友好もはかられているとの内容です。
貴州省の村のことで、今回とは場所が違いますが、今回の旅の目的地に多少なりとも影響があったのは事実です。
桂林に着いて南へ向かえば、山々の奇景が有名ですし、龍勝方面にも壮族、苗族、瑶族と少数民族の村は豊富にあるなかで侗族を選んだのですから。

数年前、初めて侗族の村に滞在したとき、夕食後にささやかな歓迎を受けました。
その家の女の子や親戚の女の子たちが、ようこそいらっしゃいましたという内容の歌をわたしのために歌ってくれたのです。
まだ小学校に上がる前の女の子たちが、澄んだ声を朗々と闇夜に響かせる姿に感激したのをよく覚えています。

今回も、それが再現されることを期待していなかったと言えばウソになります。
ただ、歌声を聞くことはできませんでした。
お世話になった家の子ども一家は町で働いていて、老夫婦だけしかいなかったということもありますが、そもそもこの村では歌をうたう人はほとんどなく、おととい見た芦笙という楽器の演奏も一部の老人しかできなくなってしまっているそうです。

貴州の村の多くが伝統を堅守しているのに比べて、省境を超えた広西の村では経済ばかりに目が向いているように見えなくもありません。
民族衣装の着用率も伝統を守っている度合いのもの差しになると思っていますが、そこにも明らかな有意差があります。
歓迎の歌の村は既婚女性のほぼ全員が着用していた民族衣装ですが、この村では老女のみのアイテムでした。
作例では、ふたりだけがブルーの衣装を着ているのが見て取れますが、着ているのは上着だけでこれでは民族衣装とまで言い切ることはできないかも知れません。

中央にどーんと写っている建物が侗族を象徴する鼓楼ですが、村にひとつかせいぜいふたつあるのが普通なのにここ高定には何と7つの鼓楼があります。
高定が広西でも有数の名村と言われる所以です。
いずれも100年程度の年数を経ており、かつて裕福な村だったこと、村に建築技術がしっかりしていただろうことが想像されました。

一方で右端には無粋なコンクリートの家が見えています。
反対の左端に緑の物体が見えていますが、これは電話ボックスです。
かつて、利用する人が多かった電話ボックスですが、かなり朽ちていていまでは使えないかも知れません。
当然、村人はみな携帯電話を持つようになったからです。
到着時に美しいと思われた村が、平凡な中国の村のひとつに変貌してしまうのではと心配になってきました。
【M8/Sonnar 6cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 6cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/05/11 Fri

喝茶

M8/Sonnar 6cmF1.5
今年は、暦通りのゴールデンウィークでしたので9連休とはいかず、遠出をあきらめました。
それでも、後半は4連休ですので、せっかくですから近場でもいいので出掛けることにします。
候補地はいくつかあがりましたが、結局、静岡でのんびりすることにしました。

少し前に、プーアル茶を飲んで体重が減ったということを書きましたが、その後も少しずつ減り続け、4ヶ月ほどで3.2キロの減量に成功しています。
3キロでは減量のうちに入らないと言われそうですが、食事等はそのままで、運動をするでもなく、お茶を毎日飲み続けただけで勝手に減っていったので、その効果には驚きを禁じ得ません。

それで、お茶に敬意を表して本日の作例という訳でもないのですが、重労働で美味しいお茶を提供してくれている茶摘み娘の皆さんには、感謝しなくてはと思っています。
ワインのブドウなどもそうですが、日照時間を均一に増やすために急斜面に樹を植えることが多いので、たいへん危険をともなう仕事ですし。

この風景を見たとき、上まで登っていって彼女が茶を摘み取る指さばきを撮影しようと考えました。
地上まで見下ろす背景のボケもきれいになると考えたからです。
しかし、けっこう急な上りで、上がっていく勇気というか、根性が出ません。
結局、凡庸な位置から普通に撮っただけなので、いかに急峻かも伝わらない、さみしい作例になってしまいました。

ただ、茶摘み娘たちは、プーアル茶なんて飲まなくても引き締まったほっそり体型なのではと思います。
【M8/Sonnar 6cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 6cmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2012/05/07 Mon
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