大鵬所城から東山寺へと歩きましたが、どうもいまひとつです。
大鵬の町に戻って、南澳に足を延ばすことも考えましたが、また来ることもあるでしょうし、欲張ってあちこち廻るのはがつがつし過ぎのように思えて、今回は深圳まで戻ることにしました。
前回、大鵬から深圳方面へのバスが混んでいて、なかなか乗れなかったイヤな記憶が尾を引いているということもあります。
決断が速かったのが功を奏したのか、すぐにやって来たバスにはぎりぎり乗ることができ幸運でした。
乗車するやすぐに睡魔が襲ってきて、あっという間に眠ってしまいました。
中心地まで1時間近くかかるので、満員の乗客の半数以上は寝ていたようです。
中心地のバス停で降りて東門へ出ると、たいへんな人通りの中でウェディングドレスの女の子が立っていたので撮影させてもらいます。
すごくきれいですねと、彼女のルックスを褒めたとも彼女の衣装のことを言ったともとれる言葉で撮影許可を求めると、いかにも嬉しそうにポーズしてくれました。
できれば、写真を差し上げるくらいしたいところですが、周囲の真っ黒なこんなものではがっかりさせてしまいそうで、そのまま立ち去ります。
その足で、順平さんのカメラ修理店まで行って、クリーニングを依頼していたレンズを受け取ります。
くもっていたシュナイダーの広角レンズですが、きれいになったようですので、これはゴールデンウィークの旅に持ち出すことにしましょう。
修理代は200元とのことで、2500円ほどです。
分解したうえで各エレメントの表面をクリーニングするのでかなりの手間のはずですが、もともと安いのにかなり値引いてもらった値段です。
順平さんからは、ニコンD800について質門が噴出したためすっかり遅くなってしまいました。
中国のカメラ価格はだいぶ安くなったものの、まだ国外で買った方が得のようで、よく日本のニュースでも来日した中国人が量販店で炊飯器やカメラを買っている姿を流しているとおりです。
順平さんの仲間たちの間では、日本で買うのと香港で買うのではどちらが安いのかが、問題になっているとのことでした。
もうこの時間になるとバスはかなり混雑します。
タクシーをつかまえようと歩いていて、閉店売りつくしセールをやっているのが目につきました。
売っているのはどうもクズのようなものですが、上から吊るされた文字に惹かれます。
「告別深圳 回家种田」
「深圳に告別して 田舎へ帰って田んぼで働く」
夜になるとさらに周囲のブラックアウトが目立たなくなりますが、やはり、それを狙った不自然な写真にも思えてきます。
わたしも、日本へ帰って仕事しなくてはなりませんが、このレンズに告別するかはまだ未定です。
【M8/Cine Navitar 2inF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真