Lerebours et Secretan 8.5cmF3.4
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
スポンサーサイト
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2015/02/20 Fri

Lerebours et Secretan 8.5cmF3.4
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ペッツバール genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2015/02/19 Thu

一半和一半

Lereboures et Secretin 85mmF3.4
ルルブールは、シュヴァリエなどと並んで世界最古の写真用レンズのメーカーです。
写真術が発明される19世紀初頭には望遠鏡や顕微鏡などの光学機器を製造していて、ニエプスがその研究を進めていた時にはシュヴァリエから望遠鏡用の単玉レンズを購入していますし、パリに出掛けたときにはルルブールとも接点ができたようです。
ニエプスとの共同研究からダゲレオタイプに発展させたと言われるダゲールもシュヴァリエ、ルルブールと交流しており、最初のジルーのカメラにはシュヴァリエのレンズが付けられましたが、かなり早い段階でルルブールも写真用レンズを製造していたのは間違いありません。

シュヴァリエやルルブールのレンズを使うことは、写真術の発明に思いをいたすことになると考えます。
両者のレンズはそう多くが市場に出てくるわけではなく、ようやく入手したルルブールには大いに期待をしていました。
しかし、もともとが写真撮影用のレンズではなかったのか、見た目の美しさとは逆にまともに写らないレンズとして失望させられます。
特に、その後に入手したダルロー、ゴーダン、デュブローニとフランスの後続メーカーの写りが素晴らしかっただけにルルブールの復権を図る必要があります。

ずっとネットオークションをチェックし続けたところ、ついに今年の初めになってルルブールのペッツバールの小型のものが出品されました。
このようなレンズは、年に1~2回でるかどうかではないかと思われます。
同じようにこのレンズを落札しようとする人と一騎打ちに熱くなってしまい、かなり高額の落札となりました。
しかし、ここでトラブルが発生しました。
オンラインでの支払いがどうしたわけかできず、送金も手間だったことから、泣く泣く落札をキャンセルすることになったのです。
フランスの出品者でしたが、たいへん申し訳ないことをしてしまいました。

こういう場合一騎打ちだった相手に権利が移りますので、その人が購入したものと思っていました。
ところが、それから3か月経った先週のことですが、同じレンズがまた出品されてきました。
質問欄に何やらフランス語での質問と回答が出ていたので、翻訳サイトで訳してみると、「以前にも同じレンズを出品していたのにまた出品とはどういうことか?」「日本人が落札したのだが、支払いをキャンセルされた」のようなことが書かれていました。
わたしのせいで、日本人全体のイメージを落としてしまったようです。

さて、それを払拭するにはわたしが再度落札して即座に支払いのうえで信頼してもらうしかないと思いました。
支払いシステムは問題なくなったことを確認しています。
そして、今回は競り合う相手が現れず、前回の半額以下で落札してしまいました。
すかさず、前回は申し訳なかったと連絡して、同時に支払いも完了させました。
返信には、どうもありがとう、でも前回の半額で買えてよかったね、と賛辞か皮肉か分からない言葉があって、前回以上に申し訳ない気持ちになりました。
月曜に発送したと書き込みがあり、レンズはまだ届いていませんが、このレンズでルルブールの復権を果たすことができるでしょうか。
とても楽しみにしているところです。

さて、今日が墨田~浅草の作例の最後になります。
まだ先週の雪が残る寒い浅草で、浴衣姿の女性がいたので、これは外国人だろうと思い、写真を撮らせてもらおうと声をかけました。
ふたりが中国語を話していたので、こちらも中国語で台湾から来たのですか大陸ですかと聞くと、ひとりがいえ韓国ですと答えるのでわたしは返事に窮してしまいました。
えっ、でもいま中国語で話していましたよねと中国語で確認すると、そうですと中国語でやはり答えが返ってきます。

どういうことなのか聞いてみたかったのですが、どうも先を急いでいるようでしたし、あの格好で立ち話していたら風邪をひかせてしまいます。
2枚だけ撮影して、礼を言って別れました。
当てずっぽうを言えば、中国語でわたしに返事した女性は韓国人で、もうひとりは中国人だったということかも知れません。
今となってはそれを確認するすべはないのですが。
レンズのことを考えて、日の丸構図で撮ったのですが、それでもふたりの顔の中心から離れる側はボケかかってしまっています。
このレンズはひとり撮影用ということですね。
いずれにしても、新しいルルブールが無事到着することを首を長くして待つしかありません。
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/03/16 Sun

非常奇怪

Lereboures et Secretin 85mmF3.4
話題としては鮮度を失ってしまったかも知れませんが、Jリークの試合中に差別的な横断幕が用いられたとして次の主催試合を無観客とするという採決が浦和に下りました。
サッカーがニュースのトップを飾るなどということは、日本代表がワールドカップ出場を決めて時にあったかどうかというくらいで、1クラブチームのことで各局がニュースの最初に報道したということからも重い事実なのだと分かります。

有力選手を外国から補強するサッカーでは、常に人種差別の問題が付きまとっていました。
とくにヨーロッパでは対戦相手の黒人選手(ときどきアジア人選手)が存在するとその標的になることはしばしばです。
もともと有色人種に対する差別が残っているところに、とても優れた相手の黒人選手が活躍しているということがサポーターの攻撃対象になりやすかったということでしょう。
選手やクラブからの要請もあって、FIFAでは人種差別に対する厳しいルール作りを直ちに作成したという経緯がありました。

確かイタリアだっと思いますが、相手黒人選手に対する差別的なサポーターのチャント(本来は応援歌のようなものです)があったときに、選手がプレイを続ける意思が無いという行動に出て試合が中止になったということがあり、無観客試合になったかは不明ですが、少なくとも差別行為をしたサポーターはスタジアムに生涯入場できないというペナルティを科されています。
また、一昨年のヨーロッパ選手権ではすべての試合前にキャプテンが人種差別の撲滅を宣言していたのが印象に残っています。

浦和で問題になった差別とは、「Japanese Only」という横断幕が客席へのゲートに掲示されたことだとされています。
たしかにこれは日本人以外を差別するということで言えば差別なのでしょうが、差別対象が広すぎて具体性がないですし、イタリアなどの人種差別ということとはあまりに違いがあって首を捻らざるを得ません。
ニュースもトップで扱う割にはよく分かるような説明はなく、過去にも問題があったので重大性を鑑みて無観客試合にしたという理解しにくい報道がなされていました。

知識不足わたしで考え付くことはひとつしかありません。
ヘイトスピーチとの関連です。
横断幕を掲げたのはヘイトスピーチの活動家でその一環としてのジャパニーズオンリーだったか、もしかしたら、もっとえげつない横断幕もあったのにそれは報道では伏せられて、無難な日本人だけというフレーズだけを流したということなのではとも想像してしまいます。
それなら、より攻撃的な人種差別と言えるからです。

スペインのリーグで今季バルセロナに初めて土を付けたアスレチック・ビルバオは、バスク人のみしか入団を許されないバスクを象徴するクラブとしてよく知られています(今では、バスク在住であればバスク人でなくても入団できるように緩和されているようです)。
このチームが外国人選手の補強をせずに100年の歴史の中で一度も2部落ちを経験していないクラブとして内外の尊敬を集めていますが(バルセロナとレアル・マドリードとビルバオの3クラブだけがスペインで2部落ちしたことが無い)、バスク人オンリーだからと言って人種差別クラブだと言われるのを聞いたことがありません。
日本人だろうがバスク人だろうが言っていることは同じなのですから、背景が違うということだとしか考えられません。

極端に言えば、Jリーグ側が政治問題に発展することを避けるためにこのようなかたちで決着させたか、ヘイトスピーチを政治利用したい組織が問題を伏せたかしたと考えてみたくもなるというものです。
常にホームで大観衆が集まる浦和は無観客試合で経済的に大きなダメージを受けますし、大切な試合を観戦しに行けないサポーターもやりきれない気持ちのはずです。
ニュースでのサポーターの反応は、あんな横断幕を許した以上仕方ないという、これもわたしには理解を超えたものでした。
まるでデリケートな問題なので、浦和球団側がテレビのインタビューに対する回答を用意していたように。
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/03/15 Sat

演奏家的肖像

Lereboures et Secretin 85mmF3.4
東武線に乗って浅草に移動してきました。
先週の三味線、3日前の琴と演奏者の作例がありましたが、今日は演奏中ではないので分かりにくいのですが、サクソフォンを持った女性の作例です。
背中に看板を背負ったちんどん屋さんなのですが、ビラ配りとの合間にきちんとした音楽を奏でる彼女たちも、広告業というよりは音楽家と言っていいのかなと思いました。

ここのところずっとペッツバールを主体に撮影しているので、ポートレイトを撮りたいと考え、ときどき町中でお願いしては撮影させてもらったりしています。
ただ、ポートレイトを撮らせてもらう相手は限られています。
外国にいるときは自分が外国人だという立場からお願いしやすいのですが、国内ではただでさえ小心者で優柔不断でなかなか声がかけられません。
まずごく普通の人には声掛け不可能で、晴れ着の人など通常とは違う服装をしているという事実がなくては写真を撮らせてくださいと言うのが、怪しいナンパか勧誘と見なされてしまうでしょう。

ペッツ友のksmtさんは、ここのところポートレイトばかり撮っていて、撮影依頼には苦労していないのかと思ったのですが、話をうかがえばやはり苦労されているようでした。
サイトには多くの着物女性が登場しますが、その多くが台湾や中国など外国人だと聞き、外国人に対する方が声がかけやすいんですよねと納得しあったものです。
レベルは別として、ksmtさんもわたしも英語と中国語で撮影依頼できますが、自国語でなく第2外国語、第3外国語を使うことで、気恥ずかしさが大幅に緩和されるということらしいです。

もうひとつ、ペッツバールのことを紹介していつ頃どの国で製造されたかなど、レンズについて説明することは忘れません。
モデルになってもらう方に対して興味を持っていただきたいという気持ちからですが、自分が撮りたいからではなく、このレンズのテストのために仕方なく依頼しているのですと言う照れ隠しに利用している感、無きにしもあらずです。

さて、そこで最初に書いた演奏者のことになります。
町中やイベントなど、楽器を奏でている人は意外と多くいるものです。
撮影依頼を演奏者の方々にも広げてみようかなと考えてみました。
ペッツバールで撮る音楽家シリーズ企画です。
演奏中の撮影ができればとても面白いですが、なかなかそうもいかないでしょうから、ここでもペッツバールの紹介をしながら、そのペッツバールで音楽家の写真を撮っているのですとお願いしてようかと考えています。

もうひとつは、特徴あるカメラやレンズで撮影している人のポートレイトを撮って、こだわりの機材について語ってもらうということもやりたいと思っています。
撮影して歩いていると、ときどきですがあまり見かけないクラシックカメラで撮影する人、ライカに珍しいレンズを付けている人とすれ違うことがありました。
同じような趣味の人だとひと目で分かるのになかなか声をかける機会がありませんでした。
そういう方ともペッツバールを介して交流が持てるかも知れません。
いずれにしても、何か新しいアクションを起こしていかないと、レンズが好きというだけではブログを毎日更新していくのが辛くなってきました。
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/03/14 Fri

古民家水族館

Lereboures et Secretin 85mmF3.4
香梅園の入り口脇の電柱に、立花大正民家園は向うと矢印の付いた表示が出ていました。
2キロ近く離れているようですが、途中、ランチを食べて、腹ごなしに歩いて行くのにちょうどよいくらいです。
もともと香梅園での撮影以外これといった予定もたてていなかったので、意見一致で出向いてみました。

川崎にある日本民家園はたいへん規模の大きな全国の古建築が楽しめる施設ですが、こちらの民家園はもとから存在していた1棟がそのまま保存されているだけです。
とはいえ、墨田区周辺の古民家はほぼすべて取り壊されている中で、ここだけが墨田区に寄贈されて建てられた当時の状態を保持しつつ見学できるというのはすばらしいことだと思いました。
香梅園を訪れた方は、ぜひ、立花大正民家園の方にも足を延ばしていただきたいものです。

桃の節句が近い時期でしたので、古い雛人形が飾られていたのですが、それを撮ろうと庭に回り込んだところで、社会科の課外授業に来たのか女の子が現れて、わたしたち以上の熱心さで古い家のことを調べていたのが印象に残りました。
管理されている方も、ここぞとばかり張り切って説明されていましたが、将来、彼女たちが民俗学者になって、当時の生活や今では廃れてしまった道具などを再現してくれるようなことを期待してしまいます。

そういえば、わたしたちも詳しく説明いただいた中で、この引き戸の窓ガラスは建築当時そのままのものだと言われていたのを思い出しました。
少し歪んだ窓ガラスは日本では珍しいもので、1917年に建設されているのでほぼ100年前のガラスだということになります。

そういう話になると俄然盛り上がってしまうのが、オールドレンズ愛好家の宿命で、1917年に製造されたレンズに置き換えて考えたくなってしまうのです。
1895年のプラナーから1902年のテッサーまで、世紀の変わり目の前後には近代的レンズの創世記の感があるのですが、1917年のレンズで思い出せるものが無く、若干遅れますが、1919年のエルノスターと1920年のオピックが、ほぼ同世代のレンズということになるでしょうか。

エルノスターよりも2歳年長のガラスかと思うと頬ずりしたくなってしまいますが、このガラスは触れることが禁じられています。
この家の持ち主である小山家では、ガラスを守るために子供をそばで絶対に遊ばせないように徹底していたくいだということです。
ガラスが基調だったということはもちろんですが、建物内部に古いこの家の写真が掲示されていて、もしかしたらここのご主人はレンズが好きで、ガラスにも敬意を払ったのかも知れないと想像を膨らませました。

しかし、それより半世紀も古い今回のルルブールでは、その窓ガラスをうまく捉えることができません。
ガラス上にクラゲのような白い熱帯魚のようなハイライトの跡をいくつも残してしまいました。
コマ収差と非点収差の合作でしょうか、窓ガラスの歪みがそれらに変化をつけて、水槽の中を泳ぐ魚を見るようで何とも奇妙というほかありません。
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/03/13 Thu

胶巻200円

Lereboures et Secretin 85mmF3.4
昨日、酒と旅のことを書いていて思ったのが、写真も酒に似ているということでした。
わたしがヨーロッパを旅して歩いていた頃はまだデジタルカメラというものが無く、フィルムで撮影していたのですが、ボトルに入ったワインを愉しみに日本に持ち帰って開栓するのと、パトローネに入ったフィルムを帰国後DPEに出して愉しみに持ち帰るというのがよく似ていると考えたのです。
わたしは旅先であまりお土産を買う方ではないので、唯一のお土産だったお酒と現地を写してきたフィルムは同じようにとても大切なものでした。

もうひとつお酒(特にワイン)とフイルムの共通点は、飲んだり見たりしなければ内容は分からないということです。
試飲したときはまあまあという程度だったのに。帰国後に飲むととても旨く感じられたり、我ながらよく撮れたはずとプリントを見てがっかりなどということが、あるいはその真逆が普通に起こります。
だからこそ、お酒もフィルムも愉しみがそこに凝縮しているように思えてくるのです。

デジタルになってその愉しみは失われてしまいました。
と思ったのですが、撮影結果を後になって楽しむということであれば、デジタルだって帰国するまでずっと結果を確認せずに我慢し続ければ同じことです。
結局のところ、フィルムで撮るという儀式的性格にわたしは洗脳されていたに過ぎなかったのかも知れません。
デジタルの手間いらずと経済性は、フィルムの魅力を凌駕してしまっています。
もつともそれはわたしの場合であって、フィルムの方が画像が美しいので金銭には置き換えられないと考える方もいますし、フイルムカメラの手間こそが愉しみという方もいるので、それは人それぞれということになります。

ところで、1週間ヨーロッパに旅行するときは14本のフイルムを持って行ったものです。
1日2本72枚撮影するためだったのです。
この2本というのは経験上妥当な数字として落ち着いたもので、例えばヨーロッパの田舎町を朝から晩まで歩いたり憩ったりするとだいたいそのくらい撮っていたので、わたしの撮影定数としました。
もっとも、すべてAE任せで撮って露出の失敗が多かったので、ブラケット露出などの概念を知っていれば、2本では済みません。

フィルムが足りなくなっても現地調達は可能でしたから、その撮影ペースを守れば良さそうなものです。
しかし、現地のフィルムは高く、行先も田舎の方が多かったので、最終日に撮りたいものに出合ったのにフィルムが尽きていたというのを避けたくて、いつもややセーブして撮っていたというのが実際のところです。
だいたい1本か2本は未使用フィルムを持ち帰ることになりましたが、それなら十分に想定の範囲と言っていいでしょう。
最終的に500枚近い写真は取捨選択の上アルバムに保管して、写真毎にメモを書いたりしたものです。
思うに、それって今やっているこのブログそのものですね。
当時から進歩が無い。

当時の使用カメラは、確かキヤノンのオートボーイという名前だったと思いますが、当時のAFコンパクトのはしりのようなカメラで性能は知れていましたから、フィルムも量販店で10本2400円くらいだったか、フジのイタリア逆輸入もので済ませていたように記憶しています。
現像とプリントは近所の安い洗濯屋さんですから、写真のできは言うまでもありません。
友人たちにはぜひ見せてと言われましたが、どうも写真の評判は良いとは言えませんでした。
このことも、いまのブログの写真レベルはその頃から変わらず、周囲の評価も同様だということなんですね。
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(2) | 2014/03/12 Wed

勧君更盡一杯酒

Lereboures et Secretin 85mmF3.4
わたしはお酒にとても疎い人間ですが、それでも飲むことは嫌いではありません。
知り合いには酒好きが多く、影響されて飲んでいるのが実情です。
その知り合いたちのお酒の嗜好がさまざまなところが面白いなあといつも思います。
ひたすらビールしか飲まない先輩がいると思えば、ワインに人生を捧げるような友人がいます。
東北の仕事で知り合った人たちはやはり日本酒こそ酒だと言って譲りませんでしたが、東京で1か月の研修を受けたとき鹿児島からの参加者とは毎日芋焼酎のお湯割りで鍛えられました。

見るからに凝り性の知り合いは、何かの機会に飲みに行って、スコッチ通だと分かりました。
シングル・モルトの話を延々とするので感化されやすいわたしは、翌日にはさっそくディスカウントの酒屋でスペイサイドとハイランドの安いのを1本ずつ買って飲み比べしたことを思い出します。
次に会った機会に、シングルモルトはストレートを常温で飲まないとダメだよねえといい加減なことを言ったところ、水割りの方が香りが引き立つんですよ、最高のカクテルってなんだか知ってますが、シングルモルトの水割りなんですと、ちくりとたしなめられましたっけ。
マレーシア航空機消息不明のニュースを見て、インドネシアからの帰り道に機内販売でハイランドのシングルモルトを買っていたことを思い出して、いま、それをちびちび舐めながらPCに向かっています。

思い出しついでて言うと、わたしは若い頃旅をすると現地の味覚を帰国後にも味わえるようにと、土地のお酒を必ず買うようにしていました。
いまでは世界中のお酒がいながらにして入手可能ですが、当時は、旅の自分土産としてはいちばんだったのだろうと思うのです。

最初の旅でウィーンに着いたときモーツァルト・リキュールというのを見つけて興奮しましたし、ハンガリーでは日本で買うと高いトカイワインとウニクムという薬草のお酒を持ち帰りました。
カタルーニャの旅の帰り道はパリからのフライトだったので、無い知恵を絞ってトゥールーズに近いカオールまで出てこの地の有名なワインを手に入れました。
南仏でも足を延ばしてシャトーヌフ・デュ・パープのシャトーを訪問したりしています。
イタリアではモンプルチーノですが、むしろ気に入ったのは現地の人に勧められたグラッバでした。
白ワイン好きの友人が結婚したときわたしはヨーロッパに行ったのですが、帰りをフランクフルト経由で1泊してラインガウまで日帰りしてトロッケンベーレンアウスレーゼからQBAまで何本かずつを木製ケースに詰めてもらって空輸してもらったところ、涙を流して喜んでもらいました。

現地のスーパーで済ましたこともありますが、多くのケースで醸造所を廻ったりとか、葡萄畑が見えるような位置のレストランでワインを譲ってもらったりとか、なるべくそのお酒が育ったのと同じ空気を吸えるような環境で購入しています。
そうしたからと言って味が良くなるわけではないのですが、旅を瓶に詰めて持ち帰ったという気持ちになれるのがよいのです。
瓶の中の液体に、その土地だけではなく、旅の全行程が溶け込んでいるように思えてくるのです。
帰国してすぐはまだ夢見心地ですが、時間が経つにつれて気分が薄れていき、1か月もすると遠い過去の出来事のように思えてきます。
そのとき、現地で買ってきた酒があったということを思い出し、夜な夜なその封を切るのです。
飲むほどに旅の感情を甦らせ、夢の中で旅を続けることだってできるかも知れないのです。
【Alpha7/Lereboures et Secretin 85mmF3.4 F3.4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Lerebours et Secretin 85mmF3.4 | trackback(0) | comment(0) | 2014/03/11 Tue
| home | next