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猪肉与麺条

M8/Coral 4.5cmF1.5
中国の短時間旅行で食を堪能しようと思うと、いくばくかの犠牲を払わないといけません。
場所がら最高級品は大閘蟹(日本では上海蟹)ですが、地元では太湖蟹というやはり高価な食材があるようです。
さいわい、わたしは蟹のように食べるのが面倒なものは、積極的に食べる気になりません。
川魚も名物ですが、淡水魚の養殖ものは、以前見てはいけないものをエサに使っているのを目撃してしまい、それ以来なるべく口にしないよう努めています。

わたしを悩ませたのが、昨日の作例の箸がいっぱい並んだざるの店の周りに麺屋さんが何軒か並んでいたのと、その向かいの食堂の店頭の貼り紙でした。
麺屋の方は、客があふれていて店頭にもテーブルを並べて、みんな一心にすすっている様子が食欲をそそります。
貼り紙の方は、特別推薦、東坡肉と書かれていて、以前、杭州で食べたこの料理のことが忘れられないわたしは、こちらを最優先とすることにしました。

東坡肉だけ食べるという訳にはいかないので、野菜とご飯も頼みます。
野菜は名前を控えなかったのが残念ですが、地元の名産という甘みのある茎の美味なものでした。
それからちょっと待ってでてきた東坡肉は、土鍋でジュージューいいながらやって来ます。
視覚、聴覚、嗅覚の三方向からの刺激があって、思わずよだれが落ちてきそうになります。
実際、これは杭州の高級レストランで食べたものに勝るとも劣らない美味でした。

これなら麺も期待できそうです。
すでにけっこう満腹しましたので続けざまという訳にはいきませんが、あちこち歩き回って胃袋の内容物を下においやることで2時間後には麺屋に飛び込もうという作戦をたてました。
冒頭に申し上げた犠牲とは、金銭的なものよりも、もっぱら胃への負担と、しなくてはならない減量から逆方向へ向かうという意味の方がはるかに大きいということです。

途中、メインストリートをはずれて工場地帯で駆けたりの努力を重ねて、どうにか麺を食べる態勢を整えました。
数軒ある店から選んだのは五福楼と書かれたいちばん年季の入っていそうな店です。
年末訪れた甪直もそうでしたが、江南エリアでは麺とスープが決まっていて、あと何をトッピングするか自分で選ぶスタイルです。
なにがいちばん人気か聞くと小魚だったので、さすがにこれは養殖ではないだろうと判断してお任せすることにしました。

結論を言えばこれがまた抜群に旨かった。
これを食べるために店を再訪したいくらいです。
おまけに隣のテーブルの女子大生から英語でどこから来たのかと話しかけられ、その子たちやお店の人に日本のラーメンの講釈を垂れる機会まで与えられてしまいました。
こんなのが、また、麺の味に色どりを添えてくれたりするのです。

五福楼は100年近い歴史を有するそうで、期せずしてこの町の伝統文化の一端に触れられた気分です。
記念に写真を撮らせてというと、おかみさんがちょっと照れながらもこのポーズです。
きっと若いころは美人で、モデルになったりすることもしばしばだつたのだろうとうかがわせるほど、びしっときまっていました。
体重が増えることを恐れず、がんばって運動してここへ来た甲斐があったというものです。
【M8/Coral 4.5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2012/04/02 Mon

餃子是哪里的

M8/Perar 28mmF4
少し前のニュースだったと思いますが、記憶違いでなければ、日本で餃子の消費額が宇都宮を抜いて浜松がトップに躍り出たとやっていました。
両方の町に行ったことのあるわたしには、かなり意外に思えます。
宇都宮は町をあげて観光の目玉にしているのに対して、浜松は放ったらかしとまでは言わないものの、あくまで地元名産はうなぎであって、餃子には注力しているようには見えませんでした。

宇都宮も浜松も、東京からの日帰り出張圏内ですが、駅周辺に餃子屋さんがいくつかある宇都宮ではランチでも帰りにでも味わってくることができますが、浜松ではなかな難しそうです。
そもそも浜松には餃子屋というのはほとんどなく、中華料理屋などでサイドメニュー的に食べるだけになると思います。
そして昨年出掛けたとき、浜松駅で餃子を食べようと観光案内に行って餃子マップをもらいましたが、駅から徒歩圏に店はありませんでした。
何回か行った浜松で、うなぎは食べましたが、餃子を食べたことがありません。

宇都宮への観光客の90%、浜松への観光客の15%が、わたしの予想する餃子食事率です。
それでも、浜松がトップに立ったということであれば、観光客が浜松の方が6倍多いのかというとやはりそうではなく、人口がずっと多い浜松では市民の食べる量も多いということなのではないかと思われます。
日本一の名物であるならば、もう少し外来者が簡単に食べられるようにならないものかと考える次第です。

その点、中国ではあらゆる土地で食文化が発達していて、外の人間がひょいと訪れても簡単に名物を食べることができます。
もし土地の料理が口に合わないとしても、四川料理のレストランなどはたいがいどんな所にもあって、何かしら満足できるものをリーズナブルに食べるられるのがありがたいです。
もちろん、中国料理が全般にダメという人にはどうにもなりませんが。

どこで食べたらいいかは、旅行者にとって常に最大の悩みですが、いちばんいいのは信頼できる人に聞くことでしょう。
次は、地元の人で賑わっている店に行って、みんなが食べているのと同じものを指さしオーダーすることだとよく言われますが、わたしも海外旅行ではよく使う定番のテクニックです。
ただ、そうやって頼んだものが自分の舌に合わないということはよくあることです。
それはそれでよしとして次の食事ではより確実なものを食べられるよう、考えればいいだけのことです。

作例の店は、まだお昼前で客の入りを見極められない時でしたが、箸がこんな風に置いてあれば、衛生的かどうかは別にして味は大いに期待できるというものです。
今回、唯一ペラールが実力をどうにか発揮してくれた作例で、これならくもりのないヘクトール2.8cmF6.3と同程度の写りと納得できます。
考えてみれば、枚数は違いますが、同じトリプレットですから描写は似ているのかも知れません。

最短80センチに合わせた箸の感じから、線の太い描写のレンズと誤解しそうですが、仔細に見ればかなり繊細に表現する解像力のあるレンズです。
ピントリングが外れているので、これまでのようにピントを固定した腰だめか、今回のような動かぬ被写体を撮るしかないのが歯がゆいです。
帰宅後も、まだピントリングを留めるスクリューが見つかっていません。
【M8/Perar 28mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2012/04/01 Sun

招工

M8/Perar 28mmF4
大学の合格発表でしょうか。
一喜一憂というか、零喜二憂な姿が見られます。
よく見れば、これは仕事の求人の掲示板でした。

招工という文字が踊っていますが、工は工員というだけの意味ではなく、各種アルバイトの意味に転じています。
貼り紙を読んで行くと、多くが工場の仕事ですが、レストランのコックや販売員なども見つかります。
給料のことは、工資と書きます。
アルバイトではなく従業員になると、給料は薪水といったりするようです。

携帯電話の中国移動の貼り紙には、年薪3~8万とあって、日本円にすると年収35~100万円なので一見なかなか良さそうに見えます。
ただ、これは携帯電話にかかわ事務の仕事のようで、工場で働く仕事では一般的に寮や食事が付いていますが、事務はそれらが付かないことです。
また工場は残業のあるなしも、収入に差の出る要素で、みんなが気にするところです。
寮はタコ部屋でしょうし、工場で出る食事の味は推して知るべしなのでしょうが、工場の月給2000元~と携帯会社の3000元~のどちらがいいのかは悩ましいところでしょう。

掲示板の右となりに見える建物は銀行です。
文字は見づらいですが、南潯銀行と書かれているのが読めます。
総預金額などの規模は分かりませんが、南潯は上海から150キロも離れた浙江省のいなか町、湖州市の一角にある村です。
古鎮として比較的有名ですがここに名前を冠した銀行があるというと、日本で白川郷銀行とか鞆の浦銀行を見つけたような違和感を覚えます。

改革開放で小さな村にも観光客が訪れるようになると、少しずつ人とお金が集まるようになり、やがて周辺には工場が建ち並び、次いで求人に周辺の村々から人が集まり、経済規模が大きくなったことで銀行まで現れる。
中国の地方の発展のひとつの典型を見るようです。
もっとも、労働者は依然低賃金で働かされ、経営者ばかりが高収入を得る構図は、中国建国時に否定されたはずの姿です。
現在の中に数十年前がときとぎ混在していたりするのはそのためなのでしょう。
だから、中国の地方の村を歩くのはおもしろいのです。
【M8/Perar 28mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2012/03/30 Fri

再生鏡頭

M8/Perar 28mmF4
先月、広州へ行ったときにMSオプティカルのペラー28mmF4を持参しました。
世に出たばかりのレンズをレビューすることで、宮崎さんのレンズがいかにすばらしいかをいち早く伝えたかったからでした。
ところが、いざ撮ってみると、ふわーっとした何とも不思議な写りでびっくりさせられます。
よく言えばオールドレンズの味わいですが、普通にみればねむたい描写です。

帰国後、早速、宮崎さんに見てもらったところ、レンズに汚れがあり、少し前ピンになっているので直しましょぅと返事がありました。
道理で、これでようやく本来の写りが楽しめそうです。
それなら、今回の南潯に持って行って、今度こそペラールのすばらしさを披露したいと考えました。

さて、試写の結果ですが…。
確かにフレアが減少するなど、宮崎さんに見ていただいただけの効果は顕著ではあります。
ですが、基本的な写りは全然変わっていないような気がします。
やはり依然としてオールドレンズのままです。

前回お世話になったTobbyさんのブログのペラールと見比べればその差は歴然です。
いちばんのウリである色抜けやシャープさは、とても同じレンズと信じられません。
ヘクトール2.8cmで撮ったのと、GRデジタル28mmで撮ったのくらいの差があると言っていいくらいです。

フィルムの時代は、写りはレンズで決まると言われたものですが、デジタルとなってレンズの比重はぐっと下がっていますので、レンズ以外の要素が結果を変えているということはいえると思います。
というのは、ペラールの作例は、検索するといくらでも見つかりますが、似たようなものも多くあるものの、同じレンズとは思えないほど相互の写りは違って見えるからです。
まずカメラが違い、カメラの設定が違い、さらに後処理までされているとすれば、これは比較などするのが無意味です。
とはいえ、シャープネス、色の彩度、コントラストを標準にしてJPEG撮っているわたしの作例のように、地味なものはひとつとしてありませんでした。

作例は、普通に撮ってしまったものですが、これこそ腰だめで撮りたいモチーフでした。
上に延びているのに見下ろすような視点では意図がはっきりしなくなります。
これだったら、もっと寄るべきだったし、逆に子どもに対面してガラス越しに撮れば面白かったかも知れません。
子どもの仕草が可愛かったので、撮っていてこれはなかなか好いと思えたのですが、広角はそんなに甘くはありませんでした。
レンズが甘い分、よりシビアさが求められるということです。
【M8/Perar 28mmF4 F4
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2012/03/29 Thu

路上占卜

M8/Perar 28mmF4
文化大革命のとき禁止されていたと聞きますが、現在の中国では占いがたいへん盛んのようです。
大きな寺院に行くと必ずお坊さんが占いしているのを目にしますし、路上での占いは街中での日常の光景です。
そういえば、ほとんどの建築物は風水師の意見を多く採り入れていると言うので、風水は占いとは別物なのでしょうが、非科学的なものを信じるということにおいては日本を大きく凌駕します。
お金に対する執着という現実的なものへの崇拝も、また傑出していますが…。

ホテルからの散策で、歩道に占い師が並んでいるところを見つけました。
5メートルくらいの間隔で6人の占い師が商売しています。
見るからに胡散臭そうな風貌の人ばかりに見えますが、なんと全員に客がついていて、みな繁盛しているようでした。

占いの種類はいろいろあるように見えました。
ノートにいろいろ書き込んでいるところは姓名判断のようでしたし、顔を観察しているのは顔相占いとでも言うのでしょうか。
手相を見ている人はいませんでしたが、ひっきりなしにしゃべっているのはわたしには聞き取れず、何占いかは判然としませんでした。
香港で有名な小鳥が加えてきた番号札で占うやつや、西洋式のタロットみたいなものはありません。
中国伝統のものばかりということでしょうか。

娘ふたりを引きつれて熱心に話を聞く若いお母さんが、今日の作例です。
占い師は、マント風のコートに同色の帽子をかぶった若い男で、占いというよりは探偵物語風です。
かなりオーバーアクションに鼻先に指を持って来てもったいぶったように何か言うのですが、よく聞き取れません。
母子ともにすごく真剣な目で聞き入っているところを見ると、かなり際どい話をしているように感じます。

しかし、よく考えてみると、占いはかなり突っ込んだことを聞きますし、場合によっては情け容赦ない未来が宣告されるので、旦那や親友を連れていくなら分かりますが、子どもたちといっしょというのはヘンですね。
無理に推測するなら、子どもたちを見てもらおうとしたら、突然、占い師がお母さんを指差して、あんたの顔にはたいへんな相が出ているなどと突然始めたのかも知れません。
ただ、3人の表情からは、まだ良い話なのか悪い話なのかも判然としないのですが。

それにしても、いくら膝だめとは言え、これだけ接近してるにも関わらずまったく気付かれないというのはものすごい集中力ですし、それほどすごい話をきいているということでしょう。
わたし自身も一度現地の占いに挑戦してみたいと思っています。
いつか捨て身のレポートを報告できることでしょう。
【M8/Perar 28mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2012/03/04 Sun

長車

M8/Perar 28mmF4
ちょっと信じがたいことかも知れませんが、週末ということもあって黄埔軍校旧址はかなりの人出でにぎわってました。
恐らくは中国建国以来、共産党がこの施設を引き継いでいるでしょうから、かつて学長だった革命の英雄、孫文も共産党の関係者のような位置付けで説明されていたようです。
孫文は、国民党から国父と慕われて、お札の肖像にまで使われているにも関わらず、です。

教室だったか寄宿舎だったところが展示室に広く使われていて、わたしは気分も悪く中に入りませんでしたが、大長征だとか抗日戦とか南京大虐殺とか、得意になって書かれていたのでしょう。
中国人だってけっしてバカではありませんので、冷めた視線で眺めている人が多いのだと思いますが、純粋な子どもたちは信じてしまうことでしょう。

施設はかなり広く、見どころは何か所もあるようでしたが、小さな船着き場から町方面の船が出ていることを知ったので、この場を立ち去ることにしました。
そういえば、消滅していた深井古村を紹介していたサイトでは、船で戻ることを勧めていて、景観を堪能できるとあおっていましたが、工場と倉庫地帯のどこで景観を楽しめばよいのか理解に苦しむ20分ほどの船旅でした。

船は町に着くのでそこから広州の中心へ戻れるとも書かれていましたが、船が着くのはやはり船着き場で、いきなり町中へ到着するわけがありません。
印刷して持ち歩いたこのサイトの内容には騙されてばかりです。
仕方なく、他の乗客たちがそうするように、いかにも港湾地帯という道路を15分ほど歩いて大通りまで出て、バスを見つけました。

広州の小さな旅最後の作例は、その船着き場付近で見かけた重そうな鋼鉄を満載した巨大なトラックのある風景です。
日本の基準だとあきらかに過積載ですが、それを見る限りではかなり貧弱なゴムで固定しようとしているように見えます。
トラックそのものが危険物に思えてなりません。
先月、定員オーバーの園児を乗せたバスの事故以降、急行バスは定員を守るようになったようだというようなことを書きましたが、どうもトラック関係は未だ野放しということのようです。

ずっと開放だけで撮り続けましたが、最後になって絞った作例も必要だと気付きました。
ほぼ唯一のF8の作例です。
あきらかにシャープネスは増したのですが、あいかわらずコントラストがぱっとしません。
このとき、絶対に何かがおかしいと、ようやく疑いを持つようになったのでした。
【M8/Perar 28mmF4 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2012/03/02 Fri

孫中山学長

M8/Perar 28mmF4
人民解放軍の兵士たちでしょうか、何やら若い軍人が集まって小隊ごとに熱心に訓練を繰り返しています。
東シナ海に出て尖閣諸島や南沙諸島を侵略を進めようというのでしょうか、あるいは西へ派兵してチベットやウィグルを軍管理化におこうと画策しようというのか、思わず背筋が冷たくなる光景です…。

わざとらしい書き出し、申し訳ありません。
軍服の若者たちは、近くの大学城からきた学生たちで、課外授業かなにかで来ていたようです。
しかし、ここは実際に軍の施設です、いや、でした。
黄埔軍校旧址という、かつての中華民国軍の学校で、いまは解放軍の所有ながらも一般にも開放されている観光施設になっています。

陸軍軍官学校の名で孫文が学長を務め、蒋介石がそのもとで校長をしていたこともあった中国近代史上は重要な拠点と位置付けられているようです。
政敵のはずの蒋介石も台湾との融和のために今や身内のような扱いになっているのが不気味ですね。
もらって来たパンフレットには、「陸軍軍官学校は、1924年中国共産党とソ連の助けによって孫文が創設した新型の軍事政治学校です」で書き出されています。

わたしは歴史に疎いので、事実関係はよく分からないのですが、ウィキペディアで孫文の項を読むと国民党の方がロシア革命の影響を受けてコミンテルン代表を顧問に迎えて国民革命軍と軍官学校を設立したとあって中国共産党はここには登場しません。
よいことなら自らの手柄にして、問題はもみ消す体質が、ここでも発揮されているということでしょうか。
ウソだとしても誰かがきちっと否定しなければ既成事実化してしまうのですから、日本に関わる同様の事象も自治体の首長だけではなく政府としても質しておくべきではないかと心配になるのは、わたしだけではないはずです。


さて、そろそろ帰りを意識する時間になって来たのでレンズをペラールに戻しました。
またしても、太陽光の影響を強く受けて、かなりコントラストが落ちてしまっています。
影の位置からすると、逆光というよりは斜光ですので、かなり光に弱いレンズに思えてきます。
たとえば、ヘクトール28mmとかテッサー28mmのノンコートレンズを連想こそすれ、最新のレンズという雰囲気がまったくありません。

ちょうど少し前までHologon158さんが自身のブログに同じペラールの写真を紹介されていましたが、とても同一レンズとは思えない性格の違う描写りを見せるのに驚かされました。
カメラの違いということでしょうか。
まったく訳が分からなくなりました。
【M8/Perar 28mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2012/03/01 Thu

新老鏡頭

M8/Perar 28mmF4
月曜に小洲の紹介をスタートしたときに、レンズを試したくてやって来たというようなことを書きました。
その写りも、現行レンズにどこか感じられる無機質さとは無縁の優しさに満ちていて、すぐにも気に入ります。
毎日続けてこのレンズがどれほど良いかということを書いていくつもりだったのですが…。

実は、レンズといっしょに送ってもらっていた詳細な説明書きをどこかへ紛失してしまったのです。
それがないと何も書けないくらい重要度の高いものだったので、どこに失くしたか必死に探したものの見つからず、レンズに対して言及するモチベーションも失ってしまいました。

それでもあえて、ここまでのレンズの感想を書くとすれば、真っ先に感じたのが、ペラール28mmはペラール35mmとはまったく別のレンズだということです。
同じ広角のトリプレットということで、画角だけが異なる兄弟レンズを想像していたのですが、その予想はすぐに覆されました。

35mmは、緻密で先鋭な描写がもち味で、対象に鋭く切り込んでいくイメージ。
一方28mmは、緻密と言うより繊細で、全体を大づかみする何かはかなげな表現をするレンズです。
前者がテクスチュアの再現を得意だとすれば、後者はテクスチュアを覆う空気をも取り込んでしまうとでも言えばよいでしょうか。

2本とも逆光には弱い部類のレンズですが、35mmではハレ切りによって問題のほとんどをカットできます。
しかし、28mmの方はハレ切りで改善するものの、逆光の影響を画面全体に残します。
半逆光で両者の違いはより顕著で、35mmではほとんど問題にしないのに対して、28mmは横から回り込んだ光が独特の描写のようになってそこに横たわってしまうのです。

それこそが、このレンズに対する好き嫌いの別れ目で、この状況ではコントラストが少し落ちてディテールも飛んでしまったように見えるので、一般的にはダメなレンズと言われるでしょう。
ところが、仔細に見れば、コントラストこそ若干の低下があるものの、もともと解像力は高いこともあり飛んでいるように思われた細部はしっかりと残っていて、それが奥ゆかしさを思わせオールドレンズの味を生み出しているようでした。

宮崎さんによれば、このレンズはすでに組み上がった90本が完売していて、次のロット60本も間もなく到着して宮崎さん自身の調整を経て、オーダーされた方のもとへ順次送られていくところだそうです。
現行レンズとすれば、コシナのそれの足元にも及ばない微々たる量なのかも知れません。
しかし、そのコシナの28mmにはF1.9、F2、F3.5と3本の選択肢があって、すでにそれらを所有しているであろう人たちがこぞって宮崎さんのレンズを注文しているようです。

今日の作例は、かなり暗い室内と陽光を浴びた中庭が同時に再現されています。
特殊フィルターのような光の回り込みがあるのが残念ですが、こういう写りこそ宮崎さんのオールドタイプレンズの面目躍如で、手にした人たちを楽しませる描写と言えるでしょう。
彼らは、よりシャープでハイコントラスト、高解像力で収差の小さいレンズのみを求めている訳ではないでしょうから。
【M8/Perar 28mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
MS Optical Perar 28mmF4 | trackback(0) | comment(1) | 2012/02/25 Sat
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