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50年代名表

Zunow 50mmF1.9
大久保の山崎光学写真レンズ研究所、恵比寿のフォトシャトンとお邪魔して、最後に向かったのは浅草の美宝堂です。
2本のレンズと4本のフイルムを仕舞って少し重くなったカメラバッグを提げて地下鉄に乗ったのですが、日比谷線で銀座に出てまた銀座線に乗り換えるというルートで40分近くかかりました。
浅草はわたしにとって、都区内ではけっこうな遠隔地と言えます。

山崎さん、フォトシャトンと来て浅草と言えば早田カメラに行くのが定石ですが、カメラ関連の用事は先の2軒で済んでしまっていて、浅草では修理完了した腕時計を取りにいったのでした。
美宝堂というのは浅草唯一のアンティーク時計ショップで、購入したものでなくても安く修理を受け付けてくれるので重宝していました。
わたしが唯一新品で買った時計は、クロノスイスのオーパスというクロノグラフで手に入れるまでちょっとしたいきさつのあった思い入れある時計なのですが、そのオーバーホールをお願いしたところ驚くくらい安価だったうえに、しばらく使用してみると機械式時計とは信じられないくらいの精度になっていました。
その信頼感によって、以降、大切な時計のオーバーホールとこれぞという修理はお願いすることにしていたのです。

今回の依頼品は、ルクルト・メモヴォックスのワールドタイム仕様です。
恐らく1950年代頃に製造された手巻きの時計ですが、竜頭から延びる巻き芯が空回りしてしまう状態だったのを直してもらいました。
その経緯は、以前ちらっとここに振れたことがあって、安く中国で直してもらおうとしたのですが、部品交換しないと無理だと言われたと書いたと思います。
ところが、美宝堂の店主Sさんによれば、部品交換の必要なく修理できたので、今回は手間賃だけいただきますと
こちらが恐縮するような少額を請求されただけでした。

まだ戻って来て数日ですが、時計の方はすこぶる好調です。
精度の調整もしてくれていたのでしょうか、わたしの手首で正しい時間を刻み続けています。
メモヴォックスというのは"Memovox"と書きますが、メモした時間を声で知らせてくれるというような意味だと思いますが、これは今でいうアラーム気候です。
機械式時計なので電気的にアラーム音が出るのではなく、セットした時刻になるとゼンマイが激しく振れてジリジリジリという音を発するというものです。
ワールドタイムでアラーム付となれば、50年代のトラベラーズウォッチと呼べるので気に入って手に入れたのですが、この機能は以前よりまったく問題なく、修理から戻ってからはいち早く試してジリジリ音を楽しみました。

美宝堂は浅草唯一のアンティークウォッチショップなのにすごくこじんまりとしています。
無理に広げてコストをかけるよりも、1本1本にしっかり手をかけて安くファンに届けたいというSさんの気持ちが感じられてわたしは好きです。
場所柄外国人の客は多く、金満アジア人がドサッと買っていくケースもあるようですが、むしろ口コミで面白い古いヤツがあると聞いて訪ねてくる人、渋い品ぞろえを評価するリピーターが多いそうです。
それに、浅草ですので業人関係者がステージの前などに立ち寄って、気に入ったものがあるとすっと買っていくパターンも多いと言います。

町中が老舗だらけの浅草にあって美宝堂も例外ではなく、Sさんは3代目だということでした。
長い歴史の中で培った人間関係の中で、腕の良い時計師仲間がいるからこそ、今回のメモヴォックスは再生されたのでしょうし、仕入れのソースも多様にあるということでしょう。
リーマンショック後、市場にはアンティーク時計が次々と出てきてきたのに、その反動からかいまはなかなか出物がなくてアンティークウォッチ業界は苦境に立っているところだと聞きました。
そんな中でも独自のルートで名品を確保しているところは店舗の在庫をみてもよく分かりました。
欲しい時計があって悩みましたが、今回はぐっとこらえて諦めることにします。
レンズの修理とフイルムの出費がありましたし、来週の旅に向けて節制しなくてはと考えたからでした。
【X-E1/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2013/09/03 Tue

ISO25胶卷

Zunow 50mmF1.9
続いて向かったのが恵比寿のフォトシャトンです。
わたしはいつもJRに乗って行くので恵比寿のですが、代官山のと言った方が正しいようです。
駅からの10分の道のりにはおしゃれ過ぎて敷居の高そうな店やレストランが並んでいて、いつもながらによそ者気分を味わわされます。
というよりも、フォトシャトんそのものが本来わたしには敷居の高いはずの専門店なのですが、それを救ってくれるのが店主のIさんの人柄です。
写真や機材について全方位的ともいえる知識を持っていながらそれをひけらかすことは一切せず、相手がより関心を持つような語り口で説明してくれるので居心地の悪い思いをしたことがありません。

来週の夏休みにはまたぜひフィルム撮影もしたいと思い、前回衝撃を受けたORTHO25を使いたいと思いました。
ORTHO25に再チャレンジしたくて、その機会として夏休みの旅を利用するという方が正しいかも知れません。
そのORTHO25といえば、他にも売られているのかも知れませんが、なんといってもフォトシャトンです。
4本でいいので取り置いてくださいと事前に一報を入れておいて、土曜日にもらいにうかがったのでした。
フイルム4本を買うためにわざわざ出掛ける価値のあるフイルムであり、わざわざ訪れる価値のある専門店がフォトシャトンなのですね。

ORTHO25についてねフォトシャトンのサイトは次のように紹介しています。
 可視光赤色に対する感度は低く、
 逆に可視光を越えた短波長側にも感度がある古典的なオルソクロマチックフィルムです。
 市販フィルム中、屈指の微粒子でおどろくほど尖鋭、繊細な画像が得られます。
 クリアベースと急峻な階調を持つその特性は古い時代のレンズ、
 古典鏡玉および軟焦点鏡玉との組み合わせにとりわけその妙味を発揮します。

可視光を越えた短波長は紫外線のことだと思いますが、そこに感度があるということがどういうことなのか分からないでいました。
ORTHO25を受け取るときに聞いてみようと思っていたのですが、それよりも先にIさんから、段階露出するようにとアドバイスをもらいました。
例えば戸外と室内とでは紫外線の量は違うので、段階露出によって目に見えない紫外線量の違いを補うべきということでした。
なるほど、条件によって紫外線量は違うので、その適正露出も一定ではないということですね。

もうひとつは現像液とのマッチングもデリケートだということも教わりました。
わたしは現像まではできません。
可能であれば、Iさんに現像を依頼できないかと考えているのですが、そのためにはきちんとしたものを撮らないといけません。
こんなの撮っているようでは、今後、あなたには大切なフィルムは売れませんと言われないように。


さて、今日の作例を見て、アレッ? という感じの強烈なハイライトの滲みです。
前玉の激しいキズを研磨して新品になったように見えるズノーですが、F1.1ならともかくF1.9でこの写りがオリジナルとはとても思えません。
見た目には問題があるとは思えないですが、どこかに不具合があるのでしょう。
再度チェックしていただかなければなりません。

昨日の作例は日陰でハイライトがないため問題がないかのようですが、背景のボケ量が開放にしてはわずか過ぎるのは、レンズ間隔にズレが出ているのかも知れません。
この状態のままでもポートレイトを撮ると面白いのではなどと思いましたが、検索しても作例をほとんど見つけられなかったこのレンズのオリジナルの写りをまずは見てみなくてはいけません。
【X-E1/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2013/09/02 Mon

鏡頭修好了

Zunow 50mmF1.9
今日からは、昨日、浅草を散策した作例を出させていただきます。
本来ならば今日までがよさこいの写真が続くところですが、今週末の土曜から夏休みの予定で拙ブログも1週間休みを頂戴するつもりのため、作例の切り替え日も1日前倒しとさせていたただきました。
とはいっても相変わらず代わり映えのしない写真がだらだらと続くことは説明する必要もないことでしょう。

昨日はなかなかに慌ただしい1日で、朝起きてから自宅の雑事を即行で片づけ、大久保、恵比寿、浅草とそれぞれの用事を済ませてそのまま浅草で短時間の撮影に及びました。
前日から東京にも暑さがぶり返していて、2日連続で36度を超える猛暑日の中でのタイトスケジュールでしたが、それぞれにぜひとも話をうかがいたくなる主がいて、その方々にお会いするだけでもわたしには意味あることです・
タイトスケジュールなので短時間でしたが、それぞれで話をしたりやアドバイスをいただいたりで、意義深い1日になりました。

最初に訪れたのは、山崎光学写真レンズ研究所です。
通称山崎光学ですが、こう書くと山崎光学研究所と混同してしまいそうです。
山崎光学研究所はコンゴーレンズで世界的にも知られる日本では歴史的なレンズメーカーですが、ホームページを見るとテッサータイプ、トリプレット、テレタイプ、オルソメタータイプ、変形オルソメタータイプの5種類のレンズを製造していて、今でも中判大判ユーザーには信頼がされていることが想像できます。
今回訪れた山崎光学はレンズ研磨のスペシャリストですので、混乱を避けるためレンズ研磨の山崎光学と呼ぶことにしますが、コンゴーレンズの山崎光学とは親戚の関係にあると聞きます。
ニコンやキヤノンなどの大企業とは違う意味で、山崎さんは日本の光学の発展を支えてきたということですね。

レンズ研磨の山崎さんには、先月、3本のレンズの研磨をお願いしていました。
うち2本が仕上がったということで、取りにうかがったのです。
レンズの研磨については賛否があり、もちろん研磨をしないで使用するに越したことはありませんので、研磨の必要ないレンズを買うということは大前提だと思います。
しかし、オールドレンズの中には既存の個体が少なく、レンズの状態にはこだわっている余裕がないようなものも多く存在します。
また、長く愛用したレンズで何かのはずみにキズを付けてしまい元の写りが望めなくなった場合など、思い入れある個体をいかすため、それらケースではオリジナル状態を復元するための研磨をわたしは肯定したいと思います。

レンズは正しく研磨された場合設計上の性能には多くの場合影響ありませんが、薄いメニスカスなどでは球面収差などにも有意差が出てしまうそうです。
例えば前玉にキズが付いてしまったというケースで、ダブルガウスやゾナータイプでは前群にメニスカスが使われていますので、写りに影響が出ないのかをよく相談してから研磨を依頼することが肝要です。

山崎さんを訪れたのはレンズを受け取ることはもちろんですが、山崎さんの話をうかがう楽しみもあります。
研磨のこと、コーティングのこと、バルサムのことなどわたしの質問に的確に回答していただき、研磨以外の修理を次回お願いしてみようと考えています。
また、もうひとりの職人さん(お名前を失礼ながら聞き忘れました)が中国痛で華が盛り上がり、四川省の話になった時には白玉というところが好いと教えてもらいました。
地図で見てみると四川北西のチベット自治州に接するエリアで、桃源郷と名のみ聞く徳格の近くだったのでいつか足を延ばしてみたい地です。

さて、2本の修理完了したレンズはその場で試写するようにうながされました。
山崎さん自らがモデルになって、わたしを最短距離の開放で撮ってくださいとのことです。
2本とも近くの蛍光灯の光を拾うこともなく撮影結果は良好に見えます。
このときの山崎さんの写真を今日の作例にしたかったのですが、そのお顔は職人としての風格と柔和さがあって美女のポートレイトにも引けをとらないと思ったものの、画面いっぱいにお顔ではあまりにアップ過ぎました。
その機会は次のレンズの修理が上がった時に譲ることにいたしましょう。
【X-E1/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2013/09/01 Sun

頭脳相機誕生

M8/Zunow 5cmF1.9
すっかり忘れていました。
ズノー関連の文献として、萩谷剛氏の"ズノーカメラ誕生"があったことを。
この本は、サブタイトルの「戦後国産カメラ10物語」からも分かるとおり、日本のカメラのアンソロジーのような存在で、ズノーに対しても20ページ強しか割かれていませんが、関係者への密な取材による資料性とその関係者たちが時代に立ち向かうドラマ性が秀逸で、読物としてたいへん面白いものです。

内容ですが、ズノーカメラの開発に関わることが書かれているので、ズノー5cmF1.9のことは触れられていません。
しかし、その5cmF1.9が世に出た1955年の翌年から設計にかかり1958年に登場したズノーカメラに4種類のレンズが用意されていたことが構成図入りで紹介されています。

それは、35mmF2.8、50mmF1.8、58mmF1.2、100mmF2です。
35mmはレトロフォーカス型の5群6枚、100mmはゾナー型の3群6枚ですが、この100mmは1955年にライカマウント版で出ていたレンズを転用しています。
一方で58mmは意欲的な設計で他では見かけない構成と思われます。
5群7枚ですが、正のメニスカスが3枚並んだ後に両凸、両凹、両凸のトリプレットが続き最後群も両凸になっています。
3群目、4群目の凹レンズ、5群目だけを見ればトリプレット構成になるので、その前に2枚付加していると見做せばエルノスター変形と言えるのかも知れません。

5cmF1.9とスペックの近い、50mmF1.8は同構成かも知れないと想像していましたが、予想を裏切る別物でした。
これも非常にユニークな5群6枚です。
かたちは4群6枚のダブルガウスに一見似ていますが、むしろこれはユニライト型と言った方が近いかも知れません。
ガウスでは貼り合わせの2群目が分離されていて、後群は厚い負のメニスカス単玉、2枚貼り合わせの順に並んでいます。

45mmF1.8とか60mmF2.8と言った未知のレンズはありますが、ライカ用の35mmF1.7、50mmF1.1の初期、後期、一眼レフ用の50mmF1.9、50mmF1.8、58mmF1.2といずれもダブルガウス等を基本に置きながらそこに止まることなく、独自の設計になるレンズばかりを出し続けたことは、これだけの弱少メーカーにして、レンズ史の小さなエポックメーキングだと言えば言い過ぎになってしまうでしょうか。

もちろん基本形から枚数を増やしているのは、収差を軽減させるのが目的ですが、5cmF1.1などを見ると収差には目をつむって、いかに明るく面白いレンズを作るかを目的としていたかのようです。
当時の評価は低かったのでしょうが、現在なら個性的なレンズを求める人は多く意外に成功したのではないかとも思えてきます。
こんな意欲的メーカーが半世紀前の日本にあったことを、われわれは受け継いでいかないといけませんね。
今日の微妙にあまい作例が、キズズノーの最後になると思います。
次に出す作例は、ぜひ修後のそれにしたいと、ズノーの本を読みながら強く考えました。
【M8/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2012/02/19 Sun

午餐吃麺条

M8/Zunow 5cmF1.9
ズノー5cmF1.9の構成を検索しましたがなかなか見つかりません。
以前に比べてネット検索がルーズになって、厳密にズノーのF1.9レンズをヒットしてくれないのが原因です。
時間をかければ出てくるのかも知れませんが、ばかばかしくなったのでやめました。

クラシックカメラ専科にミランダ特集があったはずなので、探すとあっさり見つかりました。
レンズに関する言及はほとんどありませんが、ズノー5cmF1.9のみ構成図がレンズの断面図のかたちで出ています。
4群7枚ではなく、5群7枚でした(記事には4群7枚と書かれていますが誤りと思います)。
図がかなり見づらいのですが、後半分は一般的なガウスタイプの2群3枚ですが、前半分は2-1-1と並んでいて、1群目を2枚にして、2群目の貼り合わせを分離させたかたちです。

昨日はズミクロンと同じと書かれていると紹介しましたが、ズミクロンは1群目が分離した5群7枚ですので、よく似てはいますが、やはり別の構成です。
ズミタールは1群目が2枚貼り合わせなので、あえていえば、1群目ズミタール、2・3群目ズミクロン、4・5群目一般的なガウスの、ズミタール・ズミクロン折衷型と言えるかも知れません。
昨日は、4群6枚だと思うと書いたので、これはお詫びの上、訂正させていただきます。

ズノーが付いたミランダは、試作機・フェニックスの翌年の1955年に発売されミランダT型です。
翌年にはT-Ⅱが発売されて、標準レンズはアルコやミランダのものに変わってしまったので、ズノーは1年間だけ製造されていたと推測できます。
残念ながら製造数などのデータは見つかりませんでした。

ミランダは、エクザクタやアルパなどと同様、ボディの上部ではなく正面にシャッターが付いているため、後のレンズは絞りと連動するようなレリーズボタン付きの大きなかたちになってしまいますが、最初期のミランダTでは自動絞りになっていないため、さいわいにもレンズ形態がシンプルでした。
サイズもコンタックス用の40.5mmのものが使える小ささで、ライカマウントに改造してもらっても違和感がまったくありません。
フランジパックの分マウント面から3.5mmほど浮いたようにスペーサーが入れられていますが、それを除けばオリジナルのノンライツレンズにしか見えません。


山下公園から中華街は目と鼻の先です。
遅いお昼は中華街でとることにしました。
ランチの時間は終わっていそうですし、ひとりだったので、麺でも食べようと刀削麺屋に入りました。
山西省名物の刀削麺ですが、ここは西安が刀削麺のオリジナルだと能書きがあったのが不思議でした。
数年前西安に行ったとき、刀削麺屋などほとんど見なかったからです。

初めて入る店でしたが、中華街にある他の刀削麺屋より旨く、これは中国で食べる麺と同じ歯ごたえです。
ただ、いただけないのは、量がむやみに多いことです。
大食いのわたしでも胸焼けしそうになって食べ切りましたが、女性にはふたり分くらいになりそうです。
そのくせ値段は高いのですから、量を適切にして値下げするべきです。
どのくらいはやっているお店なのか分かりませんが、もう少し日本の食事情に合わせたマーケティングをおこなわないとズノーのように1年とか短命で終わってしまいますよ。
【M8/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2012/02/18 Sat

要不要維修

M8/Zunow 5cmF1.9
ズノー5cmF1.9のレンズ構成はどうなっているのでしょうか。
ズミクロンと同じ7枚構成と書かれているのを見ましたが、どうも違うような気がします。
蛍光灯の反射面を見ると10個の反射が見え、さらに絞りを最少にすると前後とも5個の反射になり、そのうち前後とも貼り合わせと思われる淡い反射が1つずつあるので、これは典型的な4群6枚のガウスタイプに思われます。

鏡胴の影になるなどして反射面を見落とすこともあるので断言はできかねますが、仮に2つの反射面を見落としていたとしても貼り合わせは間違いなく2個所あるので、6群7枚のズミクロン構成ではなく、5群7枚構成になるはずです。
5群7枚のズミクロンは50mmでは存在しません。
ズミクロンだとすれば3群目の手前に1枚付加した35mmになりますし、50mmだとすれば最後群に1枚付加したクセノン、ズマリット、ズミルックスがこのかたちです。

宮崎さんのカルテがあったことを思い出したので読んでみると、やはり4群6枚ガウスと明記されていました。
検索では構成図を見つけられなかったので、別の資料が見つかるまではこの型だということを前提に話を進めることにします。
続けて宮崎さんのレンズ評価を転記してみましょう。

     Contrast              Sharpness
F1.9 悪い(傷と収差)          良い+
F2.4 悪い(キズによる)         大変良い-
F2,8 多少向上しかしねむい(キズ) 大変良い+
F4   変わらない             大変良い+

なるほど作例で分かったように、シャープネスはたいへん優れていることが裏付けられました。
今回、絞った作例はありませんが、この評価であれば開放から使えると言えるのではないかと思います。
一方で、コントラストは予想通りかなり厳しいものでした。
もともと低コントラストな上に、F2.8からもコントラストは上がって行かないようです。
キズの影響だけとは言い切れないものの、やはり再研磨する方が良いのではないかと思えてきます。

そんな中での曇天下の逆光撮影が今日の作例です。
いちおう左手フードでハレ切りしていますが、かなり影響を受けている様子が分かります。
ビルの手前に太陽光が回り込んでいるように見えるので、この辺は特にキズの影響ではないかと想像します。
少なくとも再研磨すれば、そのあたりははっきりするでしょう。
【M8/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2012/02/17 Fri

給銭給他

M8/Zunow 5cmF1.9
3本目のズノーを安く入手しました。
5cmF1.1と3,5cmF1.7を持っているので、次は10cmF2か5cmF1.3でも買ったのか、もしやF1.1の初期ピンポン玉か、と期待させてしまいそうですが、やって来たのはミランダ用のズノー5cmF1.9です。
これもかり高価なレンズですが、後玉にスクラッチあり、鏡胴にセキュリティナンバーの手彫りありと程度が悪かったため、かなり安い値段でアメリカのディーラーから手に入れることができました。

あまり状態のよくないものは手を出さない方がいいのですが、この間ずっと嘆き続けているように新なレンズを入手できていなかったので、こういうものにも自然と手が延びてしまいます。
購入時のいいわけも同時作成されていて、曰く、アメリカのディーラーだとアメリカ人に買われる可能性が高いが、今は日本のモノづくりのすばらしさが見直されている時であり、ぜひとも我が手で里帰りさせてやりたいなどと考えました。

さらには、あまり使われないうえにフィルムもなくなってしまうかも知れないミランダより、ライカマウントに改造した方がデジタルで使用機会を増やせるので、日本でマウント改造すれに限るとも考えます。
それに後玉の修理は研磨名人がいるのですから、日本に来ればレンズにとって二重、三重の意義があると言えるでしょうとまで、屁理屈を思いついたのです。
わたしは、レンズを保護してあげたのだと。

まんまと騙されて手許にやって来たズノーは、説明通りにフォーカスリング部分にセキュリティナンバーが粗雑に刻印された、それだけでもレンズが気の毒に感じられる個体でした。
セキュリティナンバーとは、カメラやレンズのオーナーが盗難防止のために個人のID番号を手書きで彫り込んでしまうもので、万一盗まれると全国のカメラ店に通知され、その番号のカメラやレンズを売っぱらおうと持ち込まれると警察に連絡が行きモノも戻って来るという仕組なのだそうです。
それは安心なのでしょうけれど、せっかくの美しいクロームメッキの上から手書きで文字を書き込むなんて、アメリカ人はモノとしての美しさよりも実用本位なのだなと実感させられます。

一方で、後玉のスクラッチの方は少々大げさに書かれていると分かりました。
スクラッチというよりは派手な拭きキズです。
後玉のキズは影響は免れないでしょぅが、前玉はきれいなので、順光などの条件を選べばそのままでも使えそうでした。
まずはテストしてみよう、それから結果を見て修理するか山崎さんに相談してみよう、そう考えました。

昨日、今日と順光下の撮影ですが、ちょっとフレアっぽいですね。
ハイライトにも滲みが出てしまっているようです。
一方で、解像力は想像以上に高く、線の細い表現をしてくれるレンズだと感じました。
やはり山崎光学に相談してみる価値は十分にありそうです。

今日の作例ですが、これぞ驚きのジャグラーというものを見ました。
例の大きな糸巻きのようなものをロープで高く投げ上げるものですが、大道芸というものは不人気で普通にやるだけでは誰にも見てもらえず、お手玉でキーボードを弾くくらいの芸当がないと拍手喝采とはならないのだと思っていました。
ところが、山下公園で通りすがりに見たこのジャグラーは大喝采を受けた上に、観客が次から次とお金を手渡しています。

大道芸はときおり見かけますが、こんなお金が殺到するような光景は初めてです。
そうとうにすばらしいジャグリングを見せてくれたのでしょう。
最初から見られなかった不運が悔やまれました。
否、この大道芸でのこんな光景を撮影できたのですから、わたしは幸運だったと言うべきでしょうか。
【M8/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2012/02/16 Thu

愉快的情人們

M8/Zunow 5cmF1.9
カメラ&フォトイメージングショーは、カメラやフォトに関心の薄いわたしには場違いだったようです。
せっかく招待券をいただきながら恐縮ですが、リュオ・キノで何枚か撮り、知り合いの話を聞いたところで早々に会場を後にしました。
これからどんどん空いてくるというならもう少し見て回ってもよかったのですが、わたしが着いたのがお昼頃で、むしろさらに来場者数は増えるはずですので、人酔いする前に脱出するのが正解です。

1月の出初め式の時と同じになってしまいますが、赤レンガ倉庫を通って、山下公園、中華街、元町と経由して帰るつもりです。
各所で1~2枚ずつ撮影できれば、今週のブログがどうにか持ちこたえさせられます。
写真の出来不出来は不問で、とにかく1週間分を撮ることが優先課題です。

毎週毎週、いい加減に撮って来た中から7枚を選び、短かいとは言えない文を付けるのはそれなりに苦痛をともなう作業だったりします。
楽しい旅をしてきて帰って来てからということであれば、苦痛どころか楽しみを再現させる喜びがありますが、当然ながらいつもそんなに楽しいということはありません。

しかし、レンズ仲間とのお付き合いの中で、毎回のこの作業を楽しみに変えてくれるきっかけを与えてもらいました。
わたしは、いつも寝る前の遅い時間にブログを作成しているのですが、眠たいときに、我ながらなんでこんなことやっいるのだろうと疑問を頭によぎらせながらキーボード入力することがしばしばです。
ところが、knpmさんやksmtさんとお付き合いする中で、knpmさんのワインの話を聞き、つい先日ksmtさんも実はワイン通だった(?)という話を聞くに及んで、わたしもワインを嗜んでみようかと決心しました。

高価なものを飲む必要はありません。1000~2000円のリーズナブルな赤ワインを通販で買ってみることにします。
もともとアルコールには弱いので、1本あれば連続2~3日楽しむことができます。
隔週で1本飲むということに決めて、まずは、極旨ボルドー6本セット6,580円送料無料というのをオーダーしてみました。
これをブログを書きながら飲んでみようという試みです。
ホロ酔いになって文が滑らかになるのではという期待がありますし、時に苦痛だったブログをワインとともに過ごす楽しみに変えられるのではとも目論んでいます。

まだ1本目を飲んだところですが、酔って文が滑らかというのはうまくいかなかったものの、ワインを飲みつつのブログ作成というのは楽しい作業でした。
ワインというのは脳を刺激する飲みもので、意外な味に来歴やぶどう品種を確認したり、味を記憶しながら勉強を重ねなくてはと考えたり、口や頭がそんな風に働きながら、頭の別の部分はブログを書きすすめていて、相互にブラス作用があるのが実感できます。

今はまだ入り口に立ったばかりですが、予定では年間30本ほど飲むはずですので、来年の今頃は少しはおふたりとワイン話ができているのではとの密かに思っています。
安物ばかりでは、無理かも知れませんが。
【M8/Zunow 5cmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zunow 5cmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2012/02/15 Wed
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