楊先生的工作

M8/Summaron 35mmF2.8
楽しかったスナップ行ですが、そろそろ終了の時間が近づいてきたようです。
深圳の商業の中心、東門にほど近い順平さんのカメラ修理店からスタートした、スナップはおよそ6キロの行程を歩いてまた順平さんが待つ修理店へ戻って来ました。

その直前、帰り時間を意識し出したところで、気付くと楊さんがカメラを構えていました。
子どもを抱いた両親を撮っているようでしたが、当初はどうして撮っているのか分かりませんでした。
しかし、考える間もなく、背後にある大きな広告写真に気付き理解できました。

広告は、西洋人のカップルがベッドの上で今や口づけせんという場面の写真でした。
その後、愛を交わしあい、1年も経って子どもを授かったというようなシチュエーションが頭に浮かびます。

楊さんは、1、2枚撮影したところで、母親と眼が合ったようで、今度は、子どもにキスしてとか言いながらカメラを構え続け、幸せいっぱいの母親もそれに応えていました。
意図通りの写真が撮れたでしょうし、コミュニケーションをとりながらさらに写真のバリエーションを作っていっているようでした。

わたしとのところに戻ってきた楊さんは、説明を始めましたが、想像した通りのことです。
中国でよく流されている痩せる薬のテレビCMのことを例えに出して、わたしはビフォー・アフターですねと返すと、楊さんも顔を崩していました。

社会主義中国では企業による広告は禁止されていました。
それが開放政策によって緩和されて広告は許され、さらに青少年に刺激が強いような広告もいつのまにか町に出現するようになっています。
若い世代にはそんなものも当たり前なのでしょうが、恐らく楊さん世代には新しい現象として、写真で表現するための大きなモチーフになっているのではないかと思われました。

楊さんは、深圳のみをフィールドにスナップを撮り続ける写真家です。
深圳は、変化の激しい今の中国にあって、その最先端を行く町ですから、それを追っていく限りスナップが可能でしょう。
そして、それを時系列に並べていくことで、深圳の発展の流れを再現することになります。

東京スカイツリーを毎週定点撮影している人がいると言います。
土台からスタートして、徐々に高さを増して、ついには完成するまでを撮り続けているのです。
その写真を一気に見ていけば、スカイツリーが着工から竣工するまでの歴史を一瞬で体感することができます。
それと同じようなことを深圳という町全体で行っているのが、楊さんのライフワークなのかも知れません。

スカイツリーは、2012年に完成するようで、それを撮り続けるのもあとしばらくのことです。
しかし、深圳は変容し続ける町であって、完成することはないでしょう。
楊さんは、いつその仕事を終えるのでしょうか。
そして、それを集大成することはあるのでしょうか。
【M8/Summaron 35mmF2.8 F2.8】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/03/26 Sat

必需節電

M8/Summaron 35mmF2.8
時間の経過とともに地震と津波の惨状が伝わってきています。
申し訳ありませんが、今日も写真は出しますが、文章は少しだけにいたします。
お気楽な旅行のことを書くのを自粛するということではなく、何か書くためのモチベーションが上がらないため、キーボードを前にして手指がぴたっと止まって動かないためです。

地震のことについても、いまは言及しないことにします。
被災地に対して何もできない現状で、わたしごときが素人評論家になっても仕方ありません。
何よりPCは適宜閉じて、節電に協力しなくては。

国内での災害にもかかわらず、多くの国から支援をいただいています。
各国から災害救助専門部隊が来日し、早くも活躍していると報道されています。

野球やサッカーなどの国際的な選手が活躍しているスポーツでは、日本支援のメッセージが伝えられたり、喪章を付けてプレーが見られました。
海外著名人からの激励のコメントも多く寄せられています。
このような状況下でスポーツ観戦やコメントを読むどころではないと思いますが、被災地の方が少しでも勇気づけられることを期待します。
【M8/Summaron 35mmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(2) | 2011/03/13 Sun

双棒

R-D1/Summaron 35mm F2.8

神輿を担ぐための棒でしょうか。
出番をじっと待つように横たわっています。
光に向かって、どこまでもまっすぐに伸びているような好い感じの描写になりました。
先端の光の当たり方と年輪の出方もすばらしいですね。
イマイチなレンズかと思っていましたが、使い方の問題だったと反省です。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2007/02/24 Sat

請坐

R-D1/Summaron 35mm F2.8

茅ヶ崎の芹沢にある腰掛神社は、かつて日本武尊が腰掛けて休憩したと言う石を祀った神社だと紹介したことがありました。
そして驚いたことに、ここ五社神社にも日本武尊が腰掛けた石が祀られています。
五社神社の方がひとまわり大きいようですが、形はどちらも似ているように思います。
座りやすいと思わせる機能美にあふれた形状なのでしょう。
長らく風雨に晒されたはずですが、無骨な感じはまったくなく、日本武尊が腰掛けてふぅーっと息をついた安息感がずっと宿っているような温和な風情です。
崇拝すべきものを不謹慎ですが、わたしもじっと腰掛けてみたいです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2007/02/23 Fri

穏定地方

R-D1/Summaron 35mm F2.8

社殿の反対側にまわってきます。
比較的新しい建立なのでしょうが、非常に木にこだわりがあることが窺えます。
わりと高い建物が、威圧感を感じさせず、むしろやさしさに満ちているように思えるのはそのせいでしょう。
樹齢400年の椎も、やはり聳えるというよりも、包み込むという雰囲気です。
鳥居をくぐって参道から見た神社が睥睨されるような威厳を放つイメージだったのが、一歩一歩近づくことで、親しみを感じられるようになりました。
とても好い空間です。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2007/02/22 Thu

不講話的朋友

R-D1/Summaron 35mm F2.8

わたしたち世代では「フィッシュオン」から開高にのめりこんだ人、釣にはまっていった人は多いと思います。
そんな人たちにとって、書斎のボードに並び、壁にかけられたモノたち…戦利品、道具、旅の思い出の品、それに酒…は、自分たちを熱中させたその実物だと言うことにより、目に見える以上の輝きを放っています。
あえて言えば、どこででも文豪の手となって活躍したロッドとリールがないのが、いかにも残念。
ちなみに喫煙具の数々は、リビングの方にあります。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2006/12/14 Thu

向展望台的小路

R-D1/Summaron 35mm F2.8

ズマロンの F2.8 は、同 F3.5 や大御所ズミクロンの間にあってなんとも地味な存在に感じていました。しかし、実は人気レンズらしく市場価格はかなりのものです。
そこでM3用のズマロンで、メガネのゆがんだ格安品を探し出しまして、宮崎さんに頼んで、メガネを取り去りカムを調整して普通に連動するタイプにプチ改造してみました。

ところが、どうもこのレンズとは相性が良くないようです。うまく使えないのです。
この写真でも、バックの激しい二線ボケは致し方ないとしても、立体感や諧調の出方には物足りないものを感じます。
個体差によるものなのでしょうか…。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summaron 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2006/04/01 Sat
| home |