入口在前面

Makro-Plasmat 5cmF2.7
昨日のトヨタ2000GTは、わたしの少年時代の憧れのスーパーカーでしたが、中年時代の今でも憧れであることは変わりありません。
しかし、嗜好はだいぶ変わっていて、今日の作例のような車にも強く惹かれます。
ちょっと信じがたいかも知れませんが、この車はBMWです。
名称は、BMW600と言いますが、興味のある方は検索してみてください。
日本にはわずか5台残るだけのたいへん珍しい小型乗用車です。

ところで、BMWは今では誰もがビー・エム・ダブリューと呼んでいますが、わたしの少年時代はベー・エム・ヴェーとドイツ語で呼ばれていました。
むかし、金大中をきんだいちゅうと呼んでいたのがキムデジュンに、金日成をきんにっせいと呼んでいたのがキムジョンイルにというように現地語化するのが普通のパターンなのに逆行するのがよく分かりません。
時計のことを調べていたら、バセロン・コンスタンチンなんて今では呼ばず、ヴァシュロン・コンスタンタンと書くのが当たり前になっていました。
コーヒーのネッスルだって社名変更でネスレになるくらいですから、そのうちベー・エム・ヴェーも復活するとわたしは見ます。

名前が2つもあっては紛らわしいですし、何よりそれがために検索に引っかからなくなるのは問題なので、レンズ名の表記にはこれまでいろいろと気を砕いて来たつもりです。
今回使用したレンズ、Makro-Plasmatはマクロ・プラズマットとも表記されますが、MacroではなくMakroとしているところからドイツ語だと考えれば、マクロ・プラズマートとした方がドイツ語風で正しいだろうなどと判断しているのです。

しかし、これがなかなか一筋縄ではいかない問題もあって、例えばDallmeyerは習慣的にダルメイヤーと表記されることが多いのですが、meyer部分はメイヤーよりマイヤーの方がずっと近いだろうとわたしはダルマイヤーと表記したのですが、キングスレークの本の訳ではダルメヤーと書かれていて、さらに発音に忠実な表記はドールマイヤーだという話も聞いてどれを摂ったらいいか分かりません。
まあ、こうなってくると適当にならざるを得ないですね。
たぶんイギリス人の発音だって、ロンドンっ子と北アイルランド人では発音がまったく違って聞こえるでしょうし。

さて、ヒストリックカー・デイのイベントの後、その足で渋谷のレンズ屋さんに行ったことは昨日も書きました。
お店には申し訳ないですが、財布の中が寂しく特に欲しいものも無しで、レンズ話をしに行ったという程度の考えでいました。
しかし、knpmさんが以前にオーダーしていたレンズを受け取るのを見て、knpmさんのエボラ熱が伝染したかのようにわたしもレンズが欲しくなってしまい、いろいろと見せてもらったあげくやはり高価なレンズお買い上げとなってしまいました。

購入したのはペッツバールではありません。
久し振りにペッツバール以外のレンズを買ったような気がします。
今回のマクロ・プラズマートもそうですが、ライカM8からミラーレス一眼に切り替えて距離計連動の縛りから解かれたことで、ライカ用レンズを離れてしまったリバウンドが徐々に起こり始めているようです。
と言ってもペッツバールの魅力が薄れてしまったという訳でもないので、今後は併用するようにしようかなと考えています。
【Alpha7/Makro Plasmat .5cmF2.7 F2.7】
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thema:ペッツバール genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2014/11/13 Thu

London Calling

M8/Helioplan 4cmF4.5
何度か予告してきた夏休みのスペイン旅行計画ですが、いちおう準備は進んでいます。
勤務先は、お盆に休業するのではなく、部署内で交代で休みをとるかたちなので、9月末に1週間の休みをとることにしました。
お盆は、地方出身の人が優先して休み、わたしのような放浪癖がある人間は、移動や宿泊が安く空いている9月に休むケースが多いです。
できる限り遅い方が、愉しみが待っているので、暑い夏をがんばってしのぐことができます。

昨日、JALが満を持しての参入というニュースがあったLCCは、日本ではこれからというところですが、ヨーロッパはかなり先んじていて、これを利用すべく東京からロンドンまでのチケットを抑え、ロンドンからLCCのバルセロナ行きを購入しました。
ただ、ロンドンには4つの空港があって、到着のヒースローから、LCCの基地になっているガトウィックまで移動しなければなりません。
そこで一計を案じて、せっかくロンドンに降り立つのであればと、帰路はバルセロナを早朝に出発する便を選択し、ロンドン出発も夜のフライトを選ぶことで、ロンドンに8時間以上滞在してみることにしました。

もしこれが1年半前でしたら、ロンドンでお会いしたい人物がいるので彼を訪問するプランを考えたでしょう。
ところが、彼はもういません。
いや、不幸があったとかそういうわけではなく、彼は日本に帰って来られたので、都合さえ合えば日本でお会いすることができます。
確か、2年以上前に、この方に対してぜひロンドンに行く機会があれば、現地でお会いしたいですというようなメールをしたように記憶していますが、今ではそれは果たせなくなりました。

では、ひとりでロンドンをさまよえばいいようなものですが、もうひとりの友人のことを思い出しました。
いや、これも友人と呼ぶのはおこがましい、メールのやり取りを何度かしただけで、まったく面識はありません。
そればかりか、名前とイギリス人であるということしか知っていることはありません。
しかし、彼も仕事で東京に数日滞在するときに、ぜひ会いたいとメールをくれたことがありました。
そのときはわたしの中国旅行と日程が重なったため、残念ながら会うことができませんでした。

よしと思い、短時間だが会えないものかと久しぶりにメールしてみました。
すると、すぐに歓迎するとの返事があったのです。
未だ見ぬ友人からの嬉しい返信でした。
旅の目的がひとつ増えたとの思いです。

ですが、メールの後段にはこんなことが書かれていました。
願わくば、その頃にはもう暴動が起きないことを、と。
最初にざつと目を通した時は、気付きませんでした。
漢字では"暴動"という単語はインパクトが強いので見落とすことはないでしょうが、アルファベット5文字の"riots"は、あまり見慣れぬせいかそれほど力のある言葉に思えません。
ところが読み返した時、Working class とか Revolution とかいった言葉といっしょに中学時代に覚えた単語だと思い出したのでした。

昨日は中国で暴動がとか書きましたが、それはロンドンはじめ西側でも起こりうる、しかも自分がそのなかにいる可能性さえあることを思い知らされました。
ロンドンでは中国のように暴動や略奪が起こり、深圳ではロンドンの町中のように路上でキスするカップルが見られたりするのです。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/17 Wed

大運会那麼重要

M8/Helioplan 4cmF4.5
中国の高速鉄道は、先の事故を受けてスピードを落としたダイヤに改正されたようです。
事故の原因はスピートと言うわけではありませんし、中国鉄道省の体質が変わらなければ350キロを300キロに落としたところで再発するのではと心配になります。
小手先の改善で、国民の怒りの矛先をかわす得意の一手に出たということでしょうか。

広州から深圳まで高速鉄道が開通する予定でしたが、これも延期されました。
もともと広州と深圳の間は在来線を使った高速鉄道が、中国ではいち早く営業していますので、専用線でより高速とは言え、あわてて営業開始することもなかったと思いますが、深圳では12日にユニバーシアードが開幕することもあって、なんとしてもそれに間に合わせたいという事情があったのに、件の事故でダメになりました。

ユニバーシアードは、北京オリンピック、広州アジア大会に次ぐ国際的なスポーツイベントとして中国政府が鳴り物入りで進めて来ていました。
開会式には、胡錦濤主席があいさつするなど力の入り方が伝わります。
深圳市内には、競技場や選手村などが新設されたようです。

しかし、ユニバーシアードは所詮は大学生の競技会ですし、物価上昇に悲鳴をあげる深圳市民にはすこぶる評判が悪いのも事実です。
吸い上げられた税金は、市民に還元されるどころか、外国人のそれも学生のための施設に化けたのですから怒りも当然です。
乗車したタクシーの運転手は、ユニバーシアードのために地下鉄が一気に開通して、今月は売り上げが半減しそうだと嘆いていました。

オリンピックや万博なら、観光客の増加にともなう経済効果が期待できますが、ユニバーシアードではそれも限られるでしょう。
インフラ整備にともなう特需のようなものもあったでしょうが、市民は、どうせ大手ゼネコンと役人が美味しいところはすべてもっていっているさと冷ややかです。

昨日も述べたように、中国各地でデモや暴動が起きていて、いままでは報道規制で国内では知られずに済んでいましたが、高速鉄道事故によって日本でも知られるようになったように、中国版ツイッターがすべてを洗いざらいにしてしまうので、黙っていては損だと件数や規模は拡大するばかりです。
この状況は、政府がもっとも危惧するエジプトやシリアなど独裁国家で起こった革命の背景に近い状況です。

状況を改善するには、力で抑え込むのではなく、低所得層に対する配慮や国民全体にいきわたる社会保障など、政府が国民生活を改善するために努力しているという姿勢を見せることではないかと思います。
しかし、政府にはそんな発想は微塵もないようです。
やつらは優しくするとつけ上がるとしか見做していません。

もしかすると、絶対安泰と見られていた中国にXデイが来るのもそう遠いことではないのかも知れないような気がしてきます。
国民自身がそれを見極め、自身の力で扉を開くことができるかどうか、にもかかってくることですが。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/16 Tue

帯太陽眼鏡的警官

M8/Helioplan 4cmF4.5
10年くらい前だったでしょうか、"Ohne kupplung"と刻印があるレンズが売りに出ていたのを見たことがあります。
たしかマイヤーのドッペルアナスティグマットだったと思いますが、Ohne kupplungの意味が分からず、てっきり所有者の名前が刻印されているのだと思ったうえに、地味なF4,5レンズで距離計連動しないと書いてあったので、まつたく興味を感じませんでした。
かなり安かったとは思うのですが。

このドッペルアナスティグマットというレンズは、どうもヘリオプランのことのようです。
"Doppel Anastigmat Helioplan 200mmF4.5"などと刻印のあるレンズがあると分かったからです。
このドッペルアナスティグマットもヘリオプランも、焦点距離が多彩なレンズで、共通点としてはいずれもF4.5だということがありますが、推定される1930年頃にはそれなりにポピュラーなレンズだったことが想像されます。

このレンズの構成が気になります。
ドッペルアナスティグマットというとすぐに思い浮かぶのがダゴールですが、ダゴールはトリプレット(3枚貼り合わせ)が対称的に2群並んだ形です。
わたしは視力が悪いので断言するまでの自信はありませんが、レンズの反射面は6面しかないようで、6枚もガラスを使っているとは思えません。

3枚4群のテッサー型ではと推定されている方もいますが、これも違うような気がします。
前述のように反射面が7ではなく6だということがありますし、マイヤーには同時期にプリモタールというテッサータイプのレンズがあって、同じ構成で違う名前を使うとは考えにくいです。
また、テッサータイプは非点収差を消しているとアナスティグマットを名乗れるでしょうが、ドッペルとするのは不自然です。

そう考えると、2枚貼り合わせが対称位置に並んだ2群4枚と考えるのが自然のような気がします。
マイヤーは、キノプラズマートやプリモプランなどレンズ構成図が残っているケースが多いので、ヘリオプランにもそれはあるものと思われます。
謎多き地味レンズですが、情報収集によって謎を明らかにしていきたいものです。

さて、今日の作例は駐車禁止切符を切るお巡りさんの図です。
日本では、こういう役割はソフトな警官を担当させていることが多いような気がしますが、中国ではいかにも高圧的なポリ公という言葉の似合いそうな男です。

日本式の摩擦をなくそうという姿勢が必ずしもいいとは言えませんが、力でねじ伏せる中国式に問題があるのは間違いありません。
高鉄事故で大きくクローズアップされましたが、住民が問題に対してNOを唱えるケースが増えています。
大規模なデモや暴動に発展するケースは、もはやチベットや新疆だけではなくなり、日常的に中国各地でこのようなことが起こっているといいます。
その原因が現地の治安維持組織の横暴だということですので、駐禁取り締まり警官だって要注意です。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/15 Mon

便宜的邁雅

M8/Helioplan 4cmF4.5
この日はフリーで、友だちとあちこち散策したり雑談して過ごしました。
昨日の作例のように深圳では珍しい美女軍団に遭遇する幸運はありましたが、なかなか撮影する機会はありません。
友だちは、かまわず写真を撮ってと言いますが、話しながら歩いていて急にカメラを構えるというのは、いかにも失礼です。

そこで、ズマリットから少し広角に切り替えて、ピント固定のノーファインダースナップを試みることにしました。
これだって、失礼なのには変わりありませんが、少なくとも友だちに何を撮ったのかは悟られない可能性が高い分マシというものです。

切り替えたレンズは28mmでも35mmでもなく、40mmといのが少し厳しいところです。
ただ、もともと距離計非連動のレンズなので、ノーファインダーにはぴったりで、あとは画角が少し狭いのをうまくフレーミングできるかの問題です。
こういう撮影ですので、失敗しても気にしませんし、偶発的要素を楽しめればそれでいいわけです。

レンズは、マイヤー・ゲルリッツ・ヘリオプラン40mmF4.5。
地味なスペックにふさわしい、アルミ鏡胴のしょぼい外観です。
サイドに「Ohne kupplung」と刻印されていて、これはドイツ語で非連動という意味だと聞いたことがあります。
ohneが非で、kupplungがcouplingを意味するのでしょう。

マイヤーと言えば、雲の上のレンズ・キノプラズマートのメーカーですが、スペックや性能には雲泥の差があって連動もしないということで15000円ほどと、ヘタするとキノの1/100の価格レンズです。
ヘリオプラン40mmF4.5は、エキザクタ用をたまに見かけますが、他にも大判用の長玉がけっこうあるようです。
ライカ用と言うのは、かなり珍しいようで、他にあまり見た記憶がありません。
かなり少数生産だったのではと思われます。

一方でOhne kupplungと刻印されたレンズをマイヤーはいくつか作っているようです。
ドッペルアナスティグマットとかトリオプランといったレンズですが、いずれもエクザクタマウントのレンズと同様な鏡胴のようですので、一部ライカ愛好家向けにマウントのみ変更して小ロット製造したのかも知れません。
分からないことの多いレンズです。

さて、作例は、そんな撮影の典型的な失敗例です。
もちろん狙いは瞳うるうるな感じの少女でしたが、ピントは外れて後ろの青年にいっていますし、背景がぜんぜん面白くないです。
このへんは40mmの限界と言うか、もっと広角の方が、背景を多く取り込める効果があると思います。
何よりの失敗は露出で、色白少女の顔がチョコレート色になってしまいました。

数か月前、ほぼ同じ場所で同様のノーファインダーを試みましたが、そのときは35mmF3.5を使用していました。
微妙なスペック差で、撮影結果は大きく違って来てしまいました。
【M8/Helioplan 40mmF4.5 F4.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Helioplan 40mmF4.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/14 Sun
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