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吹長笛的音楽家

M8/Arm Lee Docte 110mmF4
昨日、川崎駅前で反省会をしたと書いたので、このシリーズは終わりのはずでした。
しかし、慣例からすると1枚足りなかったようですので、もう1枚、Arm Lee Docte 110mmF4 の作例を載せてから終了とさせていただきます。
ちょうどタイミング良く、川崎駅でミニライブが行われていて、すでにオピックはお返しした後だったので、110mmF4レンズで撮るしかなかったのでした。

商店街の中の光量が厳しいところでしたので、1/8、1/15で手ブレ被写体ブレを連発しましたが、唯一この1枚が生き残ったかっこうです。
右下が周辺減光に見えなくもないですが、前の人の頭が入ってしまったようです。
この写真では気にすることもないでしょう。

右側がやや明るくて服の色がまずまず出ているのはいいですし、腕の肌色や質感もいい感じだと思います。
しかし、今度はピントがどこに来ているのか分からないあいまいさが気になります。
顔には合っていないようなので、前ピンということでしょうか。
もうちょっとだけ眼にピントが来ていて、おっ、このレンズもいいところがあるじゃないかという、作例を1枚くらいは出したかったのが果たせず、少し落ち込みました。

この Arm Lee Docte 110mmF4 というレンズは、ベルギー製であるということ以外、詳細がまったく分かっていません。
せめて製造年代が特定できないかと、あらためてキングスレークの本を読み返してみました。

まず、ダゲレオタイプ用に最初に1群2枚のメニスカスレンズを設計したのは、かのシュバリエで、カメラの発売は1839年とあります。
ペッツバールが後にペッツパール型と呼ばれることになるレンズを試作したのが1840年のことですから、それほど古い設計ではないと言わざるを得ません。

ただし、ペッツパールやシュバリエ自身が設計したフォトグラフというレンズは人物用の明るいレンズで、メニスカスレンズの方は、風景用レンズとして設計されています。
もともとがF15と暗かったので、当時の感度の低いフィルムでは、人物撮影にはとても向かなかったという事情があります。

風景用メニスカスは、コマ収差が出たので、これを絞りによって補ったのがシュバリエの開発したレンズでした。
その後、同じフランス人のゴーダンが設計したレンズは、絞り位置を変えて画角を広げた一方でコマ収差の発生はそのままにしたようです。
シュバリエは、メニスカスの角度と絞り位置の関係から、より画角の大きいレンズを設計し、以降、このタイプのレンズが主流となりました。

いわゆるフランス型風景用レンズで、その後1世紀近く、多くの設計者によりいろいろな形で用いられたと記載があります。
また、1857年にイギリスのグラブが、球面収差を取り除いたメニスカス風景用レンズを設計しています。
2枚をクラウン+フリントの順で貼り合わせたことによりますが、絞り位置がレンズの前に来ていることに特徴があります。

これはまさしく Arm Lee Docte 110mmF4 と同じ形で、その後もメニスカスタイプのレンズは3枚になったり、2群に増えたりなどの試行錯誤が続いていますから、あるいはグラブのレンズを模したものではないかとも思われます。
根拠はあまりに薄いですが、そうであれば1860年前後のレンズということになるでしょう。
ペッツパールなどの明るい人物用レンズに比べて、風景用の暗いレンズはずっと以前の設計だと漠然と考えていたのですが、案外と同時並行して開発が進んでいたのだと気付かされました。
わたしにとって、レンズ史の意外な一面でした。
【Arm Lee Docte 110mmF4 F4】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Arm Lee Docte 110mmF4 | trackback(0) | comment(2) | 2011/07/31 Sun

南部鉄的声音

M8/Arm Lee Docte 105mmF4
出掛けた先の川崎大師では、風鈴市で賑わっていました。
楽しみにしていたイベントはこれではありませんでしたが、この時期の風鈴市はじゅうぶんに愉しめるものです。
さほど広くないスペースに、全国各地のご当地風鈴が文字通り所狭しと並んでいます。
風も多少はありましたので、時おり、当地の音を響かせています。

どこの何々風鈴というように地名と名前が掲示してあるのですが、ちょっと感激だったのは、東北のものが多く売り切れていて、来場者もせっかくだからこんなことでも被災地に貢献したいと言う気持ちが売り上げに作用していそうだったことです。
ksmtさんもひとつ書いたいと言いますし、わたしもお気に入りを探してみることにしました。

ひととおり聞いて廻って感じたのは、やはり金属の風鈴の方が高く澄んだ音を出すので清涼感を感じましたし、音楽的に感じられました。
たいへんオーソドックスですが、南部鉄のものが音量もあって特にすばらしい音を響かせていました。
これはksmtさんも同意見だったようで、早々に買い求めていましたが、わたしが選んだのも南部鉄の風鈴だけで30種類くらいあった中で、そのksmtさんが選んだものと同じだったのは何か波長が合うところがあったのかも知れません。

釣鐘型の風鈴は、我が家の南側に吊るされています。
昨日は風があって、一晩中うるさいくらいにちーん、ちーんと鳴りっぱなしでしたが、今日は無風で一音たりしません。
風鈴のイメージは、縁側にあって時たま微風とともに、ちりーんと爽やかな音色と共に涼をを届けてくれることですが、どうも現実はうまくいかないようで、涼しい日には鳴りっぱなし、暑くなると沈黙と、わたしの選択したやつはわがままです。

作例は、風鈴を品定めする浴衣美人。
ですが、これはどうみても縦位置で撮るべきでした。
いえ、次のカットは縦になっているのですが、顔がはっきり写ってしまっていて仕方なくボツになってしまいました。
お祭りなどの行事ならかまわず顔も出してしまいますが、市井の人のプライベートのシーンで顔はっきり掲載してしまうのは控えるようにしています。
今日のは、その限界ぎりぎりということとさせていただきます。
【Arm Lee Docte 110mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Arm Lee Docte 110mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/27 Wed

紹介他們的鏡頭

M8/Arm Lee Docte 110mmF4
もちろん個性的レンズを持参してきたのはわたしだけではありません。
ksmtさんは、最近入手してすぐさま改造したというシネユニライト150mmF1.9を少し自慢げに披露します。
ユニライトはほとんど幻のレンズと言えるくらい珍しいレンズですが、なんでも150mmという焦点距離は各種資料にも出ていないということです。
まさに新発見のレンズです。

しかし、このレンズ、150mmF1.9のスペックからもうかがえるとおりのでかいレンズです。
かなり太めの短鏡胴で、5Dの重さともあいまって、なかなか取りまわしがたいへんそうです。
それでもksmtさんは、クソ暑い中で平気で撮影しているので、いつもながらに頭が下がります。

knpmさんも負けていません。
F3.6とやや暗かったブラナーをF2まで引き上げた、クックのシリーズOの3.5cmというとんでもなく珍しいレンズを持って来ていました。
このシリーズOは他でまったく見たことがないレンズですが、わたしも2インチF2を持っているのが自慢ですし、ksmtさんに至っては望遠系を3本も持っています。
ものすごいことです。

knpmさんの所有するレンズは、歴史的価値のあるものばかりです。
しかも、ひとつのレンズでもなるべく初期の個体を探して入手されたりしていて、わたしのように節操のない集め方をする人間から見るとそのポリシーに圧倒されてしまいます。
今回は、そんなレンズをしのぐすごいカメラを持って来ていたのですが、そのことについては、また別の機会に言及できればと思っています。

さて、わたしのレンズは、昨日105mmと書きましたが、110mmの誤りでした。
また、当日おふたりに、レンズ構成はメニスカス単玉と自慢していましたが、ちゃんと色消しのための貼り合わせになっていました。
合わせて深くお詫びしたいと思います。

そのせいか、今回撮影したものは色収差感じさせるものが一切ありませんでした。
この点はさすがですが、いかんせんコントラストが低過ぎますし、御覧の通り色収差以前に暗部ではちゃんと発色してくれないと言う問題があります。
枚数が少ない分色抜けが良いのではという期待は、まつたく裏切られました。
それでも、思っていた以上にシャープです。
たくさん撮ることで、このレンズをどのようなシチュエーションで使うのがいいのか見極めたいと思います。
【Arm Lee Docte 110mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Arm Lee Docte 110mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/26 Tue

比利時鏡頭

M8/Arm Lee Docte 105mmF4
先週末、わたしにとって黄金メンバーといえる、knpmさん、ksmtさんと連れだって散策して来ました。
この前同じメンバーが集合したのは、4月の鎌倉だったので、3か月前ということになります。
このペースが続けば年間4回、季節毎にお会いできるので、それもなかなか風流なことのように思います。
ずっとこのくらい以上の頻度で散策したい、すばらしいレンズ仲間です。

行き先はいつも悩みます。
暑い中の散策なので、延々歩くようなのは勘弁願いたい。
適度に撮るものがある場所で、空調のある中で休憩できる環境があって、なにかイベントでも開かれていればまずは言うことなしです。

そういう所を探すのは本来わたしの役割のはずですが、この点、まったく役に立てません。
資料探しなどの得意なksmtさんが、条件ぴったりの目的地を見つけて来てくれたので助かりました。
当日は、駅前に集合です。
すると、その駅前には地元美人姉妹アンサンブルがライブを行っています。
炎天下で日陰のない気の毒な環境でしたが、わたしたちにとっては、いきなりの被写体に感謝しないといけません。

ずいぶんと低コントラストのソフト描写になっていますが、今回は初日からレンズのことを言及したいと思います。
謎の真鍮レンズですが、恐らく100mmF16くらいのレンズだと言うのを某所から入手しました。
そんなスペックのレンズでは使い道なさそうですが、まず気に入ったのが、Arm Lee Docteというレンズメーカーがブリュッセルにあったということでした。
溜まりに溜まったレンズはかなりワールドワイドな編成で、オランダ、スイス、オーストリアなどの小国のものも所持していますが、さすがにベルギーというのがなかったので、それだけでもかなり魅力的でした。

そして焦点距離です。
100mmくらいといういい加減な表現でしたが、もし本当に100mmなら市場にあふれているキヤノン100mmF3.5のくもりあり激安レンズを入手すれば、レンズ移植で簡単にライカ連動を可能にします。
しかし、これは入手後にテストしてみましたが、わずかに焦点距離が長かったようで、キヤノン100mmではうまく連動してくれませんでした。

がっかりしていたところ、ロッコールに105mmがあったなと思い出し、ジャンクが無いかと探すとちょうど8千円ほどの傷玉が見つかり入手できました。
そしてテストしてみれば、暗いレンズだけに正確とは言えませんが、この鏡胴でほぼ間違いなく連動していることが確かめられました。

L39のエクステンションチューブでじゅうぶん使えましたが、もうちょっと突っ込んで改造してもらうアイディアを考えました。
このレンズには、もともとローリングホイール式の絞りが付いていますが、これを取ってしまえば、F16どころかかなり明るくなるはずです。
絞りを取ってしまうと写りは相当厳しくなるでしょうからと考えたところ、さきのキヤノン100mmの絞りは簡単に移植できそうだと分かりました。

そして2か月前、ベルギーのレンズヘッドとロッコールの鏡胴、キヤノンの絞りユニットの3点セットを持って深圳へ行き、これらをひとつにまとめてほしいと依頼したのでした。
そんなことできるかなあと厳しい顔をされてしまいましたが、翌月また深圳ら行くと、あれできたよと手渡されたのがこのレンズでした。

すばらしい、考えたとおりの仕上がりです。
ちょうど、knpmさん、ksmtさんとお会いするタイミングと重なっています。
この集まりでは、レンズ自慢の機会がありますので、まさにこのレンズデビューの絶好の機会でした。
レンズテストも兼ねて、このレンズ1本で出発しました。
【Arm Lee Docte 105mmF4 F4】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Arm Lee Docte 110mmF4 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/25 Mon
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