スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

手動門的電梯

M8/Hexanon 50mmF1.9
モンブランではPixを何本か所有していることで、わたしは大満足でした。
万年筆は奥が深すぎるというイメージが強かったですし、そもそも字がヘタクソなので万年筆など使ったら読める字は書けないと思っていました。
それに何より高価だというのが、関心が向かない最大の理由です。

もともとは万年筆には興味があったのです。
就職してから最初にヨーロッパの旅に出た時、ブダペストの文房具店だったと思いますが、いきなりパーカーの万年筆を購入しています。
とはいっても、これは数百円のカートリッジ式の学生用でした。
コストパフォーマンスはきっと良かったのだと思いますが、ボールペンと比べると何しろ字が書きにくく、たまにインクが暴発したりとします。
翌年はもうちょっと高価なものを買ったり、少しばかり努力はしてみますが、結局、万年筆はわたしに向かない筆記具として却下されることになったのでした。

それと並行して、昨日も書いたようにペンシルの古モノを買ったりしましたので、万年筆はもうわたしには縁のない筆記具との烙印を押されていました。
いましたが、それから何年も何年も経って、ある方からこれはペン先を調整されたすばらしい書き味のモンブランだと触らせていただく機会がありました。

それがどうしたと思いつつ、試し書きしたのですが、これがPix初体験をしのぐ衝撃です。
さらさらっとしたペン先の動きから、文字が生き物のように生まれて来ました。
もちろん字はヘタクソですが、それすら個性的な何かに感じさせる不思議な愉しさがあります。
万年筆は、英語でファウンテンペンと言いますから泉のペンの意味で、インクを足すことによって鉛筆のようにどんどん短くなることなく泉のごとく使えるということから来ているのかと思っていましたが、ペン先からインクがほとばしるように出るさまが泉のようだと言う意味なのではないかと思われるほどでした。

Pix用の1.18mmの芯は、内外で細々と製造されているようですが、その最高峰は銀座の店で売られている芯だと言われています。
先々週土曜日、その芯を買いにいくべく銀座まで足を運んだのに店は休みでした。
あらためて確認すると翌週の土曜は営業すると言います。
芯を買うことを口実に、その店のメインであるオーナー自らがペン先を調整する万年筆も見せてもらうことにしました。

往時の銀座のビルはみんなこうだったのだろうかと想像たくましくさせる古いビルにその店はあります。
何しろエレベーターの扉が蛇腹とドアの二重になった手動式です。
モノクロ映画そのものの世界と言えます。
店内に入ると、万年筆博士と呼びたくなるような、意外にも知的で温和な印象のオーナーが出迎えてくれました。

少しのやり取りの後、万年筆を見せてもらいましたが、その結果は言うまでもないかも知れません。
先日、触らせてもらったもの以上の素晴らしい書き味です。
そのままお買い上げで持ち帰ってもなんら問題は無いように思えたのですが、クリーニングとペン先の綿密な調整をするのだそうです。
その期間、なんと1か月。
すでに1週間が経過しましたが、最初の万年筆への思いは日増しに強くなっています。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/10 Sun

深圳在谷中

M8/Hexanon 50mmF1.9
昨日の写真は、谷中銀座商店街から日暮里方向にずっと進んだところにある坂でした。
夕やけだんだんという愛称があるようです。
懐かしのテレビ番組をもじったのでしょうか、いや、テレビの方がこの商店街に敬意を表したネーミングだったのかも知れません。

そしてその夕やけだんだんを登りきったところに、深圳という中国料理屋さんがあってびっくりしました。
まだ開店前で仕込みの真っ最中のようでしたが、オーナーのお母様と見られる女性が店の前に出て来たので思い切って、どうして深圳なんですか、あちらの方ですかと訊ねてみました。
意外にも、女性もオーナーシェフも日本人で、もともとは国内の中国料理店で働きながら修業しましたが、広東料理店をやるにはどうしても現地で覚えなければいけないことがあると、深圳でも働いて、ついにここで店を出すに至ったのだそうです。

あちらで勉強したのだし、深圳という名前のレストランはなくて、最初のネーミングとして縁起も良いのでズバリ深圳という店名にしたと聞き、このオーナーシェフにもいろいろと話をうかがいたかったのですが、開店まではだいぶ時間があったので次回食事させてくださいとその場を去ることになってしまいました。
残念でしたが、この次来る時の楽しみができました。

話は飛びますが、おととい書いたようにわたしは古モノが好きで、旅をしてもあまり買い物しないにも関わらず、蚤の市とか骨董品屋などを見つけるとついつい覗いてしまいます。
日本の骨董屋さんはいかにも敷居が高いところばかりですが、中国はもちろん、ヨーロッパあたりでも意外に入りやすかったりしますし、骨董ではなく古いものということならけっこうリーズナブルに買えるものもあるものです。

ひょっこり買ったもののほとんどがガラクタですが、以前に書いたことがあるように古い腕時計を買ってずっと使っていたことがありますし、古いエッチングなども部屋に飾っています。
しかし、実用ということでいえば、いちばん使っているのはペンシルです。
ペンシルと言っても鉛筆ではなく、モンブランが製造していたPixというシリーズのシャーペンのようなスタイルのものです。
芯が1.18mmと馴染みのない太さのためスペア探しに苦労しましたが、今は通販などで簡単に手に入ります。

Pixは独自の機構を持ったペンシルで、1920年代にデンマークの会社が開発しました。
モンブランはその権利を買い取り、独自の軸に入れて販売しました。
1930年頃に発売したようですが、すでにペンシルとしての形態は完成されています。
その頃のものも見つけて買い求めましたが、昨日としては完璧で、芯の太さから、一般的なシャーペンとはひと味もふた味も違った書き味が楽しめます。

それとノックした感触が重厚で、機構的な精密感が指先に伝わって来ます。
似ているわけではないですが、ライカを操作しているときに感じる精密感に通ずるものがあるとわたしは思っています。
最初に買ったのは1950年代のPixでしたが、すごく小ぶりながら重量感があって、この時初めてノックしてみて前述の重厚感覚にしびれ、即欲しくなってしまいました。
恐る恐る価格を訊ねると、わずか数千円です。
多少汚れていますが、もう半世紀も前の感動品のモンブランがそんな価格なのかと驚きました。

これは後で知ったのですが、モンブランはやはり万年筆にこそ価値と人気が集中していて、Pixなどしょせんペンシルは不人気でかなり安いようでした。
ペン類は万年筆とペンシルがセットで販売されるのが普通で、万年筆と同等クラスのペンシルが対のように存在します。
当時の販売価格は分かりませんが、中古市場価格ではペンシルは万年筆の半額~数分の一というのが普通のようです。

製造本数は万年筆ほどではないようですが、それでも不人気も手伝ってか蚤の市や骨董品店でしばしば見かけます。
積極的にコレクションしようとまでは思いませんでしたが、見つけて値段が安ければ買い求めるようにしたため、Pix5~6本がわたしの机の上に置かれる状態にまで購入していました。

年代によって、また高級度合いによってデザインが異なるので、そういう違いを見極めつつ手許で比較したり、もちろん実際に字を書いたりと実用的でかつコレクティブルな古モノとしてはレンズ関係と双璧と思われました。
何となく見つけては買っているうちに何本かが集まりましたが、けっしてコレクションだという認識ではありませんでした。
ペンシルはいくらデザインが違っていても、芯が同じである以上、ほぼ同じような字が書けるだけで、レンズのような個性が際立たないということが理由のひとつだったと思います。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/09 Sat

夕焼段段

M8/Hexanon 50mmF1.9
古いレンズを集めて、ときどき使っては悦に入っているくらいですから、わたしは典型的な古モノ好きです。
現在のプラスチック鏡胴のレンズよりはライツのクローム鏡胴に惹かれますし、それよりも19世紀の真鍮鏡胴にはもっと痺れます。
ガラスから鏡胴から刻印まですべて人の手で作られている工芸品です。
素材だって最高級の物を選りすぐって使っています。

しかし、性能では最新のものにはかなわないからなあと人は言います。
確かにその通りなのでしょうが、対象を正確に写し取ることがアマチュア写真家にとってそれほど大切なことなのかと疑問を感じます。
ほとんどの撮影者は撮影結果が現実に近いほど良いことだと思うのかも知れませんが、正確に写っていないほうが面白いと感じる人だって少しはいるでしょう。

そういうと極論過ぎるかも知れませんが、少なくとも絵画の世界では写実主義がロマン派や抽象主義より劣るとか優れているとかという話にはなっていないと思います。
収差を限りなくゼロに抑えたレンズと対照的なソフトフォーカスレンズしか認めないという人ばかりではないという話も、最近よく聞くようになっています。

そういえば、つい先日、ジャンルー・シーフの写真集を購入しました。
ホロゴン158さんが推薦する写真家のうえに、わずか1094円と、200ページ近い大型ハードカバー本が信じられない安さです。
しかも書籍は、送料が無料と来ています。

さっそく到着した写真集を眺めましたが、さすがに素晴らしい写真衆と感じます。
ただ、シーフというと人物写真が多いですが、スナップではなくモデルを使ったもので、わたしにとってはブレッソンやアーウィットとは同列に見ることができない写真家でした。
今回、廉価版の写真集が出たことで、シーフのような撮影スタイルも理解できるようになれば良いと願います。

シーフのプリントにはナチュラルな要素がほとんど見られません。
プリントのことはまったく分かりませんが、シーフのようなスタイルであればレンズにシャープネスは求めてもコントラストは問わないように思われますし、レンズ性能に対しても問題にしないように思われます。
写真の巧い人はレンズ性能にこだわったのかも知れませんが、プリントの名手はどうでもよかったのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2011/07/08 Fri

懐古愛好

M8/Hexanon 50mmF1.9
世の男性諸氏には、新しモノ好きと古モノ好きに大別できるようです。
男性とことわるのは、女性はあまり古モノ好きはいないと思われるからで、レトロチックなものを愛好したり、古い町並みを選んで訪れる女性は多いとは思いますが、モノとして古いものをあえて愛玩するという趣味はもっぱら男性のものではないかと思います。

ですから、谷根千などの古い町並みは男性も女性も好んで訪れますが、ただ古いというだけでない面白さに女性は惹かれるのでしょうし、男性の方は古さのみに惹かれて訪れている人が多いんじゃないかと思ったりします。
カメラの世界でいえば、クラシックカメラのほとんどは男性なのでしょうが、クラシックカメラを愛用するのは女性にも普通に見られます。
それは、古いからではなく、マニュアル的としての操作の楽しみがあって、撮影結果にも現代のカメラとは違う趣が得られるからで、同じ喜びを感じていても男性の方にはオールドカメラだから好い、歴史的名カメラだから使う、今では製造されていないカメラだから愛でるといった要素が濃厚に反映するのではないかと思われるのです。

その証拠、というには根拠不足かも知れませんが、わたしの知っているクラシックカメラを愛用している女性は、撮影していてカメラのことで話しかけられるのを嫌っています。
カメラのことは第一次的問題ではないので、話しかけられるのがうざいという感覚のようです。
しかし、わたしもそうですが、クラシックカメラを使っていて、そのことで声をかけられると嬉しくなってついつい話し込んでしまったりするのは決まって男性だと言えそうです。

さて、冒頭にあげたのは、男性か女性かではなく、新しモノ好きと古モノ好きのことでした。
わたしの周囲の一般的な人でいえば、ほとんどが古いものになんて強い興味は示しません。
せいぜい、ああ、懐かしいですねえとか、ずいぶん古いですがいつ頃のものですかと、社交辞令的に確認する程度です。
しかし、そういう人も自分の得意分野では、携帯電話だったり、PCだったり、その他趣味全般について、最新機種のことをよくご存じです。

一方で古いモノを愛好する人がそれなりに存在するのは周知のことです。
いや、古いからではなく、モノとしていいから好きなんだ、と言われるかも知れませんが、そうは言っても古いからこそ良いとか、それが最新のものだったらそれほどのめりこまないだろうというフシがあったりとやはり古モノ好きとカテゴライズせずにいられない人種の人が日本にはすっかり根づいています。

先にカメラをあげましたが、クルマ、バイク、オーディオ、時計等々、細かいところまであげていけば、かなりの分野までカバーしていくのは間違いなさそうです。
わたしもオールドレンズ趣味があるくらいなので、古モノは大好きですが、能力や経済力がいろいろなことに手を出すことを禁じていますので、あとはせいぜい古いカメラと時計を数個ずつ所有している程度です。

レンズの世界があまりに広大で深遠だったため、他の分野に手を染めることなどあり得ないとも思っていました。
しかし、その禁を犯してしまうことになりそうです。
その最初の一歩を谷根千に出掛けた日に踏み出してしまったのでした。
できればそれが最後の一歩であってほしいと願いつつも、今日、2歩目まで足を延ばしています。
愉しんでいるくせに、不安を感じていて自己抑制を考えているところだったりします。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2011/07/07 Thu

谷中的銀座

M8/Hexanon 50mmF1.9
谷中銀座商店街では、ビールを一杯飲んでまた来た方向に戻りましたので、たぶん20分くらいしかいなかつたと思います。
にも関わらず、ここがすっかり気に入ってしまいました。
次回来る楽しみのために、先に進まず反対に戻ったくらいです。

なぜか風通りのある商店街で、ちょっと涼んで美味しくビールをいただけたからだけが、ここが気に入ったわけではありません。
銀座で用を済ませて、また銀座と名の付く商店街にたどり着いたので気に入ったというわけでももちろんありません。
人の流れがいいと感じられたのがひとつの理由です。

ローカルな商店街ですから地元の人が買い物とか散策に来ています。
家族連れ、おじいちゃんおばあちゃん、犬の散歩、近所のガキたち、単独で歩く猫、誰もが明るくいい表情をしています。
それに、谷根千散策目当ての外来者が加わります。
これも、若いカップル、若くないカップル、エネルギッシュな青年、疲れているけど好奇心あふれる中年、興味津津の女の子同士、これまたみんな表情がいきいきです。

通行する人が商店街をより魅力的な空間にしています。
もちろん人が集まるのは、商店街自体に人を引き付ける力があるということです。
ビールを出す酒屋さんと隣の肉屋さん以外にも、きっと個性的なお店が並んでいるのだと思います。
お店も訪れる人も、被写体としてたいへんに魅力的でした。

魅力と言えば、ビールを飲んでいる間、となりで展開されていた会話がじつに楽しいものでした。
ラフなかっこうの青年が、地元のおばちゃんたちに囲まれるかたちでずっと話し込んでいたので、聞くとはなしに聞いていました。
この青年のお母さんの実家がこの近くらしく、そのおばちゃんたちが、何それちゃんの息子なんだと言って盛り上がっているのです。

青年は誠実に母親の近況報告をし、まわりのおばちゃんたちの話も熱心に聞いて母に伝えると言っています。
そんな話を聞きつけた別のおばちゃんが飛び入り参加したり、通りがかりのおばあちゃんに、○○さんの息子さんだってよと紹介したり、輪が少し広がったりもしています。
最後は、また来てよとみんなに言われ、必ず来ます、毎週来たいんですが、いま東北の被災地でボランティアしているので次はちょっと先になりそうですけど、などと返答していました。

日中飲んだビールはよく効くようです。
こんな人情話を聞きながら、すっかりわたしも心打たれてしまいました。
これぞ谷根千。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(2) | 2011/07/06 Wed

白天的啤酒

M8/Hexanon 50mmF1.9
どこをどう歩いたものか、見覚えのある千駄木の駅近くに来ました。
通りに不忍通りとありましたので、南方面へ向かえば上野公園の不忍池へ出れるのでしょう。
ここは駅周辺を歩いてみることにします。

もう3年くらい前でしょうか、当時は親交のあった方々がシネレンズの写真展をやるというので見学に行ったのが谷中で、そのときに周辺を案内してもらったことがありました。
その時、撮影して歩きながらいいところだなあと思いましたが、その後すっかり忘れ去ったかのように訪れることが無かったのが自分でも不思議です。

一方のシネレンズ通の皆さんとは親しくお付き合いさせていただき、教わることも非常に多かったのですが、その後加入したメンバーがわたしに難癖を付けて突っかかって来るようになりました。
相手にしなければよかったのですが、わたしの友人たちにまで非難の矛先が向いてきたので、友人たちにまで迷惑はかけられないと、このグループの一切との交流を断念することにしました。

写真関係のグループは、自分がいちばんいい写真を撮りたいというエゴイズムの世界があって、案外人間関係がギクシャクしていたりすとも聞きますが、レンズ愛好家では趣味性が高すぎるせいかマイペース派が多く自分勝手な人はいなくて、むしろ人の趣味に対して理解を示す紳士的な人たちばかりです。
他人を公然と非難する人がいたのはこの時が最初で最後ですが、その対象がまさにわたしだったというのは寂しい限りです。

もっともよく考えてみると、その人物は特にレンズに強い関心を持っているわけではないようでしたので、なんでレンズのグループに参加してきたのか、受け入れてしまったのかと、今になって疑問に感じないではありません。
それに、今でもときどき自身のブログで他人を中傷したりして、お前は何様のつもりだと怒られたりもしたそうです。

それはいいとしまして、すっかり深い溝ができてしまったこのグループとの再会はありえなさそうですが、千駄木の再訪はやっと実現しました。
不忍通りの一本内側が、よみせ通り商店街という名前からして魅惑的な通りになっていました。
さらに途中、日暮里方面へ折れる細道が、かなりの人で賑わっていて何とも好い雰囲気です。

谷中銀座商店街と書かれています。
入ってすぐのところにお肉屋さんがあって、何を求めているのか多くの人が行列しています。
わたしはお昼を食べたばかりなので、どこかカフェに寄ろうと考えていたのですが、肉屋さんの隣が酒屋さんで、店頭にビールサーバーを置いてさあ飲んで来なさいとばかりに誘いかけて来ました。

店の左右にはビールケースがいくつも並んでいて、どうぞお座りくださいと言っています。
日中のビールは、撮影に悪影響がある、がわたしの持論ですが、この暑さにビールの誘惑とあっては、撮影どころの話ではなくなります。
ビールケースにどっかと腰掛けて、ゆっくりとゴクゴクゴク…。
至福の時間です。

撮影はしばらくいいやと思っていたのですが、人通りのおおい商店街をぼーっと眺めていれば、子どもにばあちゃん、自転車、犬、外人さん等々、次々とかっこうの被写体が通り過ぎていきます。
腰掛けている状態のローアングル具合が、子どもの視線といっしょでしたので、今日はこの写真を採用します。
少女のおだやかな表情が本日の最高傑作です。
なにしろ、他の写真は全部人物の背中しか写っていないのですから。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(3) | 2011/07/05 Tue

開始就迷路

M8/Hexanon 50mmF1.9
レンズは、幸運な経緯で入手できたヘキサノンに決まりました。
では、行き先はどうしましょう。
銀座には行かなくてはならないので、月島、佃、築地とぐるっとひと歩きしようかと考えましたが、この暑さで町に人影もないのではとの懸念がありました。
人手がありそうというのを念頭に、谷根千はどうかとのアイディアが浮かび、そのあたりの散策を決断しました。

谷根千などと知ったような書き方をしましたが、実質的にこのエリアには行ったことがありません。
谷中のギャラリーで写真展を開催した知り合いがいて見に行ったのと、去年のつつじのシーズンに本郷に行った時に谷中神社に足を延ばしたのみです。
散策に愉しいところだと聞きますのでいつかは出掛けたいと考えているうちにすっかりわすれてしまっていたのでした。

ところで、谷根千とはたまに聞く言い方ですが、一般的な言葉として定着しているのでしょうか。
散策中、看板に谷根千の文字を2、3度見ましたので、地元では浸透している言葉かも知れません。
谷中、根津、千駄木の頭の文字をとってひとつのエリアの呼称にしたのだと思いますが、あまり響きが好いとも思えませんし、何かの単語とひっかけているのかそのへんの事情を探る必要もありそうです。

わざわざ書くまでもないかも知れませんが、谷中は上野公園の北方向、日暮里駅の西側に広がります。
台東区になるわけですが、根津、千駄木は区をまたいで、文京区になります。
まったく無責任な認識ですが、台東区というとごみごみしたところ、文京区というと学問の中心みたいなイメージがあって、どうもその両者が結び付きません。

そのせいではないのですが、日暮里で下車するところを地図を見間違えて鴬谷で降りてしまい、大きな時間のロスをしてしまいました。
昨日、おとといの作例は、自分がどこを歩いているのかも分からずに、自分は谷中の中心を歩いていると誤解して撮ったものです。

歩き進んで東大に出てしまい、そのとき初めて道を間違えていることに気付き、軌道修正してどうにか谷中に戻って来たところで撮ったのが今日の作例です。
谷中に入ったのは好いのですが、はて、どこへ行ったらいいのかすっかり分からなくなってしまっています。
もともと目的地も何もないので、谷根千エリアという言葉から連想されるような古い下町のような町並みを歩くつもりが、簡単にはそういう場所まで達することができないのでした。

前方のカップルも、典型的な谷根千散策を楽しもうとしているように見えます。
しかし、かわいそうにやはりわたしと同じように適当に歩いて、ちっともいいところに出ないので、どっちへ向かって歩くか意見が割れているようでした。
谷根千は案外と排他的で、一見様には楽に歩くことを許してくれません。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/04 Mon

太黒買

M8/Hexanon 50mmF1.9
先週出掛けた銀座は、先方の問題で用を済ますことができず、この土曜日再訪することになってしまいました。
なんにしろ電話などでの確認は必要です。
おかげで、今週は銀座にからめてどこに行くかと思考する愉しみができましたし、先週レンズで失敗したので今度は何を持っていくかと悩む喜びにも浸ることができました。

レンズ選びの方でいくと、小西六のヘキサノンを入手していたのでこれを持っていくことにしました。
このレンズは、オークションで入手したものですが、カメラのことは分かりませんし、ましてやこんな古いものは勘弁してくださいという低姿勢の出品者から落札したものでした。
コンディションや稼働の状態には触れられておらず、トラブルがイヤなのでジャンクとして出品しますという感じです。

最近オークションをのぞく機会があまりなくなりましたし、もともとライカで検索することもなかったのですが、どういう経緯からか、そのときはこの出品を見つけ、ボディはクロームの恐らくⅢcでレンズにはヘキサノン50mmF1.9という有名なレンズが付いているのを写真から確認しました。
フィルターも付いているようでしたので、キズはそれほどないだろうと判断し、レンズ単独でも5万円以上することから4万円で入札してみました。

結果は38000円で落札ということになり、これでガラスがキズだらけのレンズが来たらがっくりですが、くもりがある程度ならクリーニングしてもらえば、安く入手できたことになるとカメラの到着を待ちました。
結論を言えば、ライカⅢcはシャッターも快調な問題のない状態でしたし、レンズに至ってはキズもくもりもなく、鏡胴に一部メッキのはがれがある程度の実用には最適のものがやってきました。

せつかくですからカメラも使うべきですが、その機会なく2万円ほどで売却してしまいました。
結果として28000円で購入した、レンズ状態の良いヘキサノン50mmF1.9が手元に残ったことになります。
ハイリスクで失敗も多いオークションですが、これはなかなかリーズナブルに、相場の半額程度でレンズを入手できたと言っていいでしょう。

さて、一見して問題の見つからなかったヘキサノンですが、さすが、名レンズの誉れの高さを証明するように中心部が開放からたいへんシャープですし、色抜けも抜群です。
ところが、周辺部は激しく滲んでいて合焦もしていません。
左の張り紙の文字が、あれだけはっきり書いてあるのに、よく読めなくなってしまっています。

これはレンズの特徴でしょうか、あるいは偏ボケがあるようにも感じられます。
安く入手できた喜びから早くも暗雲が差して来ました。
そんなにうまい話はないんだよと、天空で何者かがささやいているようです。
【M8/Hexanon 50mmF1.9 F1.9】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Konishiroku Hexanon 50mmF1.9 | trackback(0) | comment(0) | 2011/07/03 Sun
| home | next
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。