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九巴日日進歩

M8/Anastigmat 90mmF8
澳門・香港の最終回です。
香港編になってから、おとといピークトラム、きのうスターフェリーと乗り物シリーズになってしまったので、今日はダブルデッカーということにします。
わたしが、毎日覗き見ているブログでも、ロンドンのダブルデッカーの写真がアップされていたので、ちょうどいいタイミングにもなりました。

行き先が富山になっていますが、もちろん日本の富山に行くはずはなく、FO SHAN という広東語名の地名のようですが、わたしは香港の富山がどこにあるか知りません。
そこで、5年前に買った地図を見てみますと、5路のバスは虹彩行きと出ていました。
虹彩もどこなのか分かりませんが、恐らくもともと虹彩行きだったバスが少し延長されて富山行きになったと考えることができます。

ここからはでたらめなですが、もともと何もなかったところを開発して町名をビバリーヒルズにあやかってリッチな丘を意味しそうな富山とし、人が多く住むようになってバスが延伸されたのかななどと想像してみます。
そういえば、雪のない香港では北海道旅行が人気ですが、北アルプス、黒部ルートも訪れる人が多いと聞いたことがあるので、あるいは富山の自然にインスパイアされたネーミングされたのかも知れません。

香港に限らずですが、漢字であれっという地名を見ると、その由来を想像してみたりすることがよくあります。
富山なんてありがちな地名は、もともと香港にもあったというのが、もっとも現実的な気がしますが。


大陸側にも行ってみたいということでしたので、半日だけ深圳にも足を伸ばしてみました。
反日デモのニュースも流れている中だったので、友人は不安もあったようですが、深圳あたりではそのような気配は微塵もありません。
勝手知ったる深圳では、案内した庶民的なお昼とちょっと高級店でのディナーが両方とも、香港・澳門よりも安くて美味しかったことで、友人の印象は深圳がいちばん良かったということになってしまいました。

香港にも、もちろん美味しいものはありますが、ほんとうに旨いものを食べたいとなると高額なレストランに行かなければなりません。
深圳にも高級店はありますが、ミドルクラスにも美味しい店がかなりあって、香港の高級店の1/5~1/10の値段で同程度以上の満足が得られます。

加えて、香港を歩いていても東京が中華風になったようなと言ってもそれほど外れていませんし、ここは横浜中華街だよと言ってもまあそんなところかと納得してしまう感覚があります。
深圳では、香港と似ていながら、やはり日本的ではないと感じるものがありますし、かなりの頻度で日本人の頭ではええっとなるような事物に出合うことになります。
そんなところが友人の中枢神経を刺激したということもあったのでしょう。

せっかくなので最後は深圳の写真も出せばよいのですが、深圳ではまったく写真を撮っていなかったことに気付きました。
撮影している時間がなかったからですが、写真に撮れるものではないところに深圳の面白さがあったということかも知れません。
【M8/Protar 90mmF8 F8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Anastigmat 90mmF8 | trackback(0) | comment(0) | 2010/11/07 Sun

坐船到干対面

M8/Anastigmat 90mmF8
香港は、香港島と九龍半島の2つの部分からなっていますが、両者をつなく橋はありません。
あるのは、船と海底トンネルです。
トンネルには地下鉄とバスが通っていて、ほとんどの人がこのルートを利用して島と半島の間を往復しています。

しかし海底に潜ってしまっては、せっかくの景色を楽しむことはできません。
観光客の多くが船を選択することになります。
天星小輪というかなり年季の入った船ですが、英名のスターフェリーと言った方が分かりやすいかも知れません。

九龍半島南端の尖沙咀から香港島中心の中環までわずか1.7ドル(20円弱)と格安です。
もっとも、これは2等の料金で、1等ですとこれより5円も高くなってしまいます!
上層部分の客室に入る1等よりも、揺れが少なく風通しのいい2等の方が人気があるようです。
とは言え、台風でも来ない限りほとんど揺れませんし、10分足らずの船旅なので、船酔いする前に到着してしまいます。

スターフェリーの動力はどういう構造になっているのか、前後両方向に進むことが可能です。
埠頭に頭から接岸しても、戻る時はお尻の方向へ進んでいってしまいます。
そこで、この船に乗る流儀として、乗船したら長椅子の背もたれを反対側に倒すということがあります。
尖沙咀から乗船すると、香港島の高層ビル群がみるみる眼下に迫る迫力を味わえますので、これに背中を向ける手はありません。

スターフェリーの開業はかなり古いだろうなと想像できますが、驚いたことに昨日紹介したピークトラムとまったく同じ1888年の創業とのことでした。
その時と運賃はほとんど変わっていないんじゃないかと心配になってしまいます。

さて、ここでレンズについて触れます。
Carl Zeiss Anastigmat 90mmF8 は、通称プロターと呼ばれるレンズです。
シリアル番号を見ると1902年製と分かるのですが、光学史的にはシンプルな構成のペッツパールやレクチリニアなどから脱して非点収差を取り除くことに成功した近代化されたレンズということができます。
ピークトラムやスターフェリーよりもずっと新しいというのは不思議な感覚になりますが。

ツァイスのアナスティグマットはいろいろな形があります(以下「写真レンズの歴史」から抜粋)。
 シリーズⅠ F4.5
 シリーズⅡ F6.3
 シリーズⅡa F8
 シリーズⅢ F7.2
 シリーズⅢa F9
 シリーズⅣ F12.5
 シリーズⅤ F18
以上の7種類ですが、今回使用したものはF8ですので、シリーズⅡaということが分かります。
構成は、前群ダプレット後群トリプレットの2群5枚です。

設計はルドルフ博士です。
ツァイス・アナスティグマットは知名度の割に短命なレンズです。
その理由は、アナスティグマット設計の12年後の1902年にルドルフ博士はテッサーを設計してしまったからです。

テッサーは、ウナーの前中群とアナスティグマットの後群を組み合わせたと一般に言われます。
アナスティグマットのⅢ~Ⅴ型は後群がダプレットで、ルドルフ博士がその組み合わせいおいて球面収差を大きく取り除いたテッサーを設計した過程が分かっているからです。
一方で、同型ですが後群がトリプレットになっているレンズも存在していて、ロスのエクスプレスやベルティオのオロールなどがありますが、ツァイス自身はこのタイプのレンズを作らなかったことから考えると、エクスプレスやオロールは、テッサーの特許を逃れつつ同様の性能のレンズを作ろうとしていただけのことなのかも知れません。

アナスティグマットは、真鍮レンズとしては非常に目にする機会の多いレンズですが、この時代のレンズの常として焦点距離がやたらと長いものばかりになってしまいます。
90mmというのは、ライカ判では望遠ですが、アナスティグマットとしては焦点距離の短い部類で、探しに探してようやく見つけました。

レンズがキズだらけのエルマー90mmレンズがありましたので、この鏡胴にアナスティグマットを移植しています。
当初、適当なエクステンションリングをテープでとめて使用していましたが、せっかくの歴史的名レンズですので、MSオプティカルにお願いして、きれいに加工してもらいました。

MSオプティカルの説明では、オーバー補正のため開放ではわずかにフレアが出るが解像力はたいへん良いとありました。
なるほど、全体にフレアっぽい画面の中で、シャープさと解像力の高さは見て取ることができます。
とは言っても、F8のレンズですから、開放からシャープで解像力があるのは当然と思われます。
せっかくの名レンズも、それ以上に特徴が見出しにくいのが難点です。
【M8/Protar 90mmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Anastigmat 90mmF8 | trackback(0) | comment(1) | 2010/11/06 Sat

英国式山頂纜車

M8/Anastigmat 90mmF8
香港で観光するのはツアーで来た人だけなのかも知れません。

十数年前、香港の最大の観光スポットは、啓徳国際空港でした。
町のど真ん中に空港があって、高層ビルとの間を縫って着陸するのですが、そのときにビルの高層階で事務仕事するOLと目が合って、あまりの可愛さに一目惚れして彼女を探すべくオフィス街をさまよった英国青年がいるとの噂を聞いたことがありました。

観光スポットではないですが、香港最悪の魔の巣窟と言われた場所がありました。
ご存知、九龍城ですが、ここには恐ろしい伝説が掃いて捨てるほどあります。
ここでは麻薬を精製しているとか、誘拐してきた若い女性観光客をここで薬漬けにして売春宿に売り飛ばすとかそんな話です。
7~80年代の香港のダーティなイメージはここから発信されていたとも言われますが、勇気ある旅行者が訪れて、実は単に貧民が暮らすアパート群に過ぎなかったと報告されてから、人気スポットへと昇格してしまいました。

もうひとつ、香港の最低の観光スポットが、タイガーバームガーデンでした。
タイガーバームという塗り薬の大ヒットによって財を成した実業家が、中国の伝説に基づいた庭園を作ったのですが、そこかしこに設置されたトラやらパンダやらその他伝説の動物たちの顔つきがあまりに不細工で、訪れる観光客が感動するどころかみな大笑いするというので、その実業家が怒って全部破壊してしまったとか言われている場所です。

以上あげたスポットはいずれも取り壊されてしまい現存しません。
香港政府は、中国への返還と機を一にするように、ネガティブのものを無くしていきクリーンで健康的な町へと一新するイメージ戦略を立ててしまったようです。
船で生活する人々も地上で生活できるよう住居斡旋し、古い町並みも随時取り壊して高層マンション群に建て替えてしまいました。
後者では、有名な映画のロケ地になった古く美しい町並みがあって、内外の映画ファンから反対運動も巻き起こったのですが暖簾に腕押しだったようです。

そんな中で昔も今も変わらない人気を誇るのが、ビクトリア・ピークでしょう。
香港島の山頂付近が見晴台になっていて、ウォーターフロントの高層ビルを裏側から俯瞰することができるのです。
いわゆる100万ドルの夜景はここからの眺めです。
実際、毎晩8時からレーザーとイルミネーションを駆使したシンフォニーオブライツという電飾ショーが行われていますが、あんなことまですれば1日の電気代だけも100万香港ドルくらいかかっているのではないかと思えてきます。

ビクトリア・ピークに上るには、ピーク・トラムというケーブルカーで真っ直ぐ上がるのが一番一般的です。
今回はじめて知ったのですが、ピーク・トラムの創業は1888年とたいへん歴史あるものだったのです。
そんな時代には当然高層ビルはなく、もっぱら少しでも涼しい島の高台に住んでいた英国人たちの足として建設されたもので、地元の香港人が乗るものではなかったようです。
今ではビクトリアの高台には香港人の金持ちたちが暮らしていますが、彼らの足はトラムではなく高級英国車ロールスロイスになっているというのは何か皮肉な話です。

観光用にせいぜい30年くらい前にできたのだろうと思っていたピークトラムにそんな歴史があると知ったきっかけは、古い車両を利用したツーリストインフォメーションで教えてもらったからです。
もう創設期の車両は残ってないらしく、この車両は1950年代のものだということでしたが、木の内装や渋いグリーンの塗装に英国の面影が残っているような気がします。
そういうわけで、初日のポルトガル風澳門の写真に対抗して、英国風香港の写真にしてみました。
左側の人の背中にもはっきり"ENGLAND"と書いてありました。
【M8/Protar 90mmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Anastigmat 90mmF8 | trackback(0) | comment(2) | 2010/11/05 Fri
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