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反逆光でも何とかいけます

Tessar2.8cmF8
奈良市若草山
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/16 Sat

マラソンの踏切

Tessar2.8cmF8
奈良市古市町
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/15 Fri

左上の汚れにようやく気付く

Tessar2.8cmF8
大和郡山市西観音寺町
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/14 Thu

洋風建築も院長も年季入ってます

Tessar2.8cmF8
大和郡山市本町
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/13 Wed

最短距離で金魚

Tessar2.8cmF8
大和郡山市紺屋町
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/12 Tue

茶畑から古事記編纂者の墓が

Tessar2.8cmF8
奈良市太安万侶の墓
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/11 Mon

Lens Made in Germany

Tessar2.8cmF8
師走ともなってくると、紅葉祭りとかイルミネーションとか年の瀬恒例行事などはあるものの、わたしがブログのために撮影するようなことは極端に少なくなります。
先週、JR奈良駅前で奈良市の姉妹都市物産展というのをやると聞いて、ああそうですかと関心もなく返事したのですが、昨年の様子の写真にミス奈良のお嬢さんが微笑んでいるところが写っていて、それだけが撮りたくて出掛けてしまいました。
着いてみると、ミス奈良のみならず姉妹都市のミス小浜とミス宇佐までいたので(実際の肩書は違うかも知れません)、それぞれのブースで働いているのを無理やり集まってもらって撮影します。
ところが、液晶に映った画像は、曇りだったものの太陽方向に向けていたからでしょう、かなりの白さの超低コントラストの写りでした。
少しアンダーにして撮り直しましたが、それでも服やたすきなど白い部分からハロが出てしまっています。
どうやらレンズが曇っているようです。

そのレンズはコンタックス広角シリーズ第5弾、テッサー2.8cmF8です。
テッサー2.8cmF8はコンタックス最初の広角レンズとしてコンタックス発売の翌年1933年に登場します。
名前のとおり3群4枚のテッサー型で、次の広角レンズ、ビオゴン3.5cmF2.8よりも4年先行しているのが、ツァイスとしてもテッサー型に自信を持っていた証拠ではないかと思います。
製造番号1680626はブラックとニッケルの初期タイプの鏡胴で、ツァイスの台帳によれば1932年11月9日製造(出荷?)ということは以前に確認していました。
スペックからも察せられるようにレンズは小さく、前玉も5円玉の穴くらいの大きさです。
これでは曇っているかどうかなんて、少なくともわたしの肉眼で判別することは困難です。
たびたび無理なお願いで恐縮ですが、いつものクラシックカメラ修理屋さんに格安でのクリーニングを依頼しました。
そのため、この週はプラナーにレンズを変更して、修理から上がった今週テッサーを再度使用することになりました。

修理屋さんによれば、レンズには研磨をやりかけた跡があって、恐らく豆粒サイズのレンズの固定がたいへんで挫折してしまっていたようです。
今回、そのやりかけ研磨を完遂していただきましたが、それでも細かい 部分の曇りは取り切れず、今までよりだいぶよくなったが、完全な状態ではないとのことです。
そこで不思議なのが、このレンズは2010年の8月と11月に使用して弊ブログに掲載していますが、その時はハイライトも滲まず、レンズが曇っているようには見えなかったことです。
この7年ほどの間に曇ってしまったのか、あるいは、当時使っていたライカM8のセンサーだと曇りの影響を除去して表示してしまうということでしょうか。

このテッサーが小型カメラ用の最初の28mm広角レンズだと思われます。
しかし、戦前の低感度フィルム時代に開放F8レンズがそれほど実用になるとは考えにくく、以降、各社でのこの焦点距離のレンズ開発では、周辺の画質を維持しながらより明るいレンズの設計wおすることに腐心していくことになります。
主要な28mmレンズの発売を下記のように並べると、メーカーや設計者の苦悩が少しは分かるような気がしてこないでしょうか。
ツァイス・テッサー 2.8cmF8 (1933) 3群4枚テッサー型
ライツ・ヘクトール 2.8cmF6.3 (1935) 3群5枚型ヘリアー(ダイナー)型
FED 28mmF4.5 (c1939) 3群4枚テッサー型?
KMZ・オリオン‐15 28mmF6 (c1944) 4群4枚トポゴン型
SOMベルチオ・アンギュロール 28mmF3.3 (c1948) 4群6枚オルトメター型
日本光学・ニッコール2.8cmF3.5 (1952) 4群6枚オルトメター型
アンジェニュー・レトロフォーカス 28mmF3.5 (1953) 5群6枚レトロフォーカス型
ライツ・ズマロン 28mmF5.6 (1955) 4群6枚オルトメター型
キャノン28mmF2.8 (1957) 4群6枚オルトメター型
FEDの明るさとズマロンの暗さが中では突出していますが、前者は周辺部分があまりにひどく、後者は遅すぎる登場で9年ほどの間に7000本余りしか製造されなかった不人気レンズと、やはり28mmレンズの歴史の中ではいずれも異端なレンズなのでした。

さて、本日の作例ですが、上述のとおり違う3つの町のミス3人並びというミスマッチな1枚です。
宇佐のミスのたすきにはUSAの文字が入っていますが、宇佐の物産には”Made in USA”のシールが貼られていましたので、直前でTPPを脱退したアメリカへのウサを晴らすためなのかも知れません。
アンダーの作例を取り上げてしまったので、明日以降のクリーニング後の作例との変化が見分けにくいかも知れません。
ハイライト付近のハロとフレアっぽさは確実に減っているのを確認いただけると好いのですが。

奈良市JR奈良駅
【Alpha7II/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2017/12/10 Sun

福聖恒客栈

M8/Tessar 2.8cmF8
いつも旅行記と称しては偉そうなことばかり書いてますが、旅先では失敗が多いですし、たまには悪いこともします。
大っぴらに書くことではありませんが、平遥ではたぶん城壁に入るのは有料で、これを支払わずに侵入してしまいました。

平遥の通りを歩いていて愉しいのはせいぜい8時くらいまでで、それ以降は店がいっせいにオープンして明清の町並みの趣はなくなります。
それではと城壁の上をぐるっと歩いてみようかと考えます。
城門に隣接して階段があってここから城壁に上がるようで、ちょうど30人くらいの団体が入場しているところでした。

後につこうと思いましたが、入り口のところでカチャカチャと入場者数をカウントする服務員がいるのを見て、入場券を買わないといけないのかと気付きます。
きょろきょろしてもチケット売り場が見当たらないので、この団体の仲間のふりをしていっしょに入場してしまいました。
いちばん最後の人がカチャカチャ服務員にお前は人数オーバーだと咎められたかも知れませんが、そんなことは放っといて先に進んでしまいました。

そうやって薄笑いを浮かべながら上がった城壁は、万里の長城に幅や造りがよく似ています。
ただアップダウンがないという違いはありますが。
少し高いところから平遥を見渡せますのでそれなりに上った意味はありましたが、すぐに飽きてしまいます。
当初1周するつもりでしたが、6キロあると聞いて四分の一周で断念しました。

振り返ると、さきほどいっしょに入場した団体ははるか後方にいます。
やはり、なにかしらトラブっていたのかも知れません。
申し訳ない、と日本語でお詫びを叫びますが、そのままホテルに戻ることにしました。

作例写真では「福聖恒」の文字が見られますが、この福聖恒は建物の名称であって、ホテルの名前にもなっています。
恐らく清代の創建と思われる四合院建築で、当時の装飾が保存状態もよく、異空間を作り出していました。
内装も、当時の家具などを再現していますが、当然、トイレやシャワー、テレビ、電話などは設置されていて一般のホテルと見劣りするわけではありません。

この福聖恒だけが特別なのではなく、平遥には歴史的建築を利用した同様のホテルが恐らくは50くらいはあるようです。
料金はだいたいのところ100~400元くらい。
平均すると2500円前後というところのようでした。

わたしはホテルをできる限り予約しない主義ですが、このホテルは通常価格400元を220元に下げていて、仮予約するとプロモーションでさらに半額にするというので掟を破ってブッキングしてしまいました。
平遥到着がだいぶ遅くなった上に、迎えに来てもらったので、結果的に予約したたのは正解だったと言えます。
ただ、やはり移動をともなう旅でホテルを予約してしまうと行動が制限されてしまいます。
自ら自由を失うような行為は、自由の無い国ではなおさらのこと、慎むべきでしょう。

部屋は快適でした。
ただ、バスタオルがないなど、もともと400元もするホテルとしては、アメニティがいただけません。
何しろ前日シャワーを浴びられなかったので、その辺は突っ込みたくなりました。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(1) | 2010/12/09 Thu

花椒木做的

M8/Tessar 2.8cmF8
李さんのパイクに跨り、西湾村へ移動しました。
下りばかりの別ルートだったので、バイクの不調とは関係なく歩かず済んだのは助かりました。
それよりなによりありがたかったのはいただいた手袋で手がずっと楽だったことです。
ご夫婦の暖かさが、指先にそのまま伝わるようでした。

西湾も山の傾斜に沿って広がる村ですが、規模は小さく、バイクを置いて石板の坂道を歩きました。
李さんが案内してくれたのは、村いちばんの大きな家で、11代200年続いている大きな古民家でした。
もともと裕福な家柄だったのでしょう、今まで見た民家とは違うデコラティブさが印象的です。

折しも、中庭では木材を切断しているところでした。
ははーん、冬に備えて薪を用意してるんだなあと聞くと、加工用のものだとのことでした。
そういえば、今まで見た暖房はすべて練炭を使っていましたし、そもそも木は貴重品で燃したりしないようでした。

あらためて建物を見ても、その精緻な木の装飾の具合がよく分かります。
もともと3連の窰洞式の建築ですが、2階に木造りの小部屋が乗っています。
1階の扉のパターン、2階の柱周りの装飾、職人の手になるものでしょうか、たいへんに見事です。

実は、この家では木材加工を代々行っていて、恐らくは家の装飾も自らの手で施されたようです。
上階は見学できるようになっていて、古道具や衣装が飾ってあります。
ちょっとした民族博物館のようになっているので、見学者のための売店まで作っていました。

やり過ごそうとすると李さんに見ていったらと勧められます。
売られていたのは、ここで制作された櫛と置物でした。
木彫りの仏像などを数点持っているので、まずは置物に関心が向きますが、みな大きすぎてさすがに購入意欲は起こりません。

売店のウリものは櫛の方のようで、小さな店に実に多様な種類が置かれていました。
製造工程までが記されていて、この家で伝統的に櫛を作り続けてきた歴史を見るようでした。
木の種類が5、6種あって、自慢は雲南省から取り寄せた木を使った櫛とのことでした。
見せてもらうと、感触は木というより石で、緑色の自然な模様が付いています。
雲南なら大理石の間違いではないかと尋ねましたが、非常に有名な木だということでした(名前を忘れてしまったのは残念です)。
値段も300元(3800円くらいか)といいますので、このあたりの人の月収以上ではないかと思われました。

ハンドメイドの櫛ってやつぱり高いのかと驚きました。
製造工程の中で、櫛の歯の先端部分を丸める加工の部分などの手間が大変そうに感じましたが、櫛一本作るのもかなりの作業と感じたからでした。

よく見ると花椒の木で作った櫛もありました。
花椒は、四川料理で有名な麻辣味の麻を出すのに欠かせない調味料で、舌がびりびり痺れるあれだといえばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
こちらは30元と十分の一の値段でしたが、高いと一喝して25元にしてもらい購入しました。
旅先ではあまり買い物をしない週間ですが、その土地に深く関係するようなもので、持ち帰りに負担にならない、さらには財布の負担にならないものならいいでしょう。

誰かに進呈しようかと思っていましたが、この日の夜2日ぶりの入浴をしたあと、そういえばと思いだしてバックパックのポケットからこの櫛を出して梳いてみました。
これが、なかなかにいい感触でした。
頭に櫛の歯があたっても痛くなく、そのまま滑って行きます。

一方で、よく見れば歯は微妙に長さが揃っていないものもあって、いかにも手作りな、しかも安いものだから若干手を抜きました感が漂っています。
これは、自分のものにしよう、まだ櫛を使えるだけのものが残っているんだし、とその場で決定しました。

花椒の木だというので櫛をペロッと舐めてみましたが、特に舌が痺れるとかということはありませんでした。
唐辛子のカプサイシンが髪の毛に良いと聞いたことがあるようなないような気がしたのですが、櫛にそんな期待をしてはいけないですね。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2010/12/03 Fri

窰洞是什么

M8/Tessar 2.8cmF8
山西省の多くは黄土高原と呼ばれる土地で占められています。
おとといの作例写真の背景は山岳地帯のようにも見えるかも知れませんが、せいぜい標高数百メートルの高さの山が連なっているさまはまさに高原です。
太原から離石までの高速道路を走っている間は、ずっとこんな地形が続いていました。
そういえば一昨年訪れた西安のある陝西省は、山西省の西隣ですが、やはり郊外はまったくおんなじ風景だったことが思い出されました。

黄土は、西域の砂漠の砂が風や黄河を代表する河川によって運ばれて積年のうちに厚く堆積してできたもののようです。
川から運ばれたものは、栄養分とともに流れ着いているので肥沃な土地を生みます。
風によって飛来して堆積したものは、不毛の地を形成していったのでしょう。
低い土地は農耕に適することから自然に村落が形成されるのは自然なことです。

200万年前から形成が始まった黄土はたいへん固いという特徴がありました。
そこに横穴式の住居をつくって住み始めたのは、4000年前からと言われています。
不毛の地では木が少ないですし、砂が堆積したのですから石もありません。
黄土は固いですが、いったん崩れると粉末状になってしまい加工は難しいようです。
それらのことから、横穴式の住居が定着するのにはじゅうぶんな必然性があると言えます。

より重要な理由として、横穴式住居は、夏涼しく冬温かいという特徴があります。
もともと、このエリアは夏は40度に、冬は零下20度になる過酷な気候の地です。
気候条件が風土が作りだしたのが、横穴式住居だったわけですが、これが中国では窰洞(ヤオトン)と呼ばれています。

今回、わたしが見た窰洞は、ほぼ同じサイズでした。
形態はかまぼこ型で、目測で幅2.5メートル、奥行き4メートル、高さ2.5メートルほどです。
中には大きなベッドがかなりの面積を占有していますが、このベッドには4人くらいまでが同時に寝れるようでした。
わたしは、ひとりで寝ましたが、大きすぎてちょっと落ち着かない感じがしました。

窰洞は特殊な住居ですが、古い資料では4000万人がこの窰洞で暮らしているとありました。
しかし、若い世代は窰洞を捨てて、憧れである西洋式の住居に移り住んでしまう人が後を絶たないようです。
廃墟になりかけた窰洞はたくさん見かけましたし、おとといの写真でいえば、ど真ん中に穴だけ開いているのが見えるのがまさに廃墟です。

しかし、一定年齢以上の人にとっては、前述の通りの夏涼しく冬温かな住み慣れた我が家です。
今日の作例は、休憩時に招き入れられた窰洞の内部です。
200年は経っているということでしたが、壁は清潔に保たれていますし、臭うようなこともなく、温かで快適な空間でした。

自慢の窰洞のベッドに腰掛けて得意げにたばこをくゆらせる姿をキャンディッドしました。
入口が南を向いているのでしょう、採光が好く、明るい雰囲気のもとでいろいろな話を伺うことができ、本日のブログのネタを提供していただいたのに感謝です。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(1) | 2010/12/02 Thu

紅棗的味道

M8/Tessar 2.8cmF8
ガイドしてくれている李さんを残して、ひとり李家山村を散策しました。
零下5度の空気が肌を刺し、目の前に広がる光景に目を奪われと、別世界に来た不思議な感覚が夢の中にいるようです。

かなり急峻な山肌に穴を穿って部屋を作る窰洞(ヤオトン)という住居や比較的平らなところや山頂部分には中国伝統の四合院建築を土の道が四通しています。
カッパドキアとか中東の山岳地帯を思わせる風景です。
建物はかなり古く、恐らく200年以上経っているだろうとのことですが、丁寧に扱われているためか古さや不潔感とは皆無です。

山は45度の傾斜があって地形をうまく利用した建築と道が設計されていて、遠くからでは現実離れして見えていたものが、間近にすると理にかなったものだなあと感心します。
とは言え、歩いていると見るものすべてが目新しく、インディ・ジョーンズにでもなったかのごとくの気分です。

物音がする窰洞を覗くと、向かうからもこちらを見る目があります。
羊でした。
愛嬌のある目ですが、警戒心は強いようです。
カメラを向けると少したじろいで後ずさりしてしまいました。

今度は、その様子をうかがっていたお婆さんと目が合いました。
笑顔でニーハオと声をかけると、向こうでも顔を崩してニーハオと返します。
こんな朝早くから何やっているんだろうとやはり警戒していたようで、ちょっと怖い顔に見えましたが、あいさつした途端に顔を崩して、寒いでしょう、よければ家にお上がんなさいと招じいれてくれました。

窰洞の中は入ってすぐに大きなベッドがあって、脇にある釜は炭に日が入れられて暖房になっていると同時に、暖気がベッドの下を通ってオンドルの役割も果たしています。
実は、わたしが泊まったのも窰洞だったのですが、奥行き・高さのサイズやベッドの配置等まったく同じでした。

寒さで痛さを通り越して無感覚になっていた指先を釜にかざして温めました。
するとこのお婆さんがタンスから手袋を出して、持って行ってとわたしに手渡しました。
もちろん遠慮しましたが、こういうケースで断るのは失礼と思い、ありがたく頂戴しました。

壁には何枚もの写真が飾ってあります。
美人の写真があって娘さんかと聞くと、そう3人娘がいると答え、これが長女、こちらが次女、こっちが三女と教えてくれましたが3人ともきれいです。
今ここにいるのかと鼻息荒く尋ねると、残念なことに3人とも結婚して出て行ってしまったとのことでした。

それとは別にこのご夫婦といっしょに写っているさまざまな人たちがいます。
非常にたくさんの人がこちらを訪れて、人柄のいい夫妻と写真を撮ってお礼のてがみといっしょに写真を送ってくれたということでした。
大学生が多いと言っていましたが、外国人が来たのはあなたが初めてだと笑っています。

うちのナツメは美味しいから食べてごらんと勧めました。
なるほど李さんの家でいただいたものとは、色や弾力が違っていて、なかなかにおいしく高級感あるものでした。
よければ買って帰ってと言うので持てるだけと小袋いっぱい分もらうことにしました。
もしかしたらふっかけられるかと思いましたが、旦那さんが天秤ばかりで丁寧に量って8元と言います。
4~50元は覚悟していたので、ちょっと拍子抜けしてしまいます。

これから朝食をつくるからと言ってもらいましたが、これ以上李さんを待たすわけにはいきません。
事情を話してお暇することにしました。
いただいた手袋は、わたしにとって今回の旅のいちばんのsouvenirになりました。
souvenirは単にお土産と言うことではなく、 「訪問場所などの思い出となるような記念品」と言う意味です。

このように書くとご夫婦との会話はスムーズだったと思われてしまいますが、やはり訛りが強くて話していることがなかなか聞き取れなかったことを正直に記します。
作例写真では、ご主人がヌンチャクの持ち手が長くなったような器具で、何かの植物をほぐしているようでしたが、何のためかと何度聞いてもさっぱり分かりませんでした。

ピンクの帽子は、きっと娘さんのをかぶっているんだろうなあと、今になって想像しています。
とってもいい感じのご夫婦でした。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(2) | 2010/12/01 Wed

零下5度

M8/Tessar 2.8cmF8
前夜、食事をしながら連れて来てくれた李さんとおしゃべりしていると、翌日の予定についての話になりました。
磧口から7キロ離れたところにある山間の村落、李家山村というところが素晴らしいという情報を得ていたので、そこへ行きたいと考えていると答えました。
李さんはその李家山村出身で、よければバイクで案内するがと言います。

磧口まで乗って来た面的の運転手が李家山村に行かないかとモーションを掛けて来ていて、協定料金で50元だと言っていました。
協定なので値引きにも応じてくれなかったので、李さんがさらに西湾村にも案内するという申し出は魅力的でした。
ただ、やはりというべきか、ガイド料として30元欲しいとのことです。
算盤勘定するまでもなく、距離が近いとは言え半日付き添ってもらって500円弱ですからそのままにお願いすることにしました。

なによりありがたかったのは、朝の光の中で村を見たいので7時には出発したいとお願いすると即OKしてくれたことです。
先日も書いたように、朝食は10時ごろにとるので7時出発はぜんぜん問題ではありませんでした。

しかし、問題は別のところにありました。
まず、久しぶりに乗るというバイクが不調です。
李家山村は名前の通り、李一族が住む山がそのまま村になったところですから、山の上まで登らないといけません。
この上り坂がいっこうに登れず、わたしはバイクの横で小走りです。

本当にたいへんなのは平地と下り坂でした。
この日、最低気温はマイナス5度。
冷たい風が肌を突き刺します。
始めのうちこそ、冷たい空気に気持ちをリフレッシュなどと言っていましたが、すぐに手の感覚が無くなって、鼻水が滝のように流れてきました。

ちなみに、毎日からっと晴れていて、日中は最高14度まで上がります。
そこまでいかずとも、午前中、陽のあたるところに立っているとほかほかと温かなのが、気持ち良い土地でした。
風もほとんどありません。

さて、指先が痛みを感じるようになったころようやく着いた李家山村のパノラマは絶景でした。
絵に描いたように朝日を浴びて、村全体が輝くようです。

村のことについては、また明日ということにします。
今朝5時起きして、エル・クラシコを観戦しましたので、眠くて仕方ありません。
エル・クラシコとはサッカースペインリーグのバルセロナ対レアル・マドリードのことですが、予想通りホームのカンプ・ノウでは高い集中で相手にサッカーをさせず圧勝しました。
祝杯をあげて就寝することにいたします。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(1) | 2010/11/30 Tue

晩上吃什么?

M8/Tessar 2.8cmF8
お昼にそばを食べたことは前に書いたような気がします。
もともとが宿場町だったのが、観光名所に転じていますから、食事を出す店は何軒か見かけました。
そのうちのほとんどはおそば屋さんです。
奈良井も信州ですし、もともと漆器で有名な町でその多くがそば用の食器を作っている土地ということからも、そばが奈良井の名物でそれを食べたのは間違いではなかったと思います。

ただ、最近の冷たいそばはどこでもそうですが、量が少なすぎるのが不満です。
通に言わせれば、2枚頼めばいいだけだのことですが、1000円前後のそば2枚では、庶民の味が2000円ランチになってしまいます。
そば屋さんは和の美を採り入れておしゃれな店が増え、ヘルシーだという理由もあってか、女性客に大いにウケているように見えます。
しかし、もともと腹もちがいいとは言えないそばを歩け歩けの旅先で満腹できるほど食べれないのは、わたしにとって積年の不満になっています。

奈良井宿のホームページを見ると、そばの他では、五平もちやおやきがあげられています。
夜まで滞在するわたしは、何を食べたらいいでしょう。
またそばか、夕食におやきや五平もちでしょうか。

こんなことを書き出すのは、T氏から、祭りの日はそうそうに店が閉まってしまうので、夜までいても食事ができない、パンか何か買っておいてもどこも開いていないので、食べる場所すらないと教わっていたからです。
ですから、T氏夫妻は夕方切り上げて塩尻で夕食を採れるスケジュールを組んでいました。
貧乏省のわたしは、わざわざ奈良井まで行くのならぎりぎりまでいたいし、そもそも遅い時間ほど盛り上がるということですので、最終あずさに接続する7時40分の終電まで粘ることにしました。

そうなると、何か食べるものを確保しなければいけません。
食べ物を確保して列車の中で食べるか、あらかじめどこかそば屋にでもお願いして1食出してもらうかしないといけません。

やはりそば屋さんに、ひとり分出してもらうのは無理なようでした。
とりあえず奈良井の唯一のスーパーが6時半までやっているので最悪食料確保はできそうでした。
さらに聞くと、食道兼土産物屋さんでチンするだけのおやきなら何時でも出せるということでしたので、おやきの夕食が次善策になりました。

7時になればほとんど撮影は厳しくなるでしょうから、おやきを食べにそこまで行くことに決断しました。
では7時まで祭りを愉しみ、撮影に集中することにしましょう。

心の余裕はできましたが、雨は依然降ったり止んだりを繰り返すのでレンズ交換の余裕がありません。
やっと入手したコンタックス用のブラック&ニッケル・テッサー2.8センチをアダプターでライカマウントにした広角レンズは祭りで活躍するはずでしたが、もう1台持参したミノルタCLEに付けっ放しになってしまい、なかなかM8で使うことができませんでした。

またせっかく使用した際にも、F8の暗さから室内を撮ったものに微妙な手ブレを量産してしまいました。
これは、久々に再会したM8使いの友人が、ISO感度を640で固定していると聞いて、快晴でもなければそういう使い方でよかったかと教わったのですが、まさに、後の祭り、となってしまったわけです。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
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Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(1) | 2010/08/17 Tue

雨傘下演奏

M8/Tessar 2.8cmF8
奈良井宿に着いたころにはもうお昼近かったので、すぐに食事することになりました。
かなり歩いたところで、そばの暖簾が出ているところを見つけいただくことにしました。
徳利屋さんと看板が出ていましたが、この名前は帰り際にも登場することになります。

徳利屋さんはずいぶんと大きな構えの家で、風格いっぱいでした。
ちょっと調べてみると、もと脇本陣で旅館だったころ、島崎藤村や正岡子規などの文豪も泊まったことがあるといいますから、そういうところでいきなり食事できてしまうのが、奈良井のすごいところです。
名物のそばはもちろん美味しかったのですが、デザートで頼んだおしるこも絶品で、エネルギーを十分に蓄えることができました。

さて、撮影開始、そう思いきやT氏夫妻は、まったく落ち着いたものです。
お祭りはまだ始まらないので、あせって撮影したりなどの下品な行為は見られません。
わたしひとり、何でも撮ってやろう精神丸出しになってしまい、恥ずかしい思いです。

昨日の作例では、ようやく祭りっぽい出で立ちの子どもがおばあちゃんに手を引かれながら歩いているシーンを写したものです。
前述のように、T氏夫妻は、この程度には動ぜす、撮影するという気配もありません。
しかし、作例の前方には、祭りが開始される神社の入り口が見えています。
これから始めるのも悪くはないでしょう。

今日の作例は、その神社で、恐らくは神様に奉納するための演奏がおごそかに行われているひとコマです。
わたしのせいでしとしと雨が降っていますが、これをしのぐために演奏者ひとりひとりに傘が差し向けられているのが印象に残りました。
屋根のある場所でという訳にはいかないようで、この場所で音楽が捧げられなければならないようでした。

こちらの神社も名前を調べると鎮神社と書いてしずめじんじゃと読むようです。
わたしは中国語にならって、古い建物が多く残る集落や村を古鎮と呼んでいますが、ここ奈良井古鎮の神社が鎮神社というのは、なにか導かれるようなものを感じました。
【M8/Tessar 2.8cmF8 F8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Tessar 2.8cmF8(Contax) | trackback(0) | comment(0) | 2010/08/13 Fri
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