スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | --/--/-- --

腰越的故事

M8/Leonon 5cmF2
まったくの私事ですが、腰越というとどうしても思い出すことがあるので、この項の最後ということもあり、少し記してみたいと思います。

わたしは鎌倉の隣の藤沢市の小学校の出です。
いつのことか忘れましたが、腰越近くから来ていた担任の先生から、腰越の伝説という話を聞いたことがあります。
詳細はすっかり忘れてしまいましたが、どうしても記憶から消し去れない事柄があって、腰越と聞くとそのことを思い出してしまうのです。

それは、腰越は今でこそこの字で表記されますが、かなり以前には、子死越と呼ばれていたということです。
かつて、この地から子どもを生贄として差し出したので、子どもが死に向かって越えていったの意から付いた名称です。
誰に何のために生贄になったか忘れましたが、子ども心に腰越には近寄り難い恐ろしい土地のイメージが付いてまわったものです。

図書館で地誌でも繰れば調べがついたのかも知れませんが、子死越の伝説は詳細が分からないまま長年月を経ます。
しかし、インターネットで居ながらにして情報が得られる現在では、思い出した時が調べ時で、簡単にこの謎が解けてしまいました。

それは、江の島に伝わる「天女と五頭竜伝説」に由来します。
およそ1500年前のむかし、鎌倉にある底無し沼に五つの頭を持つ龍が住んでいました。
この五頭龍は、次々に災厄を引き起こし、村人を苦しめたため、人身御供として子どもを差し出すようになったのです。

子どもが死のために越えたという説がある一方で、天女と五頭竜伝説では子どもを失った老人が死んだ子どもを恋したったという故事にちなむとしているようです。

やりたい放題の五頭龍でしたが、ある日現れた天女に恋してしまいます。
妻として迎えたいと申し出ますが、天女は五頭龍の悪事を非難してこれを退けます。
激怒した龍はさらに大暴れするかと思えば、翻意して善龍となることで天女を得ることになるのでした。

以降は、日照り時には雨を降らし、大波が来れば身を呈してこれを止め、台風がやって来れば跳ね返すなどして、村のために活躍します。
やがて、年老いた龍は、江の島を見守るように体を横たえて眠りにつき、龍口山となって村を守るようになったのでした。
すばらしい話ですね。


さて、よさこいは無事終了して、満福寺で解散となりました。
境内では、なおも中高生のブラスバンドや日本舞踊などが披露されています。

義経まつりのイベントですから、天女と五頭竜伝説とは一切の関係はないかも知れません。
ですが、龍が見守っているおかげで、今では小さな子どもたちも安心してよさこいを披露することができた訳です。
ほんの少し、土地の歴史を思い起こさせてくれる一日でした。
【M8/Leonon 5cmF2 F2】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leotax Leonon 5cmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2010/04/24 Sat

都是媽媽

M8/Leonon 5cmF2
子どもたちのよさこいが始まりました。
龍口寺から満福寺まではおよそ500メートル。
江ノ電が唯一路面電車になるその区間で、よさこいが行進していきます。

そのまえにミス鎌倉がオープンカーに乗って手を振りながら通っていきました。
モデル風美女3人組でしたが、残念ながらわたしの前を通過するときは反対サイドに顔が向いていてこれは不採用です。

次は、マーチングバンドです。
やはり地元の高校と中学のブラスバンドがはなやかに通り過ぎていきます。
ブラスバンドはコンサートホールで聴くとぷかぷかした感じが響き渡るのが好きになれないのですが、野外では響かずに音が抜ける感じがして印象がとても良いです。
それに音楽自体はずっと続いているのに、違う楽器が次々と通り過ぎて行進していくと、3D映画のような立体感を味わえるのもまた面白いところでしょう。

おおとりになって、ようやくよさこいが始まりました。
まずは言い訳ですが、もともと道幅が狭いところへ観衆が前にせり出してしまったことで、思い描いた角度や距離で獲れなくなってしまいました。
こんなクローズアップのようにするつもりはなかったのです…。

ボケのおもしろさを優先して採用したため、緊張感の緩んだ曲と曲の合間の作例になってしまいました。
この写真でよさこいの楽しさを伝えていないことをお許しください。
実際には、ちびっ子とは思えない真剣なまなざしあり、子どもらしい笑いあり、一生懸命と覚えられないで廻りきょろきょろの子ありで、全体の熱気を含めて見ているだけで楽しさいっぱいでした。

その時は、よさこいを楽しむのと撮影に夢中で、ずいぶん観客が来るおりなんだなあと呑気に考えていました。
でも、この写真を見れば一目瞭然でした。
観客のほとんどが子どもたちの父兄だったんてすね。
ふんわり滲みの面白ボケですが、その表情や仕草がしっかり残っていて、それと気付かせてくれました。
【M8/Leonon 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leotax Leonon 5cmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2010/04/23 Fri

巻頭巾

M8/Leonon 5cmF2
ぷらぷらと龍口寺まで出向くと、子どもたちがどっと集まって出番を待ち構えていました。
地元小学生が、よさこいを披露するためにスタンバイしていたのです。
よさこいりは高知の夏りとして有名ですが、何かの縁があって義経まつりでも催されるのでしょうか。
鎌倉や腰越の伝統とは違うかもしれませんが、これはこれで楽しみです。

さて、子どもたちはいちように黒いTシャツにバンダナ姿で、このへんもはっぴ姿などのりの伝統とは異なる雰囲気です。
作例でも、よさこいを指導する先生(?)はバンダナを鉢巻にしていますが、子どもたちはかぶっているかたちです。
慣れないことなので、先生が子どもの頭にかぶせてあげている姿が印象的でした。

さて、なんとなく高知の伝統行事程度に認識していたよさこいですが、調べると古いりということではないのですね。
調べたことを要約してみます。

よさこいの歴史は戦後に始まります。
戦後の不況を吹き飛ばそうと、高知はおとなり徳島の阿波踊りに負けない踊りをつくろうと企画します。
踊りのスタイルは日本舞踊に範を得ますが、阿波踊りが素手で踊るのに対抗してよさこいでは鳴子という道具を持って踊るというアイディアが生まれ、それがよさこいの大きな特徴になります。

1回目のよさこいりは1954年8月に開催されます。
伝統をもとに手作りされたよさこいは、時期もあって、しばらくは盆踊りのような形式で続けられていたようです。

そして1970年代前半になって、新しい解釈のよさこいが現れ始めます。
よさこい鳴子踊りの曲が自由にアレンジされるようになり、サンバ調、ロック調などの独自のスタイルでの踊りが流行します。
盆踊り=子どもや年長者のものというイメージから、若者たちにも自由に参加してもらえるという道が模索されたのが成功したのではないかと想像されます。

それによって、「お金を払って踊り子に来てもらう」から「お金を払ってでも参加する」りへと進化したと言います。
たとえば、トラックの荷台に生バンドを載せて、そのあとに踊り手が続くというグループが出現していますが、野外ライブ+舞踊、という他で例をみない自由な形態です。
そうした独自の進化が、全国的な知名度を上げ、今では日本中からの参加者を集める祭りに発展したということです。

以上、祭り通にとっては常識的なことかも知れませんが、地方の有名な祭りというと、何百年の歴史というイメージが真っ先に浮かんでしまうわたしには新鮮なよさこいの歴史でした。

転載で今日のブログを終わらすのも恐縮なので、蛇足を付け加えましょう。

よさこいが始まった1954年は、最初のM型ライカである、ライカM3が登場したのと同じ年です。
よさこいが変化した1970年代前半にはライカM5が登場しています。
M5自体はハイコストのため成功せずに短命でしたが、これは最初の露出計内臓M型ライカとして、M6、M7、M8、M9と継承されて現在にも継承される分岐点となったライカと言えば言えなくもありません。

そうこじつければ、よさこいの歴史がM型ライカの歴史とぴたりと符合すると言ったら、それは違うと笑われてしまうでしょうか。
【M8/Leonon 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leotax Leonon 5cmF2 | trackback(0) | comment(8) | 2010/04/22 Thu

夜過来的時候…

M8/Leonon 5cmF2
2時から始まるイベントにはまだだいぶ時間がありました。
やはり、しばらくぼんやりと海を眺めて過ごします。
春の海です。

潮が引いた岩場も、なかなか味のある表情です。
大きさも形も揃わない岩に白や緑の文様が、幾何学模様のような味わいを出しています。

味わいと言えば、今回使用した Leonon 5cmF2 の描写も不思議な味があるというのは間違いありません。
しかし、この場合の味は、レンズが高性能であるというのではなく、逆に性能に問題があることに起因します。
各種の収差です。
立体感やハイライトの滲みは、それを強調すべく設計されたものではなく、無理に明るい F2 レンズを作ろうとした結果、球面収差と非点収差が前面に出てしまったということだと思われます。

ライツのかつてのレンズなどに意識して収差をわずかに残すことで立体感を強調するなどという設計思想があったと言われます。
それが本当だとしても、この Leonon の登場した1950年代後半は、いかにシャープでハイコントラストな大口径レンズを作るかと躍起になっていた時代です。

ライカM3が1954年に発表されるや、日本のカメラメーカーはレンジファインダーを見限って一眼レフの開発に一斉に移行したと言われます。
すでに開発するだけの余力がなかったであろうレオタックスカメラ(昭和光学精機)は、なおもレンジファインダー機の改良に最後の力を振り絞りますが、1959年にあえなく倒産してしまいます。
そんな中で自社名を冠して発売した Leotax Leonon 50mmF2 でしたが、当然ながら自社では製造できず、かなり小規模な光学メーカーに生産委託したと言われています。

それだからこの程度の写りと言えばそれまでですが、スティルカメラ用50mmF2レンズとしては他に類を見ない奇抜な、あるいは言い換えると味わいある写りと言えなくもありません。
写真を真面目に考えるひとには一目で写らないレンズと分かるくらいではないかと思いますが、類型を見ないという点では特徴あるレンズとして逆評価されるべきレンズです。

レオタックスに標準装備された50mmF2レンズは、トプコールやフジノンなど高性能のものばかりでしたので、なおのこと際立つ存在です。
あとあと気付いたのですが、このタイプのレンズは絞るにつれて描写が大分改善されますので、本来そういう比較もするべきでした。
それは、いつかまたの機会ということになります。


今回は、ひたすら開放で無意味に岩を撮っていたところ、どこからともなく釣り少年が通りかかったので点景的に入ってもらいました。
すると、おととい触れた「スタンド・バイ・ミー」がまた頭の中に流れてきます。
これは、オリジナルのベン・E・キング判ではなく、少し斜に構えた歌い方のジョン・レノン判の方になります。
ジョン・レノンのCDをむかしよく聴いていたということもありますが、Lennon と Leonnon がよく似ているということからの連想でもあるというわけです。
【M8/Leonon 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leotax Leonon 5cmF2 | trackback(0) | comment(4) | 2010/04/21 Wed

小鲱魚

M8/Leonon 5cmF2
前掛けの似合うお母さんに付いて、江ノ電に沿って歩いて行きました。
どこかの家に戻るだろうという予想ははずれて、そのまま海の方まで進んでいきます。
信号を渡ったと思うと、あれよあれよとしらす干ししている建物に入っていきました。

そこまではさすがに付いていけませんので、海辺の低いテトラポットに腰掛けてしばらく海を眺めることにしました。
鎌倉高校前のサーフィンで有名な海岸ですが、今日は完全なベタ凪です。
波っ気はほとんどありませんが、それでも頑張ってサーフィンする人がひとりだけ見えます。
作例の右端に黒点で写っているのが、まさにそのサーファーです。

そういえば、かつて湘南サーファーが一大ブームになった時、陸サーファーという言葉が生まれたのを思い出します。
陸サーファーも多くはいちおうサーフィンはするのですが、弱腰で知られていて、まず海の状況を確認してから、うーん今日は波が荒いので危ないからサーフィンはやめようと本気で言っていたという伝説があります。

この日は、そういう彼らにぴったりのコンディションだったというわけです。
風が無いということではしらす干しにもぴったりということでしょう。
くだんのお母さんの家のお嫁さんではと思われる女性が作業しています。
手さばきは、さすがにもう慣れていて、あと30年も経てば、お母さんを継いで風格いっぱいに線路脇を闊歩することでしょう。

写真を撮らせてもらったお礼ではないですが、お土産にしらすを買って帰ることにしました。
生も美味しいですが、このあとしばらく撮影していることを考えて、釜揚げしらすの方にしました。
江の島で売られているしらすも、ここ腰越で獲ったものを売っているのだそうです。
鮮度と安さで、こちらで買うのがいちばんと、これは例のお母さんが真顔で説明してくれます。

写真はいつこうに面白いものが撮れませんでしたが、まるで私鉄沿線途中下車の旅のような展開になって来てしまいました。
もちろんしらすは、美味しかったですよ。
【M8/Leonon 5cmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leotax Leonon 5cmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2010/04/20 Tue
| home |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。