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下着が見えてますよ

Frilon 50mmF1.5
ドバイから帰国しました。
また、国内に数日の潜伏ののち、旅の続きを開始するまでしばらくインドで受けたダメージを回復させたいと思います。
日本の懐かしい湿度の高い暑さに到着早々苦しんでいますが、あらためてドバイの気温を調べると最高気温が45度となっていて、中東よりはずっとマシだったのかと日本の真夏が若干涼しく感じられました。
それにしても極寒の時期にモンゴルを旅して、ラマダン時期にイスラム圏に入りかけ、いちばん暑いさなかに中東方面を旅するという日程建ての悪さが我ながら悲しくなります。
3月に中東から東進して7月モンゴルなら時期は最高だったのでしょうが、計算して日程を組まずに世界一周を考えればこんなものでしょう。

ところで、今回もコルカタと同様、中国東方航空のドバイ~関西往復で日本に戻りました。
なぜか関西行きの方が成田行きより航空券がだいぶ安かったから購入したのですが、関西に旅に精通した知り合いがいるので、そこで報告とアドバイスをもらったりして、翌日の高速バスで自宅に帰ります。
こうしてしまうと宿泊代、バス代、食事代等々で関西経由の経済的メリットはなくなりますが、旅で生じた怒り・不満を聞いてもらえると精神的に楽になるので、総合評価ではやはりこのルートで帰って正解なのです。

中国東方航空で立て続けに帰国と言うと、相変わらず中国が好きなんだなあとあきれられそうですが、購入理由は圧倒的に安かったからというだけです。
中国の航空会社は日本の航空会社はもとより、中華航空、キャセイパシフィック航空、タイ国際航空、マレーシア航空などのアジアの航空会社にも大きく劣り、安いのだという理由なしに利用したくないキャリアです。
中国内の国内線は当然のこと、コルカタ~昆明、ドバイ~昆明という国際線にすらビールがありません。
この点だけでも、いくらか払えばビールを飲むことができるLCCの方がマシです。
中国と日本を結ぶ線にはなぜかビールがありますが、まったく冷やしていない青島ビールが出てきます。
ぬるくてもそれなりに美味しいビールはありますが、青島は酸味が強くて泡ばかり立ち、わたしにはちょっと飲めません。

フライトアテンダントはおおむね英語を話しますが、たまに役員の愛人か何かで採用されたかと勘繰りたくなるような美人だけど言葉がさっぱりなのもいます。
夜中にのどが渇いて呼び出したところ、英語で話しかけるとボタンを消して勢いよく逃げ去るアテンダントには苦笑しました。
アテンダントたちが悪さをすることはないですが、乗客たちには毎回毎回嫌な思いをさせられます。
まず、とにかくうるさい。
しばらくすると落ち着きますが、機内に入って離陸するまでは何デシベルあるのか、日本であれば騒音公害として十分認定されるレベルです。
その原因の一つが、彼らの多くが複数人のグループで、自分たちの番号の席の並びでは気に入らず、大声で俺はこっちであんたはそっちではどうだろうとか、席替えしては隣通しで大声で話し、違う相手と話したくなるともう席替えが間に合わず、何人か人を飛ばして話すのですからさらに声が大きくなります。
今回のドバイの便は前後の席が同じグループでしたのでわたしの頭上に会話が飛んできて、これはたまらないと最後尾の席に替えてもらいました。

それと、シートベルト着用のサインが消えるとやたらとトイレに行ったり別の仲間のもとに行ったり動く人が多いのですが、多くの人が左右の座席をつかみながら歩いています。
座席が揺れるので寝ていれば何事かと確実に起こされます。
ひどいものなると、立ち上がるときに前の座席の肩のあたりを両手でつかみますので、これを後ろの席でやられるとたまりません。
続けてやられたときにはさすがに腹が立って、これはわたしの席であなたの席はこちらなので、まず後ろを向いてから自分の座席を押しながら立つようにと言ったら、実際そうしたかはともかく、以降その人はわたしの座席をつかみはしなくなりました。
嫌がらせでやっていた訳ではなく、自分のことしか考えない人たちなので、言われてみてそういうもんかと初めて気付いたということだと思います。
こんなんですから言うまでもなく、座席の背は目いっぱい下げますし、左右の肘掛けは両方自分のものだと思って手を乗っけています。
ビールを出さないのは外国人が酔って、こういう連中とトラブルを起こさない配慮なのではと思えてきました。

ドバイから昆明空港に着いていったん中国に入国してから昆明発上海行きの便に乗るという手続きを取りましたが、その荷物検査のところで立て続けにこれぞ中国という体験をしました。
ひとつは目の前の若い女性が白いスラックスを穿いていたのですが、ピンクの下着が透けて見えてしまっていたことが、中国人って変わらないなあと思わせました。
むかしからこういうのはよく見ましたが、恥ずかしいという概念は経済発展しても、パンツの面積を含めてあまり変わらないようです。
もうひとつは、荷物検査前にゴミ箱があってどの国の空港でもそうなようにペットボトル等が捨てられているのですが、そのゴミ箱を漁る人が次から次へと現れます。
ペットボトルに手を付けないのでおかしいとおもったら、使い捨てライターを集めているようでひとつ見つけたおばさんが連れの娘にやったねと自慢しあっていました。
このエリアには搭乗券が無いと立ち入り禁止のはずですが、搭乗券を持っている人はライターを持ち込めないので拾う意味がありません。
何組もいたゴミ箱漁りの人たちはいったいどこから来て、ライターの運命はどうなるんでしょうか。
さて、作例は中国と関係なく申し訳ないですが、インドの旅をスタートさせたコルカタでの1枚です。
この男性も、子どものものをつまんだり、サングラスをかけさせてプライバシーを保護してあげたりやることがよく分からないことでは中国にまったく劣りません。
【Alpha7/Frilon 5cmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/07/19 Sun

学級委員との対話

Frilon 50mmF1.5
エアコンなしの寝台車はベッドの配置が変わっていて、右側に線路と垂直方向の3段ベッドが向かい合い、左側には線路と並行の2段ベッドになっていました。
夜中の出発ですので暑さは気にならず、4台がフル稼働する扇風機が寒いくらいでした。
インド鉄道に敬意を表したいのは、出発が35分遅れたのですが、ガヤ駅の到着もぴったり35分遅れだったので、運行は時間に正確だったということです。
インドの鉄道は時間に不正確なのではなくて、よく遅れると表現するのが正しいようです。
また昨日、書き忘れましたが、コルカタのバスのことで記しておくと、交差点に鞭のようにしなる棒を持った交通警官が立っていて、あの棒を何に使うのか見ていたら、やはり交通整理のためにバスをバシバシと叩いていました。
同じようなもので、商店主が店の前のウシを叩いていたので、インドではウシもバスも同等に扱われているということになるようです。

ガヤはヒンズーの聖地で、仏教の聖地は郊外のボドガヤというところでした。
日本ではブッダガヤと表記されることが多いですが、そういう事情を知らないインド人にはブッダガヤと言っても、はあ?という顔をされてしまうので、現地語主義に基づきボドガヤと書くことにします。
横浜の保土ヶ谷はここから採ったのではと考えたのですが確証はありません。
駅から相場の180ルピーでオートリキシャに乗れたのは、リキシャマンたちが自分のに乗せようと勝手にどんどん値段を下げてくれたからでした。
リキシャマン一人だったら400ルピーくらい支払っていたことでしょう。
ただ、このリキシャはキックバックの入るホテルに連れて行くらしく、これがただでさえうんざりなインド旅をさらに悪い方向に導いてしまいます。

世界遺産のマハボディ寺院、釈迦が修行中に娘からミルクを授かった菩提樹、その娘・スジャータの家、釈迦が7年間修業した沙羅双樹のある山(ふう、よくこれだけ思い出したものだと我ながら感心しますが、記憶違いがあればお詫びします)等々をバイクでまわって800ルピーだというのを高いと思いつつOKすると今は暑いからといくつかを省略して700ルピー請求されます。
あとで確認すると本来は100ルピーのコースだったようです。
さらに使えると言っていたWIFIが今日はダメだというので、宿のオーナーの言うことと話が違うと抗議すると、オーナーはタイに行っていて今はいないというので、分かった宿泊はキャンセルするとこちらも切れると、タイにいるはずのオーナーがまたやって来て平謝りし、宿泊料を半額にする、ただ、WIFIが使えるようになったら300ルピー追加させてくれと泣きつき、結局、WIFIの機械を買ってきて使用可能にしてしっかり300ルピーを回収していきました。

100ルピーコースに700ルピーを取ったバイクの運転手は2度と現れません。
そもそも彼らを信用してしまった理由は、オーナーが達者な日本語でわたしの妻は日本人で西脇市のお寺に子どもたちといるというような話を聞いてしまったことが原因で、さらに現れたバイクの運転手たちも含めて、ボドガヤには日本の某宗派寺院があって現地人に日本語学習を施したらしく、そのため日本人旅行者が次々と騙されている状況を生んでしまっているようです。
某宗寺院が元締めでペテン集団をつくったようなものですが、きっと中には善良な人もいて、日本人旅行者を助けたりということもあるのでしょうからこれ以上悪いことを言うのは止めておきますが。

細かいことで他にもいろいろ騙されたりしたので、すっかりインド人不審になったので、昼間っからビールでも飲んで寝ようと、ボドガヤに2軒しかないというワインショップに向かってとぼとぼ歩いていました。
すると某宗日本語学校の何期生かまた日本語で話しかけてくるバイクの男性がいます。
簡単に事情を話し、あなたがわたしを騙す悪人か善人か判断付かないので、申し訳ないがほっといてくれと突き放したのですが、40度近い暑さの中歩くのはよくない、ワインショップまでタダでバイクで送るのでとの言葉に乗って連れて行ってもらい、ホテルまで送ってもらいました。
インドで白昼飲むビールはよく効くので5時間も眠ってしまいましたが、起きてみると先ほどの男性が待っていました。
彼は日本語はヘタですが、誠実さが感じられて、熱心に勧める車をチャーターしての翌日のツアーに同意してしまいました。
さて、どうなることやら。

さて、作例は、スジャータが痩せ細った釈迦にミルクを与えた聖地にある小学校です。
その近隣は子どもを学校に行かせられないほど貧しく、寄付だけでまかなわれているとのことで、わたしもガイド料より少ないわずかな金額を手渡しました。
すると先生が、ぜひうちの生徒と会話してみてくれと、手前の少年を紹介しました。
利発そうな目の印象的な子で、学級委員的存在なのかも知れません。
名前は、歳は、好きなクラスは、友達は何人、とシンプルな質問をしましたが、残念ながらわたしの言うことは分からないようで、先生が翻訳して伝えてくれました。
教室の中には20人くらいの子がいましたが、たしかに木の中におさめられた釈迦の像ほどではないものの、みなほっそりと痩せていてこの村にはもっともっと寄付が必要なことが理解できました。
【Alpha7/Frilon 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2015/07/03 Fri

グレーのドブの青年

Frilon 50mmF1.5
ゆっくり起きてから窓の景色を見て、昨日の運転手が泊まらない方がいいと言った理由が分かりました。
ホテルはスラム街に囲まれた一角にあったからです。
散策してみると、脇を流れるドブの水の色がメタリックグレーなのには驚きました。
鼻が曲がるような悪臭が漂っています。
ホテルの部屋からでも聞こえていましたが、通りかかるバス、タクシー、オートリキシャ、バイク、普通リキシャとあらゆる交通機関がクラクション鳴らしっぱなしで、鼻ばかりか耳もどうにかなってしまいそうです。

なんでこんなところに来てしまったのか、やはりインドは来たくなかったと思いかけたところ、ひとりの青年から声をかけられました。
オレの写真を撮れと言っているようですが、これはバングラデシュでもよくあったパターンです。
断る理由もないので撮影しましたが、彼はどうにもこのスラムの世話焼き兄さんだったようで、近くにいる人に声をかけては写真を撮ってもらえと言うのですが、みな恥ずかしがって逃げてしまっていました。
そんなところへ下半身裸の子どもが通りかかったのを捕まえて、もう一度撮れと言います。
その写真を見ると青年が子どものものをしっかりつまんでこちらを向かせていて何ともユーモラスな写真になっていました。
青年の行動が、わたしのイライラを鎮めてインドに少しだけ親しみを与えてくれるきっかけになったように感じたのでした。

とにかく西を目指さないといけないので、ホテルで駅は近いか聞くとバスで30分ほどだと番号を教えてくれました。
駅行きのバスは混雑していましたが、すぐに降りる人がわたしの手を引っ張ってそのまま座るように案内してくれました。
渋滞で1時間近くかかりましたが、ハウラーという大きな駅の前に着きます。
西にと言ってもどこへ行っていいか分からないので、あちこち指図されながらレフトバゲージに辿り着き荷物を預けたところでいったんホテルをとりました。
WIFIはこのあたりのホテルのどこにもなく、ガイドブックも地図もないわたしは次に行く場所が分かりません。
むかし本で読んだことがあるガヤという地名を思い出しました。
釈迦が悟りを開いた仏教の聖地だったのではないかと思います。
正しい仏教徒ではないわたしがそんな土地に行く意味があるかどうかはともかく、地名として思い出せるデリー、ムンバイ、チェンナイといった大都会に行ってもコルカタと大きな差はないかも知れませんし、そもそも仏教聖地に行けばヒンズー教が支配的なコルカタとは違った世界が見られる期待感があります。

一息ついてから、近くを散策してのんびり駅に向かいましたが、さすが大都会の駅で切符を買うのはただ事ではありません。
列に並ぶたびにここではないあっちだと行ったり来たりさせられて、ガヤ行きの切符を手にするまで小一時間かかってしまいます。
手にした切符もお前がちゃんと書かないからと不備を指摘され、期待したエアコン付ではないスリーパーのチケットでした。
しかも上段だというのですが眠れるかどうか。
とりあえずはホッとして外に出ると、駅のすぐわきに大きな川が流れていて、反対の岸で沐浴する姿があったので、恐らくここはガンジス川なのだろうと思われました。
大きな橋を渡って岸辺に行こうか迷いましたが、ガンジスには子どもの遺体が流されると聞いたことがあったので、このときは近づく勇気がでませんでした。

橋のたもと付近から市場が広がっていて真下では野菜やおそらくお供え用の花が商われているようでした。
こんな角度から市場を見るのは初めてだとカメラを構えていると、びっしり人が行きかう中を荷台を引いた自転車が通ろうとしているところが今日の作例です。
何気ない市場の風景なのでしょうが、一生懸命ペダルを漕いで前進したいのに、他人のことを介さない現地人が立ちふさがって思うように進めない様子が、自分の姿と重なって自転車の男性に強いシンパシーを感じてしまいました。
そこをどいてくれと声を荒げても、こっちは急いでいるんだと叫んでも、誰も他人のことなんて聞いてはくれません。

さらに進んでいくと官庁街のような少し落ち着いたところに出ましたが、立派な古びた建物が並んでいる町並みを眺めていると、コルカタは英国支配の影響が未だはっきり残る町なのだと理解できます。
そんな中、日本のブルガリアヨーグルトそっくりなラッシーを味わったり、基盤を直しながら客を待つ中古電卓路上販売やら、骨を接合しながら調整する中古傘路上販売やらに、インド式エコロジーの神髄を見つけ出しました。
インドでメジャーな立派なクリケットスタジアムの向かいにマイナーなサッカーのクラブハウスがあって、1889年設立と書いてあったのもこの国のイギリスとの結びつきを知らしめるのに十分です。
インドならバングラデシュと違ってビールなら簡単に飲めると思っていたのに、東南アジアのようにコンビニがあって簡単に変えると言うわけではないことを知りました。
スリランカ同様、数少ないワインショップに行かないとビールを買うことができないのです。
カワセミの絵が描かれたキングフィッシャーというのがインドの国民ビールのようでしたが、昼を食べた気さくなカレー屋でオーダーした際に、そのビールを飲みながら食べていいか聞いたのですが、あっさり拒否されてしまいました。
部屋に戻ってから栓をあけるとすでにビールはぬるくなっていましたが、それでもバングラデシュとの違いは十分に味わうことができました。
【Alpha7/Frilon 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/07/01 Wed

コルカタまでの長い長い道のり

Frilon 50mmF1.5
今日から旅が再開しました。
前回はカルカッタの空港で帰国するところで旅が終わったので、今回はそのカルカッタ空港から旅が始まります。
イギリス領だったころ英語風の名前に改められていたインドの地名は何年か前に現地語名に戻され、カルカッタもコルカタと表記されるようになっています。
軽かったを連想させるカルカッタの方がなじみを感じますが、国際ルールに則ってわたしも以降はコルカタと表記します。
ラッシャヒやチェントンのところで、地名表記が統一されてなくて不便と声高に叫んだばかりなので、自分からそれを壊してはいけません。

そのコルカタへの道はまったく楽ではありませんでした。
関西→上海→昆明→コルカタという航空券どおりの順番に搭乗すればいいだけのことなのですが、それがまったくうまくいきません。
これを書いてしまってご本人にバレてしまうとあまりに申し訳ないのですが、前夜、奈良に宿泊してその宿のオーナーがわたしが関西空港へ行くためのバスを調べてくれたのですが、わたしは道を間違えてバスに間に合いませんでした。
道順も教えてもらっていたにも関わらず、途中で大きな観光地図の看板を見たため、なんだ右折するより直進の方が近いじゃないかと進み、そちら側は駐車場で乗車地点の奈良ホテルとはつながっていなかったためあたりをぐるっと1周することになり、3分遅れてしまいました。

結局、その足で駅に向かい近鉄、南海と乗り継いで空港に行くとクローズ10分前には間に合いました。
しかし、チェックインカウンターでインドビザを見せるよう言われます。
メールを見せましたが、規則上プリントアウトが義務付けられているそうで、ビジネスセンターで10分以内にプリントして来いと強制されます。
PCがあるビジネスセンターでもメールの印刷の仕方が分からず、携帯をコピーしてみましたが画面が真っ黒になるだけでどうにもなりません。
20分超過してしまい、空港内で呼び出し放送がかかったので走って戻って事情説明すると、もう時間がないので、明日の上海でのチェックイン時までに印刷しておくよう言われます。

上海は夜に到着して、どうやら自分で宿泊しなければいけなかったのですが、スリランカで航空会社持ちでホテルを取ってくれたので同じことを期待して予約していませんでした。
上海浦東空港到着ロビーにはWIFIがないので予約サイトは使えず、ホテル予約カウンターに行っていちばん安いと言う150元の宿を無料送迎付きで抑えてもらいました。
しかし、ホテルはカウンターで見せられたのとは違う名前のボロ宿です。
話が違うと文句を言って空港に戻りキャンセルしました。
これが失敗の始まりで、地下鉄の最終が行ってしまったため夜行バスに当てもなく乗り、何とか地下鉄駅というところに停まるとあったので降りてみました。
数軒ホテルが見つかりましたが、どこも外観の割に高く、結局いちばん安かったのは158元でホテルの外観はさきほどキャンセルしたのと似たり寄ったりで、送迎が付かなくなったのと時間のロスとで大損した気分です。

さらには、バスで20分で来たので地下鉄でも30分くらいだろうとタカをくくって翌朝のんびり出掛けると1時間もかかって、搭乗40分前の到着になってしまいました。
昆明までの国内線なので日本なら問題ないところですが、さすがは中国、すでにクローズになっていて、次の昆明行は夜なのでコルカタ行には乗り継げないと言い放たれます。
じゃあ、明日に振り替えてくれるのかと食い下がると、上海紅橋空港なら2時発の便があるからそちらに切り替えてやる、ただし280元手数料がかかると言われ飲むことにしました。
150元ホテルが紹介していたのと違っていたことから、こんな展開になってしまいました。
ただ、航空機に乗り遅れたのに5600円程度の損失で済んだのですから良しとしなくてはいけません。
乗り遅れた時点でノーマルを買いなおせと言われてもおかしくないのですから。
ところが、紅橋空港のカウンターへ行くと手数料を取られることなく搭乗券を発券してくれました。
手数料の件は同じ中国東方航空だと言うのに伝わっていなかったようです。

機内では大騒ぎするインド人と押し問答になりましたが、さすがの中国人でも手を焼いていたのか、わたしがインド人と文句を言い争っているとフライトアテンダントが嬉しそうにニコニコしていたのが印象に残りました。
コルカタの空港ではアライバルビザの手続きに手を焼き、ATMが使えなかったので人民元の残りをそっくりインドルビーに両替してタクシーに乗りました。
気さくな運転手がいろいろ話しかけてくる中でインドはどうだと聞くので、今までの印象では中国よりはるかに良いとお世辞を言うとご機嫌になって夜中の道路を飛ばしてくれました。
ホテルに到着すると予約サイトの写真とは似ても似つかないボロい宿に愕然とします。
運転手も、ここはキャンセルして別のところを探すべきだとアドバイスしますが、すでに支払い済みなので泣く泣く泊まりました。
これでも、いちおう長かったコルカタへの道のりが終了したことになります。
作例は、コルカタのタクシーの行列ですが、需給関係が崩れていてまったく進んでいかないのが分かるかと思います。
過去にはつらい旅と言うのは何度かありましたが、これほどまでに旅の始まりで疲れたのは初めてのことでした。
【Alpha7/Frilon 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2015/06/30 Tue

晩上変好一点

M8/Frilon 50mmF1.5
日本と中国の間には時差が1時間あって、日本の午後6時が中国の5時になります。
それは北京時間と呼ばれていますが、東西に広い中国でアメリカのように国内で時差を設定していません。
西の西安までおよそ1200キロ、さらに西のウルムチまで西安から2500キロもあります。
恐らく北京時間で冬場の朝10時は、ウルムチではまで暗かったりするのではないでしょうか。

それぞれの地域では、現地の太陽に合わせた生活をしているのだと思いますが、それはあきらかに不便なはずで、北京との間を往復するウィグル人のビジネスマンがいるとすれば、海外に行かずして時差ボケに見舞われることになるでしょう。
もっとも、彼らは北京は中国という外国だと思っているのかも知れませんが。

深圳の夕方5時は、さいわいにして東京の5時とそう変わらない暗さでした。
大芬油画村では、露天で絵を売る店など、早くも4時半くらいから店仕舞するところが出始めます。
暗くなれば絵がはっきり見えなくなるので、それも止むを得ないですね。
一方で普通に店舗を構えているところでは、けっこう遅くまでがんばっている様子でした。
中国は労働時間は長いですから。

露天でも、作例のように自前の高輝度電球で照らすなど営業努力している店がありました。
客足はみるみる減っているので努力が報われているかは厳しいものがありそうです。
厳しいと言えば、この条件はレンズにもたいへん厳しいもので、コントラストがまつたく無いかのような作例になってしまいました。
ただ、出てもおかしくないゴーストは皆無なので、フレアの問題以外は、このフリロン、案外高性能なのかも知れません。

わたしはこの日、以前、絵を購入したことがある人とばったり出合い、向こうがよく覚えていたこともあってずっとおしゃべりをしていました。
大芬では非常に珍しい水彩画の名手で、中国各地の古鎮をモチーフに制作しているため、わたしのツボにビシッと迫るものがあります。

今回も新作を見せてもらったりしているうちに、またまた気に入ってしまい、考えた末お買い上げとなってしまいました。
少し大ぶりなサイズで、家に飾るスペースは思い当らず、そもそも帰りのフライトで機内に持ち込めない可能性が大で、悩んだりもしました。

で、結局買ってしまった理由ですが、最初見てすごく気に入り、でも買おうとまでは思わなかったのに、明るかった空がだんだんと暗くなるにつれてこの絵の表情が同じく変化して違う絵のように見えてきたからなのです。
絵は、明るいところと暗いところでまったく違って見えるものだと気付かされました。
待てよ、ということは、照明まで導入してがんばる露天絵画売りもあながち無駄な努力をしているんではないのだなと、そんなことまで気付かされたのでした。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/12/02 Fri

模糊鏡頭

M8/Frilon 50mmF1.5
オールドレンズの中には、フレアレンズとも呼べるレンズが多くあります。
キズが多いとか曇っているなどのダメージがないにも関わらず、常にフレアっぽく写るレンズです。
フレアの程度はさまざまですが、順光ではそれほどでもないが逆光でフレアというレンズと、逆光はもちろん順光でもかなりフレアが出ているレンズに大別できます。

とくに望遠の古いレンズに後者タイプが見られることから、鏡胴内の内面反射の影響が大きいのだと思われます。
内面を丁寧に無反射処理してもフードがそのままだとここで前面の乱反射が起こってかなりのフレアを発生させるようですので、ノンコートのオールドレンズでは注意が必要です。

一方、前者のケースでも先に書いたことは考えられますが、大口径などのハイスペックなレンズにしばしば見られることから、設計に無理があって球面収差が残ってしまつたと考えられます。
光線状態が良いとかなりシャープでそこそこ解像力も高いことが分かりますが、半逆光あたりから一気にフレアっぽくなってしまうパターンです。

ここぞというところで裏切るレンズとして不人気なレンズたちですが、わたしはこの手のレンズが大好きです。
完全逆光ではダメですが、半逆光ではソフトレンズのような効果が出せますし、コインの裏表のように2つの性格を持つレンズというだけで何か魅力的に思えてきます。
本音で言えばこれ1本しかない状況では確かに厳しいですが、3本レンズを持って出掛けて1本がそういうレンズなら、余裕をもって愉しんで使うことができます。

フリロン50mmF1.5は、まさにそんなレンズです。
ゾナー改造型の4群6枚というあまり例のない構成ですが、同スペックのゾナーの方が性能ではあきらかに勝っていて、改良型との表現が使えません。
ただ、本家ゾナーでは見られないほんわりとした雰囲気は、特に色彩豊かなシチュエーションで独特の表現を生みます。

女の子が熟睡しているだけで特に面白くもないし、レンズの良さがすごく出ているという訳でもありません。
ただ、ふたりのお尻のかたちがそっくりなので、ああ、親子なんだなと気付かせる作例です。
少しどっしりのお母さんがゾナーで、未成熟な感じの女の子の方がフリロンですね。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/12/01 Thu

米其林餐庁向導

M8/Frilon 50mmF1.5
この2日ほどの間に、最近あまり感じたかったことのなかった違和感という言葉を思い出させるようなニュースを立て続けに見せられました。

ひとつは、流行語大賞で、2011年は「なでしこジャパン」だそうです。
なでしこジャパンは女子ワールドカップで世界一に輝いたので、スポーツ大賞を受賞するのなら理解できますが、流行語大賞というのはおかしいとはならないのでしょうか。
奇しくもなでしこの選手たちが、ワールドカップから凱旋してマスコミからちやほやされる中で、これが一時的な流行にならずに女子サッカーの安定的な人気に発展してほしいというようなコメントをしていただけに皮肉な流行語大賞に思えます。

もうひとつは、ミシュランレストランガイド2012年版の出版発表です。
この星付き評価は誰がどのように行っているのか、ほんとうに客観性があるのか、2つ星は3つ星より劣るということなのか等々の疑問が思い浮かびますが、そういった評価基準にはまったく触れずに、どこそこが2つ星だとかということを報道しっぱなしな情況が気になります。

創刊時だったか、ウチは載せないでくれと辞退されたレストランが少し話題になったと記憶しています。
掲載されることで観光客とかスノップな連中がどっと来店しては、常連さんなど店に大切な客に迷惑がかかるからという主旨だったと思いますが、この話に店主の良心を感じました。
もちろん伝統あるガイド本に評価されれば嬉しいのは当然ですし、客も増加するのでしょうが、もともと美味しい店なら口コミだけでも繁昌しているでしょうから、やはり先の店主の話の方に説得力があります。
ともあれ、こういう本が出版されるのは自由ですが、マスコミが勝手にヒートアップして掲載レストランを持ち上げ過ぎるのはどうかと思うわけです。

1993年に出版されてすぐに廃刊になってしまった旅行ガイドのグリーンガイドシリーズこそ、復刻させてもらいたいものです。
ギリシャに行った時にたいへんお世話になりましたが、例えば神殿のそれぞれの場所の意味などを詳説してあって、それまで関心のなかったギリシャの文化に大いに引き込まれました。
また、狭いエリアに遺跡や美しい町が点在していて、限られた時間をどうまわるか悩みましたが、このガイドを読み込んでコース設定することができ助けられました。
普通のガイド本とは違い写真がほとんどなく、的確な解説とウィットに富んだ文章で行きたくなる町を選別できるのがユニークです。

レストランガイドも、東京版が出るなら中国主要都市版も出してもらいたいものです。
例えば、深圳あたりの中堅レストランだと、旨いといって店がはやっていたのに突然平凡な味の店に変貌したり、パッとなくなってしまうことがよくあります。
恐らく料理長や厨士まるごと他店に引き抜かれてしまうということのようです。
高級店も例外ではなく、香港の店が引き抜きをするということですが、深圳と香港では給料が何倍も違うでしょうから、引き留めることなんてできないでしょう。

そんな栄枯盛衰の世界で、レストランガイドを毎年出し続けられるのか興味津々です。
それ以前に裏で金銭が行きかって、評価なんてまったく信用できるようなものにはならないかも知れません。
先の日本の良心的店主のような発言は絶対にどこからも出てこないでしょう。
偽ミシュランが出て、読者は混乱するばかりで、結局総倒れになりそうな気がします。
いや、中国で出すべきは味よりも、食材の安全性を評価するガイドブックの方が市民に支持されるでしょうね。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/11/30 Wed

春節和情人節

M8/Furion 50mmF1.5
もうあと1時間ほどで新年です。
というのは中国の話でして、旧暦1月1日の春節が今年は2月14日になります。
毎年変わる春節ですが、今年はバレンタインデイの情人節とも重なっていい日取りなんだろうと思っていましたが、そうとはいえない人たちもいるようです。

中国ではほとんどの人が春節を家族とともに過ごします。
春節休暇が1週間ほどあって、中国中で大移動するのは日本のニュースなどでも報道されてもうお馴染みでしょう。
一方の情人節は休暇ではありませんが、恋人同志や若い夫婦などふたりだけで過ごすとても大切な日です。
男性から女性にバラやプレゼントしますが、日本のようなホワイトデイはないようです。

今年は、そのふたつの大切な日が一度に来るというわけですが、カップルでもお互い出身地が同じであれば問題ありません。
実家がお互い近くであれば、年明けから午前中いっぱい家族と過ごして、遅くとも夜に会えれば家族にも恋人にも顔が立つというものです。

困ってしまうのが、双方の田舎が別々の場合です。
両親をはじめとした家族をとるか、恋人をとるか。
日本であれば、圧倒的に後者だと思うのですが、中国は儒教的家族主義の影響なのか、前者でないと変人扱いです。
いや、でした、というべきか、現代の若者はやはり恋人をとるケースが増えているようなのです。
仕事だから帰れないとか、なんとか偽るのでしょう。


これは春節とか情人節とかは関係ないですが、もうひとつの問題について。
中国の休日は、春節のように旧暦によるものがありますが、5月1日の労働節や10月1日の国慶節のように新暦にもとづくものもあります。
そして、それは驚くべきことに誕生日も同様で、都市部に住んでいる中国人はグローバルスタンダードの新暦による誕生日ですが、農村部出身の、つまりは中国人の大多数は農歴の誕生日が採用されています。

ということは、毎年誕生日が違う日にやって来るということを意味します。
さらに言えば、農村部の人の身分証の誕生日が1941年1月1日だったとすると、それはその年の春節に生まれたことになるわけですが、その年のカレンダーでは2月○○日かも知れないのですが、それは無視されるということです。
本人だって、たいがいは自分の誕生日が今年は新暦のいつかなんて頭に入っているわけではないので、他人が把握するのはたいへんなことです。

もし都市部出身ではない中国人と交際されるようなことがあれば、どうかご注意ください。
中国で売られているカレンダーには旧暦の日付が必ず入っているので、しっかりとチェックすることが必要です。
ただ、先に書いたようにバレンタインデイは旧暦ではなく新暦ですので、間違いないように。
おふたりの幸運をお祈りいたします。


作例写真は、深圳滞在中見かけた春節の飾り付けの準備の様子です。
1月29日ですからもう2週間前の段階に入っていることを考えると、少し遅めな準備に感じます。
前に書いたように小学校は休みに入ってましたし、春節休暇の交通機関の混雑を嫌って、早めに帰省している人も出始めているからです。
年末の雰囲気というのは、日本の師走によく似ているようにも感じましたが。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/02/13 Sat

薯片的失敗

M8/Furion 50mmF1.5
深圳のスーパーで、おもしろいポテトチップを発見しました。
上海の上好佳有限公司の「Oishi 上好佳 Potato CHIPS 薯片 魚香茄子味」とパッケージングです。
Oishi は、おいしい、つまり日本との関連を表現しているのだと思いますが、恐らくこの会社は日本とは縁もゆかりもなく日本のお菓子メーカーを研究しているという意味と捉えた方が良さそうです。
しかし、Oishi と書いても中国人には意味が分からないはずで、アピール度が低すぎです。
薯片は、ポテトチップの意味でしょうが、読んでははあと気付けるのが日本人の特権、漢字クイズ初級編くらいに出題できそうです。

わたしがあえておもしろいととりあげた理由は、次のOishi 魚香茄子味の文字にこそ意味があります。
中華料理に通じている方ならよくご存知かも知れませんが、魚香茄子は非常にポピュラーな中国料理で、実はわたしの大好物、中国へ行くと必ず食べるひと品なのです。
茄子や他の野菜をすっぱ辛く炒めて魚のような風味に仕立てたという料理で、かつて魚がなかなか食べられなかった時代の代用品だったようですが、いま食べてもこの料理から魚を連想するのは難しいでしょう。

分かったおまえは茄子が好きなんだなと言われれば首を横に振ります。
天ぷらとか焼きナスなど特にシンプルな日本料理での茄子は嫌いでまったく食べません。
以前、深川の工房主がわたしは茄子が嫌いでと言っていたのを聞いた時、わたしは大いに同意したかったのですが、反面でこの魚香茄子が大好きだったため、そしらぬ顔をしていたのを彼は知りますまい。

そしてこの魚香茄子は、肉類を使わないポピュラー料理のため、中国のレストランではいちばん安いのがまたよいのです。
快餐庁というそのまま訳すとファストフード、これだと誤解されるので大衆食堂くらいに考えればよいレストランですと、魚香茄子が120円、揚州炒飯120円、大瓶青島ビール80円が、わたしのランチの基本だったりします。
炒飯ではなく、白飯の魚香茄子飯だけ頼めば140円で、済んでしまいます。
こんなに美味しいのに、日本であまり知られていないのが不思議な料理です。

話がそれてしまいましたが、いまPCに向かって文字を入力しながら、まさにその魚香茄子味の薯片を食べているところです。
美味しければ、ぜひぜひ宣伝して、日本の中華食材店にでも置いてもらうなり、向こうに行くたびに大量仕入れするなりするつもりでした。
しかし残念、パッケージと違う製品が入っていたのではと考えたくなる、似ても似つかぬ味にただ絶句するしか手だてはありませんでした。
ふと、気付いたのですが、このポテトチップ、普通のレストランで食べる魚香茄子より高価なんですね。

こういう失敗を避けたければ、現地で食べるのに限ります。
比較的最近の流行では土家族焼餅とか重慶酸辣粉などは確かに美味しいです。
韓国鉄板焼、日本章魚丸(たこ焼きのことです)などは食べたことがありませんが、それなりに人気があるようです。

しかし、定番といえば何といっても串焼です。
孜然というクミンのパウダーをかけた羊や牛の肉は特に人気があります。
これは、遠くからでも香りで分かりますので、通りがかった人は吸い寄せられるように串焼屋さんの前に並ぶことになります。
香りといえば、臭豆腐も人気商品の筆頭だったはずですが、深圳ではあまり見かけなくなりました。
何故でしょ。

ウェストバッグにちょっとヤンキーっぽくてきれいな感じのお姉さんが串を焼くというのは、なにか日本の焼鳥屋台と状況が瓜二つのような気がすると言ったら偏見になりますでしょうか。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/02/12 Fri

相機与鏡頭維修

M8/Furion 50mmF1.5
深圳に戻ったあくる日、すっかりなじみになった修理店を訪れました。
メンテナンスを依頼したレンズを取りに行ったのです。
2本のクリーニングとヘリコイドが固くなったレンズのグリスアップは3日間のうちに終えられていました。
うち1本は、小さなスポット状のシミがあって、これはどうしても取れなかったなどと説明してくれます。
このスポットは日本の修理店に持ち込めば直せるかも知れず、あるいは直らないかも知れませんが、3本の修理はわたしには十分に満足いくもので、費用は200元でした。

たまたまこの日はパルナック型のライカの修理も入っていたようです。
香港人が依頼したのかと聞けば、これは中国の若い愛好家のものだそうと言います。
深圳でもM型を中心にライカ・ユーザーはけっこういて、経済発展につれてこんな趣味性の高いカメラはさらに人気を得ていくだろうとのことでした。

趣味性が高いと言えば、こんなのが最近多くてと見せてくれたのが、マイクロフォーサーズ機にシネレンズをマウントしたものでした。
これは香港人でしょうと checkie さんかその仲間ではと思い聞きましたが、やはり深圳の人が持ち込んだものでした。
最近、Cマウントなどのレンズをマイクロフォーサーズへ改造できないかとの問い合わせが増え、そんな仕事も始めたのだそうです。
ちなみにレンズは、垂涎ものの Kinoptik Focare 75mmF2 が付いておりました…。

ところで、修理を依頼したりカメラ談義をしたりする時に困るのは、やはり言葉の問題です。
カメラ用語、撮影用語はほとんど専門用語ですから、仮に通訳の人がいたとしても、彼女に一定以上の撮影に関する知識がないと通じませんし、案外多くの通訳が簡単なカメラ用語すら解しなかったりするようです。
ですから、これはもう本人が覚えるしかないのです。

例えば、距離計連動とか焦点距離とか無限遠とか日中共通の用語もありますが(これとて発音は違うわけですが)、これらは少数派のようで、ほとんどの単語が残念ながら日中で異なるのが現状です。
以下にレンズ関連で聞きとってメモしたものを書き出してみます。

・カメラ → 相機、照相機
・レンズ → 鏡頭
・絞り → 光圏
・F2.8 → 最大光圏2.8
・4群6枚 → 6片×4組
・フィルター → 慮鏡
・マウント → 接環

鏡頭とか6片×4組は、漢字の意味から類推可能と思いますし、4群6枚の文字を見た順平さんはああなるほどと言うなど中国でも同様の反応になるようですが、光圏になるとどちらかというと露出関係の用語を連想させますし、慮鏡からフィルターを連想できる日本人はまずいないのではないでしょうか。
困ったことだなと思います。

順平さんは、この道30年の大ベテランで、ライカ、ハッセル、ローライの御三家は何度も修理したことがあるということでしたが、クラシックカメラ専門の修理屋さんというわけではありません。
むしろ、本業は最新のデジタルカメラの修理です。
中国の都会でカメラ修理の看板を掲げているのですから、中国で現在使われているデジタルの修理依頼がずっと多いのは当然のことです。

腕を買われていることなのでしょうが、わけてもプロのカメラマンの利用が多いそうです。
プロとは職業カメラマンということで、写真家ということではありません。
中国では結婚などの記念日には、誰もが必ず記念アルバムを作成します。
スタジオやロケで写真を何枚も撮り、豪華写真集のようなアルバムと大伸ばしの写真などを作るのですが、こんな写真スタジオというか結婚写真屋さんが中国にはたくさんあり大繁盛しています。
そんな店のカメラマンは案外いいカメラを使っていますし、カメラ好きからこの職業を選ぶ人たちはプライベートでまた好いカメラを愛用していますので、腕のいい修理屋さんとお付き合いが必要になるわけです。
そして、スタジオなどで使われる各社フラッグシップ機は酷使されるからでしょう、かなりひっきりなしに修理依頼が舞い込むようです。

順平さんがいちばん困るのが部品交換で、最新機種のパーツはなかなか入手困難な状況だそうです。
純正部品は、メーカーの息がかかった修理店には卸されてきますが、大手が独占しているため個人の修理屋さんにはまわしてくれないのだそうです。
ようやくの根回しで手に入れた部品は割高になってしまい、顧客に対して高い料金を吹っかけるようなのが納得できないと職人らしい不満を持っているのです。

彼は、状況を打破すべくわたしにたずねます。
日本から直接基盤などの部品を調達することはできないだろうか、と。
例えば、わたしが日本にカメラ修理店を登記してメーカー修理特約店になり、実際の修理は中国で彼がおこない、必要な部品を調達してもらえれば…。

何かこの点について、ご意見、アイディア等お持ちの方がいらっしゃれば、コメントいただけるとありがたいのですが…。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
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Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(9) | 2010/02/11 Thu

可能雲片糕

M8/Furion 50mmF1.5
バスターミナルに着きますが、バスはいません。
ターミナルという言い方は大げさで、ローカル小型バスの終点と表現すればいいのですが、それを英語で言えばやはりバスターミナルなのでしょうから、土地の人に敬意を払ってやはりバスターミナルと呼ぶことにします。
すぐバスは来るのか不安になります。

来たときに蘇家圍の村までバイクで連れて行ってくれた親父さんがまた同じところにいて、おう戻って来たかと椅子を勧めてくれます。
村はたいへん良かったです、愉しかったです、機会があればまた来たいです、などと正直に感想を述べた後にバスのことを尋ねました。
きっかり30分に1本あるそうです。
あと15分もすれば折り返しのバスが来るからとここで待っているように言われました。

ではと、このあと訪れる予定の紅光村への行き方を教えていただけないかと尋ねてみます。
紅光という地名は知りませんでしたが、それがある仙塘鎮はパスの通り道なので、運転手に鎮に着いたら降ろしてもらうよう声をかけてくれると言います。

これは大いに助かりました。
いなかのひとつの目的地へ行くのは、経験上比較的楽なことは分かっていますが、そこからまた別の目的地へ行くのに難儀するのがいつものパターンだったからです。
点と点が繋がることのありがたさを噛みしめます。

当面の不安が解消されたので、椅子に座っているよりも、バスが来るまでのわずかな時間をふらふらしてみたくなりました。
どうせバスターミナルが見える範囲より遠くへ行くつもりはないですし、バスが来れば来たであの親父さんが呼んでくれるでしょう。

案外、こんな思いつきでうろうろしても大したものは見れないことがほとんどなのですが、今回はラッキーでした。
人だかりがあって、近づくと路上菓子売りがまさに実演販売の真っただ中でした。
手前の鍋は何がなんだか分かりませんでしたが、奥で迷彩服のおっさんが切り分けているのは、中国でよく見かける日本で言うところの落雁系のお菓子です。

いい香りにつられて子どもたちが集まっていますが、実はおとなたちも暇にまかせてけっこうこの後ろを取り巻いていました。
きっと美味しいからでしょう。
かく言うわたしも焼きたてできたてをぜひとも賞味すべく、子どもたちに続いて買ってみようと思っていました。

しかし、轟音とともにバスがやって来ました。
それとともに件の親父さんがバスが来たぞーっと大声をあげてわたしに注意をうながしました。
群がる子どもたちを差し置いて、先に買うというわけにもいきません。
心残りを感じつつもバスに乗り込むと、親父さんがまさにこのお客さんを仙塘鎮で降ろしてやってくれと説明しているところでした。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
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Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/02/09 Tue

就是徠卡

M8/Furion 50mmF1.5
散策を切り上げて、もうひとつの村に向かうことにしました。
公園で逃げ回っていた少女のひとりが村の出口にいて、やあっと声をかけると、まだいたの~と友好的な返事が返ってきました。
チャンス到来かと思いカメラを取り出すと、ああ、また走って逃げ去ってしまいました。

がっかりして、村の出口へ向かい歩きだすと、大型バスがやって来たのが見えます。
年齢層もさまざまな男女が吐き出されていました。
言葉は、客家語ではなく普通話が使われていて、どこか遠くから来たのだと分かります。
すれ違いざまわたしのカメラを見て「あや、ライカだ」と言っているのを耳にして、もしかしたら彼らは台湾人で、故郷の客家の村を見学に来たのかななどと思ったりしました。
たぶん、大陸中国人のほとんどは、ライカなんて知らないはずです。

出口のところでチケット売りの女の子たちに別れのあいさつをしていると、離れたところで逃げ去った少女がこちらを見ているのに気付きました。
帰る段になって、彼女に向かって手を振ると案外素直に手を振り返してきました。

もしかすると、本心では写真に撮ってもらいたかったのかも知れません。
ひっきりなしにやって来る観光客があちこちにカメラを向けているのを毎日のように目にしているうちに、拒否反応が自然と身に付いたのではと想像します。
安易に写真を撮ろうとするこちらにも問題はあるでしょうが、小さな子たちにはもっと素直でいてくれると旅人としては嬉しいと思います。

行きはバスターミナルから蘇家圍までバイクに乗っけてもらいましたが、帰りは1キロの道のりを歩いてみることにしました。
道中、何があるという訳ではありませんでしたが、そこここにある民家では軒先で作業していたり、遊ぶ子どもたちあったりで、中国のいなかの土曜午後の日常を見てとれたように思います。

前方を天秤の女性が歩いています。
これも、いかにもな中国の日常です。
ぴったり付いていくと、門を入って建物の方へ向かってしまいました。
同じく門をくぐってなおも図々しく後を付けると、人民公社という言葉を連想させるような時代がかった建物に入って行きます。
良い感じの後ろ姿に、地元で作られたに違いない竹製の籠の天秤が、大いに気に入る1枚になりました。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
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Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2010/02/08 Mon

除了父母親以外

M8/Furion 50mmF1.5
竹やぶの脇を通り過ぎるとまた民家が立ち並ぶところに出て来ました。
ちょうど1周して、蘇家圍の中心部分に戻って来たところです。

建物の壁に未だ残されている「毛主席万歳!」などのスローガンを眺めながら歩いていると、窓枠に置かれたボロ布が突然動いてびっくりしました。
よく見ればそれは猫でしたが、写真の左から右に向かって歩いてきたので、お尻側から見た猫は布にしか見えないので、本当にどっきりしました。
もっとも、写真の顔を見ると、猫の方も昼寝から起こされて、びっくりしたのかも知れませんが。

それにしても日当たりが良いからなんでしょうが、金網と桟に囲まれたわずかの空間に無理に入り込んでいるのが不思議です。
その姿は、少し前まで広東省に普通に存在した、野生動物を食べさせるレストランの店先に設置された檻で小さくなっている動物を連想させます。
もちろん、わたしが見たレストランには猫なんていませんでしたが。

いま、中国では、犬猫食を法律で規制しようという動きがあるそうです。
犬や猫はいつも人間の身近にいる愛玩動物で、それを食べてしまうなんて文明的ではないからだと聞きました。
法制化を急ごうとする動きに対して、犬を食べているのは昔からの文化であるという反論の声が上がっていると言います。

4つ足では机以外、2つ足では両親以外何でも食べると言う広東人ですが、犬については美味だし体が温まるからと特別の思いがあります。
日本でも鯨を食べるのは日本の伝統的食文化という主張があるように、これは外部の人が感情論だけで云々する問題なのではないのかも知れません。

愛玩ということで思い出しましたが、別の客家の家で次のような話を聞きました。
多くの客家の家では犬を飼いますが、それはあくまでペットとして番犬として飼うのであって、それを食べたりはしない。
犬肉を食べるのは、あくまで専門のレストランや肉屋で買ってきてだということです。
愛玩動物としての犬と肉塊としての犬をしっかり区分けているということでしょう。

因みに先々月の開平で触れたように猫もごく一部で食されていますが、こちらは特別の思いと言うことはないようです。
窓の猫ちゃんも安心してください。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/02/07 Sun

桃綳子

M8/Furion 50mmF1.5
蘇家圍は、東江という大河に面しています。
村を1周ぐるっと回ると20分ほどかかるくらいの広さがありますが、その後半は東江沿いの散策路になります。
川の流れを右手に鬱蒼とした竹林を左手に見るこのあたりは、夏の暑さをしのぐには最適の場所でしょう。
ふだんは、子供たちのかっこうの遊び場になっているようでした。

公園のように整備されたところを通りかかると、女の子が4人で遊んでいました。
動作を見て、おやっと思いました。
あやとりをしています。
声をかけて見せてもらうことにしました。

土曜日だから学校が休みなのかと思えばそうではなく、すでに春節前の休みに入っているのだそうです。
今年の春節は2月14日ですので、ずいぶん早くから学校が休みになるんだなと、これは日本の学生が聞いたら羨ましがるでしょう。

あやとりの方は、わたしがこどもの頃やったのと全く同じかたちで交互に取り合うものです。
日本のあやとりは中国から渡来したのかななどと考えましたが、後日ネット検索してみるとあやとりは世界各地に存在する実にインターナショナルな遊びなのだそうです。

作例の写真をパシャーンと撮ったところ、女の子たちが気付いて逃げ出してしまいました。
カメラをしまうとまた戻ってきましたが、またカメラに手をかけた途端再び叫び声とともに走り出して行きました。
観光客からさんざんカメラを向けられて、すっかりスレてしまったのでしょうか。
この子たち以外でも、カメラを向けるとほとんどの子供たちは逃げてしまいます。

何もない普通の所でも、やはりカメラを向ければ逃げてしまう子はいますし、ピースする子もいます。
こちらをおもんばかってか自然に振舞おうとする子がいれば、意識し過ぎで固くなる子もいて、人それぞれ千差万別の反応があります。
そういう部分を観察しながら撮るのが、スナップのひとつの愉しみとも言えます。

撮影する方の立場ではどうでしょう。
一般には、撮っているのに気付かれていない自然な表情がいちばんと言われます。
とはいえ、カメラを意識して固くなっているところがかえって新鮮だったり、レンズをびっくりして見つめる顔がユニークだったりもします。
結局、撮る側でも好い被写体は千変万化すると言うことだと思います。

しかし、逃げ回る子だけはどうにもなりません。
きゃーきゃー言って逃げ回るので、こちらも悪乗りしてカメラを構えて追い回したりしたのですが、おかげで足がぱんぱんになりました。
でも、帰りのバスですぐ爆睡できたのは、そのおかげだったでしょうから良かったかとも思っています。
【M8/Frilon 50mmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Futura Frilon 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(6) | 2010/02/06 Sat
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