川越也有特色的珈琲庁

M8/Elmar 10.5cmF6.3
川越では、午前中にコーヒータイム、お昼はさかな、午後またコーヒーブレイクと3度の落ち着ける時間が用意されています。
大正ロマン通り(という名前だったか失念)の中ほどに通り名にもふさわしい元祖メイド喫茶と呼ばれる店があるということでした。
わたしは未体験ですし、予定では前回同様、甘味処に寄るはずでしたのでこの日も見ることがないはずでしたが、店がいっぱいだったため、予定変更して積年の夢だったメイド喫茶初体験となりました。

メイド喫茶とは言っても、大正時代の洋館に合わせたメイド風コスチュームのウェイトレスがいるだけのごく普通の喫茶店です。
しかし、わたしの目論見としては、深圳のコスプレ・カフェとの関連で見てみたかったですし、チャンスがあれば撮影してこのブログで紹介し、さらには深圳訪問時に向こうのカフェの子たちに写真を見せたうえで、これぞメイド喫茶の元祖なるぞと自慢したかったのです。

撮影はいちおう試みましたが、狭く暗い店内では広く明るい山で撮るためのレンズ、マウンテン・エルマーでは巨大なブレた背中を撮るのが精いっぱいという結果に終わったと報告しておきます。

僅差ながら少しはましかなと思えたのかが作例の写真です。
この近隣でよく見かけた「亀」の旧字に合わせたはずのピントはずれ、アンダー目のためいかにもな通りがかりの女子高生たちは不鮮明に過ぎました。

ただ、この作例はわたしが何度か見ていたマウンテン・エルマーの写真のイメージと一致するものがあります。
どうもピントの悪いレンズが、1930年代のライツの写りと誤解されて流布していた事実がありはしないでしょうか。

ブラック&ニッケルに惹かれて購入したマウンテン・エルマーでしたが、この時代のライツのレンズに抱いていた漠然とした蔑みを大きく払拭したのはひとつの収穫と言えそうです。
ただ、望遠スナップの課題に回答というには程遠い結果だったのも事実です。
次回は、どんなシチュエーションでこのレンズを持ち出すか、少し楽しみを残した川越散策でした。

【M8/Elmar 10.5cmF6.3 F6.3】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 10.5cmF6.3 | trackback(0) | comment(2) | 2010/01/30 Sat

Mr. For Two Key

M8/Elmar 10.5cmF6.3
川越の有名な町並みは素晴らしいと思います。
関東では、佐原、栃木と並んで3大古鎮と言えそうですが、佐原の落ち着きに比べて、栃木と川越は交通量の多い道路が貫いていて、のんびり楽しむという余裕が持てません。
よそ者の勝手を言えば、これだけの人出があるなら、土日だけでも自動車進入禁止にできないものかと思ってしまいます。

車は慢性渋滞状態ですから、なかなか向かい側の家並みを撮るというのは難しく、自然と28mmくらいの広角で自分がいる側の方の古民家と蔵の並びを撮るというのが精一杯です。
望遠ではなかなか歯が立たないところです。

有名なお菓子屋横丁(という名前だったかな?)では人がごった返し道幅も広しで、とても望遠の出番はありません。
ここでスナップを撮ろうとがんばる仲間を残してはずれで雑談に花を咲かすことにしました。
広角で横丁をスナップする手もありますが、これだけの人出ではかなりの顔が写りこんでしまってあまり具合がよろしくないでしょうし。

またしばらくして、メンバーが揃い、移動を開始しますとすぐ先に見慣れた看板が。
「コエドカワゴエ」の看板は、本物は初めて見ましたが、昨年の11月に今回のメンバーで写真展を開催した時にいちばん最初の写真として展示されていたまさにその写真に大写しになっていた看板でした。
まだ2ヶ月しか経っていないというのに、何だか懐かしいような気持ちです。

ちょうどすぐ後ろに、もう歩き疲れたと駄々を捏ねているようないい感じの子供さんがいたので、こちらをメインにスナップしました。
先ほどは望遠のために撮りずらい旨書きましたが、ここでは望遠ゆえに父親の顔をフレームがいに置いての撮影を可能にしてくれました。
この微妙な差がなかなか好いですね。
【M8/Elmar 10.5cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 10.5cmF6.3 | trackback(0) | comment(2) | 2010/01/29 Fri

古典的手法

M8/Elmar 10.5cmF6.3
喜多院を後にして、川越の町中の方へ移動しました。
メンバー全員が固まって歩道を歩けば邪魔になりますので、縦長の列になって歩きます。
時折撮影したいものが現れると誰かがカメラを構え、他の誰かも追随したり、関心がなければ追い越して行ったりで移動していくわけです。

このときにあまりに撮影に集中してしまって、仲間の存在をぽっかり忘れると列がばらけてしまいます。
直進で前方に見えてたりすればダッシュで追い付くこともありますし、最悪迷子ということもあります。
そんな時は携帯が活躍するわけですが、どうしたことか携帯が通じない人がいたりもします。
自分からはぐれてオリジナルの作品作りを目指すという意図があってのことかもしれません。
どうせそう遠くまでは行かないでしょうから、そんな時は放っておけばいいのです。

また移動中は、1ヶ月合わないでいた仲間との情報交換の時間でもあります。
ここでのお互いの機材を紹介し合い、自慢しあい、褒め合う時間こそ、仲間が集まって撮影行する最大の楽しみと言えるでしょう。

クラシックレンズに相当通じているKさんが、わたしの Elmar 10.5cmF6.3 を見て、えっ? 何、そのレンズと話しかけてきたのはなかなか愉快な時間でした。
マウンテン・エルマーと言えば誰でも知っている名前ですが、望遠ライツレンズには関心が向かない人が多いからでしょう、わたしも実はそうでしたがこのレンズがこんなにちっちゃいというのが予想外なのです。
説明すると、なるほどと納得してくれますが、自慢ということで言えばなかなかに痛快です。

わたしのマウンテン・エルマーは、被写界深度表示の象嵌が落ちてしまっていて状態はよくありませんが、フードとキャップ付きのニッケル鏡胴でなかなか格好いい姿をしています。
大きなM8とは不釣り合いですが、そういう組み合わせも意表をついていて面白いと言えます。

動かない被写体ですとじっくりピントと露出が合わせられて、古典的な作例が撮れます。
と言っても昔見たマウンテン・エルマーの作例で、中央のサソリがこんなに解像するようなものはなかったのではと、またひとつ自慢してしまいます。
【M8/Elmar 10.5cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 10.5cmF6.3 | trackback(0) | comment(2) | 2010/01/28 Thu

光陰与箭

M8/Elmar 10.5cmF6.3
週刊で更新される"深川精密工房"ですが、最新号を拝読すると Sun Sola 9cmF4 が採りあげられていました。
わたしも、今週はこの Elmar 10.5cmF6.3 をずっと掲載するつもりでしたので、図らずも同時期に望遠が並んだかたちになりました。
焦点距離も成り立ちも違うレンズで比較しても意味はありませんが、なかなか作例の出てこないライカマウントの望遠2本を見比べたりするのも面白いのではと思います。

もともとF6.3と、うっかりすると快晴の日中でも手ブレさせてしまいそうなレンズですので、すべてを開放で撮影しています。
そして、案の定夕方の何枚かにブレた写真を撮ってしまいました。
この辺はF3.5とかF4のレンズと比べると厳しいところです。

レンズ構成は、「ライカレンズの見分け方」に出ていて、3群4枚のテッサー型ということが分かります。
同じ1930年代のレンズを挙げるとエルマー3.5cm、エルマー5cm、エルマー9cm、エルマー13.5cmとエルマー名レンズはすべて同じテッサー型の構成をしたエルマー5兄弟とも言える存在です。
しかし、5cmのエルマーだけが1枚目と2枚目の間に絞りを持って来ていて、テッサー型ではないと主張していたと聞いたことがありますが、他の焦点距離はテッサーと同じ位置に絞りがあるのは問題なかったのか不思議です。

テッサー型のレンズはどれもこれもシャープですが、5cmを境に焦点距離が長くなるか短くなるかするほど少しずつ柔らかになる印象があります。
9cmもなかなかにシャープですが、5cmに比べると柔らかで、13.5cmに比べるとやはりシャープといった具合です。
しかし、この10.5cmのエルマーは、F値が抑えられているせいか、5cmのエルマーに劣らずシャープな絵を作ることが分かりました。

しかし、F値を抑えてシャープになるとはどういうことでしょう。
自由度が7面しかないテッサータイプでは、収差を除くのが手いっぱいでF4くらいの明るさで設計してしまうと球面収差が影響してきてシャープさが犠牲になるということなのでしょうか。
これは、例えばF4をF6.3ほどに絞った状態とシャープネスで同程度ではないかと推察できますので、これは逆に頑張って明るく設計した方が良いのかも知れません。

作例では暗部の描写がいまひとつに見えるかも知れませんが、肉眼で見えていたのと同様には描かれていると思います。
それ以上にシャープなことと解像力の高さがうかがわれる1枚になっています。
【M8/Elmar 10.5cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 10.5cmF6.3 | trackback(0) | comment(2) | 2010/01/27 Wed

少年無聊

M8/Elmar 10.5cmF6.3
今年最初のノンライツRF友の会の例会で、川越を歩いてきました。
すでに先々週のことになりますが、天気に恵まれ、今年はいい年になりそうな予感です。
しかし、天気は去年の最初も同様に快晴でしたので、その後の1年がどんなだったかを考えれば楽観はできません。

さらに言うと去年の一発目も行き先は同じ川越でした。
このままですと昨年と同じような写真ばかりになってしまいそうでしたので、前回は広角35mmレンズがメインだったことを確認して、今回は望遠で新境地を開拓する作戦に打って出ることにしました。
昨年、購入してなかなか出番のなかった、エルマー105mmを選択します。
マウンテン・エルマーの愛称で知られるライツの戦前の玉です。

これに合うファインダーは無いのですが、90mm用のアダプターを付けてフレームの内側になることを意識しながら撮影していきます。
ここがデジタルの良いところなのですが、しばらく撮っては液晶画面と見比べると言う撮影を続けているとだいたいのフレーミングが決まるようになります。
時間の経過とともに距離感なども掴めてきますので、M8が銀塩カメラに勝る数少ないメリットを享受できます。


本川越駅に集合して、新年のあいさつやら機材紹介をしたあと、まずは喜多院に向かいました。
どうしたことか、昨年同様かなりの人出で被写体には事欠きません。

まずは手持無沙汰少年からですが、少年にそのままピントを合わせてもあまり面白くありません。
最短近くの手前にピントを合わせて、ボケの具合をチェックします。
105mmの望遠ながらF6.3の暗さのため、ボケ量が驚くほど小さいために退屈し切った少年の雰囲気は十分に残してくれるのが、このレンズならではと思われます。
【M8/Elmar 10.5cmF6.3 F6.3】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 10.5cmF6.3 | trackback(0) | comment(2) | 2010/01/26 Tue
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