聴到尺八的声音

M8/Makro Plasmat 3,5cmF2.7
大事なことを紹介するのを忘れていました。
今回、案内をかって出ていただいたのは、大阪のTさんとGさんです。

TGというとオール阪神巨人のようですが、もちろんそうではありません。
おふたりとも、ライカをメインに中判や大判も得意にする、オールドレンズの愛好家です。
特にレンズの描写に高い関心を持たれていて、その特性がもっとも出る開放での撮影を中心にされている点で、深い共感を感じられる方です。

ただ、レンズ開放だけを良しとするという訳ではなく、ポリシーを持って撮影しているのであれば、それを批判することなくアイデンティティを尊重する懐の広い考えを持っていらっしゃいます。
わたしから見れば師匠にあたる存在ですが、おふたりはレンズ愛好仲間として接してくださいました。
そんな関係で屈託なくいろいろと話ができるのは愉しく、時間は瞬時に過ぎて行きました。

世界でもっとも希少なライカ・マウント・レンズと言えるマクロ・プラズマット3.5cmも、おふたりのご好意によりお貸しいただき、何枚か撮影する機会に恵まれました。
見たことがある人すらほとんどいないこのレンズを使えるのはたいへんな栄誉です。

似たような渋い作例で分かりにくいとは思いますが、恐ろしいまでに高解像で開放とは信じ難い描写をするレンズでした。
もうひとつは、立体感のすばらしさで、ルドルフ博士はプラナーやテッサーで物足りなかった立体感をマイヤー入社後に徹底的に研究したのではなどと想像逞しくしてしまいます。

発色はやはり地味かなと感じますが、それを補って余りある諧調表現が魅力的です。
モノクロ手焼きなら、より特徴が再現できるのではないかと思われます。
35mmでは、最高峰のレンズと実感しました。

わたしが短時間で感じるよりも、より的確な文章は「世界のライカレンズPart4」に見ることができます。
そのまったく同じレンズが登場しています。
【M8/Makro Plasmat 3.5cmF2.7 F2.7】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Makro Plasmat 3,5cmF2,7 | trackback(0) | comment(13) | 2009/12/15 Tue

古都之旅

M8/Makro Plasmat 3,5cmF2.7
もうほとんど紅葉が終わってシーズンオフを迎えた奈良・京都。
何年振りか思い出せないほど久し振りに、ライカを携えて出掛けてきました。

もともとは、大阪で知り合いの結婚式があり、せっかくなのでもう1泊して京都に行くつもりでいました。
しかし、大阪と言えば大御所が存在します。
せめて食事でもお付き合い願えないかと恐る恐る相談すると、それなら奈良か京都のどちらかをご案内しましょうと快諾いただきました。

ありがたい話です。
それならばと月曜に有給をとり、奈良を案内いただいた翌日、ひとり京都を歩いてみたいと思いました。
次にいつ奈良・京都に行けるか分からないとの思いがあったからです。

さらに言えば、奈良は中学の修学旅行以来ですし、そのときどこへ行ったかまったく覚えていないくらいですから、実質的に初めて赴くようなものです。
交通アクセスが京都ほどよくない奈良を案内いただけるのは願ったりかなったりでした。
そうお願いすると、さっそくスケジュールを組んでいただきました。


さて当日、朝一番のフライトで着いたわたしをわざわざ伊丹まで迎えに来ていただき恐縮してしまいます。
いえ、本来ならば、まだ暗いうちから出掛けて早朝の中の最高の光線と空気の中で撮影するところが、当日のこのこ神奈川県から出てきたために、すっかり遅くなってしまったことの方こそ申し訳なかったと言うべきでしょう。
そのためトラブルにも巻き込まれてしまい、ますますご迷惑をおかけしてしまいました。

しかし、最初に訪れた室生寺でわたしは打ちのめされてしまいました。
なんと美しいところでしょう。
下界とは別世界のような空気が流れています。
一瞬にして、それまでの反省も霧散して、来て良かった、連れてきてもらい良かったと内側から込み上げるものを押さえることができなくなったのでした。
【M8/Makro Plasmat 3.5cmF2.7 F2.7】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Makro Plasmat 3,5cmF2,7 | trackback(0) | comment(16) | 2009/12/14 Mon
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