冰雕刻

M8/Primoplan 5cmF1.5
すみだジャズの週の最後の作例もジャズとは関係ないものになってしまいました。
クラシックに比べればジャズの演奏はずっと撮影しやすいですし、野外なのでカメラはフリー状態です。
それでも演奏中に撮影していれば音楽を聴けなくなってしまうし、演奏家に失礼なのは間違いないので、ずっとカメラを構えているわけにもいきません。
そんな状況で撮り続けても、おなじような歌っていたり演奏していたりの写真が何枚も生まれるだけのように思えます。

音楽を聴く時は一生懸命聴いて、終わればイベントとしての周辺の様子をささっと撮るというスタンスが良いのでは思いました。
そもそも音楽と撮影の両立ということ自体が発想に無理があります。
さいわいジャズのことはよく分からないので、適度に聴いて楽しんだ余韻でさらに散策してレンズを向けるというのでわたしには十分でした。

さて、作例ですが、子どもたちが祈るように見つめる先では氷を電気のこぎりで切り刻んで、氷の彫刻に挑んでいるところです。
子どもにピントが来ていて肝心の彫刻は何を作っているのか分からんとお叱りを受けそうですが、この時点では、目の当たりに見たわたしにも何だか分からなかったのでお許しいただきたいと思います。
日にあたっているのにこんなにゆっくり作っていたら完成前に融けてなくなってしまうのではと心配になったし、氷の彫刻作成現場はけっして涼しくはないと気付いて、すぐこの場を去りました。

ジャズはどちらかと言えば夜の音楽と思ってましたし、これから少しずつ暑さもやわらいで盛り上がりも増すのではと思っていたのですが、小さなストリート会場などでは4時くらいに全演奏が終わって撤収するところが出てきました。
それでもメイン会場などではやはり人出がだいぶ増えてきていて、来た当初より自由に聴いたり撮影したりが困難になってもきました。
ほんとうにジャズが好きで楽しみに来ている人の濃度が増したようで、門外漢の居場所もなくなりつつあります。

エンディングまで聴いていたい気持ちもなくはなかったのですが、そろそろしおどきと感じました。
前に書いたように翌朝早くにサッカー観戦があるので、ふまり無理すると1週間こたえてしまうでしょう。
楽器を仕舞っている人、ステージを片づけている人にならって、わたしも撤収します。
錦糸町駅からは総武横須賀線に乗ればだいぶ近いのですが、定期券がきく新宿まわりでのんびりと。

最後に蛇足ですが、今回、プリモプランを持って来たのにはちょっとだけ意味があります。
友人のお心遣いによって1本のレンズをゆずっていただいたのですが、そのレンズがエルノスター型とゾナー型の中間のような構成で、もしかしたらプリモプランに近いかも知れないレンズタイプのものだったのです。
いま、正確な構成はすっかり忘れてしまっていて、3枚貼り合わせがあったような気もしているのですが、だとすればゾナー型により近いのですが、いずれにしてもズマリットのような構成を想像していたそのレンズが、ガウス族ではなくトリプレット=エルノスター=ゾナー族と知ってすごく得した気分になったりしました。
そこで、対抗レンズを予告編的に使おうと考えて、ゾナーはこの前使ったばかりだからと選択したのがプリモプランだったのです。
久し振りでしたが、やはりプリモプランは楽しいレンズで、いよいよ新しいレンズが楽しみになっています。
プリモプランやゾナーと同じF1.5のたいへん珍らしいレンズです。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
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Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/26 Sun

No Jazz No Life.

M8/Primoplan 5cmF1.5
野外ステージとかサッカーのリフティングとかウクレレ体験とか、あまりストリート・ジャズっぽくないですね。
ほんとうは演奏会場のほとんどはストリートと呼べる歩道脇のようなスペースだったので、あちらこちらと移動しながら多種多様の音楽を楽しませてもらっています。
ジャズでない音楽も多く演奏されていましたが、ストリートという名前に偽りはありません。

このストリート・ミュジックは当たると、このフェスティバルならではの良さを体感できます。
ゆったりした雰囲気が魅力のハワイアンと70年代アメリカンロックのライブに出合いましたが、いずれもわたしの心を豊かにしてもらえました。
同時間に30ヶ所ほどの会場で演奏が行われているので、小さなストリートライブにはあまり聴衆は集まらないのが現状です。

前述のふたつのライブでは集まったのは20人前後というところでしょうか。
やり取りを聞いていると、どうも半分くらいは家族かお知り合いかの身内のようでしたので、10人が外部からのリスナーというところでしょうか。
ところがそんなちっちゃなライブが、いや、小さいからこその親密感があったからこそか、演奏の送り手と受け手の一体感ある素敵な音楽が楽しめたのです。
音楽とは、本来、こういうものだというような。

ただ、こういう場というのは、なかなかブログ用の写真には不向きなようです。
アマチュア音楽家のひたむきな演奏姿は絵になりそうでいて、口を大きく空けた女性を正面からまっすぐにとらえた写真をたくさん撮ってもいずれもが同工異曲のようで、1日1枚スタイルのブログではあまりに特徴が出せませんでした。

むしろ気に入ったのは今日の作例の方で、暑さを避けるためかステージは建物影の小さな空間でそこは幅広の階段をうまい具合に客席に変えています。
こういう面白いシチュエーションは、プリモプランならではの作例に絶好で、客席をユニークなボケが包み込み、前ボケの滲みが全体をソフトに変化させます。

音楽もすばらしかったのですが、残念なことにわたしはトランペット、トロンボーンのようなブラス(金管楽器)が苦手で2曲ほど聞いて失礼させていただきました。
No Jazz No Life. ですが、わたしには、No Tranpets No going away. だったのですが。
いえいえレンズに関していえば、No Brass Lens No Life. というのがわたしのポリシーです。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/25 Sat

無克里里琴

M8/Primoplan 5cmF1.5
音楽祭と聞いてまず思い浮かぶのが、わたしにとってはバイロイトとかザルツブルクのそれです。
行ったことはないので詳しいことは何も知りませんが、音楽が生活の一部になったような限られた大人のための音楽祭というイメージです。
確か、コンサートホールへの入場にはドレスコードもあって、最低ネクタイと革靴の着用がなければ入り口で追い返されてしまうのではないかと思います。
モーツァルトやワーグナーの時代の伝統を今に伝えるのだということであれば、このようなスタイルも悪いことではないでしょう。

クラシックの伝統的な音楽祭でも、もっとラフなものだってあるようです。
ロンドン郊外で開かれるプロムスがそれで、以前NHKで放送されたものは野外のコンサートでしたが聴衆はもちろん、演奏家たちも普段着のような出で立ちで、熱い音楽を奏でていました。
入場料もかなり安く設定されているのではなかったかと思います。
こういうスタイルも好いですし、すみだストリート・ジャズ・フェスティバルはすべてがそういうカジュアルさを打ち出している点が共通しています。

音楽を気軽に聴けるというだけですばらしいことだと言えますが、子どもたちに音楽をより身近に感じてもらうためにはもつといい方法があります。
実際に楽器に触れてもらって音楽を奏でてもらうことです。
音楽祭でそこまではと思ってしまうところですが、ここにはありました。
ウクレレの体験演奏コーナーがあって、適切な指導でキラキラ星を弾けるようになっています。

ピアノにしても弦楽器にしても、レッスンに通えるたけの子どもたちばかりではありません。
多くは経済的、時間的に楽器を始めたくてもそれがてきないわけですし、それよりずっと多くの子どもは楽器に関心を持つ機会すらないままです。
この日のウクレレ体験が、将来の音楽家をひとりでも誕生させるとすれば、それはすばらしいことです。

写真と自分のことに置き換えても同じことが言えそうです。
確かに写真展に行って好い作品を鑑賞するのは楽しいですが、写真よりもレンズのことに興味がある自分としては、やはり好きなレンズを持って撮影して歩いている時間の方がより重要です。
これでは比較になってないか。

作例のレンズは、わたしの最愛の1本、プリモプランですが、今回も予想を裏切る結果を見せてくれます。
周辺を見ると、手前の木は割と手がたく描写してくれているのに、後方の木は非点収差がもろに出てすごい暴れっぷりと、複雑な味を見せてくれています。
中央のピントの合った部分は開放とは思えないほどシャープなのに、ピントが外れたハイライト部分はこれ見よがしに滲んでいます。
当然のことながら、どんな写真展に行ってもこんな写真を見ることはできません。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/08/24 Fri

Be the Reds!

M8/Primoplan 5cmF1.5
ここ数日、神輿だ神輿だと騒ぎながら、神輿がはっきり写った作例がないことに気付きました。
ちょうど、全体が分かる写真がありましたので、御苑&神輿シリーズの最終回に出させていただきました。
オフィスビルと思われる外階段を勝手に失礼して、やや鳥瞰する位置から狙っています。
あらためて見ると、大通りの片側車線を閉鎖しているここでは余裕ですが、狭い路地をぎりぎり通って来たテクニックに感心します。

さて、思い出のワールドカップシリーズも最終回を迎えます。
ホテルのすばらしい部屋に興奮しつつも、夕食をとりに町に繰り出しました。
といってもホテルが有名な明洞にもほど近い繁華街の中にあったので、どこか適当な店をみつけて食事すればいいだけです。

それにしても街中には「Be the Reds」と書かれた赤いTシャツを着た若者たちがあふれかえっています。
韓国の盛り上がっている状況は日本でも伝わっていましたが、実際、現地に身を置いてみるとその凄まじさにたじたじとなる他ありません。
街中にどんとパブリックビューイングの巨大モニターが設置され、何十万という赤Tシャツが見つめていたのですが、数時間経ったとはいえ、彼らのほとんどが祝杯をあげるべく街中に分散していった状況を想像してください。

わたしたちが食事した店の前でも十数名の赤い男女がいて、盛り上がりを見せているところでした。
「テーハンミングク!、テーハンミングク!」
大韓民国コールは、テレビで何度も見ましたし、今日の試合中にも耳にしていて馴染んでいました。
わたしたちもお付き合いで手拍子を合わせてすると、区切れる場面でイエーとハイタッチして、韓国語で何事か話しかけてきました。

すみません、わたしたちは韓国人ではないものでと英語で謝罪すると、あなたたち日本人でしょうと別の青年から日本語で声をかけられました。
日本に留学していたことがあるからとのことです。
その彼に実は昼間、光州でスペイン戦を見てきたし、空港では韓国選手たちにも声をかけたと自慢しました。
するとたちまちその言葉は韓国語に翻訳されて、メンバーたちに説明され、全員からオオーと歓声があがりました。
この状況ですからわたしたちは英雄扱いです。

続いて、「オー・ピルスン・コリア、オーピルスン・コリア」という応援歌の歌詞を教えてくれ、いっしょに歌ってくれと強要されます。
「ピルスン」とは韓国語で「必勝」のことだとのことでした。
わたしたちは「オー・ミス・コリア」と歌っているのかと思っていて、その理由はよく分かりませんが、当時の韓国選手がミス韓国の女性と合コンして何組かカップルが誕生したという話が流布していたので関係あるのかと思っていたことを伝えるとこの男女からは大ウケでした。

ひとりきれいな女性がいたたので、あなたもミスコリアではないかと聞けば、また盛り上がります。
さすがにミスではありませんでしたが、KBSというテレビ局のリポーターをやっているそうで、さすが美人のはずです。
他のメンバーも留学歴のある人が多く、名のある企業に勤める人もいたところからインテリ系を中心に集まっていたグループだったようです。
日本語を流ちょうに話す青年がいるうえに、みんな英語ができて、コミュニケーションで苦労することはありません。

そのうちに店に飲みに行くことになりました。
これを機会にホテルに戻ろうとしましたが、もうすっかり彼らのゲストのようになっていたわたしたちにはそれは許されません。
連れの方は謝罪して開放されましたが、人身御供として差し出されたわたしは、いま食事をした店に彼らと舞い戻ることになりました。

韓国焼酎で乾杯が始まりました。
甘い香りの付いたソジュは、そのアルコール度数と比較して飲み口がいいのが特徴です。
なんでも理由をつけて、チアーズと声がかかれば飲み干さなければなりません。
女性陣からやめた方がいいなどと気遣ってもらったのは覚えていますが、その後のことはさっぱり分かりません。

気付けばわたしは路上で睡眠、ではなくしっかりあのスイート・ルームのベッドで爆睡していました。
聞くとメンバー全員がわたしのホテルを心配して、最寄りのここに違いないと確認して、部屋まであげてくれたのだそうです。

結局この夜も最上階の夜景を楽しむことができなかったわけですが、それも仕方ないでしょう。
手許には、彼らが書いてくれた名前とeメールアドレスが十数名分ありました。
申し訳ないですが、誰がどの名前なのかまつたく覚えていません。
それどころかアルファベットで書いてくれている名前も、男性か女性かすら分かりません。

いちおう帰国後は全員に同内容でお礼と残念でしたねのメールをしました。
韓国がドイツに負けた夜のことです。
そして、そのうちの何人かから返信が来て、少々のやりとりが続き、数か月後、ソウルにて彼らと再会しました。
例の日本語をしゃべる青年が招いてくれたからですが、彼のマンションの立派さにはびっくりしました。
オーストラリアと日本に留学したくらいですから、すごいお金持ちだったのですね。
時間の経過でワールドカップの話題は薄れ、こんどは韓国人で大活躍していた大リーガーのことが話題の中心でした。

その後もメールでの交流は細々と続いていましたが、いつのまにかそれは途切れてしまいました。
そして、はや8年が過ぎ、また今年はワールドカップの年で、韓国も日本も大活躍しています。
彼らは、またソウルのパブリックビジョンに集まって代表の活躍に声援を送っているのでしょうか。
もうみんなすっかりおじさんおばさんになっていることと思いますが。

2002年、サッカーを見るための駆け足の旅をしましたが、今でも目を閉じれば世界中のいろいろな人の顔を思い出すことのできる、わたしにとってのワールドカップでした。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/06/28 Mon

今天也顶层房间

M8/Primoplan 5cmF1.5
神輿は狭い通りをやっと抜け、大通りに出てきました。
ここで歩道を練り歩くようでは、ずっと路地を進んでいるのと変わりません。
片側道路を閉鎖して、なおも豪快に神輿は気勢をあげています。

ここでも子どもたちの笑顔がそこここで見られます。
鉢巻きだけでも、法被だけでも可愛いのに、ふんどしの少年にはやられました。
ちょっとてれてるかののような向かいの少年の仕草も良いです。

さて、話はどーんと2002年7月に飛びます。

金浦空港にはマスコミの殺到もなく、整然としていました。
仁川空港より市街に近いので、地下鉄ではなくタクシーでホテルに向かいました。

運転手は、われわれが光州でスペイン-韓国戦を見てきたことを知ると大いに驚きました。
あれはプラチナチケットだっんだけどよく取れたねと羨ましそうです。
さらに我々が日本人だと知ると、日本は惜しかったねーとねぎらってくれます。
いや、韓国はすばらしい、優勝しちゃうんじゃないとこちらもお返しします。

この前の試合に勝利してベスト8進出が決まった時はたいへんな騒ぎで、タクシーはかなりの距離乗ったのに800ウォンでいいと言ったり(70円くらい)、ホテルは一律8000ウォンになったりの8に因んだ特別価格があちこちであったそうです。
日本でもプロ野球の優勝などでデパートで同様のセールがありますが、韓国の発想は日本を超えているようです。

そんな話を運転手から聞いていて気付いたのですが、日本がベスト16で敗退が決まっていたので、われわれは日本に勝ったの意味で8に因んだセールがあちらこちらで起こったのではないでしょうか。
それなら、さきほどの日本は惜しかったねという言葉は、ざまあみろと言っているのだと解釈できます。
韓国は、ワールドカップの舞台で世界と戦ったのではなく日本と戦っていた、少なくとも国民の何割かにはそういう感覚があったのかも知れないという気がします。

ソウルのホテルもかなり混雑していて、はじめて高級なホテルに宿泊することになっていました。
ホテル前に横付けされたタクシーのドアをベルボーイがうやうやしく開けて、トランクの荷物も運びあげてくれましたが、貧乏旅行専科のわたしにはめったにない体験です。

にもかかわらず、チェックイン時に慇懃な態度のレセプションに、スペイン戦勝利おめでとう、ベスト8進出のときに8000ウォンのホテルがあったと聞きましたが、ここは今日4000ウォンで泊まれないのですかと冗談を飛ばしてしまいました。
あくまで冗談のつもりだったのですが、彼は笑顔になり、少しお待ちくださいと言ってしばらく姿が見えなくなってしまいました。

そして再び戻ると、さきほどの慇懃さが少し消えたフレンドリーな態度で、申し訳ありませんが4000ウォンには致しかねます、そのかわりと言っては恐縮ですが、最上階のスイート・ルームをご用意させていただきました、と信じられないような言葉が返って来ました。
これも、わたしが敗北した日本人だったからでしょうか、期せずして2日続けて最上階のスイート・ルームに宿泊する贅沢を味わってしまったのでした。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/06/27 Sun

空中的代表

M8/Primoplan 5cmF1.5
神輿は路地のクランクをうまく抜けて行きました。
いちぎん盛り上がる場所のようです。
見守っていた子どもたちも、嬉しそうです。
書くことも他にないので、ワールドカップの思い出シリーズの続きです。

ベスト4をドイツと戦うべく、韓国選手たちもソウルへ向かうはずです。
もしかすると同じ飛行機に登場するのかなとも思いましたが、そうではないようでした。
もしいっしょだとすると、金浦空港へ降り立つと世界各国のマスコミが待ち構えていて、空港パニックを避けるため選手たちは最後に降機するつもりだったため、わたしたち一行は否応なしにカメラのフラッシュを浴び、試合を生で見た感想はいかがですかなどと取り囲まれるかも知れないね、などとくだらないことを話しながら英語でなんと回答したらいいのか真面目に考えたりしていました。

妄想を振り払って搭乗した大韓航空機には、信じられない光景が待っていました。
それは、わたしのみならず、すべての男性搭乗客全員が同じ気持ちだったに違いありません。
6、7人いた客室乗務員の全員が、目の覚めるような美人だったのです。

大韓航空のフライト・アテンダントといえば韓国では花形職業でしょうから、もともと美人は多かったでしょう。
しかし、このときのアテンダントは、みな20歳代前半でアイドル歌手のようなルックスです。
ひとり、ふたりではなく、全員が揃いも揃ってアイドルのようなのです。

これを偶然美少女が集中したと考えた人もまたいなかったと思います。
あきらかにこの韓国-スペイン戦を観戦にやってきた外国人のために、国力誇示か韓流のプロトタイプか、恐らくは韓国政府が最後の韓国式ホスピタリティとして選抜アテンダントを用意していたのでしょう。

これは、もうひとつの韓国代表です。
北側にも喜び組なんていうのがありましたが、朝鮮半島に残る文化なのかも知れません。
恐らく日本で同様の措置がなされたということはなかったでしょう。
むしろ日本航空ですと、英語が堪能なベテランのアテンダントが配されたということはあったのだろうと想像されます。

ワールドカップ日韓大会は、これまで大会で1勝もしていなかった開催国の日本、韓国とも大善戦しました。
しかし、日本がベスト16だつたのに対し、韓国はベスト4に大躍進しています。
この差の裏側に、韓国が国家の威信をかけてもうひとつの代表チームまでも編成していた事実を知るのは、わたしの他にどれだけいるでしょうか。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/06/26 Sat

又可愛又富裕

M8/Primoplan 5cmF1.5
最後は、お約束の中国小妹シリーズです。
4日前、満を持して東北の愛好家向けに登場させた子守シスターズでしたが、何の反応もありませんでした。
妹はあまりに幼すぎ、姉は愛好家にとって歳とり過ぎていたのかも知れません。
申し訳ないので、下町の愛好家にターゲットを切り替えたのがこの写真です。

例によって、お茶しに行ったコスプレ・カフェで、ひとり漫画を読んでいた女の子が彼女でした。
服務員にあの人日本人よと教えられて、わたしの向かいに来て自己紹介を始めたのです。

Akiと名乗った彼女は、典型的な日本の漫画で育った少女で、普通「シューイエユエン」と中国語読みされる秋葉原を「アキバ」と呼び、日本に行ってそのアキバで遊びたいと目を輝かせています。

ずいぶん日本に詳しいので聞いてみると、深圳生まれの都会っ子で、漫画、アニメなどかなり日本の文化に囲まれて育ったようです。
毎日、香港の学校まで通って英語を習っているというし、日本にも家族旅行したことがあるというので、完全に特権階級です。
残酷なようですが、ここで働いている地方の農村出身の女の子たちとは違うということです。

あまり広東人っぽいルックスでないと聞くと、お母さんは黒竜江省出身だそうで、北のはずれと南のどんづまりのふたりから生まれた混血児と言っていいのかも知れません。

カメラを向けるとお決まりのVサインをする割には、かなりシャイなようで顔が紅潮してピンクになっています。
それが、また可愛い。
しかし、しばらくすると待ち合わせた彼氏が現れ、何事もなかったのように腕を組んで立ち去っていったのでした。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(8) | 2009/12/13 Sun

打鋼琴的少女

M8/Primoplan 5cmF1.5
風采中学のキャンパス(?)を歩いていると、何とも不思議な旋律が聞こえてきました。
最初、何かオペレッタのシーンかと思いましたが、場所を考えれば中国の音楽だと考えるべきでしょう。
聞き流してもいいのですが、何だか気になってしまい、音に導かれるように教室の中へあがりこんでしまいました。

中では、いかにも華奢な少女が一心に鍵盤をたたいていました。
たぶんわたしの気配は感じたはずですが、同級生と勘違いしたようで、顔を上げることなく中国的リズムを奏で続けます。
悪いとは思いつつも、その姿にシャッターを切らせてもらいました。

その音に気付いて、初めて目をあげわたしの存在を認めたようです。
しかし、それでも演奏する手は休めませんでした。
音楽に集中するエネルギーを感じます。

しばらくして曲は終り、わたしは写真を撮った無礼を詫びました。
よそ者が入ってきたこと自体を非難されるかとも思いましたが、ぜんぜん気にしていません。
どこから来たのかとか雑談になり、こういうときにわたしがよく使う「東京(ドンチンに近い発音)」と答えました。
一般的ないなかの中国人なら、そんな町がこの中国のどこかにあるのだろうという反応だったりすることが多いのですが、若くて、しかもピアノを習うような女性は違うようです。
すぐ、日本人だと察して、大喜びし、握手までしてくるのでした。

これが今の学生世代の女の子の普通の反応なのかも知れません。
相手はどんな奴でも、自分の学校に外国人がやって来たというだけで、驚きと同時に喜びが込み上げてくるのでしょう。
わたしもつられて嬉しくなって、かばんの中に入っていた羽田で購入のどら焼きを進呈しました。

これは日本のお菓子かと聞かれそうだと言いつつもどんなものかは説明に窮しましたが、ふと思いつき、ドラえもんって知っていると聞き、大好きと答えたので、そのドラえもんが好物で食べているアレだと教えました。
その時の彼女の狂喜乱舞は忘れられません。
外国製アニメに登場する外国の未だ見ぬ食べ物を突然現れた人がくれた、どんなに美味しいお菓子なのだろう…。
わたしは、どら焼きだけでこれだけ喜ばれたことを、藤子不二雄に感謝せずにはいられませんでした。

練習していた曲は、やはり中国の伝統的な音楽だそうで、来年の音大受験のために頑張っているのだと言います。
中学生なのに音大を受けられるのと聞けば、中学と高中(日本で言う高校)がいっしょにあるそうで、中国では一般的な学校のスタイルのようです。
音楽専攻のクラスに所属していて、クラスは30人くらい、うち男子生徒は4人、ピアノは必修だけど、専門は声楽とか他の楽器もあっていろいろ。

モーツァルトとかは弾かないのと聞きましたが、モーツァルトという言葉が通じません。
トルコ行進曲を鼻歌で歌うと、うーん、聞いたことはあるけど、弾いたことは…。
音大志願なのにモーツァルトやショパンを知らないというのは驚きです。

わたしも音楽好きなので、こんな子とずっと話していたかったのですが、そろそろバスの時間が近づいてきました。
1本送らせて最終バスにしてもよいのですが、今夜食事する約束もあったので、堅実な道を選びます。

そう説明して、別れを告げるともう一度握手してきました。
これは日本の習慣だからとか言ってハグしようかなとか思いましたが、ここは学校の中で警察を呼ばれてはたいへんだと思いとどまりました。

急ぎ足でバイタクのところまで戻りました。
バイタクが飛ばしてくれてぎりぎりバスに間に合いましたが、そのバスの中で偶然の出合いがあったのは、先に記した通りです。
開平の旅は、あまりにドラマティックに終了したのでした。
【M8/Primoplan 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Meyer Primoplan 5cmF1.5 | trackback(0) | comment(6) | 2009/12/12 Sat
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