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歪斜的虚像

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
押上駅からスカイツリーを眺めつつ歩いた散策会は、浅草にて終了しました。
隅田公園まで歩いて来て、見納めのスカイツリーはビルに映し出されたユニークな姿で、わたしはこれがいちばん気に入りました。
ちょっとガウディ風というところです。

キネタルでは周辺光量が落ちますが、というよりもケラレているようになってしまいます。
しかし、それを黙らせるほどの開放での解像力とシャープネスは圧倒的です。
かなり強い光源があってもゴースト、フレアの発生は認められず、表現が揺らぐことがありません。
F1.8開放の描写としては、抜きんでた存在です。

前日の犬のところで粘り過ぎたため、浅草では先に着いた人と後からの人がばらけて、流れ解散のようになってしまいました。
お世話になったみなさんにあいさつできないのが残念でしたが、他の方はそれほど気にしている風でもありません。
かたちばかりのあいさつをする必要はないし、好き好きに撮影しているのだから先に終了した人から帰ってもいい、そんな自由さ、あまり干渉したりしない的なところが好いようです。

個性的な人たちが集まる会では、自己主張が強過ぎたり、必要以上に他人に干渉してはスムーズなお付き合いがしにくくなります。
人付き合いのコツというものがあるというのをよくご存知です。

もちろん、より深い付き合い方をして親交を深めるのも良いでしょうし、それをも含めた自由があります。
しかし、自由を履き違えて馴れ馴れしい態度を見せたり、他人を中傷するようなことがあれば、関係は破壊されるのは明白です。
そして、そういうことは往々にして起こるものなのだということも、身を通して感じたりもしました。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(1) | 2010/02/19 Fri

両個天空

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
昨日までの中国日記と順番が前後しますが、1月の日曜日、田中氏らが主催する散策会に参加させていただいたものをアップいたします。
この散策会へは今回で3回目ですが、そのすべてで快晴に恵まれています。
日ごろの行いの好い方の集まりと言えそうです、わたしも含めて。

集合は押上駅で、写真のように建設真っただ中のスカイツリーをランドマークに、ぐるつと廻って浅草まで出る半日コースをたどります。
初めて出掛けるところですが、このような会に参加するなどでなければなかなか行く機会もないので、新鮮な目で楽しんでこれました。

もともと日本ローライクラブのメンバーの方々が中心になっているという事情もあって、わたしも中判で参加できないか検討しましたが、今回は機材が間に合わずいつもどおりのM8です。
ローライ・フレックスはさすがに厳しいですが、ちょっと変わった中判カメラ物色中ですので、いずれ笑いを誘う時がやってくるでしょう。

散策が始まるや撮った作例は、スカイライナー with スカイツリーとでも名付けましょうか。
凡庸な写真ですが、参加者でこれが撮れたのはわたしだけという自負ある1枚です。
というのは、このアングルは壁に囲まれていて、懸命に手を伸ばして撮ったからです。

スカイツリーのように背の高いものには親近感があります。
しかし、高所恐怖症なので完成しても登りたいとは思いません。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2010/02/15 Mon

厳禁播放

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
絵馬というのは、見えるところにかけるのですから、やはり読んでもよいのものなのでしょうか。
願いごとは、人に知られると叶わないと、よく聞きますが。

わたくしごとで恐縮ですが、大昔の大学受験の時、お茶の水近辺にある学問の神様に合格祈願に行ったことがあります。
慣例に従って、絵馬に一筆したためて吊るしてきました。
さて、翌日いつものとおり登校すると、級友たちから笑われるは心配されるはの事態になっていました。
聞けば、夕方のテレビのニュースで、受験の話題とともにわたしの絵馬が写し出されていたというのです。

絵馬に書いた内容が原因に違いありません。
「家庭が貧しく浪人できません。どうか合格させてください」
その横にわたしのフルネームです。
ニュースとしては面白半分で取り上げたのでしょうが、本人の事前承諾はとって欲しかったです。

テレビで放送されるとはすごいとか言っている大馬鹿者もいましたが、お前のうちは貧乏だったのかという同情が大勢を占めました。
冷静に確認すると、放送を見たのは2人だけとのことでたが、クラスへの伝播の仕方は恐るべきものがあります。

クラス40名のうちの2人であれば5%が見たということになりますが、近所の人とか両親の知り合いとかが20人いれば1人は見ている計算です。
歩いていて石を投げられたり、風評被害にあったりしないかたいへん心配になったのをよく覚えていますし、今でも絵馬を見るとその時のことが思い出され暗い気分になったりします。

その願いごとは叶ったのか。
たしかに浪人はしなかったので、叶ったといえばいえます。
ただ、ちょっと合格した先が…。


ところで、絵馬を見ている女性の写真をブログに掲載することは、どうなのでしょうか。
テレビニュースとしょぼいブログでは比較するのもふざけていますが、シチュエーションとしては似ているといえそうです。
このくらい顔が小さくはっきりしなければスナップとしては許されるかと思って、もう少し寄った写真を差し置いてこちらを採用しています。
わたしの高校時代ならまったく問題なしですが、プライバシーとか肖像権とか個人の権利の考え方は恐ろしいまでに進んでしまっているので…。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(4) | 2009/07/12 Sun

它的歴史

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
イギリスのヨークに本拠を置く、クックは現役でシネ・レンズを製造している歴史的メーカーです。
現役ですから現行のラインアップを紹介するサイトもちゃんとあります(Cooke Optics)。
そして、そのサイトの中でわたしたちにとってありがたいのは、ヒストリーのタイトルでクックの歩みが簡単に紹介されています。

1890年から10年刻みで説明されていますが、最初のレンズがクックのトリプレットです。
1921年には、早くもスピードバンクロが登場します。
文章中、リーの設計したシリーズ0と紹介されていますから、これはオピックのことに他なりません。
完全対象のブラナーを改造して、非対称にしガラスもフリントから屈折率の高いクラウンに替えることで、F2という明るさを実現しています。

スピードバンクロの発展や大判レンズなどの記述を経て、1950年代にシネ用レンズが多く開発されて、いくつかのレンズが列挙されています。
しかし、その一群とは別に"1959 Cooke Kinetal 16mm Prime Lenses"という一項が設けられています。
クックが、キネタルをスピードバンクロと同様に重要視していることが分かります。

おととい7種類がオークションで売られていると書きましたが、その他に12.5mmと100mmがあって、合計9種類のラインアップになるようです。
また、短い文章を読むと1950年代にフィルム原料の質的向上とコストダウンがあって、高精度で軽量な16mmシネ・カメラが台頭したことが分かります。
それに合わせて設計されたのが、キネタルのシリーズということでしょう。


肌の質感の再現性が素晴らしい旨記したところ、それが分かるように拡大をとのご意見をいただきました。
拡大ではありませんが、寄って撮影したものの中で、その肌の質感や発色の良さなどが分かりやすそうな作例がありました。
ボケなんかも好いと思うのですが、いかがでしょうか。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(6) | 2009/07/11 Sat

粉紅色的小妹

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
大仏のある高徳院から長谷寺へは目と鼻の先くらいの移動です。
意外に撮るもののない高徳院に比べて、長谷寺は鎌倉の寺らしい上下移動も含めた奥行きと変化があって、被写体には事欠きません。

撮るものはいっぱいなのに、ひとりピンクのワンピースで目を惹く少女がいて、ずっとその娘をおっかけてまいました。
日本の子供であれば、両親とくっついて行動したがるでしょうし、親の方でも人が多い中ではひとりで行動させたりしないと思います。
しかし、西洋ではこんなに小さなうちから個人主義の主張が始まるのでしょうか。
ずっと家族とは別々、目についたところに向って進むし、気に入ったところではずっと佇んでいます。
父親が声かけして寄って来ても、またひとり歩いて行ってしまう。
わがままなのとはちょっと違う自己主張的ひとり歩きは、おっかけていたというより、歩く先々で彼女が目立っていたというふうに訂正します。

作例は、まったく面白みが感じられないもので申し訳ありません。
しかし、縮小前の”原画”で確認すると、とてもレンズの実力が分かる作例でした。
ピントの合った少女の肌がなめらかに描写されていたり、ワンピースの襞がしっかり出てるだけで感心するところですが、背後の人たちとそのさらに後の木々となだらかにボケて、実によい感じに距離感を表現していることが見てとれます。

前ボケも秀逸です。
周囲に少し流れがありますが、端でも中央付近はきれいにボケています。
わずかに見える木漏れ日は、周辺近くでもくらげ状になっておらず、少しゆがんだ程度の変形にとどまっています。

解像度の高さ、球面収差、コマ収差の補正、色抜けの好さ等、M8で使う高性能広角レンズとしては理想の1本と見ました。

ずっとモデルになってくれた少女へのお礼も込めて。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(4) | 2009/07/10 Fri

角落很黒

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
試しに Cooke Kinetal を某オークションサイトで検索すると、なんと7種類の焦点距離がリストアップされていました。
9mmF1.9、17.5mmF1.8、25mmF1.8、37.5mmF1.8、50mmF1.8、75mmF2.6、150mmF3.8。
他の焦点距離のものも製造されていたのかも知れませんが、まずはこれだけいろいろな Kinetal がずらっと並んだことが驚きです。

わたしは、37.5mmF1.8、50mmF1.8 の2本を所有していますが、残念ながらいずれもレンズ構成は不明です。
しかし、9mmF1.9 と 150mmF3.8 が同じ構成とも思えませんし、これはまったく設計の違うレンズもすべて Kinetal 名で統一して販売していたということで、例えばライツのズミクロンなどと似ています。

ただ、ズミクロンではF数をF2で統一していて、この辺の事情は異なります。
Kinetal はシリーズとして、発売時にすべてを同じ名前でカタログに載せたのでしょうが、広角ではあきらかに逆望遠が採用されていて、標準や望遠がガウス発展形だとしたら、描写の傾向に統一感がなくなる可能性があり、メーカーとして苦心したことが想像されます。

このネーミングはオールドレンズが好きで、レンズ構成が気になる人にとっては好ましい傾向とはいい難いものがあります。
Angenieux の Type S1 とか Type R1、Type Z3 などレンズ構成を記号化するネーミングの方がありがたいと言えます。
Cooke では、Speed Panchro はダブルガウスのみを意味するようですが、他の名称はいろいろな構成が入り乱れてて、頭の痛いメーカーです。

関連して思い出したのが、Zeiss の Sonnar と Planar のことです。
ゾナーは言うまでもなくゾナー型というレンズ構成の名前になっているので、恐らくは Sonnar 名のレンズはすべてゾナー型と思われます。
Planar はプラナー型と呼ばれることはないものの、典型的なダブルガウス設計の歴史がありますので、基本的にはこの路線かと思いましたが、ビオメター型(クセノタール型)構成のブラナーもあるらしく、一筋縄でいかないツァイスのネーミングに少しいらいらさせられます。

さて今日の作例ですが、キネタルの周辺光量が分かりやすいものを選んでみました。
周囲が最初から暗いものを選べばかなり目立たせずにすみますが、空を撮ると一発で分かるようになります。
こんな具合だと、レンズ先端でケラレてるんではないかと心配になります。
もうひとつ、レンズを向けたのはアメリカから観光に来た女子高生トリオでしょうか。
この3人の不思議なファッションセンスにも、少し心配をしたくなりました。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(9) | 2009/07/09 Thu

白色的背面

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
Checkie さんの日本語は達者で、聞けば、やはりかなり以前に日本に語学留学していたそうです。
共通の趣味の話題ということもありますし、英語の助けも可能ですから、思った以上に会話はスムーズでした。
なるほど、このくらいしゃべれるとレンズの性能のことや描写についていろいろと議論もできて、国際交流レベルに何とか達するなあと感じた次第です。
同時に、いつか香港や他国にも存在するオールドレンズファンの方々と会った時のことを考えると、同程度の英語がしゃべれないといけないということです。

しかし、その Checkie さんとの会話で少し困ったのが、固有名詞のことでした。
彼の言う Cooke は"コックス"と聞こえ、我々の言う "ダルメイヤー(Dallmeyer)"は何のことか通じず、何度か言って"ドールマイヤー"ですねと理解してもらうような有様でした。
中国の地名についても、彼の母語は広東語で普通話は少し勉強した程度らしく、なかなかの苦労を味わうことになりました。

そんな Checkie さんですが、ご関心の向きは、ぜひ彼の香港老花会というフォーラムを覗いてみてくださ。
香港のみならず、大陸中国、台湾の方の投稿もあって、なかなか賑やかで楽しげな印象です。
鎌倉へ来る前の京都の写真がいくつも並んでいて、うん、これは正しく Checkie さんの人柄が出ている写真だと思わせる作例に溢れています。
2つのスレッドから機材が分かりますが、レンズは Kino-Plasmat と Speed Anastigmat という同構成フォーマット違いの妙が楽しめるようになっています。

さて、作例ですが、初日から高性能、高性能と騒いでいたにも関わらず、恐るべきアラが浮き上がって来ました。
このサイズでは分かりにくいですが、記念撮影の海自さん(?)の真白き制服に沿って青々とした色収差が表れています。
エッジの立った先鋭さと、あい反することのようですが。

これは、どう解釈したら好いのでしょう。
白が滲むのが良いのか、色収差が出るのが良いのか。
周辺の光量落ち以外に非の打ちどころ無しと思ってたのに、いきなり暗がりから後頭部を一撃されたような衝撃でした。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(8) | 2009/07/08 Wed

又没有関心

M8/Kinetal 37.5mmF1.8
1週前の土曜日に、川崎市民ミュージアムで写真展の鑑賞をおこなったことは記しました。
ここで、ある方が国内3本目と言う Noctilux 50/0.95 という究極レンズをありがたくも開示いただき、拝見する機会があったのですが、興味を感じなかったなどとブログに書いています。
これは厳密に言えば、Noctilux に興味がなかったというよりは、別のレンズに神経が集中しきっていて、Noctilux を見る余裕がなかったという方が正しい言い方になります。

その、別のレンズこそ、今回鎌倉で使用した Kinetal 37.5/1.8 です。
ミュージアムのレセプション会場の隅でぼんやりしていた私に、中原水産工房なるレンズマウント改造施設を細々運営する庭師さんから、自信に満ちた力強さで手渡されたのがこのキネタルだったのです。

Arriflex 16 用と思われるシネレンズを入手してかれこれ半年余り。
M型ライカを所有していない中原水産に傾斜カムは不可能、との陰口を叩かれている時もあり、わたしも、半ばあきらめかけていました。
それが、いま眼前にあります。
しかも、前回の Arriflex-Cine-Xenon に勝るとも劣らない仕上げで。

アリフレックス・レンズであることが一目で分かる、外観の美しさを損なわない設計センスはもちろん、このような改造に求められる操作性についても、仕上げの高さがうかがわれます。
ヘリコイドは絶妙のトルクを見せていますし、カムの金属や絞り操作のローレット部品など細部のこだわりもさすがです。
深川精密工房直伝の技術が如何なく発揮されているのが理解できました。

早速のレンズテストと、このすばらしいレンズを国際的に知らしめるのに、土曜の鎌倉行に持ち出すのは最高のタイミングであるように思われます。
さっそく、香港のオールドレンズ愛好家 Checkie 氏にレンズを見ていただきました。
そして、その反応は実に意外なものでした。

すばらしいですね。でも、わたしはライカを持ってないのですよ…。

Checkie 氏は、ksmt さんと互いのキヤノン5Dにそれぞれの Kino-Plasmat 75mmF2 と F1.5 を交換して試用するなど楽しんでいましたが、ライカマウントの出る幕はついぞありませんでした。

わたしはひとりさびしく、レンズテストに集中しましたが、久々の広角で距離感がいまひとつです。
作例では、寄りが足らず、ではと接近したところ睨まれる始末。
庭師さんには申し訳ないですが、世界に名を知らしめるチャンスは一瞬にして失ったことのみ報告しておきます。
【M8/Kinetal 37.5mmF1.8 F1.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Cooke Kinetal 37.5mmF1.8 | trackback(0) | comment(12) | 2009/07/07 Tue
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