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中野的木桶

M8/Planar 50mmF2
昨日、日曜は、東京では梅雨前最後の好天気、かつ気温もそれほど高くならないという、絶好の撮影日和です。
メンバーの中に、そうとうな晴れ男(女?)がいるということでしょう。
そういうわけで、月例の散策会があって、ゲストも多数参加で中野近辺を歩いてきましたので、そのときの写真を何枚か出させていただきます。

中野は新宿から近いので小田急沿線在住のわたしにはアクセス便利ですが、なにがあるのかがよく分かりません。
サンプラザがありますが、スカイツリーのようには撮影の対象になるものか疑問です。
あと、お宅の殿堂みたいなビルもあったはずですが、紳士淑女の散策の対象になるはずがありません。
他に何かあるのでしょうか、あるからこそ中野になったと思いますのでこれは楽しみにすることにしましょう。

しかし、毎度いつものことですが、この散策会は撮影よりもおしゃべりが、というよりいつもわたしは聞き役ですが、メインとなってなかなか写真を撮っている暇がなかったりします。
しかし、これはよくよく考えてみると、多くのメンバーがローライクラブにも所属しているので、ロールフィルム1本ないしは2本を1日かけて撮る感覚だとすれば、皆さんこのくらいのおしゃべり時間でちょうどよいのかも知れません。

ここぞという時に集中して撮影、それ以外の時間は和気あいあいとおしゃべりを楽しむ。
デジタルだと枚数に制限がありませんので、しゃかりきになって何枚も何枚も撮影しようとしがちですが、ここは中判カメラを扱う気持ちでやろうよと教わるような気持ちです。

さて、中野駅の北口からいかにもごみごみしたような小道を進んでいくと飲食店街が広がっていました。
駅前から飲食店がたくさんあるのは当たり前ですが、狭い路地に小店が延々と続くさまは、早くも独特の雰囲気を感じます。
勝手に想像するならば、もともとヤミ市として始まって、それぞれの個人事業主が小さな店舗を持つようになり、やがてそれが先へ広がるだけではなく2階3階へと立体的かつ複雑に展開していったが、ある時点でその成長が止まってしまった…。

そのときのままの店なのか、中野の歴史を意識した小道具を演出させただけの店なのか、ちょうど撮影しやすいところで最初の1枚のシャッターを切りました。
初夏の日差しを浴びた道具たちがいい表情でしたが、逆光もものともしないレンズならではの表現をしてくれました。
もう少しタイミングを遅らせて、黒装束の女性を中央に置きたかったですが。
【M8/Planar 5cmF2 F2】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2010/06/14 Mon

美麗的手臂

M8/Planar 50mmF2
中国美少女を探せ! 深圳篇は、企画倒れのままに最終回を迎えます。
大芬に見切りをつけ、東門にあるコスプレ・カフェを久し振りに訪ねることにしました。
以前にもVサイン少女を登場させたコスプレ・カフェですが、名前のようなコスプレどうこうというのはなく、漫画喫茶のような存在です(ただし、もちろん国立ではありません)。
しかし、ウェイトレスの女の子が他と比べるとルックスに優れ、メイドのコスチュームに扮しているところが店名の由来であり、今回また訪れた理由でもあります。

Vサインの少女は、この日お休みで、代わりに四川出身のチェリー(左)と湖南出身のアップル(右)が、うわー、わたし外国人と話しするの初めてと対応してくれました。

メイド服ではなく、これは完全に日本の高校の制服のようです。
どうやって入手したのかと心配になりましたが、漫画を仕立て屋に持って行って、同じように作ってくれとやっているようです。
チェリーによれば、メイド服は冬用で、夏はセーラー服が涼しくてよいのだそうです。

カメラをテーブルの上に置いていたので、撮らせてと依頼するまでもなく、むしろ彼女たちにすれば撮って欲しいという雰囲気で、これは助かりました。
もちろん、こんな格好してと要求した訳ではなく、勝手にポーズをつけてくれるノリの良さもありがたい。
他の客の視線もあるので、たたたんと速攻で数枚撮影して、ほらと液晶で見てもらったりしました。

昨日の大芬の女性は、液晶上でもこれはダメだというのが分かりましたが、今日のふたり組はなかなか決まっているように見えました。
次回、プリントを進呈する約束もしました。
最後にやっと、プラナーらしい作例も撮れたしということで、深川精密工房にこれで報告できるという安心を得たということもあります。

しかし、帰国後PC上で確認してみて愕然、全部前ピンになってしまっていました。
作例では、色白の腕の美しさが強調されているので、そういう趣味の方には評価いただけるかも知れませんが…。

昨日は西東京地区の、今日は西東北地区のノンライツRF友の会所属女性写真家の趣味をついているかと自認していましたが、これではおふたりからお叱りを受けるだけの無駄骨です。
お世話になりながら、恩を仇で返してしまい、深くお詫び申し上げる次第です。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(16) | 2009/06/28 Sun

是服務員的服務

M8/Planar 50mmF2
暑さで気力を失い、わたしもカフェのテーブルにつくことにしました。
メニューをもってきてもらうと、途端に元気が復活してきました。
これぞという飲み物があったという訳ではありません。
メニューを見ても、中国ではあるまじき、日本並み観光プライスで力が抜けて行ってしまいそうです。
そうではなくて、メニューを持ってきたのが中国服を着こなした上品な美女に癒された、ということです。

ビールを注文。
ほんとは中国茶があって鉄観音がよかったのですが、前述のようにかなり高かったのです。
もともと複数人で飲む工夫茶なので、どこでも安くはないのですが、1000円以上していては、この暑い中でオーダーは見送られます。
では暑いからビールか、というとそればかりではなく、小心者のわたしが中国服美女に写真を撮らせてもらうための景気付けです。

炎天下のビールは効きます。
頭はぼんやり、目の前が蜃気楼状態で、会計時に写真をと申し出ます。
嬉しそうに承諾してくれました。
カウンターでポーズをつけてもらったのですが…。

結果はご覧のとおりです。
人間誰しもすごく好い表情をすることがあれば、反対のこともあるでしょう。
そのいちばんひどい表情のときにシャッターを押してしまうとは。
わたしはこの時酔っ払い顔だったかも知れませんが、ダメだ、この人にはわたしをきれいに撮ることはできない、という諦め顔をしてるように見えます。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(9) | 2009/06/27 Sat

空気微温

M8/Planar 50mmF2
Arriflex Planar 50mmF2。
ライカにマウンティングできるレンズとしては、もはや究極のように思います。
高い解像力で、あくまで自然なレベルの最高度シャープネスとコントラスト、そして恐ろしくリアルな表現力という分野において、このレンズは極めていると言えます。
それが分かる作例を撮ることがわたしの責務でしたが、今回は果たせず申し訳ないのですが。

明るさの究極では、Angenieux M1 50mmF0.95 があります。
暗闇から対象を感じ取り、日中ではアンジェニューらしいシャープさで被写体を浮かび上がらせます。
35mmフルサイズには欠けますが、M8ではぴったりフィットし、1/8000まであるシャッターが白昼の開放撮影も可能にしてくれました。

愛すべき収差を極めたのが、ふたつのプラズマット・レンズ、Kino Plasmat 5cmF1.5 と 3.5cmF1.5 です。
ものを実在感いっぱいに写し出す能力、立体的にとらえる能力は、球面収差の補正不足に由来するようですし、近距離で撮影した時に周辺に現れる同心円状のボケは愛おしくさえ感じるようになりました。
きつい収差だけが目立つレンズとは一線を画しています。

次に目指すべき道はどこにあるでしょうか。
広角を極めていくという方法が、まず真っ先に思いつきます。
しかし、これはゴールが決まった道のように感じられます。

わたしにとって、もっと身近な道筋はすでについていました。
キングスレークとオールドレンズ研究の第一人者である、ksmt さんが自身のサイトの日誌の中で、大昔のレンズ入門を連載しています。
ここにこそ、わたしが次に旅立つべき目的地が存在しているのではと、拝読しながらわくわくしてきました。

大昔のレンズへと言っても、いきなり大判を始めるとか、今までのレンズを売り払ってなどということではありません。
そのくらいの潔さが逆に欲しいくらいですが、実は考えているのは大昔のレンズをライカで楽しむという期待させながら肩透かしな発想です。
35mm判が出る前の時代のレンズですから、サイズは大きく、焦点距離もやたら長く、暗いレンズがほとんどです。
その中から、ライカに距離計連動可能な焦点距離のレンズを探し出して試してやろうと考えてみました。

詳細は、またおいおい記述することで意見をいただき、ひいては知識を広げていきたいと思います。
古く暗い歴史的レンズを35mmフォーマットで使うとなると、どうしてもどれもが同じような描写に見えて、あっけなく挫折してしまう予感もなくはありません。
すでに、やめた方がというささやきが聞こえてきているところでもあります。
しかし、こうやって宣言したことで、無理にでも進まざるを得なくなったので、何かしら結果を残してから自爆するなら自爆してしまうという逃げ道付きの旅を近くスタートさせようと思います。


さてさて、大芬を歩けど探せどこれぞに出合えません。

先月、黄姚古鎮を訪れたあと、次回の中国行では女性の写真を撮りますよと宣言したのですが、なかなかそういうチャンスは巡って来ませんでした。
日本には、そんな写真を首を長くして待つであろう人が何人か。
何とかしないといけません。

ようやく、カフェにくつろぐイケてる少女を発見。
しかも周囲は、揃いも揃ってくたーっとした空気を演出している人でいっぱいです。
おっと、連れの白人男性までが、くたーっ。
緩い空気、ここに極まれり、です。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2009/06/26 Fri

不可思議的縄索

M8/Planar 50mmF2
惠州の小さな旅は、昨日でひとまずおしまいということで、その前日に撮った何枚かを紹介することにします。

滞在した深圳は観光地という訳ではありませんので、少なくとも香港のようにはカメラを持って撮り歩く場所がありません。
そんな中で、以前にも登場した大芬油画村は、例外中の例外と言えます。
暑い日でしたが、M8+ブラナーを手に、出掛けてみました。

大芬は、相変わらず空気が緩みきっていました。
土曜の日中だというのに、全然歩いている人がいません。
客がいなければ、店の方でがんばっても仕方ないからか、軒先に椅子を出して昼寝してたりで緊張感のかけらもありません。

こんなだと撮るものもないなと思ってがっかりしていたところ、最初に見つけた働いていた店員が彼女でした。
絵が売れたのかも知れません。
このポーズの彼女こそが、店のどの絵よりも絵になっていると伝えたくなります。

F2開放で固定していたブラナーなのに、1/8000でもオーバーと表示されてあせりました。
深圳の日差しはそんなにも強いから?
いえ、冷静に考えると前夜ISO1600で設定したままになっていただけでした。
それで、粒子の荒い、またもやレンズの実力を発揮できていないカットになってしまいました。

そんなことよりも、まん中にだらんと下がったひもの方が気になって仕方ありません、ですか。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2009/06/25 Thu

荔枝的味道

M8/Planar 50mmF2
崇林世居を見終わり門から外に出ると、レストランからここまで案内してくれた女性が笑顔で待っていました。
案内いただくだけで恐縮なのに、写真を撮ったり時間がかかるので待っていないでと言いましたが、うなづいたもののやはりずっとわたしを待ち続けていたのでした。
そして、わたしが戻るや、愉しかったですか、少しうちで休んでいってくださいと勧めます。

これは断るわけにはいきません。
以前知り合いの客家人は、何しろ客人をもてなすのが客家人だからと言っていました。
その日のうちに深圳に戻って、シャワーを浴びてから夜の便で東京を目指しますので、それに間に合いさえすれば招待は積極的に受けなければならないのです。

この女性の家はライチをはじめとした果物農家のようで、そのライチは6月が収穫期です。
まさに、絶好のタイミングで、わたしは訪れたのでした。
スーパーなどでも出回っていたようですが、何しろ採りたてを食べてほしい、自分たちのライチを味わってほしいという一心で招いたということでした。

ライチは、赤っぽい外観ですが、皮をつるっと剥がすと中はまっ白い果実が見るからにみずみずしく、ほのかな甘みが口に優しい食べやすい果物です。
味が上品ですししつこくないので、いくつ食べても飽きが来ません。
品種的に5種類ほどが存在するそうで、そのうちいちばん美味しいのものだよと言っていくつもいくつも食べさせてくれます。

束に放置されたのがあったので、これはと聞くと、甘味がなくて美味しくない種類だからわたしたちは食べないのだと言います。
試しにひとつ口に入れてみましたが、なるほど甘味がない代わりに酸味がまさる味は明らかに劣りますが、これはこれで案外いけるかなとも思います。

気に入ったのならぜひ持って行って、いまウラから採って来るから、というのでご一緒させてくださいと願い出ました。
ここまで来る途中にも庭にもライチがなっていたので、その辺で採るのかと思っていたのですが、これがウラはウラでもウラ山だったのです。
雨上がりでスリッピーな赤土を一歩一歩上がって、ずいぶんと見晴らしのいいところまで辿り着いてしまいました。

わたしだけ息も絶え絶えでしたが、みんなで20分も作業したでしょうか、歩くのが精いっぱいという大量のライチを3人で持って山を下りました。
下りは上りよりきつい、それを実感しつつ女性の家に戻ります。

さらい採りたてのライチを摘まみながら、いろいろと話をしました。
女性のご主人は事故で足が不自由となり、松葉杖をつきながら家で仕事をしているようでした。
ふたりの子供は市内の工場で働いているのですが、寮に入っているので月に何度かしか戻りません。
ほんとうは深圳などの都会で働ければ給料はずっといいのに、18歳未満だと市外で働けない規則があるのだと残念がっていました。
そして、彼女自身は、くだんのレストランで昼と夜にパートとして働いています。
農村でも、けっして生活は楽でないだろうことは想像がつきます。

ご主人が出てきて、日本のことなどいろいろと聞かれました。
外国人を自宅に招くといのは、誇りでもあるのかも知れません。
ウチにもひとつだけ日本製のものがあると大型の冷蔵庫を自慢げに指さしましたが、たしかに日本風のロゴが付いているものの聞いたことがないメーカーです。
騙されて買ったのかも知れませんが、さすがにそうとは説明できませんでした。

談笑そのものは、明るく楽しいものでしたが、ところどころに平均的な日本と中国農村の格差を感じて考えさせられる局面ができます。
彼らは、それを承知して話していたので、わたしも全然気にすることではないのですが、その分だけ親切が身に染みるというか、感傷的な気持ちになってしまいました。

そろそろバスの時間だからと、女性は袋いっぱいに今採ってきたばかりのライチを詰めてくれました。
気持ちは嬉しいですが、植物検疫を考えれば、日本への持ち込みは断念せざるを得ません。
少しでいいからと固辞しますが、ぜひ家族にも食べさせてあげてと言われ、その家族にという言葉にかなりじーんと来ました。
やはり日本持ち込みはあきらめましたが、これはあとで深圳の友人たちに配って、事情を説明して食べてもらったところ、口々に美味しいと言ってもらえ、少し誇らしい気持ちを得られたのが幸いです。

電話で呼んでくれたバイタクがクラクションを鳴らし、いよいよ暇を告げる時が来ました。
中国へ来たら必ずまた寄ってほしい、そう言って送り出してくれました。
ここを自分の家だと思ってとも。
帰りのバスを待っているあいだ、手に握っていたライチの袋がとても重く感じられました。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(6) | 2009/06/24 Wed

最後的

M8/Planar 50mmF2
アリフレックス用のブラナーという完璧レンズを数日間使い、それをもとに2週間もブログを続けると、不完全主義の血が騒ぎ出すようです。
週末にRF友の会の撮影行があるがこれはクセ玉で参加しようとか、写らない珍しクセ玉はないかと検索したり、禁断症状が現れ始めました。

普段は満たされない禁断症状ですが、今日は、いつもと違う興奮をともなう薬物を発見してしまったのです。
製品化されているのも期待していなかった、ここ1年は探し続けていたレンズが、某サイトにて販売されていたのです。

それは、トリプレットがエルノスターへ発展する途上で生まれた、両者を繋ぐ架け橋、やがてゾナーが登場するのを予言する一滴のしずく、大口径レンズが登場するために避けては通れないパルナソスの頂きです。
しかも、光学の発展にまったく関係があるとは思えない、マンハッタンの地を故郷に生まれ育ったといいます。

このレンズがやって来た時、マウント改造を深川精密工房に依頼してみるつもりです。
恐らく却下されることは目に見えていますが、推定、世界初のこのレンズの35mm撮影の栄誉を得られるわけですから、あわよくば引き受けてもらえぬかとの淡い期待もなくはありません。


さてさて、作例に行きましょう。

案内してくれたレストランのおばさんを外に待たしていたので、あまりもたもたしている訳にもいきません。
ぐるっと1周して、ここが出口というところで運よく、いかにもお人好しな雰囲気の親父さんとすれ違いました。
こんにちはとあいさつすると、写真を撮りに来たのかいと話しかけてきます。

いかにも土地の人という体裁に見えましたが、言葉がちょっと広東風ではないような気がして、ここの方ではないのかと聞いたところ、貴州省からやってきたと言います。
四川省や貴州省から出稼ぎにやってきたが、ここが家賃が安かったので住み続けて、2年になるとのことでした。
麻雀の家族も、内職のおばさんも、みな遠方から出稼ぎにやって来た人々だったのです。

なんだか肩透かしを食ったような、そんな人たちをばしばし写真に撮ってしまって申し訳なかったような、重い気分を感じます。
だからといってそれを顔に出しては、目の前の貴州人には失礼でしょう、去年貴州を旅して美しい村々をまわったこと、貴州の女性はみんなきれいですねなどとくだらない話をしてつなぎました。

そんな折でした。
あれを写真に撮ったら、そう言って指差したのはひとりのおばあさん。
ここ崇林世居、唯一の客家人だそうです。
蒸し暑い中の厚着に厳しい表情、できればここでの昔話など聞ければよかったのですが、あいさつすらはばかれ、話しかけるきっかけはついぞ訪れません。
そんなわたしの弱気を見透かすように、扉の横の小穴から飛び出してきた猫が、こちらを一瞥しながら去っていきました。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(13) | 2009/06/23 Tue

看電影的奇遇

M8/Planar 50mmF2
今回の小旅行は、香港まで全日空機を利用しました。
全日空とキャセイ他の外国キャリアにわたしは特に差を設定していないのですが、全日空でありがたいのは映画を任意の時間に見れることです。
だいたいいつも搭乗するやひと眠りして、食事のときに起こされるというパターンが多いです。
外国のキャリア利用のときは、この時もう映画などのエンタテインメントは始まっていて、途中からぼけぼけ頭で見てもついていけまいと音楽を聴いて過ごします。
しかし、近頃全日空等は、映画も見たいタイミングでスタートさせることが可能になっています。
香港までは、片道5時間近くありますから(冬のスケジュールの場合)、根性あるファンは2本立てで映画を見ているようです。

この夜プログラムを見ると、"ワルキューレ"がありました。
以前、深川精密工房の工房主さんから、この映画はアリフレックス・システムで撮影して最高の画像を見られること、劇中でもアリフレックスで撮影しているひとコマがあることなどを教わっていましたので、これは見てみようという気になりました。

解説にブラナー云々の表記も見られました。
撮影レンズがブラナーだとすれば、こんな奇遇はありません。
今回持参したレンズがブラナーで、そのマウント改造を請け負っていただいたのが深川精密工房だからです。
工房と映画、それにアリ・レンズの関係の不思議を感じつつ映画鑑賞…。
いや、実は再度眠りに落ちてしまったようで、途中の展開の記憶がありません。
プラナーの文字も、後で見直すと、ブラナーという名前の出演者の見間違いでした…。


さて、お粗末過ぎる前置きで恐縮ですが、崇林世居の方も何だかパッとしません。
入口付近こそ、いくつかの家族で盛り上がっていましたが、それ以外は歩けど歩けど人気がほとんどありません。
建物を見ても荒れ模様で、廃墟化が進行しているように感じられます。

角の家には住人があるようで、ホッとしつつ1枚撮影させていただきます。
しかし、洗濯物がわずかにあるだけで、住人の数が少ないのが想像できます。
縫物をしているように見えた女性ですが、声をかけると手にしていたのは糸ではなく電子部品。
こんなところで内職していたのです。

閉ざされた廃墟よりはずっとましですが、この寂れた雰囲気はただごとではありません。
その理由は、この後判明することになります。
【M8/Planar 50mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Planar 50mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2009/06/22 Mon
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