市花

M8/Flor 50mmF3.5
凧上げを見物して、自宅方面へ引き返しますが、久し振りに見晴らし台に寄ってみました。
このあたりは何やら大がかりな工事が行われていて、近づく気になれなかったのです。
工事はいつの間にか終わっていましたが、その結果として川岸の土手が立派な護岸に置き換わっていました。

洪水なんてありそうもなかった川辺ですが、この護岸工事にどんな意味があったのでしょうか。
こんな好天なのに小鳥を見かけません。
名物だったカワセミはやってくるのでしょうか。

行き場を失った憤りを鎮めてくれたのが、見晴らし台の小さな藤棚に咲いていたフジの花でした。
露出オーバーに感じられる方は、Treizieme Ordor に教えていただいた露出補正法をご伝授しましょう。
少し低い姿勢でディスプレイを見てください。
どうですか、任意の位置で見ると、好みの露出が得られませんでしょうか。


このレンズは、逆光に強いのではと山形さんから指摘いただきましたが、確かに逆光でも揺るがない写りに驚かされます。
そして、宮崎さんからいただいた高評価もここで紹介します。

「エルマー50/3.5と比べて2/3くらい収差が少ない。色収差も1/2以下。開放でフレアなく、コントラストも良い。解像力は相当高い。すぐれたテッサー型である」。

判定は微妙に補正不足ですが、枚数を使った高性能レンズを除いてこれだけ高評価のレンズはなかなかないです。
大衆カメラに付いていた、外観のパッとしないデザインのレンズですが、意外な高性能に大いに得した気分です。
これで、今回のベルティオ・シリーズを終了します。
明日よりしばし休みをいただく予定です。
連休明けに、お会いいたしましょう。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(6) | 2009/05/01 Fri

有点不一様的

M8/Flor 50mmF3.5
浄見寺から少しもどって寒川町に入ります。
ひさしぶりに目久尻川沿いに車を停めて少し歩くと、レンゲの里があります。

見に来たのはレンゲではなく、遠くから凧上げしているのが見えていたので、寄ってみたのです。
凧も、写真では小さくて分かりませんが、たたみ2畳分もありそうな本格派です。
ベンチに腰掛けて凧を操るは、日本和凧協会理事といってもおかしくないような年季の入ったお父さんでした。

凧糸というのがあるはずですが、使われていたのはほとんどロープといっていい太いもので、なるほどこれくらい強靭なヤツでないと大きな凧はコントロールできないのだろうなと思います。
一見すると大空を自由に駆け回る凧ですが、実際には遠隔操作で管理されている。
なにかサラリーマンとか世の男性とかに通じるものがありますね。

あと、空を撮ったおかげでカメラのCCDがかなり汚れているのに気付きました。
本来レンズを語るはずのブログで、これはたいへん恥ずかしいことですが、使える写真も他にないのでこのままいってしまいますが。


さて、1日飛んでしまいましたが、レンズについての続きを。
これと同スペックのレンズが深川精密工房というサイトに紹介されています。
わたしはこのサイト管理人と連絡をとり、詳細を尋ねたことがあります。
外観はほとんどそっくりで50mmF3.5という点も、またコーティングについてもよく似て見えるレンズですが、決定的な違いがあることが分かりました。
わたしのは3群4枚の典型的なテッサー型ですが、工房所有の方は3群3枚のトリプレットだと言うのです。
それぞれがオーバーホールを経ており、担当した方からの情報ですので間違いはないようです。

工房主の見解では、恐らくはもともとテッサータイプで量産されたが、その後新しいガラスを採用することで貼り合わせの必要はなくなり、後半の一部でトリプレットが少量生産されてはとの推測をされていました。
なるほど、その分色ヌケが向上したり、立体感が増したりなどの変化はあるのかも知れません。
しかし、同条件での比較がないため、これについてははっきりしたことは言えません。

ちなみにわたしは、同じポンティアックから移植したベルティオの50mmF2.8も所有していますが、こちらは4群6枚のダブルガウスでした。
微妙なところでバリエーションの違いを発見できるのが、こういったレンズの愉しみのひとつだったりするものなのです。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/30 Thu

屋檐下的風景

M8/Flor 50mmF3.5
今度は腰掛神社から車で10分ほどの浄見寺に移動します。
ここは大岡越前守忠相をはじめとする大岡家が17世紀に建立した寺院として有名です。
代々の墓石が並んでいるさきは壮観ですが、この日は門が閉じていてお参りできませんでした。

浄見寺の向かいはちょっとした公園になっていて、茅葺屋根の古民家・旧和田家があります。
ここは民俗資料館として開放されており、古民具などが展示されています。
座敷まではあがれませんが、天気がいいと縁側に腰掛けて本を読んだり、極上の時間を過ごせるのも魅力です。

もう一度浄見寺に戻ります。
境内を抜け庭園の奥の階段を上がると、もうひとつの古民家・旧三橋家があります。
こちらは分かりにくい場所にあるのと、保存状態がいまひとつということで、訪れる人は少なくひっそりしています。

この日は、スケッチをしている方がいました。
椅子も持参されていて、かなりの本格派のようです。
ただ、不思議なのは、古民家ではなく、その家を背にして何をスケッチしているのかよく分かりませんでした。

もっとも、わたしの方でも、はたから見れば何を撮っているのか分からないでしょうから、
行為としては、互角になるかもしれません。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2009/04/29 Wed

健康検査隊

M8/Flor 50mmF3.5
萱葺き屋根の鐘のところで撮影したら、とたんに賑やかになってきました。
ハイカーのグループ?
いえ、よく分かりませんが、スギの外周を計測しています。
木のメタボ検診?
杉の研究?
写真・顕微鏡周辺機器のメーカーで杉研商事という会社がありますが、なにか関係あるのかと訝しく思います。
くだんの少年も眼を丸くしていますね。

さて、レンズの紹介をしておきましょう。
ベルティオの50/3.5は、オリジナルのライカマウントもあるようですが、比較的入手しやすいのがポンティアックというカメラからの改造です。
このカメラ、恐らくは1950年代の普及機のような存在と思われ、数多く見かけます。
しかし、残念ながら今はない変わったフィルムサイズを使うため、確か120フィルムをカットしてスプールに巻くなりしないと撮影できません。

そこで、レンズはきれいでボディは汚いポンティアックを安く入手して、名人M崎氏にライカマウント改造してもらいます。
両者の規格は近いようで、少しマウントをかさ上げしてから連動カムを付けると、簡単にライカマウントに生まれ変わるようです。
ヘリコイドはそのままなので、一見するとオリジナルライカマウントに見えるところも非常によろしい。

フィルムがなくて使い道がないという理由で、このポンティアックは5000円とか格安で入手可能というのが魅力でした。
フランスのカメラですので、レンズはアンジェニューの50/2.9、ベルティオの50/2.8、そしてこの50/3.5が主に付いていたようです。
いずれも、写りには定評ある優秀レンズです。

これはすばらしい、そう思っていたら、ここ数年でこのカメラの価値はうなぎ上りになってしまいました。
フランスのレンズは数が比較的少ないうえに、人気が高いのです。
量産カメラとは思いますが、使えないという理由で廃棄されたものが大量にありそうですし、レンズも比較的くもりやすいようですし、雑に扱われたキズ玉も多いと想像されます。
簡単にライカマウント化できるということも、たちまちに広まってしまったということも拍車をかけています。

どこかに眠るポンティアックは数多いと思います。
ネットオークションのチェックや、ヨーロッパに出掛けた際には古モノ屋なんかをのぞいてみると案外簡単に見つかりそうな気がします。

レンズの性能については、日をあらためてご紹介いたします。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2009/04/28 Tue

別打鐘吧

M8/Flor 50mmF3.5
週末は、土曜の大雨に日曜の大風と春の嵐に見舞われた感じでした。
風は、釣りとか自転車には辛いですが、写真はそれほど影響がないことを思い出したので、幼時に出たついでに近所でテスト撮影して来ました。

ここは、茅ヶ崎市の北部にある腰掛神社です。
以前にも紹介したことがありますが、だいぶ経ってしまいどんな状況だったかも忘れたので、久し振りに寄ってみました。

腰掛神社は日本武尊が腰掛けたという伝説の石を祀った神社です。
その石に腰掛けることはできませんが、日本武尊は歩いてここを通過しているのでしょうから、おなじ道を歩いたということでは自慢できます。
少なくとも、テレビで誰それが食べてた店で食事してきたというのと、同レベルの話にはなるでしょう。

人里離れた森にたたずむ神社なので、あまり訪れる人はいないかと思っていたのですが、心温まる若い親子連れがお参りしていました。
年若き息子に神社の由来を教え、ともに願掛けし、鐘も突いたりしていました。
すばらしき日本の伝統を伝えたい、享受したいという気持ちが表れています。

神社の周辺は美しい里山が広がっていますが、しばらくあとで親子が楽しげに野の道を散策しているのも見かけました。
伝統を尊び、自然を愛で、もちろん親子のきずなを大切にする。
距離を置いていますから勝手に想像できますが、素敵な子どもが育つところを目の当たりにしたようで、この緑いっぱいの情景同様すがすがしい気持ちです。

やや、フレアが目立ちますが、今週試用のベルティオはすっきりと立体感あふれる描写が、早くも魅力を放っているように思えます。
【M8/Flor 50mmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
SOM Berthiot Flor 50mmF3.5 | trackback(0) | comment(4) | 2009/04/27 Mon
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