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せっかくの写真が後ピンでした

Sonnar 5cmF1.5
日本、荻窪
【Alpha7R/Sonnar 50mmF1.5 F1.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2016/01/03 Sun

多謝多謝

Sonnar 5cmF1.5
先にゾナー5cmF1.5にも問題があってということを書きましたが、それはレンズの偏心です。
横位置で撮った場合、上が手前に下が奥にずれて写ってしまうため、不自然な絵を連発してしまいました。
今日の作例はその典型例です。
ピントは左の少女に合わせましたが、正面の黄色い建物の上部にもピントが合ってしまっています。
一方で黄色い建物の下方にいる子供たちは、はるか遠方にいるかのようにボケています。

左の女の子は建物の段の上に乗っているので、向かいにいる地面に立った少年より高い位置にいて両者の大きさがデフォルメされたように見えます。
後方右の男性はやはり段の上に乗っいる上にすらりとしていて、左側のふたたりの少年との大小のバランスがおかしく見えてしまいます。
また、無彩色の中に赤、青、黄を乗せた非現実的なカラー世界のように目に映らないでしょうか。
全体に、騙し絵のような、4枚の写真のパッチワークのような不自然さに、気分が悪くなってくるような気さえしてきます。

昨日の作例や林坑での作例では木の緑が流れまくっていた今回使ったイチゴのゾナーはつい先日手に入れた謎のライカマウントレンズです。
通常、ライカマウントのゾナーはアルミの鏡胴ですが、このレンズは真鍮にニッケルメッキが施されています。
にもかかわらず、レンズの製造番号は240万番台で、1930年代初期ではなく第二次大戦中の製造のようです。
鏡胴は絞り表示部分が傘のように張ったキノコタイプのデザインになっているのがたいへんユニークです。
(同じロットと思われるレンズが大阪のカメラ店で販売されていてその特徴ある鏡胴を見ることができます)

戦中ゾナーですのでレンズ銘板部分には赤いTマークが付いているのですが、どうしたわけかレンズにはコーティングがありません。
その理由はよく分かりませんが、偏心があるということでいえばあまりそうは考えたくないですが、戦前の別のレンズのエレメントを無理やり押し込んだということかも知れません。

このレンズがオリジナルのツァイス製ライカマウントレンズということであれば、かなりの珍品ということになります。
しかし、1941年製造を示す製造番号にニッケルの鏡胴というのはあまりに不自然です。
ただ、他に類例のない鏡胴デザインがなされているということは、戦中に連合国側が製造していたライカコピー機のためにコンタックスマウントのイチゴゾナーの鏡胴を作り直したレンズということになるのでしょうか。
あるいは戦後のイタリア製ライカコピーでF2のゾナーが使われていたものがあったようですので、さらに明るいレンズを求めて少数だけイチゴゾナーを転用したのか…。

ドイツレンズを安く買う裏ワザを考えて、このレンズも比較的安く入手することができました。
安く買ったと思っても、今回のように修理が必要となればかえって高くついてしまうかも知れませんが。
金欠も甚だしくてレンズ購入を控えることにしているのに、5.8cmF1.5とか6cmF1.5とか謎のニッケル鏡胴とか、怪しげなゾナーを見ると欲しくなってしまうというのはゾナー病が進行してきたということのようですね。

さて、ここ鶴盛は周辺ではいちばん大きな村ということもあって、伝統的な木造の家はわずかにあるばかりですし、石垣の塀に至っては通行の邪魔になると考えられたのか、すっかり取り払われてしまっているようでした。
ちょっとがっかりしながらその数少ない古建築で写真を撮っていると、青年から声をかけられました。
親切な青年で、わたしを日本人だと知ると村のことを説明してくれたり、古建築ばかりの古い村があると教えてくれたり、まるで彼は優秀なガイドのようでした。
そこで、むその古建築の村まで車をチャーターして行ってみると、そこは林坑そっくりの観光客がどっと押し寄せて食事しする村だったのでそこはがっかりさせられました。

帰りの駅に着いてから無事着いたことを知らせる電話をして、観光のための村であそこは好きになれないと言ったところ、持つと奥まで行けば開発されていない村がある、だからまた来ればいい、案内してあげるよと言ってくれます。
再訪したくなるような言葉でした。
彼の名前は、逢渓村の親切な老人と同じ謝クンでしたので、このあたりには謝という名字が多いのかも知れませんし、もしかしたら親戚なのかななどと想像しました。
そういえば、会話をしていて親しくなったきっかけが彼の質問で、またしても、温州から来たのか、と聞かれたことでした。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/05/19 Sun

謝謝謝老師

Sonnar 5cmF1.5
東臬から逢渓へは川と小麦畑の間の道を歩いて、言われた通りの20分で到着しました。
村の入り口から石垣と古建築が見られましたので、こちらの方が古村落としての保存状態は良いようです。
村としての規模はそう変わらないと思われるのですが、こちらの方が山寄りにあるので自然との一体感もあって古村落としての好感度は高いと直感的に思いました。
新しい建物もかなり経っているのは分かりましたが、それでも逢渓村は訪れた甲斐のあるところだと感じて報われた気持ちです。

古民家の写真を撮ろうとかなり大胆に庭の中に入っていくと老人に声をかけられました。
侵入者として咎められるかと一瞬冷や汗を流しましたが、そうではなく、古建築を見学に来たわたしを歓迎してくれていたのでした。
東臬から歩いてきたのか、それは疲れたでしょうと部屋から椅子を出してきて庭に座るように勧めてくれます。
やはり200年くらいは歴史があるだろうと思ったその家は、75年前に建てられたそうで、村の中では新しい建物に属するとのことです。
生まれて間もなくこの家が建って、幼心の記憶としてそのことを覚えていたので、竣工の年が正確にわかるのだそうです。

いちばん古い家は恐らく250年くらい前に建てられていると伝承されているらしいのですが、記録がないのではっきりしたことは分かりません。
本当であれば、75年前というのはずいぶんと新しく感じますが、細部の作りなどは別として、木や瓦の外観の年季の入り具合は両者でほとんど見分けがつかないほどです。
ただ、それが最も新しい木造の家だということであれば、ここには同じ家を建てることはもはやできないでしょう。

老人は謝さんと名乗り、やはり恩讐から来たのかねと聞かれますが、日本だというとここでも腰を抜かさんばかりに驚かれてしまいました。
翌日、杭州でタクシーに乗ったとき、運転手にあなたは福建の人かと聞かれましたが、理由をたずねるとわたしのつたない中国語は福建省の訛りのように聞こえるということでした。
温州は福建省と隣接しているので、ここで温州から来たのかと聞かれたのと関係あるのかも知れません。

そんなに遠くから来たのならぜひもっと古い建築を見て行ってもらいたいと、謝さんが案内をかってでると言ってくれました。
背中がぴんとしているので気づきませんでしたが、75年前の家よりも先に生まれていたのですかと愚かな質問をすると79歳だと笑っていました。
中国には不摂生が原因か農村の過酷な労働によるものなのか、実際の年齢より老けた人がほとんどですが、それにしても来年80歳ときいて、今度はわたしがびっくりする番でした。

謝さんは自分が木の家とともに育ったこともあってか、古建築に対してたいへんな誇りを持っていることが分かりました。
プロの観光ガイドは知識も高く話術にもよほど長けているのでしょうが、自分が80年近くも過ごしてきた村と家々に対する並大抵ではない愛情は、言葉が理解できないところがあっても十分に伝わり本物だと感心させられます。
住民がすべてこのような気持ちをもっていれば、村もずっとこの状態が保たれるのでしょうが、東臬同様未来は厳しいと言わざるを得ません。

推定築250年という村でいちばん古い家を案内してくれた時、そこに住んでいる中年婦人が、せっかく遠くからここまで我が家を見に来てくれたのだからとお昼にどうぞと麺をつくってくれました。
土地の索麺でしたが、小エビで出汁をとった地元のスープは今まで味わったことのない不思議なコクを出していました。
とてもやさしい女性で、鶴盛まで歩いたらたいへんと村の三輪タクシーを呼んでくれ、村民料金の8元で行くように指示してくれました。

村によってはいろいろな事情があると思いますが、古民家がたくさん残っていて誇りに思う住人のいるところは、一介の旅人でもそれを感じることができるものです。
旅も終盤になって好い村との出合いがあったことに感謝するばかりでした。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/05/18 Sat

両個都拍牛

Sonnar 5cmF1.5
じっとしているのにも疲れたので、夕方、日が落ちる前に林坑をぐるっと歩いてみることにしました。
未だ観光客はかなりの数で、5時過ぎくらいには早くもそこここで宴会が始まっています。
石の道をはしゃぎまわる子供たちがいて、てっきり土地の子かと思い写真を何枚も撮っていると、宴会している両親のところに走っていったので、この子たちも観光で来ていたのかとがっかりしてしまいました。
この村には、レストランであくせく働いている人たち以外に地元の人はいないのではと文句のひとつも言いたくなってきます。

しかし、昼間気付かなかった村の外れ近くにこの一角だけ俗化していないいう空間があって、観光客でなくジモティおじいさんたちのコミュニティになっていました。
彼らの姿を見るだけでは、村にお金がいっぱい落ちて喜んでいるのか、変貌してしまったことを嘆いているのかは分かりません。
静かなままで豊かになれればいちばんいいとは思っているでしょう。

とは言え、ここに見た光景は、本来の林坑らしい姿をいちばんとらえているように思います。
林坑の作例は昨日と今日の2枚だけですので、普通に山間の鄙びた古村落にしか見えないかも知れません。
切り取り方次第で俗っぽい部分は隠すことができてしまうのですね。
実際に足を運んでみなければ分からないこと、見えないことというのは世の中にはいくらでもありますが、中国では往々にしてあって、最初に訪れた芙蓉村が期待以上だっただけにここでの失望もそれ以上でした。

それからまたしばらく散策を続けると、向うから牛を引きながら青年がやってきました。
山の中の村なので、作例のような石段が多くあり、彼らもゆっくりと一歩一歩進んできます。
続けて現れた美しい光景にカメラを構えました。
続けて撮るうちにファインダー越しに朴訥な青年のはにかんだ笑顔が見えたので、撮らせてもらったことの礼を言うきっかけになりました。

すると、息せき切らしておばさんが階段を上がってきました。
こんなところでなかなかハンサムな青年が牛を引いているというので、やはり写真を撮りに来た観光客のようです。
止まって止まってと少々強引に写真を撮って、嬉しそうに立ち去りました。

考えてみるに、このおばさんは観光客で、わたしそうではないと言えるのでしょうか。
青年からみれば、わたしがちょっとマナーがいいだけで両者には差はないはずです。
林坑にとっても、村にやってきて、食事して、宿泊して、写真を撮るわたしは観光客のひとりに過ぎません。
何をひとりかっかとしゃかりきになっていたのか、少し頭を冷やされた思いです。

実は、林坑では牛はもちろん、豚や鶏などの家畜は一切見ることなく、青年も村を通り超してさらに進んでいくのが不思議だったのですが、その理由は楠渓江を去るときになって分かりました。
永嘉駅に向かう白タクの運転手にわたしが林坑はつまらなかったと言うと、こう教えてくれました。
林坑はふたつあって、あなたが行ったのは有名なほうだが、もうひとつの方はちょっと離れた隣にあって、観光客が全然来ない美しい村だというのです。
情報を得るのがあまりに遅すぎでした。
また、次の機会をつくって行くべきだということでしょうか。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/05/13 Mon

温州商人

Sonnar 5cmF1.5
車が林坑に着いたとき、恐らくわたしの顔はかなり曇っていたのでしょう。何か文句でも言われると思ったのか運転手も少し不安顔です。
約束の150元をを手渡すとさっさと岩頭にとんぼ返りしてしまいました。
期待の林坑でしたが、素朴な山間の寒村ではなく、完全に観光地化した失望の村だったのです。
わたしが堕ちた古鎮と呼ぶ典型でした。
古建築がざっと30棟ほどの小さな古村落に、その数倍の車が停まり、本来水流の音のみが響く静かな渓谷の村がどこかの駅前のような賑やかさでした。

昨夜、温州から芙蓉村まで乗ったタクシーの運転手が、温州は中国一外車が多い町だとすれ違う車を指さしながら教えてくれました。
温州の人間はみんな商売がうまいからと笑っていました。
温州商人という言葉もあって、彼らは東洋のユダヤ人とも称されます。
そんな彼らが愛車を駆って週末遊びに来るのに絶好の位置にあるのが、ここ林坑というところなのでしょう。

わたしもさっさと引き揚げたい気持ちになりますが、聞けば、ほとんどの客は夕方には帰ってしまうので、夜はとても静かだよということでそれまで我慢することにしました。
作例写真からはまったく伝わらないと思いますが、木造瓦屋根の古民家のほぼすべてがレストラン兼民宿をやっていて、もちろん食事や寝場所に困らないありがたさはありますが、そんな状況には古民家ランドという遊園地に来てしまったかのような違和感を感じます。

見晴らしの良いベランダ部分でみな食事をして、終わればそこがそのまま麻雀卓に変身します。
確かに夕方には多くが撤収していきましたが、午後にやって来たと思しきグループたちはここで夕食をとって帰るので、賑わいは8時ころまで続きました。
訪れたのは土曜日でしたが、平日であればまた印象はずいぶん違っていたでしょう。
しかし、また行きたいかと問われれば、残念ながらもう結構と言わざるを得ません。

宿はそれこそより取り見取りでしたが、見晴らしが楽しめるだろうと上り詰めたいちばん高いところにある古民家は、前の家の屋根が邪魔して意外にも期待外れでした。
隣の部屋が若いカップルなので、きっと夜の営みの声が薄い古民家の壁を筒抜けになるだろうことも考えて、必死に引き止める主人を制して下の方の宿に向かいました。
結局、作例の真ん中の建物のトイレ、シャワー共同の部屋に言い値100元から20元引いてもらって泊まりました。

この宿のベランダでまどろんでいたかっのですが、周りが騒々しいので、向かいの宿にいってビールをもらいのんびりさせてもらいました。
こちらは商売熱心でWi-Fiまで完備されていたので、ビールの好いで半睡状態になりながら、レンズ仲間のサイトなどを覗いて過ごします。
さすがに連休中なのでみんな更新されておらず、ブログ関係は政府の規制によるものでしょう接続することができません。

文庫本でも持ってくればよかったかなと少し後悔したものの、シンガポールや香港、台湾の客はよく来るが日本人は珍しいと女主人が話相手になってくれて退屈はしませんでした。
林坑の開発は2002年に始まったとのことで、そのとき率先して家を改築したりPRしたりしたのが自分なのだと彼女は誇らしげです。
わたしは、そんなことしてくれるなと恨みごとを言いかけて止めました。
相手は東洋のユダヤ人、とてもわたしなどが太刀打ちできる相手ではありません。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/05/12 Sun

公交車只有一次

Sonnar 5cmF1.5
芙蓉村は過去に見たどの村とも違う面白いところでしたが、旅の最大の楽しみは実は別の村にありました。
林坑という山里の村で、芙蓉からは30キロくらい離れていてバスで1時間かかるようです。
この日の夜は、林坑に泊まるべく芙蓉を後にすることにしました。

小型のスーツケースは邪魔になると思い、宿のおかみさんに頼んで翌日まで預かってもらいました。
喜んで引き受けてもらえたのは、この宿が100元と法外に高かったからかも知れません。
民家の1室にベッドとテレビを入れただけの民泊のような宿は普通はとても安くて50元くらいから泊まれるはずです。
わたしも100元と聞いて驚きましたが、深夜11時着で迷惑をかけたのでそのまま支払ってしまいました。
おかみさんも恐縮してか、もとから含まれていたのかは分かりませんが、朝、お腹がすいたというと麺をつくってくれて、別途料金を取ることはしませんでした。

おかみさんによれば林坑行きのバスは1時に出るとのことです。
まだ2時間近くあるので、隣町の岩頭にある有名な麗水街を訪ねてみることにしました。
バスか三輪タクシーのような乗り物があるのですが、芙蓉村から町は見えていて、歩くとたった10分で到着します。
麗水街も町に入ってすぐに見つかりましたが、ここでは入場券を買わないといけないようです。
40元と大きく書かれていて高いのでやめようかと思ったのですが、では1時までどこで時間をつぶすかも分からないので、なくなくチケットを買うことにしました。

すると20元でいいと言うではないですか。
よく見ると売り場に中国のゴールデンウィークである五一休暇期間中は入場料半額と小さな字で書かれていました。
繁忙期に料金が倍というのは中国では普通にありますが、何を考えてのことなのか半額なんて長く中国を旅していて初めての経験です。
しかも、このチケットは芙蓉村と蒼坡村の近隣2村にも入場できると書いてあります。
芙蓉村には深夜に着いたので気づきませんでしたが、日中に出入りする場合やはり40元のチケットを買わなければいけなかったようです。

麗水街は、小川に沿って150メートルくらいの木の屋根が連なった昔のアーケード街のようになっていますが、建物に風情がなく、期待したほどには面白いところではありませんでした。
徒歩5分くらいのちっぽけなバスターミナルに行って、林坑行きのバスを待つことにします。
ところが、ここで聞くとそんなバスはないと言われました。
ここの人がウソをついているのか、おかみさんの勘違いだったのか、あるいは別の場所からバスが出ているのか、答えは分かりませんでしたが、やはり1時になってもバスは現れず、別の手段で林坑を目指さなければなりません。

こんな田舎ではタクシーは存在しません。
白タクを探さないといけないのですが、さすがにバスターミナル前なのでそれはすぐに見つかりました。
林坑まで30キロなら100元くらいで行ってくれるのではと思っていたのですが、200元だと言って値下げに応じません。
どうやら岩頭から林坑は200元のFIX料金ということらしいのですが、やはり高すぎると思い断って歩き出すと、そのやり取りを聞いていたのか別の親父が登場して、オレが150元で行ってやるとプッシュしてきました。
それでも高いので断ったのですが、他に白タクらしき人が見つかりません。
150元親父に交渉しましたが、びた一文負けないばかりか、オレの車は新車だとかいろいろ言いくるめられて150元を飲まされてしまいました。

そのままではちょっと悔しかったので、林坑を調べていた時に時間があれば寄るべしと書かれていた与(実際の字は山へんに与です)北という村に立ち寄ってもらいました。
作例はその時のものですが、この村は芙蓉村をスケールダウンしたようなところですが、自然はより豊富で何よりこの運転手自体が初めて来たというくらい外から訪れる人の少ない村なのがナチュラル感が感じられてよかったです。
バスで向かえば10元程度で行けた林坑ですが、150元かかっていることを考えると、この村に140元分の価値を見出さないわけにはいかなかったのです。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/05/11 Sat

珍蔵鏡頭

Sonnar 5cmF1.5
横坑村でずっとフジノンを使ってしまいましたので、西渓への車の中でゾナーに取り換えていました。
1.5のゾナーはわたしにとってもっとも使用頻度の高いレンズですが、今回、妙なゾナーを手に入れたので早速中国に持ち出したのです。
レンズはライカマウントですが、シリアル番号27249XX番の1939年イエナ製です。
妙というのは、鏡胴が通常のアルミ製ではなく、真鍮にニッケルメッキがされている他では見たことがないものだったからです。

しかし、よく見るとこのレンズピントリングから上がアルミになっています。
おかしいなと思いつつ力を入れてアルミのところを時計と逆方向にひねるとネジがまわってヘリコイド部分とレンズ本体部分に分かれてしまいました。
レンズ本体部分は、まるでコンタックス用のゾナーからバヨネット部分を取り去ってネジ山を付けた、ライカマウント用改造レンズのように見えます。

手許にコンタックスマウントのNr.26101XX(1939年)番のゾナーがあるので並べてみましたが、製造年が違うこともあってか、こちらは真鍮製でそもそも比較困難です。
知識不足で申し訳ありませんが、1939年当時は真鍮で作られていたゾナーは、1943年には物資不足等の理由でアルミ製に変更されたということでしょうか。
だとすれば、いやそうだとしないとしても、本体がアルミなのにヘリコイド部が真鍮というのはあまりに不自然です。

この2本のレンズはよく見ると、銘板部分の文字の太さが若干違っています。
字の大きさや間隔などは同じに見えますが、なぜか赤Tの位置だけは違っています。
両者とも耳付きですが、その絞りリングの幅はアルミの方がずっと広いようです。
コーティングは、何枚目が何色など双方で同じように見えます。
ヘリコイドはかなりつくりの好いものですが、距離表示はあるものの被写界深度は目盛りのみで数字が刻印されていません。
また、ツァイスイエローブック(通称電話帳)によれば、この番号帯のロットは3千本製造されていて、基本はコンタックスマウントですが、一部にライカマウントがあるとも注意書きがあります。

これらから推測できることは、
①ツァイス自社によるプロトタイプ
②ツァイスが自社で14が高まったライカマウントで製造したオリジナル(戦中の混乱等でヘリコイドは真鍮を調達)
③ツァイスが自社でのちにコンタックス用ゾナーをライカマウントに改造(終戦後につきヘリコイドがマッチしない)
④第三者がコンタックス用ゾナーをライカマウントに改造
➄第三者がキエフマウントのZKまたはジュピター3の銘板を変更してライカマウントにしたフェイク

ということになるでしょうか。

番号が後にいくほど可能性が高そうに思えますが、戦後当時からライカマウントのジュピター3があったことから、わざわざより高価なヘリコイドを使う必然性が考えられず、➄はあり得ないのではと思われます。
①の可能性が高いと書きたいところですが、これも可能性はゼロに近く、②か③ならたいへん幸せ、たぶん④だろうなあというのが本音ということになります。

さてさて、ふたたび西渓を歩き始めるとすぐに今度は別の自転車ふたり組が現れました。
わたしの方にゆっくり向かってくるので、また撮ってくれとアピールしているのかと思いカメラを向けると、漕いでいたお兄ちゃんの方がやばい撮られると体を前に倒してしまいました。
すると、事情を呑み込めないでいる後ろの妹が、あらいやだとどうすることもできずに顔を赤らめています。
いかにもなスナップ風でなかなかいい感じです。

それにしてもこのゾナー、謎のレンズらしく背後のサンチャゴデコンポステラ風建物をアニメチックな線の太い描写で表現しています。
建物を重厚に表現するのにはいいと思いますが、これを見てしまうとゾナーではなくフェイクかも知れない説が有力になってきそうです。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/04/15 Mon

打的去

Sonnar 5cmF1.5
横坑村は、村自体の面積は広くて歩きでのあるところですが、見るものとなるとあっという間になくなってしまいます。
怪しげな廃墟の写真を撮ろうとして、人物が通りかからないかとじっと待っていたところ、逆にわたしの方が怪しい人物と思われたようで、おばさんが保安員のような男性を連れてくるというトラブル発生をきっかけに次の村に移動することにしました。
この人たちには古村落や古建築を訪ね歩くのが趣味の日本人ですと説明すると、なあんだと笑われましたが、ちょっとの時間でも悪いヤツではないかと疑われるのはいい気持ちはしないものですね。

大通りまで歩いてでてから、バス停に向かいました。
横坑村の場所は地図でチェックしてありましたし、バスに乗るときに途中のバス停に横坑とあるのを確認していたのですが、次に向かう西渓村がどこにあるのかさっぱり分かりません。
同じ寮歩鎮内にあるのでそれほど遠くではないと思うのですが、少なくとも横坑村の人に聞いても知りませんでした。

バス停で確認しようとしましたが、バス停表示のある路線には西渓の文字は見当たりません。
それ以外にもたくさんの路線が走る幹線道路なので、ここで粘っていれば西渓方面行のバスに乗れそうでしたが、しばらくバスを見ていると幹線道路だけにどのバスも60キロ以上で走行していて、バス停が近づくとややスピードを落とし気味になるものの乗車するという合図を送らなければそのまま通り過ぎてしまいます。
その間にバスの横に書かれた停車バス停名を読み取るのは不可能ですし、強引に停めて西渓に行くかと聞く勇気もありません。

結局、ズルしてタクシーに乗ってしまいました。
タクシーなら遠慮なく停めて交渉すればいいと思いいくらだと聞くと、30元くらいとだとのことで高いと言うとメーターでそのくらいだとの答えでしたので、予想以上に離れているようです。
タクシーは大通りを直進したので、町中と違って回り道するという姑息なこともなく一直線に西渓まで着きます。
ところが、横坑村の時と同様、古村落がどこにあるのか分かりません。
今度は、タクシーの運転手が歩行者に何遍も聞いて、ようやくその場所を特定してくれました。
バスでなくてよかったです。

横坑では、建て替えが進んで古村落の風情が消えかかっていて地元の人もはあっ?という反応でしたが、西渓では規模が小さすぎて知られていないというところがあるようです。
また、横坑は地元の人が多かったのが、西渓は他省から出稼ぎに来ている人がより多いという印象だったのも、ここの古村落を知らないとの答えが多かった理由でしょう。

村に入ってすぐ「西渓村古建築群管理処」なる看板がありましたが、中には管理する人がいないばかりか、中も外観同様の廃墟のままで、ここでなにを管理しているのか予測すらできないありさまです。
あるいは住民が冗談で看板だけ作ってみたということかもしれません。
そんなことを思いながら歩き始めると、風化して無彩色にもなっている建物の前を原色の服を着た兄弟の自転車が、俺達を撮ってくれとばかりにゆっくりと通り過ぎていきました。
君たちを古建築群管理処の処長と副処長に任命することにいたしましょうか。
【X-E1/Sonnar 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Sonnar 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/04/14 Sun
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