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在哪裏買

M8/Angenieux Type R1 35mmF2.5
今回、成田を飛び立った航空機が香港に到着して、真っ先に向かったところがあります。
空港内に出店している直営店のライカストアをたずねるためでした。
ライカ社は、今よほど景気がいいのか、東京に直営店を4店舗も持っていますが、香港にも同数の店舗があってそのうちのひとつが香港空港にあるのです。
店は出発フロアの一角にあって、出発便のチェックインを済ませて出国ゲートに向かう途中に位置しているので、きっとこれから海外へ飛び出す中国人や帰国の途に着く外国人がここでこぞってズミルックス付きのM9などを買っていくのでしょう。

到着階に着いたわたしはエレベーターに乗って出発階のこの店にやって来ました。
もちろんライカM9を買うため、ではなく、来年早々に発売予定と予告されているライカMの情報を聞き出すためです。
場合によっては予約してもいいと思っていたくらい意気込んでいました。
ところが、ライカMのと切りだすとなんとも愛想のない対応で、まだ何もこちらには情報がないのでと、ほとんどシャットアウト状態でかまってもくれません。
この店がオープンした直後くらいにも訪ねていますが、この時も慇懃無礼という対応で、これらが香港人の排他性なのかライカがお高くとまっているからなのか計りかねるところがあります。

わたしのライカM8は中古で購入しましたし、M9は買っていませんので、新しいライカMを買うとしてもどのように買ったらいいのか未だよく分かっていません。
もちろん、銀座なり新宿なりへ出向いてポンと買ってもいいのですが、どうも内外価格差が大きいようで、貧乏症を自認する身としてはなるべく安く手に入れたいという気持ちが強くあります。

米ドル建ての価格は公表されていますが、これは後に発表された日本の定価よりずっと安い設定です。
イギリスの某店では早くもポンド建ての価格を表示して、オンラインカタログに"Add to Cart"と今すぐに買えるように誤解させるようなサイトになっています。
オーストリアの有名店では国内税込みの価格で予約を募っていて、税抜き後の価格が気になります。
いずれにしても、これらは送料がかかりますし、それ以上に国内の諸税が高く付くことになるでしょう。

となるとアフターを考えて日本で買った方がいいのか、アフターなら頻繁に往来する香港でも変わらないのでその方がベターか悩むところです。
ヨーロッパかアメリカに渡航する人に依頼するなども考えましたが、支払いを事前にカードで行えるかよく分からないですし、高価なカメラを手運びさせるのも申し訳ないと考えなおします。
それならいっそ航空券の安い冬場にヨーロッパを旅行してついでにライカMを買って帰って来るのはどうかなどと突飛な発想まで出たものの、50万円超のカメラを買うのに十数万円の旅行費用がどこから出るのだとすぐに気付きました…。


さて、南社の滞在もほどほどに切り上げて、深圳での夕食に間に合わせるため早めに帰途につくことにしました。
ちょうど古鎮の入り口のところが路線バスの始発のバス停になっていて、それは前回滞在時と同様でしたのですぐに分かりました。
ただ、そのあたりの道は拡張整備されていて一変しており、4年半の歳月を感じさせられます。

いちばん早い高速鉄道で帰りたかったので、バスの運転手に聞きましたが駅には直接行かないので途中乗り換えて4路のバスに乗るよう教えてもらいます。
走りだして20分もしたころ、そのバス停名がアナウンスされたので降りたところ、運転手も降りてきてわたしを呼びとめました。
どうやらその次のバス停だったようで、彼に連れられまたバスに戻ります。
そして、次のバス停で運転手にここでいいんだねと目配せして降りようとすると、また運転手がいっしょに降りてきて、その交差点を右折した少し先で待つようにと指でさししめして4路のバスだよと念押ししてくれました。

なるほど交差点では方向の分からないわたしは逆方向に乗ってしまう可能性があるので、心配してくれたようです。
しかし、この時バスは立っている人もいるくらいだったのに、2回もわざわざ待たせた上で運転手がバスから降りてひとりのために案内するなんて東莞のような都会ではちょっと考えられないことです。
この小さな日帰り旅でいちばん印象に残ったのは、この親切な運転手の振舞いだったと言って間違いありません。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/10/31 Wed

他是超高速

M8/Angenieux Type R1 35mmF2.5
中国から帰国して家に戻ると、思わぬものがわたしを待っていました。
小さな小包の伝票を確認すると見慣れた特徴のある字で、宮崎さんからのものだとすぐに分かります。
荷物に心当たりはなく、しばらくこれが何のことか分かりませんでしたが、突然、ハッと思い出しました。
宮崎さんの新しいレンズに違いありません。
慌てて包みをほどいていくと、はたしてまっ黒の新品レンズが出て来ました。

銘板には、"MS-OPTICAL-R&d SONNETAR 1.1/50 MC"と刻印されていて、やはり宮崎さんの最新レンズだと分かりました。
ゾナーに付けていたヘリコイドが不調で、中国で撮って来た写真のピントがすべておかしくなっていたことを思うと、あと何日か早く着いていればと残念な気もしますが、いやいやと思い直します。
実はこのレンズ、入手困難な状況になっていて、送ってもらえただけでもたいへんありがたいことなのでした。

宮崎さんのレンズは、日本でももちろん根強いファンはいるのですが、むしろ今、ヨーロッパや台湾、香港、中国のレンズファンに高い支持を得ているそうなのです。
今回は確か300本製造とおっしゃっていたと思いますが、そのほとんどは欧米と香港のサプライヤーの手に渡り、ほとんど予約した人の手に渡って完売状態。
国内では、HカメラとMカメラがもともと取引のある関係で少数卸されますが、もうそれで製造分はほぼなくなります。

それに、一部レンズ改造などのご縁で宮崎さんと個人間でお付き合いのある人もいますので、その分は確保されているようですが、わたしがコンタクトを取った時にはすでに完全にすべて捌けてしまっている状況なので、宮崎さんからは何とかしてみるとは言っていただけたものの、確約まではもらえませんでした。
いつもは、真っ先に予約して№000番というプロトタイプ製造番号をいただいていたのに、以前から書いているとおり、ここのところずっとレンズが入手できず、したがってレンズ改造依頼もできずで宮崎さんに連絡を一切していなかったのです。

その宮崎さんへの半年振り以上のブランクのあとの連絡が、先月の重慶に持って行ってヘリコイドが壊れたアリ・ゾナーの改造依頼で、そのゾナーが宮崎さんのゾナーの情報を知るきっかけになったのですから、壊れたことも含めて因縁を感じるレンズになりました。

宮崎さんのレンズが確約されたわけでもないのにやって来た理由ですが、恐らくこういうことのようです。
もともと300本製造するためには、例えばレンズガラスに脈理や偏芯が出たりなどのロスを考えて、一定程度の数量余分に作ってもらいます。
例えば5%多い315個分のレンズが納品され、見込み通り15個に何らかの問題があればわたしまでレンズはまわってこなかったでしょう。
ところがガラス屋さんが絶好調で歩留まりが好く、今回は10個だけがダメで305個製造できたとなたということのようなのです(もちろんこの数字は適当です)。
ありがたい話しです。

ところで、このレンズはまだ未使用です。
ですからこのレンズのすばらしさを残念ながらこの場ではお伝えできないのですが、ご関心の向きには絶好のブログがあります。
おなじみの「レンズ千夜一夜」です(http://shasindbad.exblog.jp/tags/%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB50mmf1.1/)。
Sha-sindbadさんの美意識とゾンネタールの表現が見事に一致して、いつも以上に独自の世界を展開しておられます。

めずらしく、開放から絞っていった描写テストあり、街中スナップあり、冴えまくるロボグラフィありで、レンズの特徴をあますことなく見せてくれています。
もしこのレンズが気に入られたようでしたら、ぜひともMSオプティカルに問合せしてみてください。
運が好ければ、残りの4本(?)を譲ってもらえるかも知れません。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(2) | 2012/10/30 Tue

花甲鏡頭

M8/Angenieux Type R1 35mmF2.5
塘尾でゾナーのピントが合っていなかったのに気付いたという訳ではなく、南社に着いてレンズをローテーションしただけのことです。
このあともう1本望遠レンズも使う予定ですので、このレンズは中継ぎ的起用ということになるでしょうか。
いずれにしても、ゾナーだけですまさずよかったと帰りの電車の中でこのことはしみじみと感じさせられることになります。

今回は、アンジェニュー・レトロフォーカス35mmF2.5を広角レンズとして持ち出しました。
初期のMSオプティカルでこのレンズの安いエクザクタマウントのものをライカマウントに改造することをウリにしていましたが、このレンズはオリジナルのライカマウント版です。
当時、20万円以上と言われた同レンズが、なぜか5万円程度で売られていて迷うことなく即買いしました。
その頃はエクザクタマウントなら2~3万円で買えましたが、いまではその倍以上になっているようですので、ライカマウントのものはいくらするのか想像もつきません。

人気のアンジェニュー・レトロフォーカスですが、わたしはあまり好きではないようで、前回の使用から3年半もの月日が流れてしまっていました。
好きでないというのは、性能とかいうことではなく、まずもともと広角レンズがあまり好きでないということがあり、このレンズの場合はさらにサイズの問題があります。
逆望遠ということなので当たり前ですが大きさが35mmF2.5としては異例に大きいのです。

同じアンジェニューの90mmF2.5というレンズがありますが、ほぼ似たような大きさがあります。
長さでは90mmが1cmほど長いですが、フィルター径は90mmが43mmなのに対して、35mmは51.5mmもあるので、35mmの方が大きいのです。
ちなみにこのTYPE Y1 90mmF2.5はエルノスター型の構成で、夕刻に切なげな描写をするなど、アンジェニューの中で1番好きなレンズです。

35mmF2.5の問題はもうひとつあります。
シネレンズ界の重鎮、アンジェニューのレンズらしくいかにも高級仕様シネ風デザインの、ひと目見て同社のものと分かる鏡胴なのは好感が持てるのですが、フォーカスリングと絞りリングの動きがスカスカなうえにややガタもあって、ライカに付けて持ち出すまでの信頼感を失わせていました。
もっともこれはレンズが悪いわけではなく、整備不足なのでどうにかしてあげなくてはいけません。
ヘリコイドグリスを調達しましたので、さっそく自己メンテナンスするつもりでいます。

レンズのシリアル番号は2465XXで、これは1953年の製造だと分かります。
「LEICA COPIES」という本の巻末にノンライツレンズの一覧が出ていますが、アンジェニューの項は他のメーカーのように焦点距離別ではなく、1945年、50年、53年と製造時期を3期に分けてそれぞれのレンズをあげています。
35mmF2.5は、幻の50mmF1.5、90mmF1.8との3本1組になって1950年の第2期の製造と記されています。

1953年には第3期のレンズが登場しているので、上記3レンズは1950~53年の製造ということかも知れません。
だとすれば、わたしのレンズの製造年とも合致します。
90mmF1.8のライカマウントは何本か見たことがありますが、50mmF1.5は見未見ですし、35mmF2.5も2回見たことがあるだけです。
これら3本のライカマウントレンズは、同時期に同程度の数量製造されたのでしょうか。
だとすれば、幻のイチゴ・アンジェニューを目にするチャンスもあるのかなあと、淡い期待を抱いています。

さて、作例は、自転車でよろよろとやって来たおじいちゃんを撮った後に、このレンズのボケを見てみようと2メートルほどの距離から後輪にピントを合わせてみたものです。
たいした期待もしていなかったのですが、これが好いのです。
ボケの意外な良さもありますが、コントラストは低いながらも諧調は豊富なようですので、モノクロに使うと真価を発揮するのではと思いました。
それでも、もし、イチゴのアンジェニューと交換してくれない、と言われれば一も二もなくOKを出すことは間違いないのですが。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(7) | 2012/10/29 Mon

懷念的博客

M8/Angenieux Type R1 35mmF2.5
先週末の金曜日、仕事から帰宅して夕食をとってごろんとしていると、寝不足がたたったようでいつの間にか眠ってしまいました。
2時間くらい爆睡してしまったようですが、ハッと目が覚めてそのブログを開くと、ちょうどその日、久しぶりに新しい記事がアップされていました。
全然更新されないことを気にかけて、ときどき覗いていたのですが、まったくその気配はなくここ2ヶ月くらいまったく見に行っていなかったのに、何かに誘われるようにお気に入りの登録から入って行くと何とその日、4ヶ月ぶりに更新されていたのでびっくりしてしまいました。

それは、gatobonitoさんのR-D1☆M8狂想曲という、あるいはレンズファンならおなじみだったかも知れないブログです。
gatobomitoさんは、わたしがブログをはじめた頃懇意にしていただいた方で、当時、タンバールをお貸しいただいたこともあるくらいでした。
そのときは、タンバールなんて目的限定のレンズは借りられれば十分で買う必要はないと思っていたのですが、すっかりタンバールの不思議さに魅了されたわたしは、お返しするなりいきなりライカショップで見つけて購入してしまいました。
それは、タンバールの魅力というよりは、gatobonitoさんの魔力だったのかも知れないと、当時思ったものです。

そんな影響力を持つgatobonitoさんとは、実は、お会いしたことがありません。
レンズに興味を持ってから多くの人と交流する機会があって、香港の愛好家チェッキーさんとも会っているくらいだというのに、gatobonitoさんとはその機会は訪れずことはなかったのです。
レンズ愛好者のなかで唯ひとりの女性だったのですが。

gatobonitoさんのブログは翌土曜も更新されていて、今日は今のところまだのようですが、長いトンネルを抜けて、今、かつてのようなペースで写真を楽しめるのではとの期待が高まります。
お会いしたことがないので一方的な思い込みかも知れませんが、gatobonitoさんの写真には彼写体に対する愛情を感ずることができるのがわたしは好きです。
わたしにはもちろんですが、男性にはけっして撮れない写真だと言っていいでしょう。
そこが、レンズの典型的な特徴と意外性という裏表を表出させているように思えてなりません。

典型的な1枚は、27日の最初の写真で、見た瞬間にこれはキノ・プラズマートしかないと描写だとうならされました。
野菜ひとつひとつが醸す立体感は、他のレンズでは表現できないものだと思います。
希少性だけではなく、ましてやぐるぐるを面白がってでもなく、キノ・プラズマートならではの写りを気に入っている人にはこのことは理解してもらえるのではと期待します。

意外性ということでは、同じく27日の4枚目です。
赤がぱっとせず、垂直線も弱々しくて、冴えないレンズを使っているような第一印象でした。
しかし、花瓶のぬめっとした感触や石の質感など、らしさもあって、じっくり見てその味わいが分かるいい写真だと理解できます。
撮ることはできても、セレクトするのが難かしいgatobonitoさんならではの1枚だと思えて来る端的な例です。

とやかく勝手を言ってもしようがありません。
ただただ、また交流が復活できることを期待しましょう。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/10/28 Sun

門票免費

M8/Angenieux Type R1 35mmF2.5
大通りはバス通りではなく、交通量も思ったより少なくてタクシーはちっとも走っていませんが、10分も待っているとバイクが通りかかりました。
南社まで20元というのを15元に値切って、後ろにまたがると5分ほどで到着です。
バイタク代は本来10元程度のはずで5元損したかと思っていたのですが、バイクが南社の裏門に到着したことで入場料10元が不要となり、結局5元お得になったと60円あまりのことに一喜一憂してしまいます。

南社は、広東省では割と有名な古鎮で入場料もとっているくらいですが、塘尾より規模はずっと大きいものの、近隣の古鎮ということで両者にそう差は無いように思います。
わたしがここを訪れるのは3回目で、前回は5年前、当時お付き合いのあった王老師という女性をガイド代わりに意気揚々とやって来たした。
ところが、財布を落としてしまい落ち込んだうえに王老師からも何やっているのだとこっぴどく怒られて、ぺちゃんこになるまでへこんだ苦い思い出の地なのです。

2回も来ているので様子はよく覚えていますが、さすがに5年も経つと少しずつ変化が起こっているようです。
その最大のものは、古建築に住んでいた多くの人がいなくなっていたことです。
あるいは入場料をとっているので、古建築に人が住んでいるのは問題だと立ち退かせたのかも知れません。
そうだとすればとても残念です。
古鎮は、人の生活があって活き活きとしていてこそ意味があるのであって、それがなければ、大きな博物館かテーマパークのようなもので魅力は半減してしまいます。

実際、5年前は水汲みに来た人、洗濯する人で賑やかだった古井戸が、もうしばらく使われていないようで、いかにも役目を終えて寂しそうに見えました。
とは言え、訪れた人がとおるルート沿いの家には住人がいなくなりましたが、奥の家にはぽつりほつりと人に会いましたので、活きた古鎮としての面目はどうにか保っているようです。
ホッとしました。

もちろん住んでいるのは、塘尾も南社も地元民ではなく、ほとんどが東莞に一家で出稼ぎに来てあるいは定住をはじめた中国内陸部の農村からやって来た人たちがほとんどです。
彼らは伝統的な地域文化とは無縁ですし、家賃が安くてここに住んでいるだけで古い家に不便を感じるだけでしょうが、それでも人が住んでいるのといないのでは大きな違いがあると思います。
日本でも人が住まなくなった家はすぐに荒れると言いますが、古鎮に行って屋根や壁が崩れた廃屋をよく見るのは、崩れたから人が住まなくなったのではなく、人が住まなくなったから崩れたということのようです。

塘尾で話した四川からやって来たという人に聞くと、今でいう2LKに相当する古民家の家賃が300元とのことでした。
生活水は井戸で飲み水は買わないといけませんが、電気は来ていてプロパンガスも使えるので、1ヶ月4000円弱で古建築に生活できるというのは魅力的です。
もう少し深圳から近ければホテル代わりに借りてみたいなあと思ったりした次第です。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/10/27 Sat

開不了

M8/Retrofocus 35mmF2.5
川越シリーズ最終回の黄昏のリキシャーマンの背中です。
今まで訪れた古い町並みが残る場所には、ゆったりした時間に似つかわしい交通手段が準備されていました。
浅草や鎌倉が人力車で、佐原や栃木が舟です。
川越はまさに人力車だったのですが、どうも浅草や鎌倉ほど利用されていない雰囲気がありました。
待っている場所がすでに、観光エリアの中で、ここまで駅から歩いてきて、さああとはゆっくり見てやろうというときに人力車がいくら勧誘しても、もういいですとなるのではと思い当たります。

できれば駅などミーティングポイントで何台か待ち構えているのがよさそうですが、どうも川越にはそれを妨げる事情がありそうです。
近くにはなぜか、川越駅、本川越駅、川越市駅と3つも主要な駅があるのです。
それもJR、東武、西武と入り乱れていて、それぞれが新宿か池袋、またはその双方と直結しているので、それら全部をカバーするのは難しく、駅で待つことができないようなのです。

それと、メインストリートが幹線道路のようで、少なくとも夕刻はけっこうな渋滞でした。
歩道は観光客が店を冷やかしながらそぞろ歩きますから、人力車の機動性は発揮しにくそうです。

どうも川越ならではの事情があって、人力車が本来の機能を出し切っていないとか、町を見ずに考えたりしていました。
とはいえ、すごく楽しげな家族連れが人力車の座席で笑顔を見せているシーンもありましたので、ぜひそういう姿がひんぱんに見られ、高齢の観光客も負担なく川越にやって来るようになればいいのですが。

こういう町並みには信号機は似合わない。
前玉のキズが原因か内面反射の影響か、赤く滲む信号機を見ながら、そんな風に思いました。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(12) | 2009/01/18 Sun

因為没聴過

M8/Retrofocus 35mmF2.5
川越には初めて出かけましたが、例によって、下調べなしにそぞろ歩いています。
初めて訪れる町に対して情報を得てから訪れるか、あえてそうしないで行くかは悩むところです。
調べておかないとここぞというところを見落としますし、たずねた所もその背景が分からず皮相な散歩になりがちです。
一方で、調査してしまうと新鮮味が失われることが多く、得てして調べたことを確認するような滞在になってしまう。

理想を言えば、下調べはせずにゆっくり時間をとって、現地の人にたずねたずね歩くのがいいでしょう。
時間がなかったとしても、将来また来るチャンスがあるような土地なら、やはり調べるのはやめて、新鮮な気持ちで訪れる方をとりたいです。
見落としがあれば、次に見ればよいし、それを見るためという次に訪れる理由付けにもなります。

いつのころからか、そんな考え方が、わたしの旅のスタイルとして定着することになりました。

だがしかし、旅は計画の段階で始まっているし、その計画することが実はいちばん楽しい時間なのだ、という考え方もあります。
これには、全面同意で、確かに旅の日程を組み、新たな情報に計画修正し、その日滞在する町の演奏会情報を調べ、食事に合わせる土地のワインがあるかなどとやっていると空想旅行が出来上がって、このうえなく楽しいものです。
そういう愉しみを封印して、あえて無関心を装いつつ、新たな地を訪れる。
これが、比較的最近発見した、今の私の旅のスタイルになっているというわけなのです。


さて、そうやって訪れた川越の町並みは美しいものでしたが、予備学習なしでも、ああこれかとどこかで見たぞと記憶を呼び覚まされたのがこの時の鐘です。
塔自体は何度か建て替えられているようですが、400年も前から市民に時を告げていて、それは今でも続いているそうです。
残念ながら、今回はその鐘の音を聴くことはできませんでした。
であればこそ、その音を聴くために、また近いうちに行くことにすればよいわけです。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(3) | 2009/01/17 Sat

関于逆望遠鏡頭

M8/Retrofocus 35mmF2.5
P.ANGENIEUX PARIS 社はフランス最大の光学メーカーですが、その名声は映画用のズームレンズの分野で特に名高いようです。
すばらしい映画レンズがハリウッドにもたらした影響は大きく、設計者でオーナーでもあるピエール・アンジェニューはアカデミー賞の特別賞を受賞しています。
オスカー・レンズデザイナーというのは、彼以外きっと存在しないでしょう。

わたしたちにより親しいところでは、有名なレトロフォーカス・レンズの発明が知られています。
しかし、この逆望遠タイプの広角レンズの総称にもなったレトロフォーカスは、アンジェニューの発明という訳ではありません。

1920年代には映写機用のレンズとして使われていました。
比較的近い場所から広いスクリーンに映し出すのに適していたからです。
1931年には、テーラー・ホブソンのW.リーがテクニカラー35mmF2というレンズを設計しています。
これは同名のムービーカメラが、レンズの直後に色分解用のガラスがあるため、後玉の引き込んだ逆望遠型のレンズを使う必要があったためです。
この珍しいレンズは、ksmt さんのサイトで作例を楽しむことができます。

しかし逆望遠レンズは、バックフォーカスを長くとれるメリットの代償として、レンズがかなり大きくなるとか収差を補正しようとすると構成が複雑になるなどのマイナスがあって、少なくともバックフォーカスを問題としないレンジファインダーカメラが主流の時代には忘れられた存在でした。

時は経って1950年頃、このタイプのレンズが復活する出来事がありました。
一眼レフカメラの台頭です。
一眼レフのミラーの存在が、広角レンズにおいて、バックフォーカスを長くとれる逆望遠レンズの復活を招来したのでした。
その草分け的存在が、アンジェニューのレトロフォーカスレンズ群というわけです。

アンジェニューのレンズはシリアル番号年代対照表があるようです。
その表によれば、わたしのレンズは1952年製のようです。
一眼レフ用に発売されたのと恐らくは同時期に、ライカ・マウントとしても販売されていたということでしょう。

1952年は、M3が発表される前のパルナック・タイプの時代です。
35mmレンズでは、ズミクロンはもちろんF2.8のズマロンも世に出ておらず、エルマーがちょうど製造を終え、F3.5のズマロン1本でがんぱっていた時代です。
それより半絞り以上明るく、写りにも定評を形成しつつあったであろう、レトロフォーカス35mmF2.5は、十二分にライカ・マウントでも勝負になったのでしょう。
未では、発売当時以上の人気レンズになっています。

しばらく、赤外線かぶりの話題ばかりになりそうですし、このお父さんまでもが紫でしたので、今回は、レトロフォーカス・レンズについて言及しました。
おなじみのキングズレーク「写真レンズの歴史」(朝日ソノラマ刊)を参考にさせていただきました。
【M8/Angenieux Retrofocus R1 35mmF2.5 F2.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux Retrofocus 35mmF2.5 | trackback(0) | comment(8) | 2009/01/16 Fri
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