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不是泰国人

Thambar 9cmF2.2
タイの山岳民族を訪ね歩くトレッキングはとてもエキサイティングでしたし、3日間かなりのアップダウンを歩ききったことで達成感もありました。
ただ、このトレッキングを通してもっとも印象に残ったのは、チェンライに戻ってからの食事でガイドが語った話でした。
彼のことはてっきり地元の少数民族だと思っていたのですが、彼の人生はとても波乱に満ちたものだったのです。

彼は地元どころかタイ人でもなく、カンボジアで生まれたとのことです。
わたしの顔を見てくれと言います。
彼の眼窩は東洋人には珍しく少し窪んでいるのですが、彼はこれがクメール人の顔の特徴だと教えてくれました。
カンボジア人だと聞いたときはピンと来ませんでしたが、クメール人でいまタイにいると聞くと察するものがありました。
やはり彼は、少年時代に両親を失って、タイまで逃げてきたということでした。
クメールルージュが猛威を振るっていたということなのでしょう。

聞きませんでしたが、恐らく陸続きのタイには蜜入国したのでしょう、その後独力でタイ語を身に付け、身寄りがなかったことから外国人相手の商売に転じ、英語も習得していったと言います。
欧米の旅行者の親切に触れているうちに、そこに自分の生きる方法を見つけたのだとも。
このときは、夕方チェンライの町に戻って来て、ひとりで夕食も寂しいので、彼を夕食に誘ったのですが、暑さの引かない黄昏時にふたりでビールをちびちびやりながら旅のことなどを語らっていると、彼は唐突にそんな話を始めたのでした。
彼は、もちろんそんな話を旅行者にしたのは初めてで、そろそろ歳も歳で、あと何回こうしてガイドをすることができるか分からず、家族もいないので話をするとしたら、いま、あなたにしかなかったのだと言いました。

もともと旅は一期一会とか感傷的になりやすいものですが、このときほど旅をしていて心臓をえぐるような切ない気持ちになったのは初めてでした。
その後、わたしは有名なゴールデントライアングルに足を運び、神秘の国だったラオスに半日だけ滞在し、さらにはミャンマーにも同様の体験をしました。
さらにはミャンマー近くの村ではパダウン族の村を訪ね、首に首輪をいくつも重ねて首が長くなったように見える女性の撮影をしたりしてチエンマイからバンコク経由で帰国しました。

しかし、それらは山岳トレッキングのおまけのようなもので、何も感じるものがなかったばかりか決められた観光ルートをなぞっているだけのようで、あのガイドのことばかりが気になってとても楽しむことができませんでした。
帰国後、手紙を書きましたが、彼に届いたのか返事は来ませんでした。
ただ、彼がタイ北部の地で今でも元気に暮らしているのを願うばかりです。

さて、今日の作例のみいつものペッツバールではなく、タンバールを使用しています。
なぜ急にタンバールなのかと言えば、別に韻を踏んだとかいうことではなく、ksmtさんがセンターフィルターを貸してくれていたのに使用機会がなかったので、返却直前に1度使ってみたということに過ぎません。
従って、これがわたしのタンバールの作例中、唯一のセンターフィルター使用作例ということになります。
しかし、フィルター使用にも関わらず、なぜかそれほどソフトではありません。

不思議ですが、安定した室内光でソフト効果を導き出せなかったことがひとつと、ピントの問題があるのではと考えています。
ソフトフォーカスレンズは簡単なようでピントに失敗することが多い、というよりは今回のわたしは全滅のようでした。
というのは、よく言われるようにピント合わせをコントラストのピークでしてしまいがちで、その山をひとつ越えたところにピントが存在するというのをなかなか掴めないのです。
MFアシストも駆使して確認すると、これは間違いないと思えるのですが、試しに少し後ろにピントをずらすとそちらが合っているように見えて、最終的には双方で撮影しておくのですが、それでも前ピンだったりして訳が分からなくなるのです。
とくに一眼レフでは手に負えないレンズだということがようやく分かって来るのですね。
【Alpha7/Thambar 95cmF2.2 F2.2】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(0) | 2014/05/30 Fri

紋次郎大哥

M8/Thambar 9cmF2.2
大磯の最後は、満を持して紋次郎さんに登場願いましょう。
この紋次郎さんこそ、ksmtさんのお知り合いで、宿場まつりに来るよう誘っていただいた方です。
各地のイベントに単身やってきては自慢の紋次郎コスチュームで闊歩して、訪れた人を驚かせ自分も楽しむという趣味のひとです。
ksmtさんから紋次郎さんから誘われてと聞いたときには、かなり個性の強いわたしのような小心者にはお付き合いしにくい人ではという心配があったのですが、ひと目でそれが杞憂と分かる人当たりのやわらかな優しい方でした。

もちろんレンズやカメラのことで話すことはありませんが、わたしは紋次郎さんの持ち物に着目しました。
たずねると骨董屋さんから譲ってもらったキセルケースは和紙に漆振りした美しいものでしたし、もちろんキセルも葉たばこも用意されていました。
実際に使うためというよりも、恐らくは木枯らし紋次郎になり切るために手抜きせずに揃えていくのが楽しいことなのでしょう。
それらを説明したり自慢できたりでなんとも嬉しそうに見えるのは、わたしたちが好いレンズを入手してそれを仲間に見せるときと変わりません。

ずっと三度笠をかぶったままで、作例のようにこの笠は深くて顔がだいぶ隠れていましたが、ポートレイトを撮らせてもらう際笠をとってもらうと、なかなかにいい男ではないですか。
そのままノーメイクで映画にも出演できそうなくらいです。
最後だけポーズを決めた作例を出させていただくことにしました。

9cmのタンバールはM8で使うとフルサイズのの120mm相当になります。
道幅分下がって撮っても胸像くらいのポートレイトになりますので、ここはせっかくですから小道具もそれとなく見えるかたちの全身像にしたいと、道路を縦に使うかたちでずいぶんと後退したつもりでした。
ところが、それでも頭の上が寸詰まりになっても足が写り切りません。

開放に戻したのがまずかったのかピントもやや後ピンになってしまったようです。
昨日の美少女ふたりは、F2.8とは言えより近くで撮って両者にピントが合っているようにも見えるのにこれはどうしたことでしょう。
タンバールのピントはいくら使ってもよく分からないところがあります。
来春にも登場予定のライカMではファインダー内でライブビュー画像を見ながらピント合わせができるようなのですが、それならピントが分かるようになるのか、むしろもやもやの中でピントがより分からなくなってしまうのか、試したい課題がひとつ増えた思いです。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(0) | 2012/11/18 Sun

假的山万歳

M8/Thambar 9cmF2.2
大正時代のコスチュームを入手できれば、ぜひブラック&ニッケルのライカを肩からさげて歩きたいものです。
大磯の他にも宿場まつりは品川や由比などにもあるようで、ぜひ足を運んでニッケルのエルマー、ヘクトール、ズマールなどでパチパチと撮るつもりです。
鎌倉や横浜ならまつりとかではなく日常でも大正スタイルで出掛けるのもいいと思います。
ただ、かっこうが目立ってしまうと、人物スナップは撮りづらくなってしまうのではとの危惧もあります。
ライカは方からさげるのでなく、袖にしのばせて秒殺撮影できないとダメとなると、木村伊兵衛のような名人芸を求められそうですね。

ダゲレオタイプでの撮影をしたいという夢がありますが、いきなりというわけにもいかないので、まずは中判、続いて大判と挑戦していけたらとの思いがあります。
中版では、イギリスの戦前の一眼レフが使いやすそうですが、まずカメラの入手が難しいようです。
そこで浮上するのが蛇腹式のカメラですが、これだとレンズが固定のものばかりなので、レンズ愛好派としては物足りない気がします。

思い出したのがフォクトレンダーのベルクハイルです。
デラックスというタイプは6×9サイズがあってロールフィルムパックが使えるうえに、レンズ交換が可能ということでした。
ヘリアーが標準で、たぶんアポランターが望遠のオプションになるはずです。
マウントは簡単なつくりでしょうから、シャッター付きの面白いレンズを見つけてくればいろいろと楽しめれるのではとの期待があります。

そんなおり、イギリス製のベルクハイル・デラックスのコピーというカメラを見つけました。
すりガラスのパックと120フィルムが使えるホルダーが付いていて、スローシャッターがダメなのを除くとすぐにも使えそうです。
レンズはダルマイヤーのF3.5というこの手のカメラにしては高級大口径が付いていて、これも交換可能なのでゆくゆくはラピッド・レクチニアやペッツパールを付けて撮れないかと考えています。

もうひとつ、先日手に入れたのは、なんとサンダーソンのトロピカルカメラです。
これはマミヤのロールフィルムホルダーが固着されていて、レンズも恐らく後年に変えられたと思われるアルディスのものが付いています。
サンダーソンのトロピカルカメラなんて20万30万円とするのに、こういった改造がオリジナル状態を尊ぶコレクターから敬遠されるからでしょう、2万円ほどと格安でした。

120フィルムが使えるのでより実践的でわたしにはありがたいうえに安かったので、これも使いこなせるようになって早く持ち出したいと考えています。
チーク材の美しいボディは目を惹きつけるものがあり、これを手持ちで撮ったらかなりのインパクトでしょう。
アオリなど分からない事だらけですが、先日のキノさんの写真展のときに詳しい方に教えを乞うことができました。
問レンズが交換されているため距離表示が合っておらず、ピント合わせの方法を考えておかなければいけないなど
課題はいくつかありますが、スローペースでいいので来年中には試し撮りしたいと考えます。
サンダーソンのトロピカルは1900年代初期、つまりは明治期の製造のようなので、服装もそれに合わせなくてはなどと先走ったことまで考えてしまい、興味はほんとうに尽きません。

作例は、まつりを盛り上げた和太鼓の演奏からです。
狭いエリア内のまつりなので和太鼓ですと、どこにいても聞こえてきて気分を盛り立ててくれるので、聴覚から大いに刺激されます。
ところが会場の前までくるとメンバーにすごい美少女がいて視覚をも楽しませていただきました。
ここぞとばかりタンバールに切り替え、開放でふわふわすぎてはもったいないとも思い、ややソフトなF2,8にしています。
花魁道中が出演者高齢のため中止になるなど、年齢層高めのまつりにあって、ふわーっといやされました。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(0) | 2012/11/17 Sat

坐着上班

M8/Thambar 9cmF2.2
作例では、フレーミングに失敗して大の字が切れてしまいましたが、大磯に行って来たので今週はその写真でブログを続けることにします。
出掛けたのは昨日で、大磯宿場まつりが開催されるので、いかがですかとksmtさんに誘われたのでぜひぜとと同行させていただきました。
そのksmtさんも別の方から誘われたとのことですが、その方は撮影する側ではなく撮影される方で、後日登場していただくことになります。

ksmtさんの情報では、宿場まつりらしく花魁道中やら仮装コンテストがあるとのことですが、一方でそれらが何時からあるのかはっきり分からず、夕方からは雨の予報が出ているで撮影できるのか不安がないわけでもありません。
まつりは10時からとのことでその時間に集合することにしましたが、わたしは30分も遅刻してしまい自ら不安を増幅させる体たらくです。

会場は駅前とかではなく、徒歩10分ほど離れた旧東海道の松並木で行われていました。
この松並木は文字どおり東海道の跡で、かつて本陣があって左右には当時のままの高い松が並んだ何があるわけでもないのに大磯で一二を争う名所になっています。
小さな宿場だったからではないでしょうが今では車がすれ違えないほどの道幅しかなく、東海道線と国道一号線に挟まれた部分のみ現存しているだけなので、全長もわずか300メートルです。

その道いっぱいに左右に地元大磯や各宿場から集まった物産やら食べ物やらの屋台がびっしり並んでいます。
なるほどこの狭さでは、詳細が観光協会や町のホームページに載せないわけです。
この狭い空間に県内から関東からと人が集まったら、たいへんなことになります。
あえて宣伝を行わないことで、地元の方がなるべくゆっくり見てまわれ、熱心なお祭りファンも参加できる程度の余裕を作ってくれたということでしょう。
今回7枚の作例を続ける予定ですが、そのすべてをこの狭い300メートルの間で撮ったのですから、行動範囲のもっとも狭い1週間ということになると思います。

今日の作例は、乞食です。
中国ではたくさん目にする人気の(?)職業ですが、日本には現存するのでしょうか。
わたしが幼少の頃は、駅前や縁日の神社でよく見かけた記憶がありますが、いつの頃からかまったく見なくなってしまったように思います。
ホームレスになっても乞食をすることはないようですが、これにはなにか理由があるのでしょうか。

乞食は、江戸時代にはあって宿場の人の集まるところでこうやって商売していたようです。
伝統が廃れないようにと、熱心に当時のコスチュームを再現しているのがすばらしいと思います。
侍さんや商人さんのように花形の仕事があった一方で、貧困にあえぐ小作人農家やそれすらからもあぶれてしまった物乞いがいたことも忘れずに伝えなければなりません。
そういった状況を看過するわけにはいけないと、近代日本が形成されていったのですから。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(0) | 2012/11/12 Mon

索尼新上市

M8/Thambar 9cmF2.2
ライカM10が、エプソンR-D2が、ライブビュー付きのMマウントデジタルになるのではという噂がそこかしこで聞かれるようです。
噂が実現するのを待っていればよいのでしょうか。
発売されたところで、たいへん高価なカメラになるのは明らかです。

すでにコメント欄で解答をいただいてしまったのですが、すでにそんなカメラは世に出ていたのでした。
SonyのNEX-3です。
このカメラでは、APS-Cサイズの撮像素子のCMOSセンサーが採用されていて、少なくともレンズ画角でいえばR-D1と同様になります。
このカメラにMマウントレンズを付けるアダプターも安価に市場に出ているようですので、わたしにとってのライブビューMマウントカメラはすでに登場していたことになります。

では、わたしは即刻このカメラを買って、すべては解決するかというと、優柔不断なわたしはここでも逡巡することになります。
ここでぐずぐず考えるのは、果たしてここでサブカメラを買って、どのくらいの使用頻度があるかと言うことです。
M8の故障時を見込んで保険という意味合いはありますが、まさか掛け捨てと言うわけにはいきません。
ある程度、積極的に使うようでなくては、ちょっともったいなさ過ぎるというか、カメラ設計者にも申し訳なくなります。

しかし、わたしにはサブではなくメインで使う理由も用意があります。
おとといも書きましたが、距離計連動でなくていいので、ライカ用のヘリコイドに無理してでもくっつければそのレンズが支障なく使えるようになるはずです。
例えば、135mmよりも長いレンズは、距離計連動させるとかファインダーのフレームの問題とかで、ライカで使われる可能性が極めて低かったのが、素人改造でも使用可になるという訳です。

購入の理由付けはできました。
しかし、さらに別のわたしがこんな風に疑問を呈してきます。
もし、サブにも時にはメインにもなるデジタルを買ってしまうと、今後、永遠にフィルムカメラは使わなくなるのでは、と。

すでにフィルムは滅多に使っていません。
はっきり決別して、デジタル専門でいってもいいのかも知れません。
否、フィルム消費量はさらに減ってしまうけれど、そのままフィルムカメラは手許に置いておけばいいだけではないか。
これを転機に、大量消費型のデジタルに対して、1枚1枚スローに撮る中判のフィルムを始めるのもよいのではないか…。

こんなことで逡巡していては、ちっとも前に進んでいきません。
じつは、今月末に遅い夏休みをとることになっていて、旅の計画を立てているのですがその旅こそがスタイルの変更のターニングポイントになるかとも思っています。
そりリミットまで、悩みに悩むことになるのは間違いないでしょう。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(4) | 2010/09/10 Fri

虹色布拉吉

M8/Thambar 9cmF2.2
先週、大山阿夫利神社の例大祭があって、短時間だけ見学してきました。
大山の入り口の駐車場までは、ウチからはかなり近く車で30分かかりません。
途中上り坂が続きますが、こんな暑さが続いていなければ自転車で挑戦したいくらいです。
ただ、やはり今回は車で行きました。
歳も歳なので、熱中症でやばいことになりたくなかったので。

この日は、土曜とお祭り、中高年の登山・ハイキングブームが重なって、駐車場は大混雑しているかとも危惧されました。
しかし、やはりこの暑さの中での低山登山という酔狂な人は少なかったようで、難なく駐車できます。
お祭りの方も、わたしともうひとり熱心な郷土史研究をされているような方を除くと、地元の人しかいませんでした。
こちらはちょっと寂しかった…。

駐車場は時間いくらではなく、一律1日800円と決まっているようです。
3時間もいられないので、こんなところで800円とられるのは悔しいですが、それもこれも酷暑のせいです。
やはり自転車で来たいところです。

駐車場はケーブルカー駅の手前にあって、阿夫利神社まではこれに乗るかがんばって歩くしかありません。
しかし、祭事は社務局で行われるとあったので、念のためその場所を尋ねると、駐車場よりずっと下にあると言います。
近かったのはありがたいのですが、社務局は神社内と思っていたので聞かなければ、とんでもないことになっていました。
時間が無い時は事前の情報収集は重要です。

結果的に下り坂を歩いて社務局に向かったのですが、それでも汗ががんがん噴き出して来ましたので、自転車やら上り坂を歩いていたらかなりたいへんだったはずです。
いや、考えてみれば、駐車場に戻るときは上り坂を行かなくてはならないから一緒か…。

頭の中も溶けかけていたようですが、途中涼しげな良井滝を見ながら無事社務局まで到着しました。

そんな中での最初の何枚かのうちのひとつが今日の作例です。
フォトジェニックで、タンバールにもぴったりなワンピースの少女が可愛かったのですが、ここでは後ろ向きを採用します。

別所から登用させていただくとすれば、背中を見ればその人が分かる、が真っ先に思い当たりました。
ちょっと曲解になりますが、汗だくでシャツから塩を吹いていそうだったわたしに対して、このふたりは結構涼しげに見えます。
環境に左右されない、芯の通ったおばあちゃんとお孫さんと見ました。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(0) | 2010/09/07 Tue

太模糊了

M8/Thambar 9cmF2.2
ちょうど1年ほど前、わたしはある秘密の方から希少なレンズをお借りしていたことがありました。
レンズはタンバール。
わずか3000本に満たない製造数のソフトフォーカスレンズは、触るのもおっかなびっくりのお宝的存在です。

しっかり使ってくださいとおっしゃっていただき、自分で買えるレンズではないだろうから後悔なきようにと、かなり図々しく深大寺から鎌倉、横浜と持ち出させていただきました。
そして十分に堪能できたとの満足を得て、感謝とともにお返ししたのでした。

すっかりタンバールのことは忘れていたはずだったのですが、先日、ふとしたきっかけで購入してしまいました。
かなりの超格安だったからなのですが、あの時お借りしていていてレンズの印象が良かったということが影響していることは間違いなさそうです。
90mmのソフトフォーカスレンズはポートレイト撮影専用じゃんなどと見下していたのが、明るいこととピントがあまくてもごまかせるということがあって、案外とスナップでがんがんいけることが分かりました。
そしてその結果は、すこぶる面白いものだったからです。

格安でコンディションのいまひとつなものでしたので、フィルターもフードも付いていません。
ですが、それらが無くてもタンバールならではの写真が撮れることは承知していましたので、とりあえずはサードパーティのフィルターなども不要です。
まずはテストと言うことで、お借りしたものでは絶対できない、中国への持参を試みることにしたわけです。

しかし、すっかり忘れていました。
こんなに重いレンズがバッグの中に入っていて気付かないはずはないのですが、まあ忘れてしまっていて帰国する直前にかばんを開けて、あいやー、タンバール使うの忘れてた、お願い撮らせてといつものカフェの女の子を撮らせてもらいました。

後ろのマンガ本を見るとどうも後ピンになっているような気がしますが、泣いても笑ってもこれだけですので、そのまま出すしかありません。
ソフトと前ボケが合わさって可愛らしく写っていると思ったのですが、模糊とし過ぎていると本人たちには不評でした。

あれ、冒頭にポートレイトと見下してたがスナップに活用できると買ったはずなのに、結局ポートレイト1枚だけですか。
安かったといっても壱萬元しています。
もっとがんがん活用しないといけません。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(10) | 2010/02/14 Sun

心臓也満意的

M8/Thambar 90mmF2.2
関内からそぞろ歩いて CAFE 89 までやってきました。
新宿西口写真修練会の新宿西口というのは、ヨドバシカメラを意味しているわけではなく、修練会の会合場所である CAFE 89 を指してこう名付けています。
関内の CAFE 89 は先ごろオープンした姉妹店なのです。

新宿の方は、リーズナブルな料金でおいしいコーヒーとパリの雰囲気を楽しめる空間が人気で、いつ行っても混雑しています。
そんな中、修練会の重厚な面々がご自慢のレンズを並べてマニアックな会話を楽しんでいるのですから、そこだけかなりな異空間を展開しているのだろうと思います。
しかし、横浜はオープンしたてのためでしょうまだまだゆったりした雰囲気で、遠慮無用にレンズ話しに花を咲かせたのでした。

ここ横浜の CAFE 89 は、ケーキが圧倒的においしく、喧騒から離れられるくつろぎ空間なのですが、ランチではじめた生パスタのスパゲティが評判になっているそうです。
次回はランチ時間帯に出掛けて挑戦したいと思っていますが、どなたかすでに食べられたかはぜひともご感想をお聞かせいただきたいです。

ところで、この CAFE 89 のオーナーN氏は、実は修練会のメンバーなのです。
いえ、メンバーというよりも、技術的アドバイザーというか、とどのつまりが修錬会唯一のフォトグラファーとご紹介すればよいでしょうか。
そしてN氏はフォトグラファーでありながら、傲慢だったり偏屈だったり人を顎で使ったりあるいは奇を衒ってばかりだったりなんてことの一切ない、純粋で優しいまなざしでファインダーを見つめておられるという稀有な方なのです(この表現はあきらかに蔑視ですが、文脈上筆者がフォトグラファーに対する多大な誤解を抱いているという風に解釈してください)。

N氏の優しい目だからこそ捉えられた写真の数々が、新宿と横浜の CAFE 89 の店内に展示されています。
これらの写真だけでN氏のすべてが語れるわけではありませんが、もし運よくオーナーのN氏が店におられたなら、ぜひともその写真についてN氏と語らってください。
もちろん写真を見るだけでも、コーヒーを味わい、ソファーに深くかけてくつろぎしながら、十二分に至福の時間を過ごすことができますので、どうかお店に一度立ち寄りいただきたいものです。
店の宣伝っぽくなってしまいましたが、本来の趣旨は、写真や芸術、あるいは他の趣味的なものでもいいので、そういう愛好家が自然にあつまるような、かつてパリやバルセロナ、ウィーンなんかに存在したサロン的な店に育ってくれないかなという願望です。
事実、店自体はそういう雰囲気をすでに有している訳ですから。


さてさて、4ヵ月もの長きにわたりお借りしていたタンパールですが、もうお返ししないといけません。
こんな貴重なレンズをお貸しくださったGさんには、感謝でいっぱいです。
到底使えるというレベルには辿り着けませんでしたが、デジタルの強みで相当数撮影させていただきましたので、十分に満足を得られたと思っています。
日の落ちる直前、あまりにも運よくウェディングドレスの女性が写真撮影のために出てきたところを最後の1枚として便乗撮影させていただきました。

そう、この場所こそが CAFE 89 のとなりのホテルで、彼女はパリにいる気分で CAFE 89 を背景にした写真を撮ってもらっているところです。
わたしも同じ位置から撮れば良かった。
このAEDのステッカー、せったくの雰囲気にあまりに似つかわしくありませんから。
【M8/Thambar90mmF2.2 F2.2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Thambar 9cmF2.2 | trackback(0) | comment(6) | 2009/03/08 Sun
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