飛行表演

M8/Angenieux S1 50mmF1.8
わたしが中学生の頃、テレビに接続するようなテレビゲームはようやく登場していましたが、単純なゲームばかりで今のように熱中するようなものではありませんでした。
クラスメートたちは、部活に趣味にとそれぞれに嵩じていたわけですが、わたしは野球部に所属し、同時にプラモデルをつくるプチおたくな少年でもありました。

ガンダムは連載されていましたが、当時すでにガンプラがあったのかは記憶にありません。
プラモデル愛好のクラスの何人かは、軍用モデルを作っていました。
過去のスーパーカーブームの名残で車の模型を作る子もいましたが、までラジコンは高価で主流ではありません。

軍用モデルには、陸派、空派、海派とありましたが、海派という人は知り合いに派いませんでした。
海モノは、各社で発売されていた日本海軍の軍艦が大部分を占めていましたが、縮尺があまりに小さく、精密度や迫力が乏しすぎだったのが原因でしょう。
陸派はもう少しジャンルが拡大しますが、ここを愛好する人は決まって第二次大戦のドイツ軍の1/35スケールの模型と相場が決まっていて、確かにこのサイズは人物の表情も出せるくらいで、戦車も適度な大きさと作り甲斐、集め甲斐のある世界です。

しかし、わたしたち仲間内はみんな空派に属していました。
空派は、若干のバリエーションがあって、第二次大戦ではドイツ空軍派、日本海軍派、日本陸軍派に枝分かれし、一方で米軍機を主流としたジェット機を愛好する現行機派も人気があります。
わたしは、どういう訳か当時からドイツ信奉があったようで、ドイツの戦闘機、爆撃機中心に製作していました。
などと言っても、お小遣いもらってやっと購入できる身分でしたから、何十機も作ったということはありません。
むしろ、カタログとか写真集を眺めたりする時間の方がずっと長かったというのが現実です。

もう遥か昔のことなのですっかり忘れてしまいましたが、ドイツの軍用機には性能やデザインなど他国に抜きん出た魅力を感じていました。
日本の軍用機も負けてはいなかったと思いますが、年代的も地理的にもはるかかなたの存在に憧憬の念があったのでしょう。
それから何十年も経って、キヤノンもニコンも手にしていなかったわたしが、いきなりライカからカメラ生活をスタートさせたのは中学時代の経験が何らかのかたちで蘇ってきたのかも知れないと思います。

そんな中学時代、現行機派の友人に誘われて行ったのが、厚木の基地祭でした。
当時のメインはたしかブルーインパルスと呼ばれた戦闘機の飛行ショーで、そのほかにも最新鋭機が展示されていた基地祭は現行機派の彼はもとより、わたしにとっても魅力的な催しでした。
しかし、航空機の爆音はものすごく、ただでさえ通常の離発着で騒音問題を起こしていたところだったので、地域住民の猛烈な反対で中止されてしまいました。

そのこと自体は仕方ないというか、当然のことだとは思います。
基地祭が無くなってがっくりきたのは、ちょっとマニアックな少年たちと一部の軍事マニアだけだったでしょうし。
その後の事情がやはり分かりませんが、基地祭は盆踊り大会として生まれ変わったのではないかと思います。
米海軍の姿勢が自分たちの技を見せてやるという姿勢から、その土地の文化を知りたいという方向へ変換したということなのかも知れません。
それをも苦々しく思っている人も多いのかも知れませんが、すごく大きな一歩だったのではないかとわたしには思えるのです。
【M8/Angenieux S1 50mmF1.8 F1.8】
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/28 Sun

星星和条纹

M8/Angenieux S1 50mmF1.8
そういえば、この日は予報が悪く、ずっと曇りで夕方からはひと雨来ると言っていました。
折りたたみ傘持参で、降ってきたらイベントは中止でしょうから、さっさと帰るつもりでいました。
たいがいは予報よりも早く雨は来るもので、6時から始まる盆踊りは中止になってしまうかなと心配だったのです。

ところが、天気はどうにか夕方まで持ちこたえました。
わたしは、7時頃帰ったのでその後が分かりませんが、9時前には降り出しましたので、10時まで続くと聞いた盆踊りはけっこうたいへんだったかも知れません。

しかし、この週はずっと蒸し暑い日が続いていたのに、前夜くらいから急に天気が荒れ始めてそれとともに気温もぐっと下がったのは多くの人にとって幸運だったと思います。
日中35度の炎天下では熱中症の危険性すらありますが、25度くらいまでしか上がらなかったので、主催側も見学側も快適に過ごすことができました。

何しろ前日から10度も一気に下がったので、涼しくて秋になった感覚です。
ところが25度はいちおう夏日ですから、絶対気温としては、それなりに暑い日だということになります。
であれば、日米多くの参加者が浴衣姿でしたが、その浴衣が清涼感を発揮したことにもなっていたでしょう。

これは、皆さんの日ごろのおこないが良かったからだということにしたいと思います。
米軍のおこないが良いと言えば、わたしも含めた基地周辺住民の方はいい気持ちがしないかも知れません。
てすが、ここを散策しているときに、彼らのバッジに書かれた文字ですっかり忘れていたことを思い出させてくれたのです。
"Operation Tomodachi"。
震災があったとき、米海軍は真っ先に被災地に赴いて救助活動で活躍していました。

津波の被害は想像以上に大きかったため期待するほどの成果はなかったかも知れませんが、民間人にはできない迅速性と幅広い行動は一定の結果を残したものと思います。
詳しい事情は分かりませんが、フレンドシップデイとして開放されたこの日くらいは、感謝の気持ちを持ってもよいでしょう。

さて、夕方少し暗くなって来たところで、いよいよメインの盆踊り大会が始まります。
開会時にアメリカでは大切なのでしょうあることがおこなわれましたが、その時写したのが作例写真です。
作例を見て、その大切なことが何だか分かるでしょうか。

少女が、姿勢を正しくして何か歌っているように見えます。
みんなが立ち上がって、やぐらの方を注視しているようです。
そう、この時日米両国の国歌斉唱があって、ステージ上で歌われている米国家に合わせて少女も一緒に歌っていたのです。

米海軍は、盆踊りを単なるローカル行事ではなく、亡くなった方やご先祖様に対する供養するための伝統的な儀式として敬意を表したのでしょう。
そのおかげて、可憐で感動的な歌声を眼前に聴くことができました。
【M8/Angenieux S1 50mmF1.8 F1.8】
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/27 Sat

麦克阿瑟

M8/Angenieux S1 50mmF1.8
I shall return.
日本の敗戦と同時に占領下の日本を統治すべくやってきたマッカーサーが、帰国時の厚木飛行場で吐いた言葉だと思っていました。
映画俳優のような男前のマッカーサーが、サングラスにコーンパイプのおなじみのスタイルで放った名台詞というのはわたしの誤解で、事実は真反対でした。

日本軍の攻勢にひるんだ米大統領ルーズベルトが、マッカーサー指揮官をフィリピンの戦地から脱出するよう命令し、不本意ながら従わざるを得なかったマッカーサーがミンダナオの空港で言ったのが、わたしは戻ってくる、だったのです。
事実上の敵前逃亡で、彼自身、このことをずっと恥じていたようです。
マッカーサーにとって、I shall return.は屈辱の台詞だったのでしょう。

唐突な書き出しになりましたが、マッカーサーが降り立った厚木飛行場は、現在、米海軍厚木基地になっていますが、その一角に彼は銅像の姿で経ち続けています。
建立したのは米軍ではなく、日本の民間組織で、日本の民主主義の生みの親と祀っています。
明治憲法下での議会政治や大正デモクラシー以降の政治は民主主義ではなく、真の民主主義とはマッカーサーがもたらしたという考えのようです。

もしかしたら、作例のお父さんも息子に向かって、戦争が終わるまでの日本は封建世界で、今みたいな自由は無かったんだよ。
このアメリカ人が戦争を終わらせて、日本人を開放してくれたんだなどと説明しているのかも知れません。
歴史解釈はさまざまですから。

というわけで、今週は、厚木基地からお届けします。
ふだん固く閉ざされた厚木基地ですが、フレンドシップデイとして年に何回か一般公開されますが、8月20日に盆踊り大会があり、日中からいろいろなイベントで盛り上がっていました。
初めて見に行きましたが、ひとりで行っても十分に楽しめました。
3月の震災のときにいち早く被災地で救援活動した米海軍に敬意を表しつつ、平和が保たれることを願いながら。
【M8/Angenieux S1 50mmF1.8 F2.8】
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/22 Mon

発現他

R-D1/Angenieux50mmF1.8
この日の散歩もいよいよゴールが近づいてきました。
都庁の中を縦断して歩きます。
懐かしい路地裏を縫ってきたあとですと、この巨大な建物が無機質に感じられます。
威圧的空間ですね。
そういえば、ここのいちばん偉い方も威圧的な人物だったでしょうか。

顔をすっと伏せられてしまいましたが、これが噂に聞いていた神宮寺老人なのではないかと疑っています。
メッセンジャーの女性を配してまで、われわれの蛮行を監視していましたが、最後に馬脚を現したようです。
惜しむらくは、いま写真を見てその事実に初めて気付いたことで、あの時追跡できたらと考えると残念でなりません。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(2) | 2008/08/22 Fri

像娃娃

R-D1/Angenieux50mmF1.8
ミュンヘンのキンダーガルテンから、ではなく、新宿中央公園の一角でした。
新宿の知られざる路地裏を歩き回り、そろそろ疲れて帰路に向う直前のシーンです。
ここでは、慈愛に満ちたH氏が、可愛らしい子供たちを遊ばせていた西洋人女性にお願いして、写真を撮らせてもらう許可を得たのでした。
ある時は電光石火のスナップ、またある時は温かい雰囲気を生かすために声をかけて撮影と、状況判断してのスタイル変更は実に見事です。
わたしも、失礼してシャッターを切らしてもらいました。
ずいぶんと後ピンですし、またまたかなり絞られてしまっています。
しかし、暑さをものともせず遊具を駆け下りる女の子の人形のような可愛らしさや、すべり台のコクのある黄色の出方に大いに救われています。

遊具といえば、昨日、ちらっと触れた自転車ですが、ついに今日購入決意しました。
遊具じゃないスポーツギアだろ、と愛好家からの叱責されてしまいそうですが、現時点のわたしのレベルからいうと、やはりまだ遊具といった方が近そうです。
ただ、自転車というよりは、スポーツ・バイクないしはバイクと呼ぶべきです。
決意するが早いか、ショップに電話して、購入の意思表示をし、調整にかかってもらいました。
スポーツ・バイクは、タイヤやハンドルが完璧に真っ直ぐになるよう調整し、さらに椅子やハンドル位置などもライダーの体格に合わせて位置設定がなされます。
これを疎かにすると、体に負担が来ますし、最悪事故を起こす危険性が高まります。

実は、バイクのサイズ選定はかなりシビアな世界で、わたしの体型にあうものとなると、1店舗に1台あるかないかというのが現状なのです。
ではと、メーカーに発注しても、夏から秋にかけてが毎年のモデル移行期で、すでに在庫は出払って来年度モデルの予約をしてくださいという風になってしまうのです。
というわけで、限られたタマの中から最適なものを選ぶことになります。

値段の方もピンキリで、だいたい安いほうで40000円くらいから、高くなると10万、20万…ともうこれは好みと予算に応じて、選択肢はより高く広がっていくようです。
バイクの価格は、ほぼ完全に性能に比例していて、同一メーカーであれば高ければ高いほど高性能、また同価格帯のバイクであればメーカーが違ってもおおむね同程度の性能が期待できます。
しかし、メーカーや機種によって乗り味のようなものにはかなりの違いがあるようですし、カタログの数字には見えてこない隠れた性能の高さを見抜くということで、それぞれの愛好家がそれぞれの好みのバイクを持っているようです。
あえて、いきなり高価なバイクを買って、挫折するのではという退路を自ら塞ぐという手もなくはないですが、ここは初心者らしい謙虚さで入門モデルを選ぶことにしましょう。

そして、単にバイクといっても、目的に応じたタイプというものがあって、速さを追求するロードバイクから、未舗装路での走行を主眼に置いたマウンテンバイク、両者の中間的存在で通勤などでも使いやすいクロスバイクなど、目的に応じたあるいはあえて無視した選択が可能で、こうなると選択のバリエーションは素人にとって無限に存在するように思えてきます。
どのタイプにすべきか…。

ファースト・バイク選びは、一朝一夕には決めかねる、たいへんに奥深い世界を俯瞰せねばならないのでした。
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(3) | 2008/08/21 Thu

理想的模特

R-D1/Angenieux50mmF1.8
「アイディアル・モデルがいますね」
C氏が指し示す方向を見ると、わたしにとって不思議な不思議な空間が広がっていました。
いなかで暮らすわたしにとっては、歩道に並ぶ杭(?)、ガードレール替わり(?)も十分に新鮮ですが、C氏の指摘するとおり、まさにこの自転車に乗る女性がこの場所に存在するにふさわしい理想的存在でした。
友達とでも待ち合わせしているのでしょうか。
それにしては、曇ってはいるものの暑い中道の真ん中というのが不自然ですし、メイド服のような出で立ちはそれ以上に不自然、完全に景色から浮き上がっています。
この後しばらくして別の場所で、彼女がふらふらと自転車をこいでいるところにすれ違いました。
もしかしたら、C氏が仕込んだのかもしれませんが、その真相は未だ謎のままです。

このアイディアル・モデル嬢に触発されたわけではないのですが、自転車でも始めようかと、いま検討しています。
ガソリン代の高騰、運動不足解消、エコロジーへの貢献…、いくつか理由をあげることはできますが、まずは何といっても、カメラを持って自由に動く範囲を広げたいということがあります。
というわけで、今の目標は、カメラを持ってアイディアル・モデルとツーリングに出掛けること、というところでしょうか。
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(2) | 2008/08/20 Wed

向手指的方向走

R-D1/Angenieux50mmF1.8
ここも新宿
なんとも味わいある路地を撮ろうとしたものと思われますが、どうでもよいですね。
それよりも偶然写りこんでしまった、怪しい人物たちがたいへん気になります。
何やらリーダー格と思しき男が、ひそひそと指示を出し、まわりの男たちもうなづきつつ一方向へ去っていきました。
新手のカルト集団でしょうか。
いかにも懐かしさの残る新宿という地味な一角で、この暑いさなかにも、嬉々として歩いているのが気にかかります。

気になるといえば、某カメラ店サイトに出ている Ernostar 42mmF2 レンズの存在です。
他のレンズとセットで高価に売りに出ているので、単独で売ってくれと依頼しましたが、店主は自信たっぷりに拒否の姿勢でした。
かれこれ2ヶ月もカタログに載ったままですが、動きはないようです。
フランジバックの特に短いレンズなのでLマウント化は不可能ではという話を聞いたことがあったので、さすがに手が出ません。
この時期のレンズ、この構成は空白地帯となっているので、勝負に出たい気持ちもありますが、まだどうにか理性が働いているので、カタログからはしばらくずっとそのままになっていると思います。
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(10) | 2008/08/19 Tue

她們可能知道吧

R-D1/Angenieux50mmF1.8
先週のことになってしまいますが、敬愛するC氏とレンズの味を愛するみなさまに同行の許しを得て、おまけに案内までいただきながら知られざる新宿を歩いてきました(あくまでわたしにとっては知らないところということです)。
この散歩はたいへんに楽しいものだったのですが、撮影結果はがっかりくるようなものばかりでした。
敗因は、いろいろと思い当たります。
名人に囲まれて気後れしたこと、レンズの動作部分に起因するもの、いつものずかずかと寄ってのスナップが都会の新宿では逆に引いてしまったこと、暑さのせい、など。

よくも咄嗟にこれだけの言い訳を思いついたものですが、やはりこれは技術的な問題に帰結します。

特に多かった失敗が、いつの間にか絞りになってしまったことです。
もともとが一眼レフ用のマニュアルレンズなので、使用上の問題はなかったのだと思いますが、簡単に絞りがあっちこっち動くのはつらいです。
注意力があれば、シャッタースピードが遅くなるのですぐに分かるはずですが、これが今回全然気付かなかったんです。

このくらいの年頃の少女でも、LOVEがどういう意味か意識しつつ遊んでいるのだろうな、などと思いつつファインダーをのぞいていました。
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Angenieux TypeS1 50mmF1.8 | trackback(0) | comment(4) | 2008/08/18 Mon
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