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左辺右

M8/Biogon 3.5cmF2.8
ビオゴンは、レンジファインダー・コンタックス用レンズとして1937年に登場しました。
設計は、エルノスター、ゾナーで高名なベルテレです。
分厚いガラスが多用された4群6枚構成は、一般的に見られるゾナーやガウスと違った、第一印象では不思議な形状に思えます。

座右の書、キングスレークの"写真レンズの歴史"では、"メニスカス型アナスチグマット"の"V複合型"、つまりダブルガウスの変形のところに掲載されています。
なるほどレンズの並びを見ると、接合の違いなどはありますが、直後のライツ・エルカンやズミルックス35mmF1.4と同じ形状です。
これだけ見るとダブルガウス変形で納得できます。

しかし、文章を読むと意外な記述に面食らうことになります。
「…ビオゴンはF1.5ゾナーの変形と考えられる。内部のトリプレットは寸法を小さくし、後群のトリプレットは逆に大きくして空気間隔を入れるとビオゴンになる」。

構成図を見ながらこの説明を読んでもまったくピンと来ません。
確かに内部にあるトリプレットは寸法が小さいですが、これはF1.5ゾナーには無いものです。
それに構成図の後群には空気間隔は無い…。

以前は、分からないままに読み流していました。
ビオゴンに興味が薄かったのも原因かも知れません。
しかし、今回あらためて読み返すと、なんだとすぐ気付くことがありました。
空気間隔は、構成図の前群にある、つまりこの構成図は、左右が逆に印刷されていたのです。

本を天地逆にして構成図を見直せば、すぐに1-3-3と並んだF1.5ゾナーと同様な構成であることが確認できました。
と同時に今まで違和感を感じていたビオゴンの構成がすっきり頭に入ってきました。

すると不思議なもので、今まで本物かフェイクかが半ばどうでもよかったビオゴンでしたが、ゾナー張りのシャープさ、ボケの良さ、抜けの良さを感じるようになって、仮に鏡胴がフェイクだとしてもレンズ自体はビオゴン・オリジナルに違いないと思えてきました。

ちょうどそんな折、ある方から東西分断直後の西側ツァイスが、コンタックス用ビオゴンをライカマウントに仕立て直して販売した記録があるとの貴重な情報をいただきました。
それで確信しました。
きっとこのレンズは、その時にツァイスから供給されたビオゴンだと思いこむことにします。

もともとがマウント改造していろいろなレンズヘッドを楽しんでいるわけですから、オリジナルがどうこうということは拘りません。
描写さえ気に入れば、それで十分に愉しめます。
【M8/Biogon 3.5cmF2.8 F2.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(2) | 2009/12/25 Fri

石塀小路的木塀出口

M8/Biogon 3.5cmF2.8
朝から祇園で女将さんの好い話を聞けて、上機嫌で散策が続けられました。
写真を撮るためには、おしゃべりなんて時間のロスで、プラスになることもないかも知れませんが、旅しているということで言えばこれはたいへん重要なことです。
人のいない大自然の中ではないし、言葉の通じない辺境でもない、そんなところで会話のまったくない一人歩きというのは寂しいものです。
それに興味を持ったからこそ歩いた所の、土地の人の話を聞くのはより興味を駆り立てることになります。

心も豊かになると気持ちにゆとりができるのでしょう、コースを少しはずれたところに"石塀小路"というしゃれた一角を見つけました。
おかあさんが割烹着姿でごみ出しするのを見かけ、写真に収めようとそっと後を追うと、なんとも雰囲気のある小道に進んでいったのです。

おおっと驚いて、一軒一軒見ながら歩くと、京都に似つかわしい木塀ではなく石垣を高く巡らした塀が家を取り囲んでいます。
また、料亭や旅館をやっている家がかなりあり、もともとは観光地的にも有名なところだったのだと悟りました。

作例では小路を抜けた反対側で、玄関の手入れをしている方がおられたのが採用しました。
こちらはご覧の通り、京らしい木塀で、本当なら紹介したいのは反対側の石塀の雰囲気なので、これはぜひ実際に京都に出掛けて歩いてみていただきたいところです。

いえ、付近の味わいある旅館に滞在できればもっといいでしょう。
後で調べたら、ねねの道、高台寺、法観寺、それから少し歩いて清水寺と、この辺は風情あるエリアだということがよく分かります。
観光客の通り具合は分かりませんが、かなり静かな感じはあり、落ち着いた滞在ができそうです。


ところで、一昨日から Biogon 3.5cmF2.8 に切り替えて撮影したものを紹介しています。
ライカ・マウントの純正品ですが、どうもフェイク品が多いという話も聞いていたので、初日にお会いしたTさん、Gさんがツァイスレンズの研究家ということもあって鑑定をお願いするため持参したのです。

実はGさんもたまたまライカ・マウントの同じビオゴンを持参されていて、これは一発で答えが分かりました。
フェイクでした(ショック…)。
銘板も距離表示も刻印がまったく違います。
Gさんのレンズでは文字が上品で仕上げも美しいもので、わたしのはフェイクだと言われても大いに納得しました。

ただ、ジュピターの銘板だけビオゴン表記に変更したものもあれば、コンタックス用のビオゴンをジュピターの鏡胴に入れたものもあり、これは後者の可能性が高いということでした。
Tさんは親切にもシリアルナンバーを控えて、そのあたりの調査を約束してくれました。

そういう訳で、ここではビオゴンと表記していますが、ジュピター銘板替えの可能性もあり、そうなるとビオゴン表記はインチキになりますので、今回の使用がこのビオゴンのビオゴン銘での最後の登場になるかもと思い何枚か撮影しました。
翌日もう1枚使わせていただくことにしています。
【M8/Biogon 3.5cmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(7) | 2009/12/24 Thu

我也当鷺鷥了

M8/Biogon 3.5cmF2.8
まだまだ暗いうちに起き出して、早朝の京都を散策しました。
この日帰るのですが、午後3時のバスを予約したので、たっぷり半日ふらふらと歩くことにしたのです。
冷え込みは厳しいですが、朝の一時だけですので、刺すような冷たい空気が身をシャキッとさせ、むしろ心地よささえ感じる思いです。

この日初めて乗った地下鉄で三条京阪駅まで出て、祇園、花見小路、八坂、二年坂、三年坂、五条楽園と京ならではの町並みを通って京都駅まで歩きとおします。
かなりベタなコースと思いますが、早朝スタートなので観光客は少ないでしょうからたぶん快適に動けるでしょう。

祇園巽橋はもっとも祇園を感じさせるところで、隣接する白川南通り、新橋通りと合わせてほとんど映画の世界です。
これが朝の光を浴びると、何か現実離れした光景のように見え、逆に映画のセットのような張りぼてに感じてしまうのが不思議でした。

夜の町祇園のど真ん中ですので、早朝には人通りがほとんどありません。
そんな中、わたしを楽しませてくれたのが、料亭の女将さんでした。
白川にいるサギたちに朝食を与えています。
サギの方もこの時を待っていたかのように、どこからともなく二羽三羽と集まってきます。
サギってこんなに従順に餌付けされるものだったでしょうか。

思わず、女将さんにあいさつして話を伺いました。
突然の無礼でしたが、女将さんは気にすることもなく事情を説明してくれます。
もともとご主人が、伝書鳩の第一人者で、何羽も飼育した経験から鳥たちに馴染んでいたし、その思い出もあって店の隣の川にいるサギにエサをあげ始めたとのこと。

日課になっていることもあって、すっかりサギたちは慣れたもので、しまいには女将さんの足許にもよってきます。
白いのはゴイサギ、グレーのはアオサギだそうです。
彼らは人に慣れてしまったのかといえばそうではなく、自転車が比較的そばを通ればささーっと飛び立ってしまいます。
女将さんの愛情にだけ反応しているようです。

すっかり慣れたサギは真上の電柱に巣を作ろうとしたそうです。
しかし、遠巻きにはカラスがいっぱいいて、こんなところに巣を作ってもすぐヒナは食べられてしまうだろうと気付いた女将さんは、関西電力に依頼して巣を作らせないようにつきはなしてしまいました。
こんな話を聞けば、鳥たちのことをよく理解しているのが分かります。
深い思慮を持って接しているということですね。

女将さんとの立ち話はほかにもいろいろなことにおよび、本来、ここのお客さんだけが聞けるような面白い話もあって、突然の珍客にも優しく接していただいたことが、今回の京都いちばんの思い出になりました。
ありがとうございました。次回はぜひ食事させていただきます。
【M8/Biogon 3.5cmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(4) | 2009/12/23 Wed

還一個京都的風景

M8/Biogon 3.5cmF2.8
バスに揺られて北野白梅町まで来ました。
ここからは京のちんちん電車、嵐電に乗って嵐山を目指します。
ちょうど嵐電と我が江ノ電が姉妹提携をしていて、江ノ電カラーの嵐電が走っていたりなど親しみの湧く乗り物です。

嵐山は、京都郊外で修学旅行の定番のような位置づけかと思っていたら、すごい人出だったのでびっくりです。
もう3時になっていて、引き返して来る人が多かったのですが、哲学の道がかなりひっそりしているのと比べ、嵐山が人気を獲得しているようでした。

しかし3時ともなると、行程はかなり駆け足にならざるを得ません。
落柿舎、厭離庵と教えていただいた古建築はすばらしいものばかりです。
特に黄昏近かった訪れた時間帯は、陽光の美しさともあいまって、しばし息を飲むような面持ちを感じます。

この辺は、もうすでに嵐山ではなく、嵯峨野と呼ぶべきところのようです。
なおも人出はかなりありますが、静けさは京の町中や有名寺社とはだいぶ趣を異にします。
こちらだって十分に哲学の道と言っていいでしょう。

残念なのは、この日のハイライトになるはずだった、化野念仏寺の拝観時間に間に合わなかったことでしょう。
厭離庵も12月は閉ざされるようでしたので、いずれ嵯峨野へはまた訪れなくてはと誓いを立てます。

そうであれば、その時の拠点に宿泊したいと思ったのが、この鳥居本でした。
小規模ですが、茅葺の民家が数軒並んで、日が落ちる直前の最高の美しさを眼前にします。
化野念仏寺の無念を晴らすに十分な満足感が得られました。

近くの大通りにバス停があるとの表示を見て、バスで帰れればラッキー、なければまた1時間近く歩いて駅に戻らないといけないなと時刻表を見ます。
幸運でした。
1時間に1本のパスが5分後に来るようです。

密度の濃い散策でした。
定刻通りやって来たバスのシートに沈み込むように腰掛けて、今日1日の京都散策が終了を告げたことを実感しました。
【M8/Biogon 3.5cmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(6) | 2009/12/22 Tue

明思克

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

ソ連の空母ミンスクを買い取って、軍事テーマパークにしている施設が深圳にあります。
以前から少しは気になっていましたが、この方面のマニアでないわたしは、2000円近い入場料を払ってまで郊外までわざわざ出掛けるようなところかと二の足を踏み続けていました。

今回行ってみて予感的中です。
現役の軍艦ならいざしらず、何年も前に引退した空母には一般の人に関心を持たせるだけの魅力は失ってしまっているようです。
休日でも施設内は閑散として、ただでさえ広い空母がより大きく感じられるほどです。
実際、運営する会社は数年前破産宣告して、巨大な空母をどうすることもできずにそのまま営業している状態と言います。

パンダのレンタルが1億円もするいうことで問題になっていますが、この空母の損失はそんなものではなかったでしょうね。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(6) | 2008/05/17 Sat

従化古鎮~⑧気憤

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

主なき椅子。
古建築の中に足を踏み入れると、やはり内部は荒廃しきっていて、2脚残された椅子が最後までここで暮らしたかったという思いを伝えているかのようです。
それにしても、今この状態であれば、わずかの修復で復興可能です。
しかし、放置していれば刻一刻と朽ちていくことは明らかでしょう。
歴史的建造物を何とか残していただけないものでしょうか。

今日のテレビニュースの映像は、とてもこんなものではない、完全に崩壊しきった瓦礫が写りだしていました。
言うまでもなく、四川省での地震の続報です。
大きな余震は未だ続き、さらには大雨も降りだして、住民の不安は解消されない中で、救助活動が続けられています。
昨日も言及したとおりわたしは昨夏ここ震源地の周囲を旅して、現地の人の笑顔を目の当たりにしてきたばかりです。
そこには、チベット族も、漢族もなく、みなさんとても親切に接してくれました。
どうか1日も早く、ひとりでも多く救助が進行することを願って止みません。

ところが驚くべきニュースが飛び込んできました。
こんな状況下でも、祝賀ムードいっぱいに聖火リレーが行われたのだそうです。
サイクロン被害の国でも、国連の制止を押し切って国民投票がおこなわれましたが、こういった国々では国民の命や被災者の補償を最優先にという発想はでてこないのでしょうか。
どうせなら、救助活動のかたわらで聖火リレーを通過させでもすれば、チベットの人たちのリレー中に抗議してきた気持ちを中国国民に知らしめるだろうと思うのですが…。
まず人命です。それから被災した人を援助する。その分オリンピックは質素になっても構わないでしょう。
むしろ、そうすることで、中国がチベットで残した汚名を少しでも取り戻す機会になるはずです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2008/05/13 Tue

従化古鎮~⑥朱槿

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

ここが建物としては、銭崗のハイライトといえるところでしょう。
広めに伸びた切妻屋根の家が連なり、その姿は地面に少しうずくまるかのようです。
しかし、昨日のキネタルのボケとの比較で、あえて1メートル先のハイビスカスにピントを合わせたものを出しています。
ボケは、キネタルと同様かむしろより美しく崩れているようにも見えます。
発色ではかなり劣るようです。
赤に華やぎがありませんし、緑にもみずみずしさが…。
ただ、これは当然同じ条件で比較してみないと、どうにも判然とはしないところです。

実は、このレンズライカマウントとしてはかなり安く入手していて、もしやジュピターの銘版改ざんモノではとの疑惑がありました。
以前使ったジュピターは、ボケがざわつきがちで、しばしば二線ボケが出ていましたので、少なくともそういう固体とは一線を画しています。
少しホッとしました。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(8) | 2008/05/11 Sun

従化古鎮~③靠背

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

銭崗には、約4000人が暮らしているということですが、そのほとんどが陸姓を名乗っています。
一族が暮らすためにこのような集落を築いたのですから、中国では同一姓がまとまって暮らすということは普通にあります。
しかし、銭崗では陸秀夫という南宋の三忠臣のひとりを輩出していて、それが集落の誇りになっています。
陸秀夫は13世紀の人なので、銭崗の歴史が800年以上あることも分かります。

もうひとつ。集落内には近代の歴史を伝えるモノが散見されます。
この廟にも書き込まれていた、中共によるスローガンです。
「毛沢東思想は、わたしたちの心の中の最も紅い紅太陽」
思わず苦笑してしまいますが、今のチベットの弾圧から類推するに百花繚乱や大躍進、文革などなど集落の歴史を考えるとその笑いも憚れます。
スローガンに背を向けて座ると彼の真っ直ぐな杖が、たいへん雄弁に感じられました。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(6) | 2008/05/08 Thu

不是威士忌酒

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

大きな樽に、レンガの貯蔵庫。
ワイン工場でしょうか。
いや、ウィスキー?
ここは、野田ですよ。
もしかしたら、醤油?
キッコーマンの倉庫だということを書くだけにしては、少し遠まわしになってしまいました。

わたしは到着が遅くて何もできませんでしたが、ここはれんが蔵の愛称で親しまれ醤油の醸造行程も見学できるといいますし、この向かいには江戸時代からの屋敷と庭園が公開されています。
ちょっと歩いて江戸川沿いまで出れば、キッコーマンの白い蔵と赤い橋の美しいコントラストが眺められるそうです。
じっくり半日は歩きたい、情緒溢れるエリアなんだそうです。

しかし、もうすっかり暗くなってしまいました。
この時間では渋滞もありますし、カーナビもついていない車なので、どこから高速に乗ったらいいかも分かりません。
帰りを急ぐことにしましょう。
それにしても、車で駆け足にまわった北関東ですが、今度はのんびり電車を使って歩いてみたいと思わせる魅力は十分にありました。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(2) | 2007/10/14 Sun

市民會館

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

真壁を去り、加波山、筑波山という2つの霊峰を左手に家路に向かいます。
途中、少しだけ道をそれて、夕暮れ時の野田市市民会館に立ち寄ります。
困ったのが、野田の繁華街周辺をいくら回っても駐車場が見つからなかったこと。
仕方ないので、近くに"停車"させて、ささっと見て歩きます。

醤油の町野田らしく、市民会館といっても醤油醸造家が市に寄贈した大正時代の邸宅で、併設の茶室とともに市民に開放されています。
母屋はもとより、茶屋、庭園と美しい日本家屋を形成していることを知っていたため、出掛けるチャンスをうかがっていました。
外観を眺めるだけでしたが、それも良しとします。
ここはもう千葉県、また来る機会はあるでしょう。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(2) | 2007/10/13 Sat

紅的圓的懐念的

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

真壁の街中を離れて15分くらい歩くと、古い家や蔵が道の左右に並ぶ、昭和30年代の田舎町の一角そのままの通りがありました。
わたしが見たことがある中では、もっとも日本的で懐かしくも美しい民家のある風景です。
真壁は筑波山から近く、足を伸ばす価値もあるところと思います。
全体の写真はここでは出しませんので、ぜひご自身の目でご覧になってください。

ビオゴンを設計したベルテレも、テッサー、プラズマートのルドルフに匹敵するレンズ設計者です。
有名なエルノスターは1922年に発表されていますので、奇しくもプラズマートと同年です。
1922年、ルドルフが引退から復帰後だったのに対して、48歳年下のベルテレは弱冠23歳というごく初期の頃の設計です。
そしてベルテレは、エルノスターを発展させてゾナーF2、F1.5と立て続けに発表していきます。
1931年、32年のことです。
さらにそのゾナーを基にして、1935年このビオゴン35mmが設計されます(発売は1937年から)。
ルドルフが1933年に引退、35年に逝去していますので、戦前の一時期に光学界でも激動があったさまが分かります。

直後の戦争が、レンズ発展の歴史に影響を及ぼすことはなかったと言えるのでしょうか。
ベルテレは戦時中にツァイスを辞していますし、その後スティル・カメラ用のレンズを設計していたのかよく分かりません。
2つの世界大戦は、ルドルフとベルテレという偉大なレンズ設計者の人生と光学発展史を翻弄していたように思えてなりません。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(4) | 2007/10/12 Fri

美倉

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

結城から真壁までは25キロほど。
ナビゲーションシステムを搭載しないわたしの車は、古い地図を頼りにのろのろと進んでいきます。
昨年の広域合併で、真壁町は桜川市に吸収されるかたちとなったこともあって、かなり近づくまで真壁方面を記す表示がありませんでした。
"歴史遺産 日本の町並み"に登録される由緒ある街のはずですが、鉄道もなく、アプローチに難儀する街の印象です。

そして着いてみると、やはり人影の少ない街で残念に思います。
結城でわずかに見られた観光客はここでは皆無ですし、多少車が行き交うことはあっても、地元の人がそぞろ歩いてなどという情景にはめぐり合うことはありませんでした。
ただ、この日は天気がぱっとしなかったので、これからのシーズンはそれなりに賑わうのかもしれません。

街は、結城よりも古い家屋が多く残っていて、たのしく歩くことができます。
建物も美形です。
この蔵なんて、映画のセットのようです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(4) | 2007/10/11 Thu

捻線綢

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

結城といえば、これは何を差し置いても結城紬です。
街中にも何箇所か紬を織るところがありました。
この日は日曜日なので機織がフル稼働ということはありませんが、女性が一心に機織に打ち込む姿が印象的です。
伝統工芸というと、後継者不足の問題を思い浮かべがちですが、伺うと20代の女性も何人か働いているそうです。
若い人が積極的なんで、心配することは何もないねえ、そうおかみさんが胸を張っていました。

今回、プラズマットといっしょに持ち出したビオゴンは、コンタックス・マウントのものです。
コンタックス=ライカ・アダプターを入手してから、ゾナー、トリオターと標準、望遠コンタックス・レンズを揃えてきましたが、ようやくビオゴンも入手できました。
イエナ製のビオゴンは、後玉に保護用のカバーがついていますが、これを外すと装着可能になります。
距離計に連動しませんし、ヘリコイドの回転角度が大きすぎですばやい撮影には向きませんが、今回のようなのんびり撮影にはじゅうぶんです。
ライカマウントのビオゴンは10万円以上すると思われますが、このレンズは探した甲斐あって2万円代。
でも写りは変わらないでしょう。
条件次第で浮き出るような立体感と、繊細な質感描写を持った優秀レンズと実感しました。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(0) | 2007/10/09 Tue

大衆巴士

R-D1/Zeiss Biogon 35mmF2.8

小山市の中心から東へ15分も走ると結城市です。
同時に栃木県から茨城県に入ったことになります。
ここは商業の町で、中心地に蔵や寺社が多くあって、なつかしい街並みです。
街道からはずれているので交通量もさほどではなく、歩きやすいのもいいです。

ですが、天気が悪かったのが原因と思いますが、人気が非常に少ないんですね。
観光客はもちろん、地元の人もあまり歩いていない。
ついでに言えば、店舗もほとんど閉まっています。
シャッター商店街とか言いますが、そうではなくて、日曜はどこも休むみたいでした。

通りかかる人を入れたい街並みでしたが、その気配はなく、のんびり走るワーゲンバスで代用します。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Zeiss Biogon 35mmF2.8 | trackback(0) | comment(9) | 2007/10/08 Mon
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