老地方買茶

Cine-Unilite 35mmF1.9
わたしはコーヒーが苦手だったせいか、子どものころから紅茶が好きで、長じてからは日本茶が、さらに中国に行き始めてからは中国茶が好きになりました。
中国茶のバリエーションはあまりに多く、大型中国茶点になど行ったら何を飲んでいいのか皆目分からなくなるくらいですが、深圳で愛好されているのはウーロン茶が多くそれなら日本でもなじみがあるし、何より美味しくて体にもいいというので、わたしは迷うことなくウーロン茶の愛好家になりました。

そのウーロン茶もあまりに種類が多くて、目が回りそうなくらいですが、例えば台湾のものは高級すぎて日常飲むには厳しいですが、福建省安渓の鉄観音は品質に比してリーズナブルで深圳には専門店も多いことから必然的にこのお茶を日常茶とすることを決めました。
昨年から原料目的でプーアル茶の方がメインになってしまいましたが、安渓鉄観音の方が好きだということは変わっていません。

中国では食品の安全性の問題があって、エキスを抽出するように飲むお茶は農薬とかニセモノとか、あとから味付けしたとか危険を感じるもののひとつです。
そこまでひどくなくても、お茶は鮮度が命なので一定期間売れ残ったものを缶などにパッケージしなおして高級茶だとして売りなおすということが行われているそうです。
それらのことを踏まえて、わたしは友人から紹介された住宅街にある安渓茶専門店で、試飲しながら勧められた何種類かから味と値段を比較して購入するようになりました。
かれこれその店とは7~8年のお付き合いです。

その店の何がいいのかといえば、彼ら自身が安渓の出身で広大な茶畑も持っています。
店のお茶はすべて自分たちのところで採れたお茶で、その後の鉄観音になるまでの工程もすべて彼らの一家でおこなったもの、聞けばかなりの高山なので虫が少なく農薬の必要はないですし畑が起伏に富んでいるので場所場所によって個性の違うお茶になり、だからこうしていろいろなタイプの鉄観音を愉しめると説明してくれます。
あまりお客さんが来ないので心配すると、基本的には深圳を中心にレストランや茶商が商売相手で、自分たちが暗いためにここで小売の商売をしているので生活に影響はないのだと言います。
なるほど自分たちが住んでいるマンションの1階は商売には地味な場所ですが、その分家賃は安く、近所の人がたまに買ってくれたり、わたしのような個人的に付き合いもできたような人などが結構まとめて買ってくれたりして商売が成り立っているようです。

さて、いつものように店に入ると、久しぶりね、いつこっちに来たのというようにあいさつが始まり、今日はどんなのを飲むかなどと聞かれます。
茶芸店に必ずある大きな木の株を細工して作ったテーブルの前にかけながら、今日は、自分のではなくてお世話になっている友達の分なのでまあまあいいやつをお願いしますと返事しました。
鉄観音畑で働いてきた一族であることを証明するかのような色黒の彼女は、保冷庫に行ってお茶の入った袋を2種類取って来て、茶葉をざるにあけてわたしに差し出します。
丁半賭博でサイコロを開始前にチェックするように、茶葉の色を見て香りを嗅いでからOKの合図をして、いよいよ試飲スタートです。
わたしのような素人にはどうでもよいことですが、中国茶愛好家にはお茶の外観確認は大切なことですし、この神聖な儀式がお茶の試飲の開始を告げることなのでしょう。

わたしは、店にとって大きな利益を生む存在ではありませんが、恐らく唯一の外国人ですから、大袈裟に言えば日中の茶文化をつなぐ国賓のようなものです。
最高級の鉄観音は1斤(500グラム)あたり1500元もしますが、これが500元のものより3倍美味しいかといえばそんなことはなく、もっぱらこんな値段のものもあるという宣伝的な意味を持っておかれているようで、200~500元のものを高級茶として勧めてくれます。
けっして外国人だからとコストパフォーマンスに劣るもっと高いものを買えと言ったりはしません。

試飲中はいろいろと感想を言ったり特徴を聞いたりしますが、こういうところはわたしの語学力では歯が立ちません。
ワインのそれほどではありませんが、微妙な違いを表現する抽象的な言葉は言うのも理解するのも容易ではないのです。
2つのお茶はタイプが近かったので、もうちょっと違うものをともう2種類試飲させてもらい、4種の中から2種選択して半斤ずつふたり分パッケージングしてもらいました。

専用の缶があるのでそのまま入れてもよさそうなものですが、それでは缶を開けるたびに酸化が進んで早くダメになってしまいます。
すごく手間がかかりますが、わざわざ1回分8グラムずつに小分けして、小さな袋に真空パックして10個をひとつの缶に詰めてくれました。
お茶をつくる手間を知っている彼女だからこそ、ベストの状態で飲んでもらいたいという気持ちがそうさせるのでしょうし、ひとつひとつのパッケージには安渓人のプライドが籠っているとも感じられます。

鉄観音は嗜好品なので、誰でも美味しく感じられるわけではなく、そもそも中国人の中には鉄観音は薬のようなものだと忌避する人がいるくらいです。
淹れ方でも味が変ってしまうと言われ、わたし自身も家で飲むより現地での方が美味しく感じられるのがちょっと残念です。
ただ、何より店の人が一緒に何杯も飲んで買ったお茶は試飲できない店で買うそれより信頼感がありますし、大切な人に差し上げるものであればそれなりに自信をもってお渡しできるほとんど唯一ともいえる中国の農産品です。
あとはただ、お口に合うことを祈るばかりです。
【X-E1/Cine-Unilite 35mmF2 F2】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(4) | 2013/08/24 Sat

英国第二鏡頭公司

Cine-Unilite 35mmF1.9
「Wrayのレンズですが…」、と言うと、「例のレンズって?」と話が噛み合わないことがしばしばです。
レイは、ロス、ダルマイヤー、テイラーホブソンと並ぶイギリスの4大光学メーカーと言える存在ですが、イギリスレンズがもてはやされる昨今でも、今一つ知名度の上がらない地味な地位に甘んじています。
いちばんの老舗であるロスは1830年の創業で、そこから独立したダルマイヤーが1860年に設立されますが、テイラーホブソンはずっと遅れて1887年の発足です。
レイができるのは1850年ですから、これはロスに次ぐ歴史があることを意味しますし、創業当時は色消し単玉やペッツバールを製造していたのですから光学史を体現したレンズメーカーです。

しかし、その単玉レンズを見ることはあってもペッツバールの方はとんと見ることはありません。
その後のラピッドレクチニアの時代のレンズは時たま見かけるもののF値が暗く、焦点距離の長いものばかりで欲しいと思うようなモノはまずはでてこないようです。
20世紀の大口径時代には、ユニライトというF2レンズを出しますが、採用されたのは自社のレイフレックスという変わり種一眼レフとシネレンズだけで製造量はかなり限られたものだったと思われます。
F1という超高速レンズも製造されましたが、これはバックフォーカスがミリ単位で煮ても焼いても食えないレンズですし、あとは大量生産された引き伸ばしレンズが潤沢に市場にあふれるばかりです。

35mmF3.5というスペックのレンズがライカマウントで少量生産されたようですが、まずは見かけず、出てきてもそのスペックに対してかなり高価です。
レイのレンズを使おうと思えば、必然的にレイフレックスを使いづらいのを我慢して楽しむか、50mmF3.5の引き伸ばしレンズをライカマウントなどに改造するかしなければなりません。
わたしは、レンズが降下になってしまうよりだいぶ前にCマウントのシネ・ユニライトというレンズが捨て値で出ているのを見つけ、またカメラが壊れて動かないレイフレックス付のユニライト50mmF2をそれぞれ購入してMSオプティカルに改造してもらいましたが、そのようなタイミングの好い発見がなければレイのレンズを使う機会は一生なかったかも知れません。

さて、ユニライトはレイのワインが設計した4群5枚のレンズで、ちょうどダブルガウスの3群目の貼り合わせを1枚に減じた形になっていて、ダブルガウスの省略形と呼ばれています。
ユニライトが登場するのは戦時中の1944年で、設計の経緯などを知る由はありませんが、戦後すぐに日本を中心にガウスタイプは枚数を増やしてさらに大口径化を目指していく流れにはあらがえず、レンズ史に残る優れた設計にも関わらずキングスレークが自著に取り上げられなければ世に知られることのないレンズになっていたのではと想像されます。

ところで、ユニライト自体が製造数の少ない地味レンズだというのに、頭にシネを付ける意味がどこにあったのか分かりません。
作例のように、シネ・ユニライトはたいへんよく写るレンズですが、35mmフルサイズはカバーしません。
残念ながらマウント改造して使うにもAPSサイズのミラーレスユーザーまでです。
せっかくのX-E1ですからもっと使いたいと思いますが、もし、ライカMかM9を入手した暁には出番がなくなるかも知れません。
しばらくそんなカメラを買う余裕はないのでしばらく安泰そうですが、ソニーがフルサイズのデジタルを発売するという噂もあるようで、シネ・ユニライトも戦々恐々としてしているようです。
【X-E1/Cine-Unilite 35mmF2 F2】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2013/08/23 Fri

她們的老郷

Cine-Unilite 35mmF1.9
ここ大芬油画村を歩いていて面白いなあと感じるのが、中国全土のさまざまな地方から人が集まっているのを知るときです。
幼児もない相手にあなたはどこのご出身ですか、などと聞くわけにもいかないので推測が多く入りますが、ここで働いている人の過半数は広東省外から来ているのではないかと思えます。
もともと深圳は全国から労働力を集めている町なので不思議ではないですが、打工と呼ばれる出稼ぎ労働者の多くは地理的理由から湖南、貴州、広西が大半ですが、大芬ではより広いエリアに拡散しているようです。
以前知り合った画商は上海人で、ここでも紹介したことがある絵を習いながら働いていた目のくりくりした女の子は西安出身でした。
前者は深圳同様の都会である上海で働くのが普通ですし、後者は言葉のことなどを考えれば北京で働くのが一般的なので、やはり中国絵画界で大芬は全国区的な名声があるという裏付けなのかも知れません。

全国的名声というのはさすがに冗談ですが、それでもこれまで何度となく足を運んで絵や額を買ったり雑談したりした中で広東出身の人はただひとり湛江出身の水彩画家だけです。
もともと湛江の漁港近くの村で生まれ育った彼は、水彩の滲みを駆使した海辺の風景を得意にしていますが、ライフワークとして取り組んでいるのが中国各地の古鎮の風景です。
彼は年に何回か奥さんと小さな子を店番に残して古鎮巡りの旅に出るのですが、絵は現地で製作するのではなく写真に収めてきて帰宅後店番に戻りつつ時間をとって描き始めます。
そのときに必ず人物を点景のように取り入れるようにしており、彼の絵でよいなと思うところです。
功夫の師範のような個性的な外観の彼ですが、古鎮巡りの共通の趣味を通じてわたしの大芬での唯一の友人とも呼べる存在になっています。

大芬に限らず、中国で話をする機会があると、相手はわたしの中国語があまりにひどいのでたいがいあなたはどこから来たのかと聞いてきます。
当然日本からと答えるのですが、ではあなたはどこからと、わたしは必ず聞き返すようにしています。
出身地が自分の行ったことのあるところであれば素直にそう言うと相手も喜んでくれますし、そうでなければどんなところで面白いところはあるかと聞きます。
すると、まずたいていは非常にいいところだ、どこそこは面白いのでぜひ行ってみてくださいと説明してくれます。

日本人と中国人の考え方のようなものは共通点がとても多いと感じていますが、相違点はこういうところかなと思うのは、日本人だと贈り物するときつまらないものですと言うように謙虚に自分のいなかも何もないところだというように説明するケースが多いのではと思うのですが、中国では逆にそれほどのところではなくとも一生懸命によいところだと自慢するような傾向があるようです。
例えばわたしであれば、近くに鎌倉があるので自慢したいところですが、若い人が行ってもあまり面白くないかも、だいいち人が多すぎで行っただけで疲れちゃいそうですが、興味があればどうぞくらいのことを言ってしまいそうです。
しかし、中国人はまずは自慢ばかりでこういう物言いは聞いたことがありません。

そんな話を聞いて出向いてみると実際に説明通りに好いところだったというケースは稀で、だいたいが話と違うじゃんと失望する場合が多いような気がします。
長らく帰省していないことが、彼らの故郷を美化させてしまうということなのかも知れませんが、いずれにしても郷土愛の強さを感じることは間違いありません。
中国はあまりに広くて省ごと、町ごとに大きく環境がことなることを裏付けているとも言えそうです。

作例の女の子たちではありませんが、別のギャラリーの若い女性は陝西省西安に近い宝鶏市出身だということでした。
深圳からは高速鉄道がつながってだいぶ近くなりましたねと言いましたが、先月帰省したという彼女はその高速鉄道ではなく、ましてや飛行機でもなく、バスでまるまる2日かけて2000キロのかなた陝西省から帰ってきたそうです。
バスの方が安いので節約するのですが、そんな遠くから来ていても飛行機に乗ったことがないという人は深圳では多数派のようです。
当たり前のように航空便や高速鉄道で往復するようになったとき、彼らも、うちのいなかなんてたいしたものはありませんからと謙虚に故郷を語るようになるのかなあと思ってしまいました。
【X-E1/Cine-Unilite 35mmF2 F2】
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2013/08/22 Thu

水陸両用摩托車

Cine-Unilite 35mmF1.9
2012年7月末のことですから、ちょうど1年ほど前のことになりますが、香港に台風が直撃して予定の飛行機に乗れず、帰国が半日以上遅れて困ってしまったことがありました。
ただ、その時は滞在中、天気がずっと良好だったので、広東省北西のはずれの連州の少数民族の村まで足を延ばすことができました。
今回の滞在では、航空便に影響はありませんでしたが、滞在中の天気が最悪でした。
到着の翌日と翌々日が、自分としては体験したことのないような大雨に降られたのです。
こんな時期に香港方面へ向かうのはリスクをともなうのだということを、1年ぶりに再認識させる滞在になってしまったのが残念です。

到着翌日は予定がなかったので、例によって未踏の古村落を訪れるべく惠州を目指したのですが、これはわたしの生涯で最低の旅となりました。
朝一番のバスに乗ろうと意気揚々とバスターミナルに乗り込んだのですが、ちょうど到着する頃、どんよりした空からバケツをひっくり返したような雨が降ってきました。
もし、天気予報を見ていれば、遅くともこの時点で出発を断念していたはずでした。
恵州方面は、それこそ日本でいう大雨洪水警報が出ているような状況だったようです。

しかし、知らぬが仏でバスに乗ってしまいます。
そして、いつものようにしばらくすると眠たくなってほぼ爆睡モードのまま、バスに揺られ続けたようです。
ハッと目を覚まして時計を見ると2時間経過していてもう着いていてもいい時間なのに未だ高速道路を走っています。
あとで聞いて分かったのですが、通常の道路が冠水していたためかなり先の町まで拘束を走って一般道で戻ってくるような臨時ルートを通ったそうです。
通常2時間ほどの恵州までの旅程が倍の4時間になってしまいました。

ここからローカルのバスに乗り換えて1時間ほどかかると考えていたのですが、これまで見たこともないような大雨で視界が効かず、乗るべきバスの位置が分かりません。
雨の中を歩いて探す気が起きず、まわりの人たちと同様にしばらく様子を見ることにしました。
すると雷雲が急接近したのかドドーン、ドカーンと振動が体に伝わるほどの雷がそれこそ1分間隔くらいで落ちて、まるで戦場の真っただ中にいるような恐怖を味わうことになります。
一方で、雷がどすんと落ちるたびに目の前に駐車している十数台の自動車の防犯用の警報音が一斉になるのがコミカルで、雷が鳴ると同時に恐怖と雨宿りの人が一斉にはははっと笑うという何とも奇妙な体験をしてしまいました。

その後も軽食を摂りながら雨がやむのを待ちましたが、多少弱まってはまた豪雨となるの繰り返しです。
バスターミナルの前の道も心なしか水かさが増してきたのを感じて、ようやくいま深圳に引き返さないと交通機関がすべてストップで戻れなくなるかも知れないと気付き、慌てて深圳行きのバスの切符を購入しました。
やはりバスターミナルの近辺もかなり浸水していたようで、いちばん後ろの座席にいたので状況はよく分かりませんが、何度かUターンを繰り返したり普通こんな細い道をバスは通らないだろうという路地を抜けたりしながら進んでいくのが分かりました。

例によって、途中で寝てしまったのですが、一度だけバスの中がおおっとどよめいたような気配に目が覚めました。
何事かと窓を見ると作例のような状況で、バイクが今にも虫の息といった風情でふらふらと走っていました。
こんな天気の中、古村落を目指して自分をなんと無謀なことをしたのだと反省していましたが、さすが中国、上には上がいるものです。
彼はきっと深圳の海で水上スクーターを見た記憶がよみがえって、オレのバイクもあんな風に水の上をすいすい走れるのではと勘違いしたのでしょう。
帰りも図ったように同じ4時間を要しましたが、往復8時間の長旅の収穫は、この1枚だけにとどまったことを考えると、作例の男性とわたしのどちらが愚かだったかは意見の分かれるところと言えるかも知れません。
【X-E1/Cine-Unilite 35mmF2 F2】
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2013/08/19 Mon

老朋友回来了

M8/Unilite 35mmF2
人の多く集まるお祭りでいちばん困るのが食事です。
予約は受けてもらえず、めぼしい店は行列ができで、やはり少し遅らせて食べるのが得策なようです。
ただ、せっかく雑多な店が並んでいるので、屋台で買い食いなんてのもよかったかも知れません。
そんな中で、お祭りに参加しているムードが高まるようにも思います。

そば屋を出ると天気はすっかり好転していて、2本のノンコートレンズのみで参戦していたわたしには厳しい条件になりました。
しかし、そこはありがたいことに、山形から参加のY形さんが Wray Cine-Unilite 35mmF2 を持参してくれていました。
以前Y形さんがシネレンズでの撮影が必要になり、わたしの35mmレンズの中からチョイスしてもらったものを返却のために持ってきてくださったものです。

わたしは50mmレンズ派なので35mmシネレンズはあまり持っていませんが、それでも Kinoptic, Speed Panchro, Kino Plasmat などの選択肢もありました。
その中で、無名とも言える Cine-Unilite を選ばれたことにわたしは驚きました。
性能面では、このレンズこそがいちばんの高性能と密かに信じていたところ、それを見抜いたかのようにずばり選択されたからです。

実はこのレンズ、わたしはR-D1とM8でしか使ったことがなかったので気付かなかったのですが、開放でフルフレームサイズの撮影をすると4隅がブラックアウトしてしまうのです。
Y型さんが撮影した海辺の光景など素晴らしいものでしたが、望遠鏡で覗いたような真ん丸の絵に、何とも申し訳ない気持ちになったものです。
それ以前にも、L/Mリングの不具合でピントが来なくなり、撮影がすべてパーになるなど、このレンズに関しては迷惑の掛け通しでした。

1泊の撮影行ということで、荷物をやりくりして持ってきていただいたこのレンズ、さっそくその実力を見せてくれます。
シネレンズらしくテクスチュアの描き分けが抜群で、着物、鼓のひも、金の布などがそれぞれに存在感いっぱいに描写されています。

ハイライトの文字部分が滲んでいるようにも見えますが、一方で太陽光線を目一杯浴びた背後の建物はまったくフレアも出ずに余裕の表現です。
わたしは、この屋根のやわらかな描写にしびれました。

少し苦手意識があった35mmレンズですが、やはりぐっと寄るのが肝要ですね。
街角スナップではこんな寄りは難しいですが、お祭りのようなシチュエーションではぴったりです。
今度は、このレンズをメインにお祭りを追っかけてみたくなります。
【Cine-Unilite 35mmF2 F2】
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(6) | 2009/10/14 Wed

小洲簡介⑦蹲下聊

R-D1/Cine-Unilite 35mmF2
地図がなくふらふらしていましたので、道に迷わないように常に小川の位置を意識します。
狭い村なので迷子になってもなんでもありませんが、ぐるっと回ってまた同じ人に会ったりすると恥ずかしかったりします。

さすがにこの水量では洗濯は無理ですが、川沿いには生活の匂いがいっぱいです。
護岸の石積みがいいですし、壁のシミに味があります。
窓枠のブルーはなかなかのセンスですが、いすがあるのにうんこ座りする女性は不思議です。
のんびり歩いているとそんなことがらがどんどん視野に入ってきて、ますます歩みを遅めてしまいます。
こんなのが最近の散歩のスタイルになってしまいました。

Cine-Unilite 35mmF2 の描写をもう一枚だけ。
開放の無限遠も、なかなかいい雰囲気です。
繊細さとやわらかさが同居していて、前ボケが油彩風になるのがイギリス流という気がします。
さすがにシネレンズで 35mm は、周辺まで完璧とは言えませんが、R-D1 だからかずいぶんと健闘しています。
いつもながらに、もう少し使っていればとのちのち後悔させるレンズと言えます。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(1) | 2008/12/10 Wed

小洲簡介⑥為什麼

R-D1/Cine-Unilite 35mmF2
小洲を代表する古建築として有名な家屋です。
名称がありますが、中国語のフォントが出ないため表記できないことをお詫びします。
牡蛎の貝殻の家という意味の名称になります。
その名のとおり、近くの海で採れた牡蛎のカラをびっしりと貼り付けてあります。
これは古代からの知恵だそうで、雨を避け家が丈夫になるばかりか、夏涼しく冬温かくなり、虫よけにもなるアイディアだそうです。
この建物が建った清代はみなこのような家だったそうですが、現在は3軒しか残っていないそうです。貴重な文化遺産として保護されていますし、小洲最大の見所になっています。

さて、レンズは去年の四川旅行以来久しぶりに使う Wray の Cine-Unilite 35/2 です。
今回、たまたま Wray のレンズを簡単に説明したパンフレットを入手したのですが、そこでは Cine-Unilite は F2 ではなく F1.9 になっています。
解説では、このレンズのスピードと平面性から、テレビ用のカメラにぴったりである、と説明しています。
また、この Cine-Unilite F1.9 シリーズには、25mm, 35mm, 50mm, 75mm, 100mm が用意されているとありました。
ここで使用した、35mmF2 とWrayflex 用の 50mmF2 以外未だ見たことがありません。

Wray は、Dallmeyer や Cooke と比べて同じ英国ながら低く評価されているメーカーのようです。
K氏からは、あろうことか Wray で働いていた老人からも前二社より劣ると言われたと教えてもらっています。
Wray の復権のためにも、Cine-Unilite 50mmF1.9 を入手したいものです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2008/12/09 Tue

像室内楽的展覧会

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2
生まれて2回目の写真展の見学に行ってきました。
写真展というと、実に敷居が高いですし、そもそもがわたしには写真の良さとか撮影者の意図のようなものは分からないからと敬遠していたのです。

しかし、肩肘張らずとものんびり見れて、温かく迎え入れてくれるような写真展というのもあるのですね。
むかし、ブダペストの宮殿の狭い一室で聴いた、愛好家の演奏によるモーツァルトの弦楽四重奏曲の演奏会の楽しい高揚感を思い出しました。
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2008/09/23 Tue

四川之旅~⑲到達

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2

歩いた時間は正味5時間ほど、かなりの部分をバスとロープウェイのお世話になっているので、頂上に着いたと言っても達成感はまるでありません。
翌朝のご来光は雨で見られなかったので、苦労もなく、報われることもない山登りだったという感じでしょうか。

それでも到着時は崖から雲海が見渡せ、これは誰もが感嘆するような眺望でした。
オランダから来たというカップルは、
「ぼくたちの国には山といえるようなものがない。3000メートル? それどころか多くの土地が海抜より低いんだから。それにしても凄い眺望だ…」
そんなことを呟きながら、ふたりは、いつまでもいつまでも、雲の広がりを眺めていました。

四川の旅は、下山後、さらに楽山、成都と続き帰国の途につきます。
成都から広州の便が1時間以上遅れて乗り継ぎ便出発25分前到着だったため、クローズしていた全日空のカウンターを開けてもらって、時間オーバーの搭乗という地獄から天国の帰国になりました。
こんな小さなトラブルが頻発しましたが、結果的にはいい方向へ導かれ続けた幸運な旅だったようです。

1週間の短いたびをネタに2週間以上書き続けるのは、かなりの無理がありました。
このへんで、終了といたします。
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2007/10/05 Fri

四川之旅~⑱合掌

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2

今日は峨眉山に登るため、早起きして7時に出発しました。
3000メートル級の山ですが、そこは観光者に開かれた山で、景点を除くとほとんどバスとロープウェイで山頂まで辿り着けます。
登山をしないわたしにも、あまりにもありがたみが感じられないのではと疑問が浮かぶほど、あっさりと頂上まで辿り着いてしまうのです。
当然九寨溝などと同様、ここにも何万単位の旅行者が入り込んで山の中を右往左往状態で、喧騒やら渋滞やらの世俗的なよしなしごとが溢れてしまっています。

ここ峨眉山は、本来は仏教の聖地です。
現地でもらったイラスト地図を見ると、20あまりの歴史ある古寺がみちみちにあり、そのどこでも僧侶たちが厳しい修行生活を送っています。
聖地巡礼に訪れる僧侶も少なくないようです。
何度かそういった僧侶たちと行き会いましたが、彼らは一歩一歩を大切に登っているように見えます。
観光客とは違う荘厳な雰囲気にこちらの身も引き締まろうというものです。

写真の僧は、山頂までもう少しかというところですれ違ったのですが、遠目からもなにか強い気を放っているような、俗な言い方をすれば凄みを感じさせるというものがありました。
すれ違いざま、わたしはどうした訳か、失礼ですが写真を撮らせていただきたいと、咄嗟に申し出ていました。
僧は、さも当然のように一瞬立ち止まって、これも力強い微笑をレンズに向けてくださいました。
このときわたしは、普通にありがとうと頭を深めに下げたのですが、僧はわたしに向かって手を合わせてくださるのです。
僧侶に対しては手を合わせるものだということを忘れていました。
以降、年若い僧侶、歩くのも辛そうなご年配の僧侶と何回かすれ違いましたが、わたしはその都度立ち止まって手を合わせました。
僧侶も、当然のように手を合わせてくれます。
馬鹿なことを書くようですが、国籍とか宗派とか信仰の有無までをも超えて、それぞれの僧侶からそれぞれに教えをいただいたような厳かな気持ちがしました。
それは何かと問われれば、やはり何かがあったという訳ではなく、旅にありがちな高揚感から来る思い込みであるに過ぎないとは分かっているのですが。

この写真の僧に手を合わせていただいた時は、後にいた数人の人たちにも微笑をかけられたり、暖かい目で見ていただいたりしました。
僧はひとりで歩いていたわけではなく、数人の人を伴っていたのです。
彼らは僧衣を来ていなかったので最初気付かなかったのですが、ですからお弟子さんとは考えにくいですし、従者かあるいはボディガードか、なにかそういうような雰囲気を感じました。

いずれにしても、この僧がどこにおられる、どんな方なのか、今になって非常に気になっています。
この赤い僧衣は他ではまったく見かけなかったからです。
すぐさまチベットの僧かなとも思いましたが、どうも違うようです。

そんなことを考えていたところ、先般のミャンマー僧侶のデモの映像が日本にも伝えられ、見れば彼らはみな同色の僧衣を身に着けていたので、ああっと感慨に打たれました。
その後の報道では、軍政府が寺院を迫害したり、果てには僧侶に向けて発砲したりということでした。
そして、直後の日本人ジャーナリストの死です。
心の動揺と怒りを禁じえませんでした。
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(1) | comment(4) | 2007/10/04 Thu

四川之旅~⑰夜寺

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2

桃坪から成都を経由して、一気に峨眉山に向かいます。
4時間半の行程のはずが、途中事故渋滞で1時間も動かなくなったりで、7時間の行程になってしまいます。
狭いバスの中、かなりきつい移動でした。
この渋滞の時は、ようやく解消したと思ったら対向車線からのろのろとフロントガラス大破のバスがやってきて、いったい何が起きたのかすっかりと驚かされたりしました。

成都からは、漢字で書かれたチケットを片手に右往左往する青年を案内して、同じバスの人になります。
アイルランドから来たそうで、これから2年かけてアジアをまわると目を輝かせます。
では日本にもと聞くと、日本には残念だが行けない、何故なら日本に1日滞在する金でインドでは1ヶ月過ごせるからと言います。

ちょうど女子ワールドカップ開催中で、成都でも数試合行われたためか、外国人の姿をよく目にしました。
入場券売り場やレストランのメニュー、タクシー乗車時、トイレはどこだ等大概は困っているシチュエーションで、その都度ヘタクソな英語とお粗末な中国語で通訳をかってでることになります。
何度"Can I help you?"を言ったことでしょう。
中国人と間違えられるケースがほとんどだったことから、かなり欧中友好に寄与したと自負します。
日本でだったら、外国人が困っていてもさすがに自主的に助け舟を出したりするような性格ではありません。
というよりは、話しかけられたりしたらまずいと避けるくらいの小心者です。
旅を続けていると、人格をも変えられるのかなあ、と我ながら不思議な気分でした。

さて、薄暗くなりかけた頃、峨眉山の登山口近くに到着しました。
近くの古寺で道中無事の報告をして宿の温泉でくつろぐという計画でしたが、真っ暗な道を引き返す恐怖の寺参りと市民プールのようなせせこましい温泉にすっかり崩壊の憂き目を見ます。
ただ、観光ではなく信仰のために古寺参りしている姿が目立ったことと、閉門時間になっても彼らの参拝を見守っていた僧の姿には救われる思いがしました。
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(7) | 2007/10/03 Wed

四川之旅~⑪玉米

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2

村の入口にいた若者が、ガイドをかってでてくれました。
彼の説明を聞きながら村を巡ります。
しかし当然ながら、説明の半分も理解できませんし、ヘタクソな中国語で外国人だとたちどころに見破られてしまいます。
この旅では何度かあったのですが、外国人と分かることで、かえって対応がよくなったのが分かります。
外国からわざわざ来てくれるのが嬉しいのでしょうし、あるいはこの国のマジョリティたる漢族に支配者的な感情があって、かつてその中国を侵略した歴史を持つ日本人にそこはかとない好感を持っているような話も聞きます。
トルコ人が日本人を好むのと同様の感情があるということのようです。
複雑な民族の感情については、軽々しく語るべきではないでしょうが、もう少し語学力をつけて話し合ってみたいことだとは思っています。
もちろん、漢族の人に対しても。

全200戸の小さな村ですが、村自体が1000年以上の歴史を持っていますし、建物だって100年以上経ったものばかりが並んでいます。
目にするすべてが目新しく、ついつい3時間近くも、うろうろと見て歩くことになりました。
興味津々の我々に対して、それでは家の中も見てみますか、と件のガイド君は自宅まで案内して部屋をじっくり見せてくれます。
建物は石でできていますが、当然ベッドや家具などは木製で、10年ほど前から電気も来ていることから、一般的な地方の家と多く変わるところは無いという印象です。
信仰的な部分は除いてですが。

基本的に平屋作りで、屋根部分がフラットなため、屋上を倉庫などに転用したり、増築したりしています。
そのひとつが写真の穀物小屋で、ちょうど彼のお母さん(?)が、シンプルな器械を使ってとうもろこしの粒を取り分けているところでした。

この地方ではとうもろこしは、生食しないで、何かしら加工して食べるようでした。
この夜、別の村で食べたご飯の中にとうもろこしが混ざっていましたし、麺にも混ぜるといいます。
現金収入の手段にもなっているでしょうし、前日も見たように、とうもろこし畑がこの地方の風景そのものとも言えます。
ただ、酒の原料にするという話は聞きません。
この村にも、枇杷酒、梅酒、クコ酒などを造っていたので少々いただきましたが、とうもろこし酒? ないねえ、と関心すらなしの雰囲気だったのでした。
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(2) | 2007/09/27 Thu

四川之旅~⑩免費

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2

松潘を朝7時に出発し、バスに揺られること3時間で汶川に。
ここでまたバスに乗換えと聞いていたのですが、これが軽ワゴン車で意表をつかれます。
そして、空いていたと思った後部座席に座ってみて、鶏の先客がいたことに気付いて、また意表をつかれます。
しかし、今回の旅にはめずらしく、この車には幸運も乗り合わせていたのでした。

こんな車でもこのバスにはしっかり車掌のお姉さんが乗車していますが、客が5人+数羽だけとあって退屈しています。
いろいろと話しかけたりして、楽しい小1時間を過ごすことができました。
蘿蔔寨(少数民族チャン族の村。夢ト寨のように表記)に行くという話になると、交通手段はタクシーだけだが、帰りの足が無いのでタクシーだと待ってもらわなくてはならないので、知り合いに行ってもらうよう頼んでくれるといいます。
200元でOKといいますが、ちょっと高すぎでしょう。
そう伝えると、本来入場料60元×2名分かかるが、村に知り合いがいるのでこれが不要との説明。
それでも値切って150元で行ってもらうことになりました。

さて、バスを降りるとやって来たのは、車掌の親父さんなのでした。
そして村への入場ゲート手前の畑で農夫をひとり拾い、こいつんち皆で行くから通してくれと行って入場ゲートをスルー、農夫は知り合いでもなんでもなく、家の前で降ろしてあげて、われわれはそのまま村まで行ってしまうのでした。
親父さんに、これはあまりにひどい、入場料は払うから、チャン族の貴重な現金収入でしょう、というと、払う必要なし、入場料は全部政府にもっていかれてしまうだけ、それよりガイドにチップをあげてやってくれと逆に説得されます。

複雑な思いのうちに、村に着きました…、いえ、なかなか着きません。
10分以上も山道を上って、やっと到着です。
手前にはトウモロコシ畑と花椒の樹が広がり、丘の先は急峻な崖になっていて下には岷江が轟音をたてて流れ、雲の向こうには3000メートル級の山々と氷河が聳えています。
どうして、こんな山の高みに村ができたのでしょう、本当に頂上のわずか手前というロケーションでした。
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Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2007/09/26 Wed

四川之旅~⑦高処

R-D1/Wray Cine-Unilite 35mm F2

黄龍の全長は7.5キロもあるそうです。
しかし、入口の所にロープウェーの絵があって、お年寄りでも大丈夫と謳っています。
逆に言えば、このロープウェーさえなければ、ぐっと静かに落ち着いて廻れるはずです。
とにかく、訪れる人の多さは半端ではなく、九寨溝に行く人のほとんどは、ここにも"寄る"でしょうから、ずっと広い九寨溝よりも人口密度が一段と過密になります。

それともうひとつ、ここは海抜3000メートルを超える高度になるそうです。
缶スプレーのような簡易酸素ボンベなどがものものしく売られたりしています。
医療施設の問題もあるでしょうから、心臓の悪い人など要注意と言えるでしょう。

あと、どうも9月は雨がちのようです。
道がよく滑るので気を付けないといけません。
みちみち"小心路滑"の看板が出ていましたが、わたしは2回も転んでしまいました。
一昨年、同じシチュエーションでライカをぶっ壊した経験があるので、今回は肘で受身のような格好で防ぎました。
肘が腫れるほど痛かったですが、そのときは大人数の前ですっ転んだ恥ずかしさで何も感じませんでしたが。

わたしたちは、7.5キロの登りを猛スピードで上がりきり最奥の五彩池に辿り着きました。
ん? 五彩池?? 九寨溝にも同名の池がありました。
どうも、ネーミングに独自性がないですね。
瓦屋根はチベット寺院です。
ところどころ人影が見えてますが、首尾よく人の列が途絶えたため、あまり目立たずホッとしています(右側の切れている先は大混雑状態)。
雨降りで、みなカラフルな傘をさしてますので、自然の中ではなんともうるさくて仕方ないです。

そうは言っても、冷たく澄んだ空気が、水源への力強い遡行が、チベット僧の優しい眼許が、ぱんぱんに張った脚が、この美しい景観へと導いてくれたことへの感謝は忘れることはありません。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Wray Cine-Unilite 35mmF2 | trackback(0) | comment(0) | 2007/09/23 Sun
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