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為什麼大阪

Elmar 3.5cmF3.5
1年ぶりの奈良をじっくり見て廻るべくひとりで歩く計画を立てていました。
去年はわざわざやって来ながらたった数時間しか滞在していなかったので、それを取りかえさないといけません。
ただ、あのとき奈良でダヴィドを押し付けて宿や食事の面倒を見てもらった奈良在住のレンズ愛好家のSha-sindbadさんには1年越しとは言えお礼が必要です。
突然でしたが、食事にお誘いすることにしました。

忙しい中の突然の呼び出しに応じてもらっただけでもありがたかったのですが、Sha-sindbadさんはわたしの日程を確認すると、自分の予定をすべて変更してわたしに合わせるということになってしまいました。
さすがにそこまでは申し訳ないと固辞しますが、こういうところで頑固なのがSha-sindbadさんで、奈良ひとり旅は、奈良おとこふたり旅へとタイトル変更になりました。
行き先も変更ですが、そこはわたしのたっての願いで、わたしを気遣っての観光地巡りではなく、Sha-sindbadさんが得意とするフィールドを歩くということにしました。
朝9時半に近鉄奈良駅集合と決めて夕食を解散します。

翌朝は7時に宿の朝食です。
ちょうど30分で食べ終えると、宿のオーナーに2時間の散策コースを教えてもらいます。
外国人専用のゲストハウスなので英文の地図が用意してあって、そこにマーキングして手渡してくれました。
朝の冷たい空気の中を歩き出すとウォーキンもグのおばあちゃんがいて、あいさつすると、それをきっかけにオーナーにも勧められた浮見堂まで案内してもらいました。
奈良ホテルに長く勤められたとのことで、道々いろいろな話を聞かせてもらい時間が短いくらいでした。
日常ではこういうことはないのに、こういうところではいろいろな人に出合ったり、親切にしてもらったりするのですから、旅は不思議ですね。

浮見堂のあたりでは、着物美人の撮影が行われています。
カメラマンはまだ若い女性でしたが、彼女がポーズや表情について注文を出すと、これまた不思議なことにモデルはどんどん美しく変化していきました。
てっきりプロのモデルかもしかしたら女優なのではと思いましたが、聞いてみると間もなく結婚なので記念のために撮影を思い立ったのだと言います。
何枚か便乗で撮影させていただきましたが、ご本人たちに申し訳なく、作例ではピントを失敗したものを採用しました。
他にも朝の散策は見るものすべてが新鮮で、最後にキリスト教会のバザーにも出くわして奈良らしい和の小物を買ったりで、集合時間ぎりぎりに駅に着いてSha-sindbadさんをやきもきさせてしまったようです。

そしてまず向かったのが、大阪鶴橋です。
あれ? 奈良に行ってなぜに大阪に? はい、わたしがアダプターを自宅に置いてきたため得意のペッツバールレンズが使えないという話になって、大阪へ行けば売っているからと行先変更してもらったんですね。
真に申し訳ない限りです。
その鶴橋周辺はかなりのディープスポットで、Sha-sindbadさんのロボグラフィの聖地のようなところでしたが、もちろんスナップにも最高のエリアです。
しかし、そんなスナップをするよりもSha-sindbadさんの撮影風景を見学したり、あれやこれや言っている方が楽しく、またスナップもいろいろ問題があるケースが出てきそうなのでおとなしくしていることにしました。

作例は、市場前の商店街にあったクジラ肉の専門店です。
ここでも遠方から来ていて買い物できないというわたしに、クジラについて熱心にレクチャーしてもらいました。
クジラの販売は外圧もあって厳しい環境にあるのかと考えがちですが、日本の伝統食であるし、売り手の誇りを感じることができます。
専門店はなかなかないようですし、次回の関西土産によいかも知れないと思いました。
【Alpha7/Elmar 3.5cmF3.5 F3.5】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/12/10 Tue

日本古鎮紀行

Elmar 3.5cmF3.5
もう先々週のことになってしまいますが、奈良に行ってきました。
昨年もちょうど同時期に奈良を訪れていますが、このときは飛騨高山から車と鉄道で向かって午後到着してその夜には帰途についていますので半日も滞在していません。
中学校の修学旅行が2泊3日の京都・奈良でしたが、それも宿泊は京都で、奈良にはクラス全員が乗り込んだバスに揺られて点々と廻った観光地に足を着けたという程度のものでしかなく、今回が初めての奈良での宿泊になります。

そもそもなぜ突然奈良かと言えば、紅葉が見たかったからとか、興福寺の阿修羅像に会いたくてとか殊勝な理由があるわけではありません。
某航空会社のマイルが期限切れになり、しかもそれがローシーズンになる12月でしか使えない程度のマイル数しか残っていなかったため、渋々12月に羽田→伊丹線を探して土日はもういっぱいと分かり、ベターな選択が月曜の夜の伊丹→羽田の予約だと考えて、それなら12月末だと仕事に差し障るだろうと、初旬の月曜に有休を取って関西行きを決定したのです。

これでは、まだなぜ奈良かに説明が及んでいないですね。
理由のひとつは、昨年奈良に行ったとき、スペイン人のダヴィド君と一緒だったのですが、奈良町を散策しているときに素敵な宿を発見しました。
しかもオーナーがスペイン語もできるということで、ダヴィドをそこに泊めさせたかったのですが、残念ながらその時期はずっと宿泊予約でいっぱいで泊ることができなかったのです。
いや、実を言えば、ダヴィドよりもわたしの方がその宿を気に入ってしまい、本来は外国人のためのゲストハウスだというところに無理を言って今回ひとり泊めさせていただいたのです。
ここは思っていたとおりすばらしい宿泊を体験できました。

そして、もうひとつの理由が、わたしがライフワークとして行っている中国の古鎮や古村落の散策に対して、おまえが行くのは中国ばかりで日本についてはどうなんだとの意見をもらったことがきっかけでした。
日本にも古い町並みが残るところはたくさんありますし、小京都と呼ばれる町も存在しますが、もっぱら関東エリアの栃木、川越、佐原とか、出張ついでに行ったとこなどしか訪問しておらず、自分の周囲を見ることなく他国に行ってはあれこれ何か書くのは正しいやり方ではないとあらためて思うようになったのです。
かと言って、中国古鎮巡りをやめる気は毛頭ありませんが、空いている時間に国内の同様の場所をもっともっと歩かねばならないと考えています。
そのとっかかりとして、今回、奈良町や今井町などを歩こうと考えたのでした。

わたしは旅行するときのひとつのポリシーとして、自分の日常の生活と同様のクオリティの旅を心掛けています。
それは、家庭や月給を考えれば、金持ちではなく、かと言って貧乏とも言えない中間層であるのは明らかで、外国に行ってもその国の中間層的なレベルの旅をするという意味です。
例えば、中国は日本よりも多くの分野で物価が安いですが、だからと言ってホテルや食事を日本での金銭感覚でやってしまうと、中国人の中では中間層を飛び越えて上の下くらいの人の生活水準の旅になってしまいますが、これはわたしの日常ではないのでそれら出費を現地の中間層くらいに抑えるということをしているのです。
だからどうしたと聞かれるとまた困るのですが、わたしの考えとしては、視線の位置を日常でも旅先でも変えないことでより見えてくるものがあるのではないかということがあるのです。

奈良に向かうのは新幹線かやはり伊丹空港経由が便利だということは分かっているのですが、その半額近くで行ける夜行バスの利用が、中国ではいつもバスに乗っていることもあって、生活レベルとも合致した自分スタイルかなと思い、生まれて初めて夜行バスを利用してみました。
何もそんな公卿のようなことをと同乗されそうですが、選択したバスは通常の4列よりも余裕ある3列シートで、シートピッチやフルフラットになることなどは、航空機で言えばビジネスクラス相当になるので、想像以上に快適な移動でした。
今回は日程に余裕もあるので、バスで寝られなければ宿でずっと休憩しててもいいのです。
もうひとつの旅のポリシーは、無理のない範囲で何でもチャレンジすることなのですが、夜行バスはそれがうまくハマったパターンです。
旅ではスタートが肝となることが多いので、成功は約束されたと確信したのですが、その後はいくつかのミスでいろいろと迷惑をかけたりすることになります。
【Alpha7/Elmar 3.5cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2013/12/09 Mon

闘牛愛好人

M8/Elmar 35mmF3.5
昨日とは、時・所とも変わって、1月14日の浅草になります。
横浜はすごい人出だったとため息をつきましたが、浅草はさんなものではありません。
ただでさえ土日は人が集まるというのに、この日は初詣の人あり、新東京タワー(という名前でしたっけ?)を実に来た人ありで、とんでもないことになっていました。

わたしは少し遅れて合流したのですが、それに追いつこうと混雑を突き進むうちに気分が悪くなる始末です。
こういうのを人酔いというのでしょう。
自分もその一員なので文句を言うのははばかられますが、日本人はみんなが行くところへ集中する傾向が強い民族のような気がします。

折しも、今日のニュースで、政府が富士山と鎌倉を、世界遺産の候補としてユネスコに推薦することを正式に決めたとのニュースが流れました。
まえまえから疑問だったのですが、世界遺産に登録されることにどのようなメリットがあるのでしょうか。
地元で商売されている方のほとんどには売上が上がるなどのプラス要素があるのは間違いないと思います。
きっと皆さん、世界遺産を大歓迎でしょう。

では、ふつうの市民や鎌倉が好きでよく訪れる人にとってはどうなのでしょうか。
週末の鎌倉は浅草とそう変わらない人出だと思いますが、小町通りや一部の神社仏閣に人が集中していたのが、どんどん拡大していってしまうと思われます。
市民も鎌倉愛好家も鎌倉の静けさを気に入っているのであって、賑やかだから好きなのではないと思うのです。
そっとしておいてもらえないものでしょうか。
もしくは、世界遺産に登録されるとこれだけのメリットがあると、みんなに理解できるような説明が欲しいものです。

前の週の横浜の人ではローカルや近郊の人がほとんどだと思いますが、浅草では全国各地はもとより、外国からも集結しているようで、あちこちで外国語が飛び交うのを耳にします。
そのなかでいちばん目立つのは中国語ですが、それはみんな団体で、彼らが大声だからです。
お寺も神社もある浅草では、むしろ西洋人が歩いている方がたいへん気になります。

おみくじを引いて、内容を訳してもらっているふたり組の一方の背中に、沖縄闘牛の文字が踊っていました。
闘牛愛好家のスペイン人たちだったのでしょうか。
物怖じせずに旅を楽しむ姿には経緯を表したいと思います。
こんな外国からの旅行者はけっして少なくないと思うのですが、彼らに鎌倉が世界遺産になったら来てと言っても、答えはきっと、世界遺産かどうかなんて問題ではなく、好いところならぜひ行きたいね、に違いありません。
【M8/Elmar 3.5cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2012/01/27 Fri

喝着珈琲照相

M8/Elmar 3.5cmF3.5
東大周辺なら安くて美味しいボリューム満点の店があるに違いないと探し歩きます。
しかし、わたしたちふたりはこの日不振なうえ、そういう嗅覚はまったく働かず無駄にうろうろ歩きまわるだけでした。
あきらめて駅に向かうと、今度は食事処が並んでいてどうにか遅い昼食にありつけます。

大久保の山崎光学へ向かおうと地下鉄春日駅に降りようとすると、近くから小滝橋車庫行きのバスがあるとの表示が出ていました。
これはラッキー、バスもすぐやって来て、一気にレンズ修理に話が盛り上がります。

今度は車窓からSクンが中古カメラ店を発見して、ちょっと寄ってましょうとひと停留所先で降りて店を覗いてみます。
こじんまりとしたお店でしたが、少なくともライカ関係のアイテムは良心的な価格タグが貼られています。
キヤノンの広角レンズが格安だったので、悩んだうえに購入します。
Sクンの観察眼からレンズを入手できたということで、運気も上昇傾向にあるような気がしてきます。

再度、小滝橋車庫行きのバスに乗り、早稲田から高田馬場駅前を抜けるとほどなく小滝橋通りが見えてきました。
終点の前ですが、ここで降りた方が近そうなので咄嗟に下車すると、やはり見慣れた山崎光学まではほんの5分の道のりでした。

土曜日も山崎さんは仕事しているようで、聞くと、土曜は来訪者が多いのであえて休まないのだそうです。
忙しい中、尋ねて行くのは申し訳ないと思いつつ、レンズ・ユーザーとのコミュニケーションを大事にする山崎さんの姿勢に頭が下がります。
ユーザーも、山崎さんも、双方が納得できるレンズ修理を心がけているということでしょう。

わたしは、だいぶ以前に頼んでいたレンズの修理が完了したので受け取りました。
かなりひどい状態だったので、なんであんなレンズを買ったのか山崎さんから訝しがられましたが、何しろ珍しいレンズだったので背に腹は代えられなかったんですと説明します。
このレンズは修理前にすでに使用していましたので、今度の撮影に使ってみて、修理によって性能を取り戻したところをぜひ見たいと思います。
その時は、先ほど買ったキヤノンもいっしょに持っていくことにしましょう。

山崎光学初挑戦のSクンは、愛用のヘクトール5cmF2.5を差し出し、修理可能かを恐る恐る聞いています。
山崎さんに、これは直りますねとの力強い返事を聞いたSクンは嬉しさを隠せません。
これこそが、直接のコミュニケーションで相手を納得させる山崎さんのスタイルの賜物といえるでしょう。

山崎光学から新宿西口までは、歩くと30分ほどかかります。
しかし、お互い足取りは軽く、もう暗くなって撮るのも難しくなっているのにカメラを構えたり、あらたなレンズの話題で盛り上がったりと、30分がまったく長く感じられません。

本日最後は、いつものカフェで反省会です。
Sクンは、わたしの修理からあがったレンズがすっかり気に入ったようです。
というのは、もともと50mmの画角から一歩踏み込む75mmが気になっていたのですが、高価なズミルックスや興味が湧かないコシナを試す機会が訪れないうちに、70センチよりも寄れる50mmレンズでも同様の効果が得られると気付いたところ、まさにこのレンズが50センチまで寄れるレンズだったからでした。

寄れるといえば、このエルマーも70センチまで距離計連動できるように改造してあります。
その近接での撮影をしていないことを思い出して、遅ればせながらカフェのシートにかけたまま隣の椅子を撮ってみました。
籐と金属の描き分けがなかなかに決まっているように思います。
ボケも二線などのいやらしさがなく、広角のそれとしては自然で好感が持てるような気がします。
三週間後には、Sクンのヘクトールが同じ場所から、別の絵を描き出しているはずですが、同時期のエルマーとの違いが今から愉しみです。
【M8/Elmar 3.5cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/03/21 Sun

走像大学生

M8/Elmar 3.5cmF3.5
お昼はどうしようかという話になって、東大の学食なんてどうだろうと話はまとまりました。
ふたりとも懐具合を気にしないといけない程度の持ち合わせですし、このあと最後にレンズ修理が待っています。
やはり食事は安くてボリュームがあるだろう、学生食堂というのは正しい選択に思われました。

池之端から東大のある本郷は目と鼻の先のはずです。
ところが、日本の最高学府とは縁もゆかりもなかったわれわれふたりは、東大がどこにあるのかいまひとつ分からずあちこち迷うことになります。
さいわい通りがかりのおじいさんに丁寧に教えてもらって、辿り着くことができました。

はて、東大は一般人が入ることができるのでしょうか。
いちいち学生証を見ることはないでしょうが、わたしにおいては明らかに学生にも教授にも見えない怪しい人物としてストップがかかるかもしれません。
去年でしたか、明大教授がかつての教え子に殺害される痛ましい事件もあったので、警備は厳重なのではないかも知れません。

少し小さくなって門を通り抜けましたが、警備の親父さんはいぶかしがるでもなしに普通に通してくれます。
いや、それどころか、不思議なことにキャンパス内を道路が通っていてタクシーとかトラックとかが普通に走っています。
誰でも入って来て良いということのようです。
オープン・キャンパスという言葉を近頃よく聞きますが、こういうことのことなのでしょうか。

少しこそこそした態度はあらため、俄然強気になって大手を振って歩き始めます。
とにかく腹が減ったので学食を探さねばなりません。
案内の地図があってそれはすぐに分かったので、そうなると余裕をもってスナップしながら、しかしどことなく早足で歩を進めます。

途中、入試合格者の番号が貼り出されている掲示板があって見入っている人がいたり、犬を散歩させている親子がいたり、もう春休みなので学生よりも近所の人が散歩に利用している様子がうかがえます。
マントをはおった個性的な女子学生がぜっこうの被写体に思えましたが、後ろに目が付いているのか写真には撮られまいという意思を感じるほどに、わたしのレンズをかわして歩き去ってしまいました。

どうもカメラを持ってやってくる人もけっこういて、わたしが見たのは女性ばかりでしたが、みな一眼レフを手にキャンパス内を撮り歩いていました。
作例の女性も一眼レフでこの建物を撮影していましたが、途中ポラロイドに切り替えてなおも熱心にここを撮影していました。

わたしも負けじと低い姿勢から目を惹く彼女の青いスカートにピントを合わせてスナップします。
1枚目がだいぶ左に傾いてしまったのですが、これが彼女の積極的な撮影態度を表しているようで、また建物の右側は超広角で捉えたみたいでなんだか面白く、平凡な水平写真をやめて採用しました。
あるいは学生かと思わせる若い女性でしたが、撮影フォームはかなり堂に入っていました。

実はこの建物の地下が目指す学食だったのですが、悲しいことに土日はお休みだったのでした。
落胆。
40分待ちの等伯に写真に騙される東照宮、団体で落ち着かない旧岩崎邸…。
どうも、この日は行動がぴたっと決まらない、そんな1日だったようです。
【M8/Elmar 3.5cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(2) | 2010/03/20 Sat

安静的地方

M8/Elmar 3.5cmF3.5
岩崎邸に入ってレンズを交換しました。
同じエルマーですが、こちらは3.5cmの広角です。
室内はいくつかの灯りと窓からの自然光だけでかなり暗かったのですが、ISO160のまま手ブレ覚悟で撮影して廻ります。
1/8~1/60あたりで、ほとんど手ブレはなかったようです。
普段のスナップとは違って、動かないものを撮るので呼吸を整える余裕があるからでしょう。

困ってしまったのが、ここもすごい人がやって来ることでした。
わたしたち同様、等伯展にあぶれた人なのか、等伯も見たし岩崎邸も見なくてはという人なのか、ひっきりなしに入場者を集めています。
団体で来られる人たちもいて、少し賑やかなのは、どうしても洋館の雰囲気とマッチしません。

そしてそれに輪をかけるのが、邸内の警備員の仕事熱心振りでした。
階段を降りる人がいれば、はい1列で降りてー。
立ち止まる人がいれば、はいそこ止まらない、右回りで見てください。
写真を撮るのに壁に背中をあてている人がいれば、はいすみませんが、よっかからないでー。

これはいったい何事でしょうか。
社会主義の某国でも、ここまで徹底した規則の押し付けは体験したことは無かったです。
もう少し落ち着かせていただけないものでしょうか。

作例は、レース越しのやわらかな光に心奪われて、といったところのものです。
実は撮影位置に立ち入り禁止のロープが張られていたので、ここで撮影する人はみんな同じような写真を撮っているだろうと思われます。
結果もみんな似たり寄ったりでしょうが、微妙な差異を書き出してみることにします。

エルマーでは暗部の表現が弱いようで、階段下のシャドーが全部まっ黒になってしまっています。
しかし、カーテンの下部分の色や階調の再現はなかなかよく出ているようで、これはライカ・レンズで撮った甲斐があったところです。
影がブルーに転びやすい状況でしたが、この時のM8は調子が良かったようで、影は影として表現されているのが好ましいです。

また、普通は人が立ち去ったところで撮るところを、わたしの場合人が来るのを待って撮っているのが、最大の特徴だと言えるでしょうか。
【M8/Elmar 3.5cmF3.5 F3.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2010/03/19 Fri

石獅子

R-D1/Elmar3,5cm F3.5

エルマー3.5cmf3.5というレンズは、ライカで最初の広角レンズで1932年から1950年の間に42503本が製造されたとあります。
わたし自身1本かなり初期の玉を所有していますが、たまたま別のものをお借りする機会がありました。
比較的後期の玉で、コーティングされています。
自分の初期玉が案外シャープで味のある描写なので、コーティングがあれば更に写るのかなと期待します。
しかし、これがまったくひどいものでした。
フードなしがまずかったのでしょうが、ほとんどにフレアが出て、おまけに中心以外はけっこう流れます。
解像度は当然低いです。

ただ、2段アンダーに撮ったこの写真では、フレアが目立ちませんし、周辺の流れもほとんど気になりません。
しかしやはり、雰囲気あるように見える狛犬は、暗部の表現が弱いですし、立体感にも乏しい感じがします。
単に個体差と言っていいのか、あるいはテッサータイプの広角での限界付近ということなのか、はたまたズマロンが開発済みなのでこの頃のエルマーは手を抜かれたのか…。
意外にこのレンズも使っている方は少ないようですが、これはレンズの性能に起因していそうです。

狛犬は市の文化財だと表示がありました。
かなりのハンサムです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/10/16 Tue

連州和清新之旅~⑥白薯

R-D1/Elmar3,5cm F3.5

山岳地帯にまとまって独自の集落を形成するヤオ族の村の美しさは、旅人にとって、ひとつの理想郷といえるかもしれません。
ただ、その住民にとっては、伝統的な暮らしが理想的なものであったとは限らないようです。

中国の経済開放政策の影響で町に出て働く人も出ているでしょうし、そうでなくとも生活の厳しい山を降りて平坦な地域で暮らすようになった人は多いのでしょう。
わたしが訪れた村も、空き家が目立ち、壁が崩れて廃墟になりかけた家までところどころ見かけたのには胸が痛みました。
現在、80人のヤオ族が暮らしているとのことでしたが、村の規模を考えると全盛期から人口が4分の1、5分の1に減っているだろうことが想像されます。

写真の軒先も、無人化しているように感じて勝手に上がりこみましたが、よく見れば臼にイモが入っていました。
静かに暮らす老人の姿を思い浮かべ、少し切ない気分を味わわされます。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/05/11 Fri

連州和清新之旅~⑤看我

R-D1/Elmar3,5cm F3.5

コツン、コツン、コツン、コツン…。
トタンを打つ音で目が覚めます。
一瞬自分がどこにいるか分からず、やや間があってから、まさかと跳ね起きて窓を開ければ外は案の定の大雨。
がっくりとうなだれます。
しかし、午前中のうちに連州を発たなければならないことを思い起こし、ままよと宿を後にしました。
目指すは、わずかな滞在時間ながら、少数民族ヤオ族の村、この旅の最大の楽しみです。

待てどくらせど現れないバスに見切りをつけ、手近なタクシーを捕まえます。
初めて日本人を見たと興奮気味の運転手は、それだけでも特別なことだったようで、前日に確認した相場より安く村まで連れて行ってくれたのでした。
道中も大雨はあいかわらずで、しかも村が山岳地帯にあるため、徐々に霧が広がっていくという最悪の天気に迎えられます。
そんなこともあってか、かなり道に迷いながら到着。
村は、現金収入を得るため入村料を徴収するシステムになっていました。

運転手を残し、山肌の斜面にへばりつくように並ぶ石段をひとりゆっくりと上がります。
ほどなく最初に出会った母子とあいさつを交わしました。
ここでも、なんで日本から? とまたびっくりされます。
外国人などほとんど来ないといいます。
こちらも負けじと、こんな山の村にこれだけの美人がいるのに驚いた、写真撮らせてと、やり返したりします。
深い霧に、ナチュラル・ソフト・フォーカスの仕上がりでした。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/05/10 Thu

連州和清新之旅~①情侶

R-D1/Elmar3,5cm F3.5

予定していたバスは売り切れ…。
さすがに中国でもゴールデンウィークに入っているため、1時間後のバスになっていまいました。
さすがに時間をもてあましましたが、それを多少なりとも軽減してくれたのが、この若いふたりでした。
べたべたとすごく熱いのに、なぜかずっと別々の行動。
中国のカップルは純真そのものというイメージはもはや過去のもので、若い連中とくれば日本とそう変わらないのでしょう。
おしりの方は、中国女性に軍配でしょうか。広州のバスターミナルにて。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2007/05/06 Sun

夫婦石頭

R-D1/Elmar3,5cm F3.5

道の駅にほど近い、散歩道のかたわらに、以前から気になっている石がありました。凡庸なネーミングですが、夫婦石と呼んでいます。
間に小さな土管が挟まり、そこへたんぼの水を逃がすために石で覆うようなかっこうです。
なんてことはない風景ですが、石にわずかに表情が感じられて、ついつい足を止めていたのでした。
恐らく設置した人も、かなり見てくれに配慮した石の選択とレイアウトに、ひとり満足していたのではと想像しています。

わたしのエルマー3,5センチは、ぴかぴかのニッケル製です。見た目が美しいうえに、距離計に70センチまで連動するようにカムを改造してもらっており、お気に入りの1本です。
しかし、やはり写りは…。
シャドーは完全につぶれてしまっていますし、4隅も流れてしまっています。
おかげでというか、モノクロですと、かなり昔の写真を思わせる、味のある写真になります。
年齢相応のレンズとし、敬愛していると言うところでしょうか。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2006/03/09 Thu

太陽馬上下去

R-D1/Canon 28mm F2.8

目久尻左岸(?)は足にとてもやさしいです。
もともとやわらかな土の上に、わらが敷きつめられていて、足首、ひざ、腰と優しく包んでくれるかのような歩き心地です。
太陽が落ちかけた柔らかな西陽のなかでのひとこまは、そんな土手の感じを伝えてくれていますでしょうか。道の駅「中将姫」です。

キヤノンのこの28mmレンズは、エルマリートやロッコールの同スペックのレンズの評判と比べて、ずいぶんと地味な存在です。
しかし、対象型ならではのコンパクトさと収差の補正を得ながら、F2.8という明るさは脅威のレンズで、少なくともどこかが2者より劣るということはないように感じます。
ただ、深度はこのレンズが一番浅いような気がしてならず、なんとかそれを生かそうと、開放でばかり撮ってしまいます。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmar 3.5cmF3.5 | trackback(0) | comment(0) | 2006/03/09 Thu
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