猫子不是中心

Elmarit R 28mmF2.8
海野宿の最終回です。
その家並みの美しさを紹介できるような作例を1枚も出さないうちに終わってしまい申し訳ありません。
ただ、今日の作例は気に入っているので、これで締めくくれるのは個人的には、まあよしとしましょうくらいには言えるかと考えています。

久し振りのR用エルマリートはとてもよく写って、オールドレンズとは言えないとがっくりでしたが、現代レンズらしい逆光での強さはわたしの他のレンズにはなかなかないもので、この光線状態ではベストの写りだと思っています。
コントラストの良さからでしょうか、こんな逆光で色がこれだけ表現されるとは思わなかったので、そこがまずいいなと思います。
これは偶然ですが、人物に当たる太陽光の輪郭線が室に美しいですね。

そして、これが気に入っている最大の理由ですが、猫の白毛が見事にレフ板の役割を果たして中央の少女の顔を照らしていたので、これだとこの位置で図々しく撮らせてもらったのです。
撫でられている猫も幸せそうな表情をしていて、子どもの顔と猫の顔とがいっしょになるポジショニングを取りかけましたが、幸いにしてわたしはあまり猫の写真には撮るのも見るのも関心が向かないのでそえはならず、猫毛レフ板を見出してこれだと撮影することができました。

もうひとつお気に入りになった理由は28mmの距離感の記憶がよみがえったことです。
昔、カメラを始めたころは広角の使用頻度が高くて、とくにRではないM用の2代目エルマリートをM6と組み合わせてよく使っていました。
その頃はスナップで、人物を取り入れたものを狙っていましたが、28mmという画角は被写体にかなり寄らないと面白い写真になりりません。
普通にしている人にカメラを持って寄ると警戒されてしまうというか、そもそも自分にそんな行動をする勇気がありませんので、狙いは何かに集中している人にぐっと近付く作戦でした、

被写体は子どもが多くなってしまいますが、スナップのうち何枚かに1枚はそうやって撮った写真で、自分で見る限り面白い写真と言えるのはそういう写真ばかりでした。
今日の作例を見て、そういえば10年以上前にライカで撮っていた時は、こういう写真を撮ろうとしてたっけと思い出させてくれたのです。
エルマリート28mmはRもMも少し大きすぎるので、35mmレンズを何か付けて、M6スナップを復活させたくて少しワクワク状態です。

海野への小さな日帰りの旅は、天気に恵まれ、モデルに恵まれ、食事も大満足と絶好調だったのですが、最後に失態があったことを付け加えてお詫びとしましょう。
翌日もお休みだったので、せっかく信州まで来たのだし、夜に地酒を呑みながらそばを食べてゆっくり帰ろうと段取っていたのですが、さて、駅前温泉に浸かって汗を流し、調べておいたそば屋に行くとなんとお休みだったのです。
閉まっているのに気付かずこの辺のはずなんだけどとずんずん歩いて、しまいには走って探してで大汗をかいてしまいました。
仕方なく上田に出て、そばは何とかいただけたものの、時間の都合で慌てることになってしまい、最後のドタバタが愉しかった1日に水を差した格好です。
ローカルのお店が東京の感覚で土日や夜も開いていると考えてはいけないのだと思い知らされました。
【Alpha7/Elmarit R 28mmF2.8 F2.8】
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thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(0) | 2014/12/07 Sun

鹿肉三明治

Elmarit R 28mmF2.8
さすが信州と感心したのが、小さな宿場の祭りにもかかわらず食べ物が豊富にあったことです。
結果的には、種類が多すぎて食べ切ることができませんでしたし、食べようと思っていたものが早々に売り切れて食べることができずということもありました。
この祭りに出掛ける人はかなりの空腹で出掛けて、帰るときはお腹をぱんぱんにふくらませることになるでしょう。

わたしたちがお昼に選んだのはジビエ・サンドで、何でも鹿肉のメンチのサンドイッチとのことでしたが、市内のワイナリーで正装しているというシードルとも相性よく美味しくいただくと、それだけで満腹になってしまいました。
祭りの売りは、安く提供している2種類のほうとうだったのですが、食べることができません。もうひとつの名物のくるみのおはぎをknpmさんとシェアしていただきました。
他にも各家の自慢の食べ物や野菜・果物の販売もありましたが、見ている余裕なくことごとく売り切れてしまっていました。

2日前の作例の美人姉妹は畑で栽培したキウイを販売していたのですが、これも気付いたときには売り切れていて、そのことをきっかけにknpmさんが話をしているうちに写真を撮らせてもらったという経緯があるので、売り切れてモノがなくなっても諦めるのは早いという教訓になりました。
最初話を聞いたときはキュウリかと思って、わざわざここでキュウリをと思いましたが、さすがにフルーツどころの信州ではキウイなのかと確認できました。

いろいろと話を聞いていると、売り切れる理由がよく分かります。
祭りで外から人が来るとなれば、少々高めでも売れそうなものなのに、お祭りなのでと安く販売しているようなのです。
それならわたしたちもいろいろと買い込めばいいかといえば、荷物が増えてただでさえ、替えレンズなどで膨れたバッグが重たくなるのは避けなければなりません。
最後にささっと欲しいものをまとめ買いができればよかったのですが、多くが売り切れで残念でした。

特に残念なのがワインで、市内にはワイナリーがいくつかあって、いずれも勝沼や塩尻などとともに日本のトップクラスと評されているそうです。
勝沼が甲州ぶどうにこだわっているのに対して、こちらではフランスの優良品種のメルローやカベルネを栽培していることからフランスワインと区別がつかないほどのクオリティまでに高品質なワインを製造していて人気が高く、入手が難しいものもあると聞きました。
それらは当然高価ですが、その時飲んだメルローはリーズナブルながらもふくよかな果実味に富んでいて、料理と合わせなくても美味しく飲めるミディアムボディでした。
聞けば、オーナーはあのエッセイストの玉村豊男さんとのことでした。

作例の古建築のお宅には、持ち帰りが楽な豆や梅干しなど自家製のものを安く販売されていたので、いただいて帰りました。
それどころか室内の写真も撮らせていただき、たいへん感謝しています。
どうして、ここにだけ古い建築が残ったのでしょうと野暮な質問をしてしまったのですが、実に明快なお答えをいただきました。
多くの村では長男などが町に出るとなると、家族が揃って町に住むのが普通だったのですが、海野宿では、頑張ってひとりでやって来い、その間家はわたしたちが守るからと送り出すようにしていたそうです。
その間お互いにたいへん厳しい生活を強いられたのだと想像しますが、きっと家族を思う心が強く、どうにか凌いで故郷に錦を飾ったりすることができたのでしょう。
古い町並みを今に残す背景には、家族の絆が何より必要で、村全体でそれを守り通そうとしたということだったのですね。
【Alpha7/Elmarit R 28mmF2.8 F2.8】
thema:ペッツバール genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(2) | 2014/12/05 Fri

緑色鏡胴

Elmarit R 28mmF2.8
赤レンガ倉庫にヴィンテージカーを見に行ったときは、直前に見つからなかったフィルターがやっと手に入ったこともあって、マクロ・プラズマートを久々に使いました。
ペッツバール以外のレンズも久し振りでしたし、ライカを使わなくなってからノンライツレンズを使うのもどれくらい振りのことか思い出せないくらいです。

今回は、長らくそのフードを探して見つからず、諦めていたところひょっこり手に入ったので、早速そのレンズを持ちだすというマクロ・プラズマートと同様のパターンで選択したレンズを持って行きました。
それが、エルマリート28mmF2.8のライカR用レンズです。
このレンズのフードは、35mmF2や35mmF2.8などと共有できる一般的なものなので入手困難ということはありません。
しかし、わたしのエルマリートはR3サファリ用のオリーヴグリーンと言われる緑色の鏡胴なので、同色のフードをずっと探していたのですが、フード単独ではまったく見つかりませんでした。

レンズの達人から、欲しいレンズのことを念じていれば、やがてそれは通じてレンズは向うからやって来てくれるものですという、レンズ蒐集家のための格言を教わりました。
実際わたしは日々念じることで、いつくもの希少レンズを手に入れてきたのですが、先に挙げたマクロ・プラズマートはその最たるものですし、最小絞りF8のゾナー5cmF1.5、アンジェニュー35mmF2.5、初代クロームのズミルックス35mmF1.4、ズノー35mmF1.7、シムラー5cmF1.5などはどれもがそうやって手に入れたオリジナル・レンズですが、当時の相場でもびっくりするくらい安く購入していますが、今の価格と比較すると4分の1とか5分の1といった値段だと思います。

ところが、せっかく4万円ほどと相場よりはかなり安く元箱付で入手したサファリレンズの専用フードはいくら念じても、まつたく姿を現しませんでした。
同時にR用ズミクロンの初代ライカフレックス用クローム鏡胴もやはり念ずるものの買うことができません。
R用クローム・ズミクロンは実は時々目にしていたのですが、どれもとても高価で買う気が起きなかったのですが。
もうサファリレンズを持っていることを忘れた、恐らくレンズ入手から10年以上経ったつい先日、このフードがロンドンのライカに強い店のウェブカタログににぽろっと出ていたのです。
即刻入手して、ついに念願を叶え、今回の海野宿でのダルマイヤーのペッツバールとともに持参するレンズに加えることにしました。

ライカR3サファリは1978年に限定2500台が製造されたようです。
軍用を意識したオリーヴグリーンのボディの限定ライカとなれば高価に取引されるのではと考えがちですが、R3自体がベースモデルがミノルタということもあって不人気で、それほど高い価格で取引されている訳ではないようです。
それにしても、28mmF2.8サファリカラーはボディより製造数が少なかったはずで、たぶん1000からせいぜい1500本くらいの製造なのではと想像しますが、わたしが入手した時は普通の黒鏡胴の同レンズよりむしろ安く売られていて、不思議な気持ちで購入しました。
最近使っていませんがライカSLを持っているのでそれと組み合わせて使いましたが、とても好く写るレンズで、M用のエルマリートより全然いいじゃないかと興奮しました。

今回、あらためて使ってみますと、写りがいかにも現代レンズのそれで、今の自分にとっては関心の持てないレンズになってしまっています。
それはそのはずで、レンズの製造も1978年ですからもはやクラシックレンズとは言えないちょっと古いという程度のレンズです。
それでもたまに持ち出すのにはいいと思いますし、珍しいサファリレンズなので他の人の興味を惹くのは間違いありません。
と思っていたのに当日は誰からも声がかかることはなかったばかりか、同行のknpmさんですらまったくの無視状態です。
色違いだけのレンズというのはダメだということを゜意味するのでしょうね。
【Alpha7/Elmarit R 28mmF2.8 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(0) | 2014/12/04 Thu

第三個古鎮

Elmarit R 28mmF2.8
酷暑のカンボジアから一気に飛んで、今日からは肌寒かった海野宿のふれあい祭りの作例を紹介したいと思います。
海野宿と言ってどこにあるか分かる方は残念ながらあまり多くないかも知れません。
しかし、海野宿は東御市にありますと言っても、ますます分からなくなってしまうばかりでしょう。
東御市は長野県で、ちょうど10年前に東部町と北御牧村が合併した市だと言ってもまだピンと来ないでしょうか。
長野と軽井沢の間の上田市から私鉄で10分ほどのところと言えば、ようやくだいたいの位置が分かってもらえると思うのですがいかがでしょう。

長野県の古い町並みというと、妻籠と奈良井があまりに高名です。
わたしも4年前に奈良井宿を訪れましたが、旧街道沿いに古建築が驚くほど長く連なっていて、これだけの町並みが残っているのかと感嘆したものです。
それ以外にも県内には町並みの美しいところは多いので、関東なら川越や栃木などの小江戸と呼ばれる町に匹敵するところは多くあるようです。
しかし、海野宿は知名度はそれほどでもないかも知れませんが、旧街道の左右に古建築が密集している点において、前述の妻籠・奈良井に準ずる日本の古鎮と評価しています。

交通についても紹介すると、東京から新幹線で上田駅までおよそ1時間半、しなの鉄道に乗り換えて10分、田中駅で下車、歩いて15分少々で海野宿に到着します。
時間はかかっても安く行きたいという向きには東御から池袋・新宿方面に直通高速バスが走っています。
自家用車では、上信越自動車道の東部湯の丸インターを降りてすぐのところです。
新幹線や高速を使えるのはアクセス的にやはりとても便利で、関東から見た場合は、海野が妻籠・奈良井に勝る点です。

今回は、knpmさんとふたり旅でしたが、新幹線で向かいました。
せっかくの信州の旅なので、1泊して温泉に浸かったり、他の町も見たりすることができればよかったのですが、11月の3連休で宿の手配や現地での移動手段の問題などから泣く泣く日帰りすることになりました。
8時12分発の新幹線に乗り込んで、レンズ話などに花を咲かせていると早くも10時半には現地についていました。

メジャーでない町のあまり宣伝をしていなそうな歴史祭りですが、海野宿自体の規模が小さいので、到着時はけっこうな人でごった返していました。
カメラマンも大勢いますが、馬車道まつりの時に感じたのと同様、定年退職世代くらいの片がほとんどでした。
というよりは、若いカメラマンはまったく見かけません。
ほんとにわたしが最年少だったのではないかというくらいで、20代のカメラを持った人がいたと思ったら装束を着た参加者の友だちで、雄姿を撮影しに来ただけのようでした。

もうひとつは老若を問わず女性カメラマンがほとんどいなかったのが不思議でした。
東京や横浜では男女比が変わらないのではというくらい女性カメラマンも活躍しているのが実感できるのですが、地方に来るとなかなかそういうわけにはいかないのかなあと考え込まされました。
わたしは、おばあちゃんとか若い女性とかがメカニカルなカメラなんかを使いこなしているのをみたら嬉しくなるようなたちなので、ちょっと残念な気がしました。
作例の少年もきっと同じ思いだったのか、がっかりした様子が表情や仕草に表れてしまっています。
【Alpha7/Elmarit R 28mmF2.8 F2.8】
thema:ペッツバール genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(0) | 2014/12/01 Mon

軍用鏡頭

R-D1/Elmarit 28mm F2.8 (R)

一昨日から続けてのライカR用エルマリート28mmです。
普段、収差たっぷりのレンズと遊んでばかりだと、すみずみまでシャープな絵は目に新鮮です。

ところで、このレンズはR3サファリ用のオリーヴ仕様のかっこいい鏡胴です。
もう6~7年前でしょうか、アメリカのショップで400ドル程度で出ていましたが、同程度の普通の鏡胴のものと値段が変わらなかったので、後先を考えずに購入したものです。
「ライカレンズの見分け方」でもノーマルバージョンが「C」に対してオリーヴは「R-」なのですからおおらかなお店です。
そして、この太い鏡胴のレンズをR-D1にくっつけると、ミリタリー仕様一眼レフのような迫力なんです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(2) | 2007/05/26 Sat

水門

R-D1/Elmarit 28mm F2.8 (R)

目久尻のかたわらにあって重厚なまでに自己主張しているのが、この水門です。
物言わぬ番人ですが、積年の風雨に耐え、なんとも言えない風格を宿すに至っています。
これはモノクロでこそ、力強さ、美しさを表現できるというものでしょう。

幸運にも入手できた安物R→Lアダプターに、ライカR用のエルマリート28mmを付けています。
距離計非連動ですが広角なら問題ないでしょう。
せっかくですので45センチくらいまで寄ってみます。
SLのメーター不良で眠っていたエルマリートが見事に甦り、ジャンクアダプターに全面感謝です。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(0) | 2007/05/25 Fri

景致好

R-D1/Elmarit 28mm F2.8 (R)

目久尻の散歩では、たいがい用田橋そばのみはらし広場でしばしの休憩をとります。
名称通りのみはらしを楽しめますし、今の季節なら高台を横切る風を受けるのも気持ちいいです。
それと、ささやかですが季節の花を楽しむことだってできます。

この黄色い花には「うんなんこうばい」のプレートが付いていました(実際は「うんなんおうばい」)。
すぐに「雲南黄梅」の4文字が目に浮かびます。
調べれば案の定で、やはり雲南が原産、ジャスミンの親戚のようです。
ここ目久尻の、爽やかな風と流れる雲、青い空とそれを写す川の流れが、かつて歩いた雲南を少しだけ思い出させてくれたものです。
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Elmarit 28mmF2.8(R) | trackback(0) | comment(0) | 2007/05/24 Thu
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