デジャブの町並み

Summarit 5cmF1.5
日本、京都
【Alpha7R/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
スポンサーサイト
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2016/01/08 Fri

外国人旅行者が好きな寺院とは

Summarit 5cmF1.5
日本、京都
【Alpha7R/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2016/01/07 Thu

維也納幻想派

M8/Summarit 5cmF1.5
2ヶ月続けて大芬油画村で写真用のフレームをオーダーしましたが、もう家に飾れるだけの許容枚数を超えてしまいました。
しかし、今回もフレームをオーダーしました。
小さな1枚の絵があって、その絵を飾るためのフレームを作ろうと思い立ったからでした。

絵は絵はがき大の小さなもので、いつもの店でサイズを指定して価格を聞くと、前回のフレーム単価より高くなると言います。
クレームをつけると、フレームは小さくとも材料は1本使うので効率が悪いので高いのだとのことです。
値段を確認すると、フレーム1個が60元ですが、2個だと75元とのことでした。
3個ならもっと安かったかも知れませんが、何しろもう設置するスペースもないので、2個オーダーしました。
予定外の1個のためにサービス版でも映えるようなポートレートでも撮らなくてはいけません。

その絵とは、エーリッヒ・ブラウアーのシルクスクリーンです。
ブラウアーと言ってもご存じの方は多くないかも知れません。
ウィーン幻想派と呼ばれるグループの中心人物ですが、オーストリア出身でウィーンを活動の拠点としている現役の画家です。

ウィーンの芸術と言えば、19世紀末のクリムトやシーレなど、ゼツェッションの画家が有名ですが、ウィーン幻想派は彼らの影響を受けつつも独自の幻想世界を作り出した芸術家たちから成り立ちます。
有名なのは、ハウズナーとフックスのふたりで、現代画家として特に高い評価を得ています。

初めてのひとり旅でブダペストとウィーンを旅したとき、そのハウズナーと日本でも人気のあるフンデルトヴァッサーの芸術に触れる機会があり、世界にはこんな芸術が息づいているのかと感銘を受けました。
その旅の終わりに、ウィーン大聖堂近くのアートショップに、ハウズナーのシルクスクリーンを見つけ、購入を悩みました。
結局5万円近い値段にとても即決できず、、もっと小型で安いものはないのかなどと話をしていると、あとから現れた女性が、わたしの目の前でその絵をひと目ぼれして買って行きました。
アメリカからひとり旅してきた当時のわたしと同世代の20代前半の女性で、ゴシックやルネサンスなどヨーロッパ文化の伝統に触れた後でクリムト、シーレ、ウィーン幻想派と新しい芸術にも触れて、ウィーンの奥行きの深さに打たれたというようなことを言い残して去って行きました。

そんなことがあって、自分の感性の認めたものは優柔不断にうじうじと考えずに、すぐ自分のものとしなければならない。
あのときのちょっと恰幅のいいアメリカ美女の行動は、少なからずその後のわたしに影響を与えたような気がします。

帰国後ちょっとして、新宿でウィーン幻想派展が開かれウィーン幻想派の面白さを再認識したと同時に、アメリカに持ち去られたハウズナーの後悔がまた頭をもたげてきました。
別途ハウズナーの同様のシルクスクリーンが銀座の画廊で売られているのを知りましたが、数年後のそれは価格も数倍で完全に手の届かないものとなっていました。

そんなことはすっかり忘れていたのですが、先日、絶妙のタイミングでブラウアーの版画が売られているのを目にしました。
絵を見た瞬間、ウィーン幻想派だと思い出し、名前がブラウアーとあって新宿で絵を見たはずと、当時購入した目録を引っ張り出しました。
間違いなく彼の作風です。
小さなシルクスクリーンということで、作者サイン入りでしたがとても安い価格が付けられています。
かつてのようにためらうことなく、すぐに購入しました。

送られてきたそのままの状態で飾っていましたが、そうだ大芬でフレームを作ってもらおうと思い立ち、いま晴れてわたしのウィーン幻想派は、出会いからとても長い月日を経てわたしの部屋にあります。
その絵は、かつてウィーンを旅した若き日の自分につながっていますし、買わずに後悔するよりも買って後悔しろというその後の人生ともまたつながっています。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(6) | 2011/08/21 Sun

Summarit的謎謎

M8/Summarit 5cmF1.5
ズマリットの話の続きになります。
今まで何となく分かっていたつもりですが、よく考えてみてまったく理解していなかったと気付いたことがあります。
ご存じの方がいらっしゃれば、教えていただきたいと思っています。

今回使用したズマリットは、1950年製造の初期のロットです。
鏡胴には初期玉特有の"Taylor, Taylor & Hobson U.S.Pat.Nr.2019985"という刻印が入っています。
このパテントの意味がよく分かりません。
同様の刻印は、ライツ・クセノン5cmF1.5の米英輸出用にも入っていて、これはシュナイダー社の設計したレンズですが、アメリカとイギリスでは先にテイラー(・テイラー)・ホブソン社が特許を持っているためだと言われています。
わたしは、クセノンとズマリットにある2つの刻印は別々の意味を持つものと思っていました。
ところが、両者のパテント番号はまったく同じだということに(今さらながら)気付きました。

また、クセノンとズマリットの設計は同じで、ズマリットには高屈折率の新種ガラスを一部使って性能を向上させたと言われていると思います。
また、その後のズミルックス50mmF1.5では、レンズ構成は同じだが、恐らく曲率などは変わっているのでしょう、設計が変更になっていると言われているようです。

上に書いたNr.2019985のパテントの内容がどういうものかは分からないのですが、仮にシュナイダーの設計したクセノン、ズマリットと同設計のレンズそのものに関するパテントだとするといくつか類推ができます。

①前述のようにクセノンとシュナイダーは基本的に同じレンズで、7枚あるレンズ内のいくつかが新種ガラスに置き換わった程度の変更。

②おそらく、クセノンや後のスーパーアンギュロンは、シュナイダーからレンズユニットを買ってライツの鏡胴に入れるかたちで製造していたが、ズマリットではガラスからすべて一貫製造していた。

③シュナイダーは自社で設計した5群7枚のクセノンの版権をテイラー・ホブソンに売ったがドイツ国内ではシュナイダーから供給されるレンズについてはそれを許可するものとさせた。

④テイラー・ホブソンはさっそくイギリス国内とアメリカで特許申請して認められたため、ライツでクセノンの供給が始まった頃には、英米向けのレンズに他社の名称等を刻印するという屈辱を味わった。

⑤ライツは、クセノン改造レンズでパテントをかいくぐろうとしたが認められなかったものの、数年の後に特許切れとなりようやくテイラー・ホブソンの呪縛から逃れられた。

⑥ではテイラー・ホブソンが保有していたパテントによるレンズとは何かということになるが、少なくともクセノン名のレンズは無いので、別のレンズを自社生産していたことになるが、それこそがスピード・パンクロ50mmF1.5である。

⑦ところが、スピード・バンクロF1.5は、F2がすばらしく好評だったのに対して、コントラストの低いボケ玉と社内評価され試作を作った程度で中止され、こんなレンズのパテントを高く売りつけたシュナイダーとそこから自社カメラ用レンズの供給を受けたライツに激しい憤り…。


あまり面白い推理ではないですし、もう少し飛躍したものにしても良かったかも知れませんが、どの程度事実に即しているかは気になるところです。
それ以上に気になるのは、以前から噂ではその存在が取り沙汰される、先にあげたスピード・パンクロ50mm(2inch)F1.5は、実際に存在するのかということです。
ほんとうにクセノンと同設計レンズだったのか、描写的にも同じようなものなのか興味は尽きません。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/20 Sat

Summarit的白濁

M8/Summarit 5cmF1.5
ライツのズマリットは、1949年(Mマウントは54年)から60年の間発売されていた、もう半世紀以上前のレンズです。
1959年にズミルックスが登場したので、交替するかたちで生産終了したため製造期間は長いとは言えませんが、64870本作られたというのはけっして少ない数字ではありません。

いちばん製造数が多かった1956年は、Lマウント5684本、Mマウント4677本で、同年のズミクロンがL9479本、M17505本だったのに比べると半数以下ですが、エルマーのL10967本、M2903本に肉迫していて、時代が大口径レンズに向かっていたことを示しています。
ちなみに、ズマリットの前身と言えるクセノンは、1936~50年の間に6190本しか生産されませんでした。

市場でもよく見かけるズマリットですが、残念ながら多くの個体でレンズに問題があるようです。
わたしの経験では、前玉にダメージがあるものがたいへん多く、拭きキズがあるもの、くもりがあるものばかりです。
キズの原因の主たるものは特殊なフィルター径で、41mmまたは専用バヨネット式を使うため純正以外にフィルターが無く、フィルターを付けないまま使用してレンズをごしごし拭くというようなケースが多かったと想像されます。

くもりについても、ガラスに問題があるのではないかと思われます。
キヤノンのレンズにもくもりやすいものがありますが、経年によってくもりやすいガラスは何タイプか存在するようです。
わたしのレンズにも前玉にくもりがあったので、後玉にキズがあるという格安のズマリットを見つけて前玉を交換しようとしたのですが、これも前玉がくもっていてどうにもなりませんでした。

くもりは落とせるケースがありますが、わたしのレンズは順平さんにクリーニングをお願いしたものの完全には落とせませんでした。
作例を見れば一目瞭然ですが、どうしても影響は避けられません。
半逆光くらいでコントラストの低下が顕著ですし、ピント外に強いハイライトがあるとかなり滲みます。

しかし、光の影響を受けない状況では、ピントが合った部分はかなりシャープで、性能の高さをうかがえます。
その描写は、セプタックの開放によく似ています。
不完全なズマリットでしたが、この符合に気付いたので、今回あえて前玉くもりズマリットを使用してみたわけです。
再度、どこかで完全にクリーニングすることを前提に。

作例は、またしてもやって来た大芬油画村です。
これで3か月連続で、最終日の午前中の短時間来たことになります。
もはや撮るものもほとんど残されていませんでしたが、朝から彼氏とメールをやり取りする女性は数少ない例外でした。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(0) | 2011/08/19 Fri

辛勝

M8/Summarit 5cmF1.5
東京では2週間連続の熱帯夜だそうで、寝苦しい夜が続いています。
とくに風のない夜は、気温が30度近くをキープしているのではないでしょうか、ベッドで横になっていても背中や額にじっとりとした汗を感じます。
しかし、そんな中でも日曜と今日の朝は早起きして、より熱い朝の2時間を過ごしました。

昨日に続いてスペインのネタですが、サッカーのリーガ・エスパョーラが開幕する直前に、前年のリーガ覇者とカップ戦の国王杯覇者がホーム&アウェイで争うスーペル・コパが開催されます。
新しいシーズンの幕開けを告げるイベントのようなものですが、もちろん公式戦で勝てばシーズン最初のタイトルと言うことで真剣勝負が繰り広げられます。

それでも、リーグ覇者とカップ覇者が戦って何か意味があるのかという疑問があって、例年、プレシーズンマッチの一環のような位置付けに感じます。
しかし、今年は違います。
リーガタイトルを獲得したバルセロナが、国王杯を手にしたレアルマドリードの挑戦を受けるからです。
永遠のライバルの対決、エル・クラシコがいきなりシーズン開幕前に見られるのです。

結果は、アウェイで2点取って引き分けて有利な立場だったバルセロナが、後半終了近くのメッシのゴールで3-2で勝つという劇的な幕切れで今期初タイトルを手にしました。
わたしは長年のバルセロナファンなので、たいへん喜ばしいことなのですが、かなりの不安を感じさせるコパ獲得になりました。

第1戦では、チームの心臓部であるシャビやブスケツが先発していなかったことで、まったくバルセロナのサッカーはできずじまいでした。
2回しかなかったチャンスを2度ともものにして引き分けられましたが、レアルの必死のプレイばかりが目立つ内容です。
1-1の引き分けでもいい第2戦は、新戦力を柔軟に使った従来のかたちプラスアルファを期待したのですが、なんと先発メンバーが去年のベストメンバーそのままでした。
また、ロナウドとマッチアップするアウベスをほとんど上げさせなかったのは戦術としては正しいのでしょうが、やはり面白みを欠いていました。
バルセロナらしさを堪能できましたが、グァルディオラ監督のがちがちの采配により冒険的要素と言うか、彼らのサッカーに象徴されるような愉しませる指揮官振りを期待したいです。

実現すれば、シーズン前半のホームゲームを観戦する予定なので、それまでにどのような変化があるか期待したいと思います。
そして、昨シーズンのヨーロッパチャンピオンとして来日してクラブ世界一を争うことになります。
チケットが入手できた暁には、ぜひ、この間の彼らの進歩具合をこの目で確認しなくてはいけません。

作例は、深圳の各地で見られたユニバーシアードの特設ブースです。
各国からの来客に対応するためのものだと思ったので、英語で話しかけましたが、これだけいる女の子たちの誰ひとりとして英語を解しませんでした。
逆に初めて外国人と話をしたと感激される始末です。

ユニバーシアード関連の資料一式をもらいましたが、肝心の日程や会場が言及されていませんでした。
そのことを言うと、彼女たちは申し訳なさそうな顔をして、それはここに電話して聞いてくれと番号を指差されましたが、それは深圳に本店を構える銀行でした。
彼女たちは、なんのためにテントを設営してまでここにスタンバイしているのか。
先日も書いた、けっして豊かでない人も多い市民の税金の有効な使い方という概念はまったくないようでした。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(1) | comment(0) | 2011/08/18 Thu

愛老鏡頭的青年

M8/Summarit 5cmF1.5
順平さんの店で、M8修理を待っている間、客は次から次へとやって来ます。
といっても大半は、店頭に置かれた冷蔵庫の飲み物を購入する人です。
中国にはまだ自動販売機が普及しておらず(と言うか、日本以外にドリンクの販売機がこんなに並んでいる国ってあるのでしょうか)、通り沿いにはコンビニや商店が1軒もないので、こんな暑い日はけっこうな本数が出そうな気がします。
とは言ってもペットボトルの水が30円、オレンジジュースが50円の世界ですから、商売としてはたかが知れています。

飲み物以外の客は、もちろんカメラの修理に訪れる人たちです。
深圳には結婚アルバムなどを作る写真館がたくさんあって、そこの職業カメラマンたちがいますが、そう頻繁に故障しないでしょうから彼らは少数派です。
コンパクトカメラを持ってやってくる人もいなくはありませんが、これらは使い捨てと認識されていたり、コンパクトを使う人が修理依頼するのはマニアックな修理屋ではなく、販売店と言うことになるでしょう。

人数としていちばん多いのは、ニコンやキヤノンなど一眼レフを修理に出す人です。
経済発展未だ著しい深圳では、いわゆる大量の中間層を生み出しましたが、大金を手にした彼らが最初に向かうのが住居で、次に自動車、さらに選択肢はいくらでもあります。
しかし、大学を卒業したようなインテリだったりスノップだったりする若い世代が向かうのが、事物を創造するという魅力を持ったカメラに向かうのは当然の帰結だと思います。

ニコンやキヤノンの黒い一眼レフは所有するだけでステータスという一面もあるでしょう。
中国でもブログが流行していて、自ら撮影した作品を発表する場になります。
残念ながらすばらしい作品を作れるに至らなかったとしても、旅行でいちばん活躍するのはカメラでしょうし、日常だって愛する子どもの写真を優れたカメラで撮る必要があります。

天下のニコンやキヤノンがそうそう修理に出されることは無いでしょうが、初めて高級精密機器を持った人が無理な使い方をして壊してしまったり、あるいは海外旅行で購入したカメラに中国語の説明書が無く故障と誤解したりなどの理由もあるかも知れません。
わたしがいた時間は長かったものの夕方遅かったので客足は少なめだったと思いますが、それでも5人くらいのアマチュアカメラマンがニコンキヤノンを大事そうに手にして現れました。

彼らに対してひとり異彩を放った人物がいました。
順平さんと親しい常連のようですが、カバンの中からフォクトレンダーの6×9ベッサとロボットを取り出しました。
ロボットの方はこの日の撮影用で、ベッサのどこかに問題があって修理に出しに来たようです。
好いカメラですねと声をかけると、ベッサに付いたヘリアーの写りのすばらしさと、ロボットの機構の楽しさ写しやすさをしきりにしゃべっています。
このあたりは日本でも変わらないと思いますが、愛機を褒められて自慢したくなるのは、日本海の東西を問いません。

そのときわたしは、たまたま以前にクリーニングをお願いしたくもりズマロン35/3.5手にを持っていて、だいぶきれいになったもののどうしても完全にきれいにはならないと順平さんから手渡されたものでした。
そのままだと多分ほとんど撮影結果には影響なさそうでしたが、逆光では厳しそうでしたので、少しがっかりしていたところでした。

すると彼は、ちょうどズマロンを探していたのだが、売ってくれないかとわたしに訊ねました。
わたしは状態のことを説明しましたが、レンズを確認した彼はこれなら問題ないので値段を提示してくれと言います。
了承してくれるならと考えて相場的なところで3万円ほどのことを言うと、彼は予想より安いと感じたようで即金で買い取ってくれました。
わたしが、初めて中国人相手に商売した瞬間でした。

彼の名は、曾涛クン、イングリッシュ・ネームはテリーとなっています。
たぶん三十代前半くらい。
モノクロを愛好する写真クラブに所属していて、教えてもらったホームページに作品が出ていました。
http://www.b21.cc/
なかなかいい写真があり、ぜひズマロンの作品も見せてもらいたいと思う次第です。

さて、今日の作例は曾クンとはまったく関係なく、翌日、繁華街で見かけたPCメーカーのキャンペーンお姉さんたちです。
中央の娘がいちばんきれいと思ったのですが、残念ながら、笑顔も視線もなし。
いま見直すと、右端の娘がいちばんわたしの好みです。
彼女にピントを合わせるべきでした…。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F2.8】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(5) | 2011/08/13 Sat

相機修好

M8/Summarit 5cmF1.5
東門から湖貝路、湖貝路から東門と散策して、東門からほど近い順平さんのカメラ修理店にやってきました。
順平さんというのは姓名の名の方で、日本人にもなじみやすい名前なのでこう呼んでいますが、逆に名字は難しい字で検索しないとなかなか見つかりません。

見つかりました。
龔という字ですが、上半分が龍の字で、下半分は共という字。
日本語ではなんと読むのか知りませんが、中国語では下の共と同じ、ゴンと発音します。
名前の方は、順平で、シュンピンですから、ゴンシュンピンさんなのですが、わたしはゴンさんともシュンピンさんとも呼ばず、日式のじゅんぺいさんと呼んでいます。

レンズの修理やクリーニングなど、いつも面倒見てもらっている順平さんですが、今回は、より重要なお願いがありました。
ライカM8の液晶まわりに操作ボタンが集中していますが、それらが動かなくなってしまったのです。
5月にオーストラリアに行ったとき、突然の豪雨に打たれて、かくまったもののM8は少し濡れてしまい、翌日には影響からボタンを4~5回押さないと反応しないようになっていました。

これはまずいと思いつつも、撮影のためのファンクションはすべて問題なく稼働しています。
液晶を見たり拡大したりの操作系が少し鈍ったという状態でした。
帰国後ただちに修理に出そうと思いますが、いざ帰国してみると撮影自体できるので、恐らく5万とか8万とか修理費を取られるのではと思うと、純正修理には足が向きませんでした。

そこで思い出したのが順平さんで、国際電話をして事情を話すと、オレが直してやると請け負ってくれました。
しかし、M8の修理もしたことがあったんだと聞くと、無いと答えるので、大丈夫かと不安になりました。
その不安が引っかかったのと、滞在中あまり時間が取れなかったことで、6月7月と修理を依頼できませんでした。

するとじょじょに液晶操作が鈍くなっていき、とうとうほぼまったく動かない状態になりました。
これはまずいと銀座へ行けば良いのですが、わたしは徹底的にせこい性格で、その状態になってようやく順平さんにまずは見てもらおうと考え、今回の滞在時に時間をとって彼のところへ足を運んだのでした。

M8は初めてと言っていた順平さんでしたが、さすが、分解の手順は完璧に近いものを感じました。
ねじの位置をすぐさま探し当て、上カバーを外し、グッタペルカをちょっとめくって背面のカバーを外して、操作系の配線をつまみだしました。
すると、すぐに順平さんは顔を曇らせて、なんでもっと早く持って来てくれなかったんだと、かなり怒った様子でわたしに聞きました。
彼のそんな表情は初めてみました。

水が入ったことで金属パーツが腐食し始め、さらに3か月近く放置したことで腐食は少し進行していたのでした。
パーツ交換すれば簡単でしょうし、実際純正修理ならそうなっていたでしょう。
しかし、順平さんに部品を取り寄せられるばすもなく、一点一点バラして清掃していくしかないと薬液と脱脂綿を取り出しました。
恐ろしく根気のいる作業が始まったのでした。

6時に訪問して修理完了は10時過ぎになってしまいました。
申し訳なかったですが、その間、お腹がすいて近くの四川料理屋まで夕食をとらせてもらいました。
順平さんも途中食事をとったりしましたが、それにしても延々4時間もよく集中力高く修理し続けたものです。
組み上がったM8の液晶まわりのボタンは完璧に稼働し、まったく元通りの状態に復活しました。

恐怖の修理費用を恐る恐る訊ねました。
たいへんな作業だったので、500元もらいたいと恐縮しつつ金額提示します。
いままで順平さんにお願いした修理費の最高額です。
ああ、やっぱり高額化と一瞬へこみましたが、ちょっとして冷静になって計算するとわずか6000円ほどです。

わたしが日本人だからとぼったのか、あるいはしょっちゅう利用しているのでサービス価格なのか、はたまたその2つが相殺されて通常価格だったのかはまったく分かりません。
とにかく、わたしの立場からは、思ったよりもずっと安く修理してもらうことができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
今後とも、末永くお付き合いしたいと思います。

さて、作例は、順平さんの店の前で見かけた謎の集団です。
てっきりどこかのお店の店員が集まっているのかと思えば、小学生にしか見えないような若造まで混じっていて謎は深まります。

その答えは、背中に書いてありました。
「減肥達人訓練営」とあって、どうやら太った子どもたちが減量のための合宿をしているところだったようです。
昨日も書きましたが、中国の裕福な家庭では子どもがわがままなため、太り過ぎな子が異常に多いのです。
こちらも、一種の身体修理と言えるでしょう。
わたしのM8は数時間で直りましたが、彼らがスマートな体に戻るのにはどのくらい時間がかかるのでしょう。
【M8/Summarit 5cmF1.5 F1.5】
thema:ライカ・マウント・レンズ genre:写真
Leitz Summarit 50mmF1.5 | trackback(0) | comment(2) | 2011/08/12 Fri
| home | next